平成 26 年度 事業報告 1 一般概況 (1) 植物性たん白の生産、出荷量 日本植物蛋白食品協会調査によれば、平成 26 年の植物性たん白の国内生産量は 44,352 トン(大豆系 36,968 トン、小麦系 7,384 トン)で、前年同期比 101.3% であった。 また、平成 26 年の出荷・自社使用量は、57,717 トンで、前年同期比 103.3%で あった。 平成 26 年 植物蛋白生産出荷量統計 (単位:トン、%) 区分 年 H23 H24 H25 H26 国内 生産量 合計 大豆系 出荷・自社使用量 小麦系 合計 大豆系 小麦系 上半期 22,221 18,103 4,118 26,544 17,389 9,155 下半期 22,584 18,451 4,133 27,830 18,627 9,203 年計 44,805 36,554 8,251 54,622 36,016 18,606 上半期 22,894 18,883 4,011 26,849 17,918 8,930 下半期 21,756 17,815 3,941 27,962 18,698 9,264 年計 44,650 36,697 7,953 54,811 36,616 18,194 上半期 21,762 18,173 3,589 26,383 17,444 8,939 下半期 22,024 18,326 3,698 29,497 19,292 10,205 年計 43,786 36,499 7,287 55,880 36,736 19,143 上半期 22,552 18,874 3,678 28,020 18,157 9,863 下半期 20,422 18,094 3,706 28,336 19,172 10、125 年計 44,352 36,968 7,384 57,717 37,329 20,388 101.3 101.3 101.3 103.3 101.6 106.5 H26/H25×100 -1- (2)植物性たん白の JAS 格付数量 (一財)日本穀物検定協会によれば、平成 26 年度の格付数量は 33,260 トン(乾 燥物 31,383 トン、ペースト状 1,758 トン、冷凍物 118 トン)で、前年比 94.4% であった。 平成 26 年度 JAS 格付統計 年度 乾燥物 ペースト状 (単位:トン、%) 冷凍物 計 H21 30,305 3,126 358 33,789 H22 32,701 3,086 150 35,937 H23 34,416 3,299 209 37,924 H24 32,978 2,787 195 35,960 H25 33,551 1,664 177 35,215 H26 31,383 1,758 118 33,260 93.5 105.6 66.7 94.4 H26/H25×100 (3)植物性たん白の輸入量 財務省通関統計によれば、平成 26 暦年の輸入数量は 44,348 トンで、前年比 102.3%となった。 種類別では、「小麦グルテン」が 98.8%で、大豆の「たん白含有量 80~90%が 103.4%となり、同じく大豆の「その他のもの」は 118.0%、大豆の「たん白含有量 90%以上のもの」が 101.0%であった。 平成 26 年 植物蛋白輸入統計 (単位:トン、%) 大豆 年 小麦グルテン 蛋白含有率 蛋白含有率 その他 80~90% 90%以上 計 H21 15,543 200 5,304 15,178 36,225 H22 16,407 170 6,327 14,672 37,576 H23 19,428 388 6,775 16,075 42,666 H24 18,151 626 5,462 16,242 40,481 H25 19,981 680 5,942 16,718 43,321 H26 19,737 703 7,013 16,895 44,348 98.8 103.4 118.0 101.0 102.3 H26/H25×100 -2- 2 植物性たん白の消費の増進、普及啓発等に関する事業(調査、資料収集、展示会) (1) 行政、関係業界主催事業への参画 ・4 月 16 日 食品関連団体連絡協議会 (食品産業の当面する課題、世界の穀物の需要量、生産量、期末在庫等、豪州との 経済連携協定に関する大臣談話、日豪EPA合意内容、食品産業動向調査結果、食 の志向等に関する調査結果) ・4 月 14 日 監事監査(平成 25 年度収支決算等) ・4 月 21 日 運営委員会(平成 25 年度事業報告、収支決算、平成 26 年度事業計画 等事前検討) ・5 月 12 日 一般社団法人日本植物蛋白食品協会正副会長会議、理事会通常総会合同 会議 (平成 25 年度事業報告、収支決算、平成 26 年度事業計画等決定) ・5 月 21 日(水)~5 月 23 日(金)の「ifia JAPAN 2014」に協賛、小間を借りて パネル展示とパンフレット、レシピ集、植物たん白試供品の配布を行った。(東京 国際展示場) 併せて、展示場イベントスペースにおいて、日本医療栄養センター井上所長に「健 康日本 21(第 2 次)における植物蛋白の有効性」また、不二製油(株)未来創造研 究所高松副所長に「超高齢化社会における植物蛋白の役割」をテーマに講演して頂 いた。(約 60 名聴講)結果を業界誌等で紹介。 ・5 月 27 日小麦蛋白の関税に関する農水省等への要望書について長田副会長と打ち 合わせ ・5月 28 日(水)関係業界誌記者懇談会 11:00~ 関係 14 誌に出席要請、13 社参加。 協会の事業計画、事業実績、取り巻く状況を説明。昼食、懇談。 ・6 月 5 日 運営委員会(現地研究会の検討、小麦蛋白に関する関税の取り扱い要望 書の検討、豆腐・大豆食品フェアへの植蛋協の出店についての検討等) ・6 月 11 日 農水省食品製造卸売課長井課長、妹尾課長補佐、川端係長に「小麦蛋白 に関する関税の取り扱いについて」要望書を提出、説明。 ・6 月 12 日 食品関連団体連絡協議会 (世界の穀物の需要量、生産量、期末在庫等、食品の流通部門の構造改善を図るため の基本方針、最近の食品表示をめぐる情勢等) -3- ・6 月 16 日 食品産業センター西藤理事長に「小麦蛋白に関する関税の取り扱いにつ いて」要望書を提出、説明。 ・6 月 18 日公益目的支出計画実施報告書内閣府への提出(電子申請) ・6 月 30 日公益目的支出計画実施報告書修正提出(完了) ・7 月 4 日 公益目的支出計画の実施が完了したとの確認請求書を内閣府へ提出。 ・7 月 25 日 食品関連団体連絡協議会 (世界の穀物の需要量、生産量、期末在庫等、農林水産業・地域の活力創造プラン、 農協・農業委員会等に関する改革の推進、食品への意図的な毒物混入的の未然防止 に関する検討会報告書、食品産業の直面する諸課題等) ・7 月 29 日協会代表理事の変更等法人登記変更届を内閣府に提出。 ・8 月 4 日 運営委員会 (現地研究会の検討、11 月協会理事会の運営の他今後の協会日程の検討等) ・8 月 20~22 日日本栄養改善学会学術総会(パシフィコ横浜) 井上先生指導によって(学生約 70 名)植物たん白を使った様々な料理を作成し、植 物たん白を使った場合、使わない場合を比較し集めて栄養分析、アンケートによる総 合評価を行い、その論文を総会会場で展示、発表して頂いた。協会はこれに立会い、 総会に出席した学生に、パンフレット、レシピ集、試供品(各 100)を配布し、説明 を行った。 ・9 月 24 日 大豆加工食品製造業連絡協議会 (三井物産(株)飼料穀物部によるブラジル大豆生産流通事情等) ・10 月 2 日JAS協会連絡協議会 (格付け検査方法の見直し、認定の技術的基準に条件追加することについて等) ・10 月 10~11 日 蛋白勉強会〈兵庫県下〉 長田産業(株)小麦蛋白製造工場施設を見学、小麦蛋白をめぐる諸情勢の説明を受 けた。 ・10 月 15 日監事監査(平成 26 年度上半期) ・10 月 16 日 食品関連団体連絡協議会 (世界の穀物の需要量、生産量、期末在庫等、平成 27 年度食料産業局予算概算要求、 食品産業動向調査結果、食品産業の直面する諸課題、最近の食品表示をめぐる情勢) ・10 月 22 日公益目的支出計画の実施完了確認書を内閣府から送付を受ける。 -4- (公益目的財産額がゼロになり、公益目的支出計画の実施が終了。一般社団法人化手 続きが全て終了。) ・10 月 30 日 運営委員会(平成 26 年度協会事業の進捗状況等 11 月理事会提出資料事 前検討、平成 26 年度上半期監事監査結果報告、食品表示基準(案)の検討等) ・11 月 7 日 食品総合研究所「研究成果展示会」 ・11 月 17 日 アメリカ大豆輸出協会「食品大豆アウトルックコンファレンス」 (2014 年大豆の収穫面積、反収、収量、油分、蛋白含有率等の品質等についての説明) ・11 月 19,日 理事会、 (平成 26 年度協会事業の進捗状況等定期的な協会活動報告、監事監査結果報告等) ・11 月 23~24 日 豆腐大豆食品フェア(東京国際展示場) (全国豆腐連合会等が主催するフェアに大豆加工食品製造業連絡協議会メンバーとと もに小間を借りて植物蛋白コーナーを設定。パンフレット(150 部) 、試供品(大豆粉、 粒各 100 袋、小麦粉 100 袋)を配布。) ・11 月 29~30 日「ベジフードフェスタ 2014」代々木公園並木道で開催。 (実行委員会に後援名義を提供) ・12 月 3 日 食品関連団体連絡協議会 (食品産業の直面する諸課題、最近の食品表示をめぐる情勢等) ・12 月 5 日穀物検定協会主催の JAS 品質管理責任者講習会への講師出席。(森本) ・2 月 10 日 食品関連団体連絡協議会 (食品産業の直面する課題、食糧産業局予算決定の概要) ・2 月 17 日 カナダ食品大豆セミナー (カナダ大豆生産、出荷動向、カナダ食品大豆種子開発等の状況) ・2 月 19 日 植物蛋白試供品の作成 植物たん白(大豆粒状、大豆粉状、小麦粉状)試供品各 600 袋を製作。栄養改善学会、 展示会での説明配布の他、ホームページアクセス者からの要望等により、配布。 ・3 月 2 日 運営委員会 (3 月理事会、役員会合同会議提出資料事前検討) ・3 月 3 日 JAS 協会連絡協議会 (食品表示基準の施行に伴う JAS 規格の改正等) ・3 月 6 日 穀物検定協会公平性検討委員会 (穀物検定協会の依頼により飲食料品関係代表として森本が出席。) -5- ・3 月 18 日 大阪での正副会長会議、理事会役員会合同会議 (平成 26 年度収支決算見通し、平成 26 年度事業実績報告、平成 27 年度事業計画(案) 等の検討) ・4 月 13 日 監事監査(平成 26 年度収支決算監査) ・4 月 15 日 食品関連団体連絡協議会 (世界の穀物の需要量、生産量、期末在庫等、食糧農業農村基本計画、食品産業動向 調査結果、食品産業の直面する諸課題、最近の食品表示をめぐる情勢) ・4 月 22 日 運営委員会 (5 月通常総会提出資料の事前検討) ・5 月 12 日 協会正副会長会議、通常総会理事会合同会議 (平成 26 年度事業報告、平成 26 年度収支決算、平成 27 年度事業計画、役員改選(案) 等決定。) ・ifia Japan2015 5 月 20~22 日に東京国際展示場で開催。 ① 井上先生講演 5 月 22 日 14:20~15:00 「日本人の健康づくりに活躍する植物蛋白の働き」 ~家庭料理に大豆たん白・小麦たん白を定着させる活動の紹介~ ② 高松副所長講演 5 月 21 日 13:30~14:10 「スポーツ栄養における植物蛋白の役割」 ~大豆ペプチド・たん白を中心に~ ・5月 26 日 関係業界誌記者懇談会 関係 14 誌に出席要請、 協会の事業計画、事業実績、取り巻く状況を説明。昼食、懇談。 (2) パンフレット等の配賦 ・各種イベント等において、パンフレット等の配布を行った。 (3) 一般へのサンプル等の配布 ・2 月 14 日 植物蛋白試供品の作成 植物たん白(大豆粒状、大豆粉状、小麦粉状)試供品各 600 袋を製作。栄養改善学 会、展示会での説明配布の他、ホームページアクセス者からの要望等により、配布。 (4)広報 -6- ・ホームページにおいて、植物たん白を紹介するとともに、ホームページを見て、要請 のあった個人等に PR パンフレット、レシピ集、植物たん白試供品を提供。 ・例年通り夏と年末の 2 回業界誌(約 15 誌)に植物たん白の PR 広告を掲載。うち 6 誌は檜前会長の年頭所感を掲載。 3 植物性たん白食品の規格及び技術調査に関する事業(調査、資料収集) ・6 月 3 日 ・7 月 24 日 技術部会(技術部会「技術研修会」の検討等) 技術部会(技術部会「技術研修会」の検討、技術セミナーの検討) ・8 月 26 日農林物資規格調査会(農水省) (植物蛋白のJAS規格改正案を決定。燃焼法の導入、食品添加物について告示による 使用から認定機関による個別の審査による新規使用許可へ。) ・9 月 5~6 日 技術部会「技術研修会」を実施。(千葉県下) ① 日本モンサント(株)研修農場 ② ヤマサ醤油(株)工場 ・11 月 7 日農水省が植物蛋白のJAS規格改正を告示で公表。(燃焼法の新規導入、食 品添加物の取り扱い変更等) ・11 月 12 日 技術部会 (技術セミナーのテーマの決定、新たな JAS 規格に関する意見交換(JAS 協会での 検討)等) 4 植物性たん白の内外の情報収集及び調査研究に関する事業(調査、資料収集) ・植物性たん白食品の生産・出荷統計、JAS 格付統計及び通関統計を毎月ホームページ で更新した。 ・運営委員会、技術部会で農水省、食品産業センターから説明を受けた各種情報等につ いて報告、説明。 -7- 5 研修セミナーの開催(研修、セミナー) ・ 2 月 18 日 技術セミナー 植物蛋白食品協会技術セミナーを約 60 名参加の下に製粉会館で開催。 講演 1:一般財団法人日本穀物検定協会川瀬研究担当理事による「JAS 規格制度の 歴史、分析法、今回 JAS 規格制度改正内容等」 講演 2:日成共益株式会社角開発部長による「乳たんぱく質の概略とその市場」 開催に当たってはホームページで一般参加者の募集を行うとともに業界誌にも案 内し、結果を各誌に取り上げていただいた。 また、昨年に引き参加者の懇親会(1000 円会費)を企画。川瀬講師、角講師をはじ め約 30 名が参加。今後も、引き続いて実施予定。 6 行政情報への対応 ・ 大豆加工食品製造業連絡協議会、食品関連産業連絡協議会、JAS 協会連絡協議会 等に出席、その情報を技術部会、運営委員会等で説明。 ・ 一般社団法人になることによって、監督行政庁が農水省から内閣府へ移行するこ ととなったが、業の指導業務は引き続いて、農水省食料産業局であることから、 総会への出席をお願いし、食品製造卸売課妹尾課長補佐、川端係長にご出席いた だきご挨拶頂いた。 7 その他 ・ 一般社団法人として、定款において定期的に協会事業活動を理事会に報告すること が新たに義務付けられたことから、11 月 18 日に理事会を開催し、活動状況を報告 した。今後、引き続いて理事会を開催する予定。 -8-
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