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DESIGNED BY: TOCK
CATEGOLY
愛玩ロボット
手順 1:アイデアだし
人がロボットと接するときの
体験をプロトタイピング
アイデアスケッチ【図1】をそこそこに
HOTMOCK をいじりながら HOTMOCK 自体
でスケッチをするように進めました。
接するひとが温かい気持ちになったり、おかしくなったりする、いわ
ゆる愛玩ロボットを HOTMOCK で作ってみました。
ひとがロボットへ接するときの感情と動作をロボットが受け、どう反
応を返し、またそれを受けたひとがどう感じるかを見るためのプロト
タイピングです。
【図1】:アイデアスケッチ
ミニ液晶ディスプレイを顔と見立て、ロボット
使用キット
レガシー KIT
デシタル KIT
アナログ KIT
T
エクステンション
の情報(感情)を表示させることにします。
ディスプレイの上半分に手袋をかぶせ【図 2】
、
加速度センサ、ロータリーボリューム(×3)
、シングルスイッチ、
照度センサ、距離センサ、感圧センサ、シールスイッチ大、
使用デバイス
シール LED R、面ファスナ ( オス・メス )
外部デバイス
4.3 インチワイド USB モニタ
可愛らしいウサギ風ロボットを目指します。
【図 2】
:LCD に手袋をかぶせてみる
手順2:ディバイスの設定
HOTMOCKSetting、HOTMOCKBuilder、
プログラム
HOTMOCKSimulator
各種ディバイスやセンサーを目や耳や腕に仕込むことで、そこを入力デバイスと
して機能させます。【図 3】面ファスナーによって簡単に仕込む箇所が変えられる
ので色々な場所で試すことができました。
第一次試作:スタイロフォーム、ボリュームノブ、手袋、など
モックアップの材料
第二次試作:樹脂(光造形)、ボリュームノブ、フェルト、塩ビ板、など
右みみ:
【シングルスイッチ】軽くつまむとニコニコするが強くつまむと怒る
おでこ:
【照度センサ】気持ち悪がる
左みみ:
【感圧センサ】軽くつまむとニコニコするが強くつまむと怒る
め:【シール LED R】タイミングによって光ったり消えたりする
はな:
【シールスイッチ小】押すとニコニコ不思議そうにする
うで:
【ボリュームエンコーダ】いっぱいまで回すと痛がる
おなか:
【シールスイッチ丸】くすぐったかのように笑う
おへそ:
【距離センサ】手を近づけると照れる
しっぽ:
【ボリュームエンコーダ】ディスプレイの顔が入れ替わる
からだ:
【加速度センサ】寝た状態から体を起こすと目を覚ます
【図 3】:各箇所:(各種デバイス、センサ)へのインタラクションの割付け
DESIGNED BY: TOCK
手順3:第一次試作(ラフモデル)
手順6:組み込み、調整
ディスプレイ、デバイスやセンサがうまく収
光造形のモデルを発注し、各種デバイスを
まるように体をスタイロフォーム(建築で使
組み込み【図 7】
、組み上げます【図 8】。
われる断熱材・保温材。ホームセンターなど
で入手できます)で形作っていきます。顔に
は各種ディバイス、センサからの反応を表現
した表情を用意します。
【図 7】:組み込み前(左上)と組み込み中
【図 8】:第二次試作完成
第一次試作の問題などを解消するために、デバイスやセンサの配置換えなどを経て、ウサ
【図 4】:第一次試作
【図 5】
:用意した「表情」画像
ギロボットが完成しました。
手順4:第一次試作の評価
ロボットの全体像【図 4】が形になり、HOTMOCKBuilder でインタラクションを与
え【図 5】、動作を試します。手を伸ばしたときにおへそのセンサーが誤作動しやすい
問題などが目立ちました。
また、音声があると、より良くなりそうだったので、音声を取り入れることにしました。
サンプルは赤ちゃんの声です。こうしたところロボットが何を訴えているのが伝わり
やすくなりました。
強くつねらないで!
腕を逆に回すと痛いよ!
おへそは弱いの・・・
へへへ。なでてくれるの?
【図 9】:インタラクションの様子
手順5:第二次試作(樹脂モデル)
作成のコツ
3D ソフトで光造形のための3D データ
構想段階のスケッチである程度アイデアが出たら、とにかく HOTMOCK をいじって練った方が、具体
的にアイデアがまとまると思います。また、既製品を積極的に活用することでラピッドなプロトタイピ
を作っていきます。
ングができたかと思います。
肩の関節には既製品のノブを使い、そこ
に腕のパーツを嵌め込むことで、確実に
評価と反省点
ロータリーボリュームが機能することを
第一次試作で顔半分を手袋で作ったことで、ラビットのロボットをラピッドにプロトタイピングができ
たこともありますが、それによって、このロボットに特徴を与えられたのも良かったかと思います。また、
考慮しました【図 6】
。
音声ファイルを使用することで、感情の表現の伝え方が広がりました【図 9】。ただ、第二次試作まで、
それを踏襲し、目の光が透けるような構造にしましたが、液晶モニタを目の表情の表現と
【図 6】
:3D ソフトによるモデリング
して積極的に使う考えもあったかな・・・と。