An introduction to

An introduction to ClassNK
An introduction to
[日本語/Japanese]
一般財団法人 日本海事協会
〒102-8567 東京都千代田区紀尾井町4番7号
Tel: 03-5226-2047
E-mail: [email protected]
www.classnk.or.jp
April 2015
An introduction to
[日本語/Japanese]
Contents
ClassNKの使命
ClassNKは、海上における人命と財産の安全確保及び海洋環境の汚染防止のために全力を尽くします。
この使命を成し遂げるためにClassNKは:
>>> 完全に独立した第三者機関として非営利の立場を貫き、最高品質のスタッフにより最高品質の船級
サービスを提供します。
>>> 構造規則や技術基準の開発に努めるとともに、関連する技術研究や技術開発に力を注ぎます。
>>> ClassNKのサービスを利用する顧客の要求に応え、全世界的な活動を展開します。
1
An introduction to
船舶関連業務
Contents
3
5
6
7
活動概要
船級船の実績
主な業務
21
22
認証関連業務
海技教育訓練分野の認証業務関連
マネジメントシステム認証
世界に広がるサービスネットワーク
(GHG)
妥当性確認・検証業務
温室効果ガス
適切なサービスの提供のために
研修
23
業務の監査
技術サービス業務
8
船級関連業務
24
幅広い技術サービス
9
10
船舶関係の技術コンサルタントサービス
船舶関係の鑑定及び証明サービス
船舶のエネルギー効率改善に
信頼性の高い規則
船級規則について
関する鑑定サービス
ClassNKの規則
一般産業分野の機器などに関わる技術サービス
材料試験機などの検査
規則開発
材料、機器及び艤装品の承認
11
製造中登録検査
25
製造中登録検査
26
船級登録及び設備登録
13
中間検査
業界要望による共同研究
27
28
海外委員会
製造後登録検査
29
事業所承認
条約関連業務
30
船舶安全管理システム審査登録
(ISMコード)
船舶保安システム審査登録
(ISPSコード)
(MLC, 2006)
ILO海上労働条約関連
国際海事機関
(IMO)
における活動
における活動
アジア船級協会連合
(ACS)
船底検査
臨時検査
15
国際活動
における活動
国際船級協会連合
(IACS)
定期検査
14
研究開発の体制
船級協会独自の課題に関係する研究開発
船級維持検査
船級維持検査
年次検査
研究開発
31
32
技術セミナー/ClassNKアカデミー
技術セミナー
ClassNKアカデミー
ClassNKの概要
沿革
船員派遣組織の認証
条約関連業務
16
17
18
19
20
各国政府によるClassNKの承認
海洋資源エネルギー開発関連業務
ガス燃料船、新エネルギー技術
再生可能エネルギー認証関連業務
IT情報サービス
An introduction to
2
活動概要
活動概要
日本海事協会は、NKの略称またはClassNKの通称で国際的に広く知られる船級協会です。ClassNKは長年に
渡り、船舶の安全と海洋汚染の防止のために独自に規則を制定し、建造中と就航後の船舶がこれらの規則に適合
していることを証明するため検査を実施しています。ClassNKが制定する規則は、船体構造のみならず、推進機
関、電気、電子システム、安全機器、揚貨装置など多岐に及びます。更には、国際条約に基づく船舶の安全管理
システム審査登録、国際規格に基づく品質、環境及び労働安全衛生マネジメントシステムの認証、材料、機器等
の承認業務等、様々なサービスを提供しています。
ClassNKでは、数十年間にわたり船級船の合計総トン数が着実に増加し続けており、2012年5月には船級協会と
して初めて2億総トンを突破しました。
2014年12月末現在、ClassNKの船級登録船は隻数にして8,872隻、総トン数では2億3,287万総トンとなり、こ
の登録船腹量は、世界商船船腹量のおよそ20%にあたります。
ClassNKは日本に本部を置いておりますが、ClassNKのサービスを国内のみならず世界中でご利用いただくこと
ができるよう、全世界的な検査ネットワークを構築しています。
3
An introduction to
活動概要
An introduction to
4
活動概要
船級船の実績
ClassNKの船級船は、2014年12月末現在、隻数にして8,872隻、総トン数では2億3,287万総トンとなり、
総トン数で現在運航されている世界の商船の約20%を占めています。船級船の平均船齢は、約9.58年
(2014年12月末現在)です。
NK船級船の船種別分布
(2014年12月末現在)
2億3,287万
8,872
隻
総トン
ばら積み貨物船
油タンカー
コンテナ船
自動車運搬船
ケミカルタンカー
61%
12%
9%
7%
3%
一般貨物船
LNG運搬船
LPG運搬船
冷凍運搬船
その他
3%
2%
2%
0.4%
1.6%
ばら積み貨物船
油タンカー
一般貨物船
ケミカルタンカー
コンテナ船
41%
9%
8%
7%
7%
自動車運搬船
LPG運搬船
冷凍運搬船
LNG運搬船
その他
4%
3%
2%
1%
18%
NK船級船の船籍国別分布
(2014年12月末現在)
2億3,287万
8,872
隻
総トン
パナマ
リベリア
日本
シンガポール
5
An introduction to
50%
8%
8%
7%
マーシャル諸島
香港
その他
6%
5%
16%
パナマ
日本
シンガポール
インドネシア
36%
12%
10%
5%
リベリア
マレーシア
香港
その他
5%
5%
5%
22%
活動概要
主な業務
ClassNKは、船舶及び海洋構造物に関する技術研究並びに長年にわたる検査結果を調査、解析して得られ
た豊富な技術データを活用し、船級や品質システムに関する諸規則を独自に開発しています。それらの規
則及び国際条約などに基づいて、船舶及び海洋構造物に関する検査のほか、会社及び船舶の安全管理に関
する品質システムの審査など、各種の業務を行っています。これらの業務は、世界各地に配置されたサー
ビス拠点を通して、豊富な検査経験と高度な専門知識を持った検査・審査員により、迅速かつ最適な方法
で実施しています。
NK船級船の総トン数及び隻数の推移
NK入級船の推移
総トン
総トン(新造船)
隻
総トン(100万トン)
(隻)
250
総トン(既存船)
隻
総トン(100万トン)
(隻)
25
1,200
20
960
15
720
10
480
6,500
5
240
6,000
0
9,000
8,500
200
8,000
150
7,500
7,000
100
50
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
05
06
07
08
09
NK認証企業の推移
ISO 14001
ISO 50001
Certification of Training Course
GHG Emission Certification
ISM (SMC)
1,600
16,000
1,400
14,000
1,200
12,000
1,000
10,000
800
8,000
600
6,000
400
4,000
200
2,000
06
07
08
12
13
14
0
NK認証船の推移
ISO 9001
ISM (DOC)
OHSAS 18001
ISO 39001
Health, Safety & Environment (HSE)
SRPS Certification (MLC)
05
11
暦年
暦年
0
10
09
10
暦年
11
12
13
14
0
05
06
07
08
09
10
11
ISPS
12
MLC
13
14
暦年
An introduction to
6
活動概要
世界に広がるサービスネットワーク
ClassNKはサービスネットワークを拡充しつづけ、2012年に海外の専任検査員事務所が100箇所を突破し、
2014年12月末時点では130箇所の専任検査員事務所を世界中の主要港や主要海事都市に設置しています。
また、世界各地に6箇所(東京・本部、釜山、上海、シンガポール、イスタンブール、ムンバイ)の図面承認セ
ンターも設置しています。
…図面承認センター併設検査員事務所
ミルフォードヘイブン
オスロ
ヘルシンキ
ニューキャッスル エベルトフト
サンクトペテルブルク
コペンハーゲン
ロンドン
クライペダ
ハンブルグ
グダンスク
ヴェルツブルグ
カーディフ
ロッテルダム
アントワープ
コンスタンツァ
ダンケルク
ビルバオ
ジェノバ
イスタンブール
フェロル
マルセイユ
リスボン
バルセロナ
アルへシラス
ピレウス
アンマン
カサブランカ
クウェート
アレキサンドリア
ラスパルマス
ソウル
大連
青島
連雲港
南通
上海
舟山
広州
ドバイ
フジャイラ
ダンマン
ジェッダ
ウルサン
天津
ドーハ
アブダビ
ダッカ
カラチ
コルカタ
マスカット
ダヘジ
ビシャカパトナム
ムンバイ
コチ
コロンボ
アクラ
本部
(東京/千葉)
台北
高雄
深圳
チッタゴン ハイフォン
ヤンゴン
バンコク
チェンナイ
釜山
香港
ニャチャン
コジェ
モッポ
マニラ
バタンガス
ホーチミン
セブ
ジョホールバル コタキナバル
クアラルンプール
ミリ
バタム
シンガポール
ジャカルタ
バリクパパン
シブ
スラバヤ
ブリスベン
ダーバン
ケープタウン
フリーマントル
シドニー
メルボルン
適切なサービスの提供のために
研修
近年の造船及び関連工業に関する技術のめざましい発展と海上における人命の安全及び環境保全等を目的
とした各種の国際条約の発効に伴い、船級協会の検査及び審査業務は年々複雑かつ多様化しております。
この様な状況により、近年、IMO、IACS等において船級協会の検査員の適正な資格が論じられ、この中では
検査員に対する研修体制の充実も要求されております。
ClassNKでは、全ての検査員及び審査員が充実した研修を受けた上で顧客へのサービス提供を行っており
ます。職員に対する研修を強化することが、顧客への適正なサービス提供のために必要かつ重要な事項と
とらえております。
また、ClassNKは、内部研修のみならず、長年にわたる検査、研究から得た豊富な経験、知識及び技術力を
生かし、日本政府や外部団体等からの依頼に基づく外部への研修も実施しています。
7
An introduction to
活動概要
バンクーバー
モントリオール
シアトル
函館
国内ネットワーク
ニューヨーク
八戸
仙台
尾道
因島
岡山
相生
広島
北九州
佐世保
長崎
神戸
坂出
高知
今治
臼杵
ノーフォーク
ロサンゼルス
東京
横浜
清水
名古屋
ヒューストン
ニューオーリンズ
マイアミ
ベラクルス
パナマ
グアヤキル
ベレン
カヤオ
リオデジャネイロ
アスンシオン
サントス
バルパライソ
ブエノスアイレス
オークランド
業務の監査
ClassNKは、質の高いサービスの提供に特に重点を置き、顧客の信頼に応えるために有効な品質マネジメ
ントシステムを確立し、その効果的な運用に努めています。
業務の運営の妥当性及び有効性について検証と評価を行い、更なる改善に資するために、厳正な内部監査
を実施しています。
ClassNKの品質マネジメントシステムの有効性は、イギリスの認定機関UKASへ登録されているSGS
United Kingdom Ltd. Systems & Services CertificationによるISO 9001への適合証明のように、外部監査
においても証明されています。
ま た、IACSの 品 質 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム 認 証 制 度(IACS Quality Management System Certification
による適合証明も取得しています。
Scheme)
ClassNKは、IMO決議A.739(18)及びA.789(19)を取り入れているROコードに定める旗国代行機関が備え
るべき要件を満足する品質マネジメントシステムを構築しています。
An introduction to
8
船舶関連業務
船舶関連業務
ClassNKは、世界の海運、造船、保険並びにその他の海事関連業界から国際的な船級協会として、また公
正な第三者機関として高い評価を受け、信頼を得ています。
設計図面の審査及び承認、船級及び設備の登録検査及び登録維持検査、材料、機器並びに艤装品の承認
といった船級登録船のハードに関わる業務から、船舶安全管理システム審査、船舶保安システム審査並び
に海上労働システム検査のような船舶のソフト面に関わる業務まで幅広くサービスを提供しています。
9
An introduction to
船舶関連業務
信頼性の高い規則
船級規則について
船舶や海洋構造物は、たくさんの規則に従って建造されています。ClassNKは世界を代表
する船級協会の一つとして船舶の安全を確保するための技術規則を開発するだけでなく、
それらの規則、国際条約、あるいは旗国独自の規則に従って、船舶が建造され良好な状態
が維持されていることを検査、証明しています。
ClassNKの規則
鋼船規則をはじめとしたClassNKの数々の規則は、船舶の安全を確保し、またClassNKが
高品質の船級登録業務を提供して行く上で必要不可欠なものです。これらの規則は、最
新の研究成果やClassNKが1世紀以上に渡り培ってきた経験と技術的知見に基づき制定さ
れています。このClassNKの規則は、船体構造のみならず、建造段階における材料、船舶
に搭載される機関や艤装品などにも適用されます。さらには、造船所や関連会社(船舶の
建造、修繕、保守などに関連する会社)
の品質に対しても適用されます。
規則開発
国際的な規則は最新の研究や技術革新に従って常に改正されており、それに合わせて
ClassNKの規則も改正する必要があります。ClassNKの開発本部では、研究開発プロジェ
クトの成果に加え、国際海事機関
(IMO)
、国際船級協会連合
(IACS)
あるいは旗国政府の動
向に基づいて、迅速に規則を改正し、あるいは新たに規則を制定しています。また、規則
改正や新規則制定の後は、技術セミナーなどの機会を通じて確実にその内容を周知して
います。
材料、機器及び艤装品の承認
ClassNKは、船舶の建造に使われる材料、機器及び艤装品の承認業務も行っています。こ
れらがClassNKの規則に従って製造されていることを証明するため、製造法承認や一品
検査を行っています。
ClassNKの主な承認業務は以下のとおりです。
◦鋼板、鋼管などの鋼材及びその他の非鉄金属材料
◦溶接材料
◦PSPC塗装システム
◦防火構造材、空気音遮断材、冷蔵倉の防熱材及び油密被覆材
◦機関、電気及び自動化関連機器
◦通気装置及び海洋汚染防止装置
◦錨、錨鎖、索などの艤装品
◦救命設備、消防設備等
An introduction to
10
船舶関連業務
製造中登録検査
製造中登録検査
船舶の建造にあたっては、下図に示されるように全ての段階で製造中登録検査が行われます。
例えば、船の設計図面は、世界の主要地域に設けられた図面承認センターのいずれかにて承認を受ける必
要があります。船舶の建造が開始されると、ClassNKの検査員は、規則で要求される材料、機器及び艤装品
等が承認品であることを確認し、承認した図面に従って正しく建造が行われているか検査します。
図面審査から建造中の検査、海上試運転中の検査を経て、製造中登録検査が完了します。
船級登録及び設備登録
製造中登録検査が完了し、規則に適合した船舶には、船級並びに設備符号が付与され、ClassNKの船級船
として船級証書と設備証書が発行されます。同時にClassNKの船級及び設備登録原簿に登録され
「Register
of Ships」で全世界に公表されます。ClassNKに登録されている船舶は、ロンドン保険業者協会をはじめ世
界中の保険業界から安全性の高い船舶として認められています。
製造中登録検査のプロセス図
ブロック建造及び搭載、
艤装品取り付け
スチール
カッティング、
起工
3
契約
2
4
設計
程
工
建造
1
査
検
1 要目確認
図面承認
11
An introduction to
2 引当て検査
3 ブロック及びブロック継手の検査
(水密試験及び非破壊試験含む)
4 タンク等の完成検査
船舶関連業務
完工
岸壁工事及び復原性試験
進水
10
9
12
5
11
13
7
TF
T
F
N
S
M
8
6
4
2
12M
8
K
6
4
2
2
11M
8
6
4
2
9 艤装品検査
10 船内試験(主機、補機、ボイラ等)
11 タンク等の水圧試験
6
12 復原性試験
7 キールの見通し及び主要寸法計測
13 海上試運転
8 満載喫水線の取り付け検査
5 軸芯、舵芯及び船尾管シール装置等検査
6 プロペラ、舵の取り付け
An introduction to
12
船舶関連業務
船級維持検査
船級維持検査
「鋼船規則」などの技術規則に定められた定期的検査及び必要に応じた臨
ClassNKに登録された船舶には、
時検査の受検を条件に5年間有効な船級証書が発行されます。世界的なビジネスである海運業界では、船
舶を厳格なスケジュールで運航しなくてはなりません。ClassNKは全世界的な検査ネットワークを有し、
世界中如何なる場所においても速やかに船級維持検査を受検できる体制を整えていますので、運航スケ
ジュールへの影響を最小限に抑えることができます。船級維持検査は主に下記の検査で構成されます。
2年
年次検査
船級維持検査のプロセス図
1年
年次検査
定期検査
3ヶ月
3ヶ月
受検期間
年次検査
就航船に対しては船体、機関及び設備の年次検査が毎年行われます。年次検査は、検査基準日
(Anniversary
date)の前後3ヶ月、計6ヶ月の期間内に受検することができます。
中間検査
就航後または定期検査完了後2年から3年後には年次検査よりも詳細な中間検査が行われます。中間検査
は2回目または3回目の年次検査の代わりに行われます。
定期検査
船級証書を更新するために5年に一度定期検査が行われます。定期検査は中間検査よりもさらに詳細な検
査で、この検査に合格すると新たに5年間有効な船級証書が発行されます。検査基準日の3ヶ月後まで受検
期間がある年次検査とは異なり、定期検査では検査基準日前3ヶ月以内に受検する必要があります。
13
An introduction to
5年
定期検査
船舶関連業務
4年
年次検査
3年
中間検査
3ヶ月
(2回目又は3回目年次検査)
船級証書
(有効期間:5年)
船底検査
船底の状態を確認するために36ヶ月を越えない間隔で船底検査が行われます。船底検査は多くの場合、中
間検査及び定期検査の時期に行われます。また船舶によっては入渠しなくてもダイバーによる水中検査を
実施することで、船底検査に代えることができます。
臨時検査
船舶が損傷を受けたり、修理や改造等された際には、その証明のために臨時検査が行われます。例えば船
舶が損傷を受けた場合は、損傷の規模やそれが安全性と耐航性に与える影響を確かめます。また船舶に修
理を施す場合にも、その修理が適切に行われることを確認するため臨時検査を行います。
製造後登録検査
ClassNK以外のIACS加盟船級協会の定めた規則に従って建造、登録された船舶は、IACS Transfer of Class
Agreement(TOCA)に規定された手続きや検査員による製造後登録検査を完了することにより、ClassNK
の船級船として登録することができます。
事業所承認
ClassNKは、船級船の品質確保及び向上、合理的な船級検査の実施を目指して、船級船並びに船級船に搭
載される材料・機器等を製造または整備する事業所に対して、品質システムの審査と共に鋼船規則等の
ClassNKの技術規則に従った製造技術、設備等の審査を行い、製品の製造事業所/サービス提供事業所と
しての事業所承認を行っています。
ClassNKによる事業所承認を希望される場合、ClassNKの規程を遵守していることを確認するために、書
類調査及び現地調査に基づく承認審査を受けていただく必要があります。また、承認を維持するために定
期的に審査を受けていただく必要があります。
An introduction to
14
船舶関連業務
条約関連業務
船舶安全管理システム審査登録(ISMコード)
「国際安全管理コード(ISMコード)
」は、1998年から船種別に順次強制化され、2002年7月1日以降、国際航
海に従事する高速旅客船を含む全ての旅客船、500総トン以上の全ての貨物船及び移動式海底資源掘削ユ
ニット並びにその運航管理を行う会社に対し強制適用されています。このため、船舶管理会社はISMコー
ドの要件に適合する安全管理システム(SMS)を構築し、その実施について旗国政府の審査を受け、適合証
書(DOC)を取得し、維持すること、船舶は同システムの船上での実施について旗国政府の審査を受け、安
全管理証書
(SMC)
を取得し、維持することが義務付けられています。
ClassNKは、各旗国政府の代行として審査を実施し、証書を旗国政府の名の下に発行しています。なお、
上記以外の日本籍船舶(即ち500総トン未満の貨物船又は内航船)でClassNKの船級を持つ貨物船について
は、要請によりISMコードに則った所謂
「任意ISM」
審査を実施し、認定書を発行しています。
船舶保安システム審査登録(ISPSコード)
船舶と港湾施設の保安に関する国際コード(ISPSコード)
「船舶と港湾施設の保安に関する国際コード
(ISPSコード)
」は、2001年9月11日に米国で起きた同時多発テロ事件を発端として新設されたSOLAS XI-2章
「海上における保安を強化するための特別措置」とともに、その附属コードとして2004年7月1日に発効しま
した。国際航海に従事する全ての旅客船及び500総トン以上の船舶はISPSコードの要件に適合する船舶保
安計画(SSP)を構築し、その実施について旗国政府の審査を受け、国際船舶保安証書(ISSC)を取得し、維
持することが義務付けられています。
ClassNKは、各旗国政府の代行として審査を実施し、証書も一部旗国政府発給の場合を除き旗国政府の名
の下に発行しています。また船舶保安計画(SSP、日本籍船の船舶保安規定)の承認についても、旗国政府
の代行として実施しています。
ILO海上労働条約関連(MLC, 2006)
2006年海上労働条約(MLC, 2006)は、船上における船員の労働および居住条件に関する既存のILO(国際
労働機関)条約要件を更新し統合した条約として、2013年8月20日に発効しました。本条約は、全ての商業
活動に従事する船舶及び当該船舶に乗り組む船員に適用されますが、特に国際航海に従事する総トン数
500トン以上の船舶に対し、海上労働証書の取得が義務付けられます。
また、本条約の下で船舶所有者は、その管理下の船舶が条約の要件を満足する国内法令に規定された、船
員の労働生活条件に対する要件に継続的に適合するよう必要な措置を計画し、その措置が確実に実施され
るようにすることを求められます。
ClassNKは、各旗国政府の代行権限の下、船上における当該措置の継続的実施を検証する検査及び証明を
実施しています。
船員派遣組織の認証
ClassNKは、船員派遣組織に対する認証もおこなっております。
2006年海上労働条約の該当する要求事項への適合を審査し認証します。
条約関連業務
ClassNKは、世界100以上の旗国政府主管庁から、その国に船籍を置く船舶に対して、満載喫水線に関する
国際条約、海上における人命の安全のための国際条約、船舶からの汚染の防止のための国際条約、あるい
は船籍国の国内規則に基づき検査を行い、証書を発行する権限を与えられています。
国際条約名
国際満載喫水線条約
SOLAS
海洋汚染防止条約
MARPOL
国際トン数条約
An introduction to
ILL
海上人命安全条約
国際海上衝突予防規則
15
略称
COLREG
TONNAGE
国際安全管理コード
ISM Code
船舶と港湾施設の保安のための国際コード
ISPS Code
ILO海上労働条約
MLC, 2006
船舶関連業務
各国政府によるClassNKの承認
TM
LL
Algeria
★
Antigua and Barbuda
●
Argentina
SOLAS
SR ISM ISPS
SC
SE
★
★
★
★
●
●
●
●
●
I
MARPOL 73/78
II
IV
VI
★
★
★
●
●
●
●
●
(*)
Aruba
2014年12月現在
TM
LL
Lebanon
★
Liberia
●
Libya
SOLAS
SR ISM ISPS
I
MARPOL 73/78
II
IV
VI
SC
SE
●
★
★
★
★
★
★
★
★
★
●
●
●
●
●
★
●
●
●
●
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
Lithuania
●
●
●
●
●
★
★
●
●
●
●
●
●
●
●
Luxembourg
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
Madeira
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
Malaysia
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
Maldives
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
Malta
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
★
●
●
●
Marshall Is.
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
Mauritius
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
★
★
●
●
●
●
Mexico
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Mozambique
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Myanmar
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Brunei
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Namibia
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Canada
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Netherlands
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Cape Verde
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Niue
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Cayman Is.
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Norway
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Chile
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Oman
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Comoros
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Pakistan
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Cook Islands
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Palau
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Curacao
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Panama
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Cyprus
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Papua New Guinea
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Denmark
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Paraguay
Djibouti
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Dominica
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Dominican Republic
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Australia
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Bahamas
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Bahrain
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Bangladesh
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Barbados
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Belgium
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Belize
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Bermuda
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Brazil
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British Virgin Islands
Bolivia
Egypt
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Qatar
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Romania
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Saudi Arabia
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Serbia
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Seychelles
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Singapore
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Solomon Is.
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(*)
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Philippines
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Germany
●
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Fiji
Georgia
●
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Equatorial Guinea
Finland
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Morocco
(*)
Ecuador
Gambia
★
Portugal
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South Africa
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Sri Lanka
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Ghana
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St. Kitts and Nevis
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Gibraltar
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St. Vincent and the Grenadines
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Greece
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Switzerland
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Honduras
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Hong Kong
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Iceland
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India
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Tunisia
Indonesia
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Turkey
Tuvalu
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Tanzania
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Tonga
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Iraq
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Ireland
●
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●
●
UAE
★
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●
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Uganda
Isle of Man
●
●
●
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Israel
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●
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UK(ACS)
Jamaica
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Uruguay
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Japan
Jordan
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Kenya
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USA
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Vanuatu
●
●
●
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●
●
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●
●
Viet Nam
Kuwait
●
●
●
★
★
★
●
●
●
●
●
Yemen
★ --Authority has been delegated subject to some conditions.
TM : International Tonnage Certificate (1969)
SC : Cargo Ship Safety Construction Certificate
SR : Cargo Ship Safety Radio Certificate
ISPS : International Ship and Port Facility Security Code
LL : International Load Line Certificate
SE : Cargo Ship Safety Equipment Certificate
ISM : International Safety Management Code
I, II, IV, VI : MARPOL Annex I, II, IV, VI
●
●
●
(*)
Kiribati
Abbreviations:
● --Authority has been delegated.
★
●
Venezuela
●
●
Thailand
●
●
●
●
●
(*)
★
●
( * ) Authority has been delegated in accordance with international conventions or
national regulations other than those listed in this table, or authority may be
delegated on a case by case basis.
An introduction to
16
船舶関連業務
海洋資源エネルギー開発関連業務
ClassNKは海洋構造物の分野でも、FLNG、FSRU、FPSO、FSO、Drilling Rig、メガフロート(超大型浮体)、
OSV等においても幅広い船級及び技術サービスを提供しています。
国際航海を前提とすることが多い船舶と異なり、海洋構造物の場合、MODU(移動式海洋掘削ユニット)等
の移動式ユニットを除き、長期間或いは一生涯同じ領海内、同じ地点で操業する場合が多く、一般的に国
際条約の適用は限定的となり、プロジェクトごとに旗国、沿岸国、鉱区権益者、所有者の指定により定めら
れることになります。
また、
「 船級登録」の有無についても、ユニット及びその付随設備を構成する各要素によって異なってお
り、例えば、FPSOの場合、船体や係留システムについては船級登録がなされることが通常である一方、
Topsideのプラント部については最低限の安全設備を除き、船級登録を取得しない場合も多く見受けられ
ます。
その場合に、船級協会の規則では無く、業界団体の規格や鉱区権益者の定める社内規格等、特定の規格へ
の適合を客観的に証明するいわゆるCertificationが求められることも多く、ClassNKでも顧客要望に応じ特
定規格に対する第3者審査・認証を実施しています。
また、海洋構造物の設置国によっては自国産業育成、現地雇用の増加を目的とした「ローカルコンテンツ規
則」が課せられることもあり、ClassNKではこの「ローカルコンテンツ規則」に適合していることを第3者と
して公式に証明するサービスも実施しています。
このようにプロジェクト毎に複雑多岐に渡る顧客要望に対し、規則開発、図面審査、現場検査等、それぞれ
の担当部署をまたいだ横断的な専門のチームを用意することで柔軟な船級サービスを提供しています。
また、最近ではより大水深海域での操業を想定したFPSO開発や新形式の海洋構造物であるFLNG、FSRU
の開発も多数行われるなど、新しい技術が要求されるプロジェクトが増加しており、このように新しい技
術開発を行う際に想定されるリスクを網羅的に排除し、安全かつ円滑なプロジェクト開発を行うため、プ
ロジェクト初期段階から船級の参画が求められるケースも増えてきています。
ClassNKでは、このような新規プロジェクト開発に対し、初期段階から参画すると共に、新規技術開発に必
要な設計ガイドラインを顧客要望に応じて的確に開発、提供するため、
「業界要望に応じた共同研究開発」
を海洋構造物の分野でも積極的に実施しています。
最近では「原油随伴ガスから水素及び炭酸ガスを製造/出荷するFPSOの検討」
「
、FPSO/FSO係留解析ツー
ルの研究開発」
「
、大水深対応のライザーVIVに関する研究」
「
、小型FLNG研究開発」
「
、GTL-FPSO研究開発」
、
「大水深対応のセミサブリグコンセプト研究開発」
「
、FLNGにおけるLNGリークリスク評価」等を通して、新
規技術開発に貢献すると共に、研究成果を規則の改正、新規規則の制定にも役立てています。
17
An introduction to
船舶関連業務
ガス燃料船、新エネルギー技術
ClassNKは近年環境負荷低下を目的としたLNG燃料船の開発や次世代エネルギーとして普及が見込まれて
いる水素運搬船等の新技術の開発にも積極的に取り組んでおります。
LNG燃料船
近年、環境問題、特に地球温暖化に対する意識が世界的に高まる中、海運業界においても、
CO2等の温室効果ガスや、NOx、SOxなどの大気汚染物質の排出量の削減が求められていま
す。天然ガスは、これまで燃料として用いられてきた石油と比較して、CO2、NOx、SOxの排
出量が少なく、環境面において非常に優れています。また、世界的な傾向として、米国にお
ける非従来型の天然ガス(シェールガス)開発による安定生産によって価格競争力のある資
源エネルギーとして注目を集めています。このような状況の下で、特性面、生産面、価格優
位面の観点から、天然ガスを燃料とする船舶が開発され、欧州、特に北欧では液化天然ガス
(以下、LNG)を燃料とするLNG燃料船の実用化に踏み出しており、主に小型船で相当数の就
航実績を有しています。
LNG燃料船の需要は世界的な広がりを見せつつありますが、国際的に統一されたLNG燃料
船の構造及び設備規則や燃料供給に関する規則やガイドラインが無い等のソフト面の課題
に加え、LNGを燃料として補給するための施設が不十分で航路が限定されてしまう事、船主
の要求する経済性を満足する船種が限定される等ハード面の課題が残されています。
これらの課題に対する取り組みとしてClassNKは、天然ガス等の低引火点燃料を使用する船
舶の構造及び設備規則であるIGF Code策定を行うIMO委員会やLNG燃料供給の国際標準と
して検討されているISO基準策定に関する国内の委員会に出席し、その審議に貢献していま
す。また、LNG燃料船に関する構造設備要件を纏めた指針として、2014年12月に、最新の技
術・規則動向をいち早く取り入れた
「ガス燃料船ガイドライン」
の最新版を発行しています。
これらに加え、造船所、船主、海事関連団体等とLNG燃料船に関する共同研究を実施してい
ます。最近では、
「LNG燃料タグボートに関する研究開発」
「
、ガス噴射式低速機関へのガス燃料供給システ
ムの安全性の立証と向上の研究」
「
、Type-B燃料タンクの甲板上設置に関する実用化研究」
「
、LNG燃料タン
クのタンクタイプ及びタンク材質の選定に関するF/S」
「
、外航LNG燃料船及びLNGバンカー船の試設計に
関連する研究開発」
「
、舶用デュアルフューエルエンジンの開発」
「
、天然ガス燃料機関を備えた内航LNG運
搬船兼バンカー船に関する試設計」等を通して、LNGを燃料として用いるための課題検討やその対策、LNG
燃料船の試設計や関連機器の開発を行い業界に貢献しています。
水素運搬船
近年の低炭素社会実現にむけて化石燃料の代替として水素が注目されています。そのような中、海外で製造
された水素を液化して船舶で日本に運送する計画があります。
液化水素は、液化ガス運搬船の国際規則
(IGC Code)
の適用基準である「37.8℃の温度で2.8bar(絶対圧力)
を
超える蒸気圧を有する液化ガス」に該当するため、液化水素運搬船には同Codeが適用されます。一方で、現
在のIGC Codeでは液体水素の運送要件が規定されていません。このような貨物を運送する場合、運送に関
わる主管庁および港湾当局が、規則の原理に基づいて適当な仮の運送要件を確立、合意し、かつそれをIMO
に報告する必要があります。これを受けて、日本とオーストラリアとの間で液化水素の運送のための暫定要
件の確立と合意を目指して協議が行われています。ClassNKは日本政府と共にこの協議に参加し、船舶の安
全性の面からアドバイスすることで貢献しています。
液化水素の運送にあたっては、その特性である超低温状態(-253℃)
、水
素脆化、透過性などを特に考慮して、液化水素を安全に取り扱える貨物
設備を開発する必要があります。
ClassNKは、これらを考慮して開発された液化水素貨物タンクの概念設
計に対し、リスク評価を行い、安全性を向上させるために必要な対策を提
案しています。これに基づき、開発された液化ガスタンクの概念設計に
対して基本承認(Approval in Principle)を発行しています。また、更なる
実用化のための開発にも共同研究を通して貢献しています。
An introduction to
18
船舶関連業務
再生可能エネルギー認証関連業務
地球温暖化などの環境問題への世界的な関心の高まりによって、温室効果ガスを排出することのないク
リーンな再生可能エネルギー利用に注目が集まっています。とりわけ世界第6位の排他的経済水域を有す
る日本では、洋上風力を含む波力、潮流・海流、海洋温度差といった海洋再生可能エネルギー発電への期
待が高まっています。
ClassNKは2011年7月より風車認証事業室を中心として主に小形風車、大型風車の認証業務や浮体式風車
の船級検査業務を実施してまいりました。今後はこれらの業務に加えて波力、潮流・海流、海洋温度差等
の海洋再生可能エネルギー発電設備の認証業務など再生可能エネルギーに係る幅広い顧客ニーズに対応
した業務を展開するため、風車認証事業室を発展させる形で再生可能エネルギー部を2014年10月に新設
致しました。ClassNKは再生可能エネルギー認証関連業務を通じ、国内外の持続可能な低炭素社会の形成
に貢献していきます。
19
An introduction to
船舶関連業務
IT情報サービス
ClassNKは、長年にわたる船級業務を通じて蓄積された高い技術力とデータをベースに、船舶の各フェー
ズにおいて必要とされるソフトウェアやサービスを開発しております。
これらのソフトウェアやサービスを使用することにより、船舶の計画・設計段階に限らず、就航後の運航・
保守・検査から解撤に至るまでのあらゆる段階において、船舶の総合的な安全確保と海洋環境保全に寄与
することができます。
DE SI G N
計画
船体系
機関系
PrimeShip-IPCA
PrimeShip-SHAFT
船舶性能計算統合システム
軸系アライメント計算プログラム
PrimeShip-NAPA Manager
PrimeShip-CRANK
NAPA用カスタマイズ
プログラム
クランク軸強度総合評価サービス
PrimeShip-HULL
構造規則に基づく
規則算式計算および
直接強度評価システム
PrimeShip-TORRES
軸系捩り振動計算サービス
環境系
PrimeShip-GREEN/SRM
PrimeShip-CAD Interface
運航サポート
2次元/3次元船殻CADと
規則算式計算システムとの
データ連携インターフェース
プログラム
PrimeShip-CHEMISYS
PrimeShip-GREEN/MinPower
ケミカル物質用
統合データベースシステム
最低推進出力評価ソフト
シップリサイクルマネジメント
情報サポート
NK-PASS
電子図面承認システム
PrimeShip-DG/Bulk Cargo
固体ばら積み貨物/
危険物積載判定プログラム
PrimeShip-CTF for PSPC
CONSTR U CTI O N
建造
保守サポート
PrimeShip-HULLCare
O PE R ATI ON
運航
PrimeShip-GREEN/PSTA
Coating Technical File
(CTF)作成支援システム
e-Product
速力試験解析ソフト
舶用機器・材料・艤装品
オンライン検査申込み
サービス
PrimeShip-GREEN/EEOI
NK-SHIPS
EEOI計算分析システム
船級船及びISM/ISPS/MLC
情報検索サービス
PrimeShip-ETAS
ClassNK-NAPA GREEN
緊急時技術支援サービス
最適運航支援システム
e-Application
船体保守情報サービス
オンライン検査・
審査申込システム
PrimeShip-CAP
ClassNK Archive Center
船舶の状態評価サービス
本船図書保管サービス・
GBS-Ship Construction
Fileサービスのための
アーカイブセンター
PrimeShip-OAS
油分析診断サービス
Fleet Management Support
船舶管理のサポートウェア
ClassNK CMAXS
船舶保守管理システム
ClassNK-PEERLESS
バラスト水処理装置の
搭載作業効率化ソフトウェア
An introduction to
20
認証関連業務
認証関連業務
海運、造船、船員教育訓練機関等の海事産業が、グローバル市場での高い競争力を備え、より一層その持
続的な発展を確かなものとするため、それぞれの分野で最適なマネジメントシステムの構築が求められてい
ます。
ClassNKは、最適なマネジメントシステムを構築しようとする海事産業界等を支援するため、品質、環境、
労働安全衛生、道路交通安全、エネルギー及び船員教育訓練にかかわる認証サービスを提供しております。
これらの総合的な認証サービスとしてClassNK PrimeManagementと称しています。
21
An introduction to
認証関連業務
海技教育訓練分野の認証業務関連
近年の急速な世界の商船隊の拡大を背景として、優秀な船員の確保が海運経営において
非常に重要な要素となっております。また、搭載の義務化が始まるECDIS(電子海図情
報表示装置)の例に見られるように、技術革新によって運航技術そのものも高度化を続
けており、これらの状況に対応した船員の訓練の充実・強化は、今後、海運経営のみな
らず、世界の海の安全、環境保全を図って行く上で、一層重要性を増していくものと考
えられます。
ClassNKは、上記を背景にしたご要望に応えるべく海技教育訓練分野での認証業務を
行っています。
海技教育訓練機関が提供している教育訓練コースをIMOモデルコース等の基準に従って
審査し認証します。
また、本認証業務に関連し、教育訓練を行うインストラクターのための研修も行ってい
ます。
マネジメントシステム認証
ClassNKは、従来から船級検査の一環として造船所、機器製造所等で実施されている品質
システムの審査を数多く手がけてきました。又、機器等の輸出に関連し、輸入国政府の承
認のもと、当該機器製造所における品質システムを審査した実績があります。
こうした長年にわたり培われた経験と実績に基づき、ClassNKは事業所の下記マネジメン
トシステムについて規格要求事項に従い認証業務を提供しています。
◦ ISO9001
(品質マネジメントシステム)
◦ ISO14001
(環境マネジメントシステム)
◦ ISO39001
(道路交通安全マネジメントシステム)
◦ ISO50001
(エネルギーマネジメントシステム)
◦ OHSAS18001
(労働安全衛生マネジメントシステム)
◦ HSE
(Health, Safety & Environment)
マネジメントシステム
温室効果ガス(GHG)妥当性確認・検証業務
ClassNKは、国際規格等に基づき、事業所、工場、船舶等の温室効果ガス(Greenhouse
Gas : GHG)妥当性確認・検証業務を行っています。
温室効果ガスの排出量については、地球温暖化対策や省エネルギーの推進の観点から、国
際条約や法令等に基づく算定や目標を設定することが協議されています。
また、このような公的要請に加えて、近年では企業の社会的責任(CSR)の一環として自主
的に排出量を算定し、環境報告書等で公表する企業も増えており、将来的には、温室効果
ガス排出量を企業間の排出枠の取引に用いることも検討されています。
ClassNKの提供しているサービスは以下の通りです。
(Clean Shipping Index)
検証
◦ CSI
◦ ASSET事業
(環境省委託業務)
検証 ◦ J-クレジット制度
(経済産業省、環境省、農林水産省委託業務)
妥当性確認・検証
◦ CSRレポートの検証
◦ CDP
(Carbon Disclosure Project)
検証
◦ ISO14064-1組織タイプ検証
An introduction to
22
技術サービス業務
技術サービス業務
ClassNKは船級検査業務を通じて長年にわたり培ってきた技術のノウハウを生かし、様々なサービスを提供
しています。船舶関係の技術コンサルタントサービスや船舶関係の鑑定・証明サービスはもちろん、一般産
業用に使用されるボイラ、圧力容器など海事関連以外の分野でも幅広くサービスを提供しています。また、
2011年に株式会社ClassNKコンサルティングサービスを設立、従来の枠を超えたコンサルタントサービス
のさらなる充実を図っています。
23
An introduction to
技術サービス業務
幅広い技術サービス
ClassNKは、船級検査業務を通じて長年にわたり培った技術のノウハウを活かし次のサー
ビスを提供しています。
船舶関係の技術コンサルタントサービス
設計から建造の監督まで、船舶並びに海洋構造物に関する次のような技術コンサルタン
トサービスを行っています。
◦建造 ◦改造 ◦修繕等に関する設計 ◦見積り ◦図面、仕様の審査 ◦入札のサポート及び現場での工事監督代行
船舶関係の鑑定及び証明サービス
広範囲にわたる鑑定並びに証明サービスを行っていますが、主なものは次のとおりです。
◦船舶保険鑑定
◦耐航鑑定
◦現状鑑定
◦設計、強度鑑定
◦燃料油及び潤滑油分析鑑定
◦スエズ、パナマ運河トン数測度証明
◦損傷鑑定 ◦船舶状態評価鑑定
(CAP)
◦船舶設備適合証明 ◦バラスト水管理計画書の承認 ◦各国、地域特別要件等への適合証明 ◦シップリサイクル条約インベントリ適合鑑定
◦バラスト処理装置設置鑑定
船舶のエネルギー効率改善に関する鑑定サービス
CO2排出削減の取り組みの一環として、船舶のエネルギー効率改善に関する次のような鑑
定サービスを行っています。
◦エネルギー効率設計指標
(EEDI)
鑑定 ◦エネルギー効率運航指標
(EEOI)
鑑定 ◦船舶エネルギー効率管理計画書
(SEEMP)
鑑定
一般産業分野の機器などに関わる技術サービス
検査機関として船舶以外の分野である陸上プラントなどの機器、器材、システムに関する
次のような検査を行っています。
1. 機器の輸入国政府の代行検査
ClassNKは、一般産業用に使用されるボイラ、圧力容器、圧力配管などに関して、次の政
府から当該国に輸入されるこれらの機器の製造中検査の代行権限が付与されています。
◦香港 ◦マレーシア ◦ニュージーランド ◦シンガポール
2. 購入契約当事者間の指定による第三者検査
3. 購入発注者代行検査
材料試験機などの検査
ClassNKの試験機規則や日本工業規格に基づく引張試験機、圧縮試験機、硬さ試験機、衝
撃試験機、その他の材料試験機の検査を行っており、関連業界より公正な第三者機関とし
て高い評価を受けています。
更に、日本の計量法、関連法規及びISO/IEC 17025の要求事項に基づく校正事業者認定
制度の下で、国家計量標準とトレーサブルな力基準機を所有し、力及び硬さ(力計、一軸
試験機及びロックウェル硬さ試験機)の登録校正事業者として登録標章(MRA-JCSS)付
校正証明書を発行しています。登録標章付証明書は、国家計量標準にトレーサブルであ
ることを証明するのみならず、校正機関認定の相互承認協定により国際的に受け容れら
れることとなります。
An introduction to
24
研究開発
研究開発
検査関連業務に加え、ClassNKは研究開発を通じて、海事産業に貢献しております。この研究開発は、船
舶の安全や海洋環境の保全といった船級協会独自の課題に関連した研究開発のみならず、広く業界要望に
応えた共同研究開発まで多岐に亘ります。
25
An introduction to
研究開発
研究開発の体制
従来の船級独自の課題に関係した研究開発に加え、海事セクターの皆様からの要請に対
応していくことを目的に「業界要望による共同研究」も実施しており、研究開発推進事業
を通して、認証機関であるというメリットに加え、資金的にもサポートできるという側
面を最大限活用し、海事クラスターにおける技術革新の起爆剤となることを目指してい
ます。
船級協会独自の課題に関係する研究開発
船級協会独自の課題に関係したテーマについて、業界のご意見も反映させつつ策定した
研究開発計画に従ってNK独自の研究開発を進めています。
船級協会独自の課題に関係する研究開発として2014年度は2013年6月に発生した大型コ
ンテナ船の重大海難事故に関連する調査検討を最優先課題と位置づけ取り組みました。
得られた知見、結論や今後のアクションプランについて「大型コンテナ船安全検討会報告
書」
として取り纏め、2014年9月末に公表致しました。
業界要望による共同研究
「業界要望による共同研究」は、皆様からのご提案に応じて、本会の資金的・技術的なサ
ポートのもと、海事業界の発展に資する研究テーマに皆様と共に取り組む研究開発ス
キームです。2014年末までで190件以上が完了し、約120件が実施中となっています。
特に、国際海運からの温室効果ガス(GHG)排出削減を目的とした国土交通省の「船舶から
のCO2削減技術開発支援事業」
(2009年度-2012年度)においては、本会は共同研究者とし
て参画し、数多くの革新的な技術の研究開発をサポートしました。また、2013年度より実
施されている「次世代海洋環境関連技術開発支援事業」についても、本会は共同研究者と
して参画し、GHG削減技術の開発に貢献しています。
An introduction to
26
国際活動
国際活動
ClassNKはさまざまな国際活動において長い経験と実績があります。国際船級協会連合(IACS)の各種活
動に積極的に参加し、統一規則(Unified Requirements)などを制定する際には主要船級協会として多大
な貢献をしています。また、IACSあるいは日本政府代表団の一員として国際海事機関(IMO)の各種会議に
専門家を多数派遣しています。ClassNKは世界各地に委員会を設立し、これらの地域における海運、造船
業の発展にも貢献しています。
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An introduction to
国際活動
国際海事機関(IMO)における活動
国際海事機関(International Maritime Organization 略称IMO)は、国連の下部機構の1つで、各
国政府の代表によって構成されています。主に海上における人命、財産の保護、海洋環境の
保護及び海上保安に関する問題を協議する国際機関で、その結果は条約や勧告の形で公表さ
れて各国の法律に取り入れられます。
先に述べたIACSは、IMOから諮問資格を与えられており、IMOの上級会議である総会、理事会、
海上安全委員会、海洋環境保護委員会をはじめ、これらの下部組織である小委員会にIACSの代
表を送っています。ClassNKはIMO事務局に職員を派遣するとともに、これらの委員会及び小
委員会に日本政府代表団又はIACSの一員として専門家を派遣したり、作業グループに参加する
等の活動を通し、積極的に貢献しています。
国際船級協会連合(IACS)における活動
国際船級協会連合(International Association of Classification Societies
略称IACS)は、ClassNKを初めとする7船級協会により1968年に創設され
ました。ClassNKは、IACS創設当時からの正会員協会として、海上にお
ける船舶の安全及び海洋汚染防止のために、IACS統一規則等の技術決議
の開発、改訂を行うと共にIMOや世界の海事関連業界に助言し、協力し
てきました。
ClassNKは、
IACS創設以来これまでに四度議長協会を務めています。また、
IACSの各種技術部会に積極的な参加を行うと共に、IACS事務局へ職員を
派遣するなどして、IACSの目的達成のために大きく貢献しています。
特に、船舶のさらなる安全性向上を目指して、長年にわたり本会が蓄積した膨大な調査研究の
成果を基に、IACSによるタンカー及びばら積貨物船の共通構造規則
(Common Structural Rules
略称CSR)
の開発、運用及び改訂において主導的役割を果たしてきました。
さらに、IACSの二つのCSRを一つに調和してIMOが策定する目標設定型の国際船舶構造基準
(Goal-Based Standards 略称GBS)に適合させるという重要かつ困難な作業において、主導
的な立場で貢献し、調和CSRの採択を実現しました。
アジア船級協会連合(ACS)における活動
アジア船級協会連合(Association of Asian Classification Societies 略称
ACS)は、海上での船舶の安全及び環境保護の促進、アジアの海事業界
への技術貢献の強化などを目的に、1993年より非公式に会合を開いてき
ましたが、2010年にClassNKの他、BKI(Biro Klasifikasi Indonesia)
、CCS
(China Classification Society)
、IRS(Indian Register of Shipping)
、KR
(Korean Register)
、VR
(Vietnam Register)
の6船級協会により、正式に結
成されました。
ClassNKはメンバー協会間の技術協力を促進すると共に、海事業界に大
きな影響を与えうる国際条約の新規制定及び改正に対するアジアの声を
一層高めるべく、更なる活動強化に努めています。
特に2014年は、ACSの議長協会として、アジアの声をよりよく反映した国際条約の策定を目
指し、IMOの審議体系に合わせた対応を行うための組織改編を実行した他、新たな規制に対応
すべく、ACS技術文書を作成するなど、ACSの技術活動を主導しました。
海外委員会
世界各地に委員会を設立し、海運、造船産業の発展に貢献しています。
An introduction to
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技術セミナー/ClassNKアカデミー
技術セミナー/ClassNKアカデミー
ClassNKは長年にわたる検査・研究から得た豊富な経験、知識及び技術力を活かし、各種技術セミナーや
ClassNKアカデミーを主催して、初学者から専門家まで幅広い層への情報提供を積極的に行っております。
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An introduction to
技術セミナー/ClassNKアカデミー
技術セミナー
ClassNKの研究開発推進の成果物を発表し、海運・造船産業へ向けて迅速な情報提供を
行うことを目的として、技術セミナーを実施しています。
技術セミナーは、開発本部と技術研究所が中心となって開催される国内セミナーと、現地
事務所が中心となって開催される海外セミナーに分けられます。
講演の議題は参加者の関心に沿って決められ、これまで多くの参加者を得てきました。
今後も業界ニーズに応じた最新の技術及びトピックを紹介することで、業界全体の発展
へ積極的に貢献していきます。
ClassNKアカデミー
ClassNKアカデミーは、ClassNKが長年に渡る船舶の検査や船舶管理システムの審査の
経験から培った知見を活用し、船舶の建造、保守あるいは運航に携わる方々にそれらの
業務に必要とされる基本的知識を習得していただくことを目指して2009年に設立されま
した。厳選されたClassNKの職員が講師となり、新造船・就航船の建造・保守及び船舶
管理についての知識と技術に関する内容をテーマに日本全国及び海外各国で開催してい
ます。
An introduction to
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ClassNKの概要
ClassNKの概要
代表理事 副会長
副会長
中村 靖
冨士原 康一
代表理事 会長
上田 德
副会長
副会長
縣 徹志
木下 哲也
評議員会
技術委員会
理事会
監事
管理センター
韓国委員会
韓国技術委員会
台湾委員会
台湾技術委員会
中国委員会
中国技術委員会
香港委員会
本 部
香港技術委員会
シンガポール委員会
シンガポール技術委員会
フィリピン委員会
タイ委員会
マレーシア委員会
インドネシア委員会
会長
副会長
インド委員会
インド技術委員会
ギリシャ委員会
業務執行委員
ギリシャ技術委員会
中東技術委員会
トルコ委員会
トルコ技術委員会
英国委員会
デンマーク技術委員会
北米委員会
中南米委員会
ブラジル技術委員会
チリ技術委員会
31
An introduction to
総務部
人事部
経理部
企画部
研究開発推進室
再生可能エネルギー部
国際室
営業本部
会長室
船体部
資源エネルギー部
機関部
EEDI 室
材料艤装部
検査本部
アフターサービス部
開発本部
船体開発部
機関開発部
国際基準部
テクニカルサービス部
監査室
緊急時技術支援室
認証事業本部
認証サービス事業部
認証サービス企画部
安全管理システム部
研修所
講師
専任検査員事務所
研究センター
技術研究所
試験機部
情報センター
船級部
情報技術部
情報サービス部
2015年4月1日現在
ClassNKの概要
沿革
1899(明治32年)
1901(明治34年)
1903(明治36年)
1905(明治38年)
1914(大正3年)
1920(大正9年)
1921(大正10年)
1922(大正11年)
1924(大正13年)
1926(大正15年)
1934(昭和9年)
1946(昭和21年)
1952(昭和27年)
1953(昭和28年)
1955(昭和30年)
1961(昭和36年)
1962(昭和37年)
1968(昭和43年)
1971(昭和46年)
1972(昭和47年)
1973(昭和48年)
1974(昭和49年)
1975(昭和50年)
1976(昭和51年)
1977(昭和52年)
1980(昭和55年)
1982(昭和57年)
1983(昭和58年)
1984(昭和59年)
1985(昭和60年)
1986(昭和61年)
1989(平成元年)
1990(平成 2年)
1991(平成 3年)
1992(平成4年)
1993(平成5年)
⃝帝国海事協会創立(日本海事協会の前身)
⃝日本船名録初版発行
⃝船舶検査規定公表
⃝載貨喫水線検定規則制定、満載喫水線指定業務を日本政府
に先立ち開始
⃝造船用材料の検定機関として主務大臣に認可される
⃝NK船級第1船“華南丸”竣工
⃝鋼船規則初版発行
⃝日本政府の満載喫水線法の施工に伴い、満載喫水線の指定
及び同証書発行の権限を主務大臣から付与される
⃝Register of Ships初版発行
⃝NKの最高船級“NS*”ロンドン保険業者協会の船級条項に登
録される
⃝船舶安全法の施行に伴い、主務大臣の認可した船級協会と
なる
⃝名称を日本海事協会と改める
⃝材料試験機の検定業務開始
⃝船級“NS*”アメリカの保険会社連盟から承認される
⃝日本海事協会賞設定
⃝“NS*”船スエズ運河当局及びパナマ運河会社より危険物の積
載通航を認められる
⃝技術研究所開設
⃝NK初の単級外航貨物船“建川丸”竣工
⃝世界最初の低温式LPG船“豪鷲丸”竣工
⃝海外初の専任検査員事務所をロンドン及びニューヨークに開設
⃝揚貨装置制限荷重指定の権限を主務大臣から付与される
⃝世界最大の油漕船“日章丸”竣工
⃝船級船1,000万総トン突破
⃝日本初の外航自動車運搬船“追浜丸”竣工
⃝海上コンテナ規則制定、海上コンテナ検査業務開始
⃝アジア初の専任検査員事務所をシンガポールに開設
⃝インド技術委員会設置
⃝NKを含む世界の7大船級協会により、IACS結成される
⃝NK初のM0船“ジャパンマグノリア”竣工
⃝IACS理事会議長協会となる
⃝船級船3,000万総トン突破
⃝日本最初の高速コンテナ船“えるべ丸”竣工
⃝台北に専任検査員事務所を開設
⃝海洋構造物の登録開始
⃝香港及びリスボンに専任検査員事務所を開設
⃝釜山に専任検査員事務所を開設
⃝香港委員会設置
⃝船級船5,000万総トン突破
⃝沖縄海洋博覧会に出展される世界最大の半潜水型海洋構造
物“アクアポリス”竣工
⃝ピレウスに専任検査員事務所を開設
⃝マニラ及びクアラルンプールに専任検査員事務所を開設
⃝石油掘削リグ“第五白竜”竣工
⃝ドバイ及びロッテルダムに専任検査員事務所を開設
⃝コンピュータによる船級データベースシステム完成
⃝リオデジャネイロ、ブエノスアイレス及びマルセイユに専任検
査員事務所を開設
⃝ハンブルク及びビルバオに専任検査員事務所を開設
⃝海洋汚染防止条約(MARPOL 73/78)に基づく法律による検
査機関として運輸大臣から認定される
⃝バンコク、ジャカルタ、アントワープ及びジェッダに専任検査員
事務所を開設
⃝東南アジア委員会設置
⃝日本籍船舶の消防設備等の検査業務開始
⃝ボンベイ
(現ムンバイ)に専任検査員事務所を開設
⃝パナマに専任検査員事務所を開設
⃝海洋調査船“しんかい6500”竣工
⃝韓国委員会設置
⃝デンマーク技術委員会設置
⃝コペンハーゲン及び上海に専任検査員事務所を開設
⃝ギリシャ委員会設置
⃝ロゴマーク“ClassNK”制定
⃝研究センターを開設し、これに技術研究所を移転
⃝品質システム審査業務開始
⃝ロゴマーク“QualityNK”制定
⃝安全管理システム審査業務開始
⃝クウェートに専任検査員事務所を開設
1994(平成6年) ⃝中国委員会及び韓国技術委員会設置
⃝インド技術委員会をインド委員会に改組
⃝北京及びイスタンブールに専任検査員事務所を開設
1995(平成7年) ⃝中国技術委員会設置
⃝RvA及びJABより品質システムの審査登録機関として認定さ
れる
⃝先進技術群“PrimeShip”発表
⃝メガフロート・プロジェクトの支援開始
⃝オスロ及びバンクーバーに専任検査員事務所を開設
1996(平成8年) ⃝SGSよりISO 9001:1994の認証取得
⃝オークランド及び大連に専任検査員事務所を開設
⃝カタールプロジェクト LNG船第1船“アルズバーラ”竣工
1997(平成9年) ⃝船級船 1億総トン突破
⃝広州に専任検査員事務所を開設
⃝船級船情報検索サービスNK-SHIPSの開始
1998(平成10年) ⃝フィリピン、シンガポール及びタイ技術委員会設置
⃝青島、ミリ及び八戸に専任検査員事務所を開設
⃝Register of Ships及び技術規則・検査要領のCD-ROMを出版
⃝環境マネジメントシステム審査業務開始
1999(平成11年) ⃝創立100周年
⃝ダーバンに専任検査員事務所を開設
2000(平成12年) ⃝3回目のIACS理事会議長協会となる
⃝台湾委員会設置
⃝ノーフォーク及び仙台に専任検査員事務所を開設
2001(平成13年) ⃝情報センターを開設
⃝台湾技術委員会及びインドネシア技術委員会設置
2002(平成14年) ⃝香港技術委員会設置
⃝情報センターが日本経済新聞社より「ニューオフィス情報賞」
を受賞
2003(平成15年) ⃝造船学会賞(発明考案等)受賞
⃝船舶安全法改正
⃝英国委員会設置
2004(平成16年) ⃝トルコ及びシンガポール委員会設置
⃝ホーチミン及びベラクルスに専任検査員事務所を開設
⃝英国政府より代行検査権限取得
2005(平成17年) ⃝アンマンに専任検査員事務所を開設
⃝マレーシア委員会設置
2006(平成18年) ⃝グアヤキル、マイアミ及びニューカッスルに専任検査員事務
所を開設
2007(平成19年) ⃝船級登録船 合計1億5千万総トンを達成
⃝中東技術委員会設置
⃝バルセロナ及びニャチャンに専任検査員事務所を開設
2008(平成20年) ⃝天津、コチ、舟山及びモッポに専任検査員事務所を開設
⃝釜山、ムンバイ及びイスタンブールに図面承認センターを開設
⃝世界初のCSR適用船“Western Wave”竣工
2009(平成21年) ⃝アルへシラス、ダンマン、南通、フジャイラ、ダヘジ及びアク
ラに専任検査員事務所を開設
⃝ギリシャ及びトルコ技術委員会設置
⃝ClassNKアカデミー設立
2010(平成22年) ⃝4回目のIACS理事会議長となる
⃝シブ、カヤオ、カーディフ、ダンケルク、フェロール、コルカタ、
サンクトペテルブルグ及びコロンボに専任検査員事務所を開設
⃝北米及び中南米委員会設置
2011(平成23年) ⃝一般財団法人への移行
⃝NK初の子会社“ClassNKコンサルティングサービス”を設立
⃝深圳及びアブダビに専任検査員事務所を開設
⃝インド技術委員会設置
⃝ノルウェー政府及び米国政府より代行権限取得
2012(平成24年) ⃝船級登録船 合計2億総トンを突破
⃝ドーハ、マスカット、連雲港及びカラチに専任検査員事務所を
開設
2013(平成25年) ⃝ドイツ、ルーマニア、セルビア、フィンランドの各政府から代行
権限を取得
⃝ヤンゴン、チッタゴン、クライペダ、エベルトフト、アスンシオ
ン、ヴュルツブルク、ヘルシンキに専任検査員事務所を開設
⃝チリ及びブラジル技術委員会設置
2014(平成26年) ⃝カサブランカ、ベレンに専任検査員事務所を開設
⃝ACS議長協会となる
⃝船舶の設計及び運航支援のソフトウェア会社『 NAPA 』
を買収
An introduction to
32
An introduction to ClassNK
An introduction to
[日本語/Japanese]
一般財団法人 日本海事協会
〒102-8567 東京都千代田区紀尾井町4番7号
Tel: 03-5226-2047
E-mail: [email protected]
www.classnk.or.jp
April 2015
An introduction to
[日本語/Japanese]