子宮頸がんにおけるp53誘導タンパクMieapの免疫組織学的

がん抑制遺伝子 p53 誘導遺伝子 Mieap の子宮頸がんでの調査を目的とした共同研究のおしらせ
福井大学医学部附属病院産科婦人科では、倫理審査委員会の承認を得て、下記の臨床研究を実施
します。関係各位のご理解とご協力をお願い申し上げます。
平成27年2月 福井大学医学部附属病院産科婦人科
【研究課題名】子宮頸がんにおけるp53 誘導タンパク Mieap の免疫組織学的検討
【研究期間】 承認日から平成28年3月31日まで
【研究の意義・目的】子宮頸がんの原因にヒトパピローマウイルス E6 蛋白によるがん抑制遺伝子 p53
の不活化が知られています。がん抑制遺伝子 p53 の誘導遺伝子である Mieap は不良ミトコンドリアの
修復や分解を介してミトコンドリアの品質管理を行っていることが解っています。Mieap も p53 と同様に
がん抑制的に働くと考えられており、実際に遺伝子レベルでは大腸がんの約 80%で p53-Mieap 関連
の遺伝子に異常を認めています。しかし、臨床検体を用いた病理組織学的な検討の報告はまだ無く、
婦人科領域での検討も始まっていません。本研究は、国立がん研究センター研究所と共同で、子宮頸
癌手術後の残余標本を用いた検討を行います。
【研究方法】免疫組織学的に Mieap タンパクの発現を確認し、子宮頸がんで Mieap が果たす役割の解
明を目指します。
本研究では、当科で術前に「採取資料(試料)の検査・研究使用について」の同意していただいた方の
手術検体の一部を使用させていただきます。手術検体は連結可能匿名化(必要な場合に人を識別で
きるよう、その人と新たに付された符号又は番号の対応表を残す方法による匿名化)した状態で使用さ
せていただきます。ただし、現時点では研究段階のため、対象となった患者様へ個別に研究結果の報
告をいたしません。また研究の結果に対して特許権等の知的財産権が生じた場合、その権利や経済
的利益は国、共同研究施設、および研究遂行者等に帰属します。本研究の結果は後日学会発表や学
術誌などで公表する場合がありますが、その場合も個人のプライバシーの保護を厳重に守ります。
【研究組織】
研究責任者:産科婦人科 教授 吉田 好雄
研究分担者:産科婦人科 助教 山本 真
共同研究者:国立がん研究センター研究所 荒川 博文、常木 雅之
【本研究に関する問合せ先】本研究に関してご質問がある場合は下記までご連絡ください。
○問合せの窓口
福井大学医学部 産科婦人科医局 担当 山本 真
〒910-1193 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月 23-3
TEL:0776-61-8392
FAX:0776-61-8117
e-mail:[email protected]
○苦情の窓口
福井大学 総務部 松岡キャンパス総務室 学術支援係
〒910-1193 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月 23-3
電話:0776-61-8614 Fax:0776-61-8153