15/04/21 空間スケール:例えば、地球の大きさと質量は、、、 今日の講義内容 P56 「地球惑星科学入門」では、 ・地球の大きさ ・・・・・ 第1章の1 ・形 ・ジオイド ・・・・・ 第1章の2 ・重力 ・地磁気 (1) どうやって測るか 単にこの数字を覚えるので (2) 問題点と技術革新による はなくて、もっと重要なのは、 時代による方法の変遷 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第1章の3 「まとめ」を順を追って配布します。より詳細な内容は、教科書や講 義から自分でまとめてください。 (3) でも、「けた数」は覚える! 他の惑星・衛星との比較でさらに理解が深まる 月の表面 金星の表面 火星の表面 P20-23 P57 または、「地球惑星科学入門」の図5.1 陸と海の2つのピーク:どうしてそうなるか? 地球 P57参照 表面の様子と年代の違い クレーター (40億年 以上前) 月 溶岩流 火星 0 堆積物 造山帯 海洋プレートが今でも定常的に生産・消費される プレートテクトニクスがあるからこそ、陸と海がはっきり異なる 「地球惑星科学入門」 の図5.1 も参照 P62 P68 海洋と大陸では構造も化学組成 (鉱物組成)も、年代も大きく異なる 1 15/04/21 肉眼による地球が丸い証拠 P56 宇宙から見たプレートテクトニクス 現在では宇宙からの電波で地球を計る 電波の速さ c は? 複数のGPS衛星から 発する電波 AB間の距離L = cτ cos α 今では数センチ/年年の地面の動きを検出可能 GPS衛星と電子基準点に よる位置の定常観測 電子基準点 P121 GPS電子基準点 30秒毎に数ミリ の精度で位置を 常時測定 全国で1200点 以上 0 地殻変動 地球の形 地球内部は高温で固体でも長時間では流動:自己重力で球形に 新地学図表 P57 4年間にわたる日本列島の変形の様子 (40万倍に誇張) 自転による遠心力のため、赤道が外に膨らみ、楕円体となる。 2 15/04/21 小惑星イトカワ(長軸が約500m) 地球楕円体 長さの定義 (18世紀のフランス) 極から赤道までの 子午線の長さを 10000kmと定義 探査機「はやぶさ」 2005年9~11月に 接近 ここから現在の1mへ 12時間周期で 自転 「地球惑星科学入門 図1.1」 P57 P25 半径100km以下の小天体は自己重力が弱く、内部 も低温で十分固く、球形にならずにいびつ チェリモフ・ ゲラシメンコ彗星 ESA欧州宇宙機構の彗星探査機 Rosetta ロゼッタが2014年8月 に周回軌道へ P23 ダイモス: 半径6km フォボス: 火星の衛星、半径11km ・周期 12.4時間の自転 ・アヒルのおもちゃの ような奇妙な形 ・水を周りに放出 イーダ: 長経60km、直径 1.5 km の衛星が 回っている 木星など外側の巨大衛星 は、太陽と同様に水素や ヘリウムが主体 →液体かガス状で十分に 柔らかい 土星 扁平率:f = (a-c)/c a: 赤道半径、c: 極半径 f = 0.1の木星や土星では よくみると、自転による 扁平がわかる 土星はガス状の部分がより多く(平均 密度が0.7)、一目で楕円体とわかる P24 3 15/04/21 ジオイド 地球や惑星の表面の形を厳密に定義 地表・ジオイド・地球楕円体 P59 平均海水面に一致する等ポテンシャル面 (陸地では仮想的に海から水路を引いた場合の水面) 標高 ・・・ PG ジオイド高 ・・・ G´E 楕円体高 ・・・ PE 「地球惑星科学入門 図1.5」 ジオイド高(平均からのずれ)の測定法 重力とジオイド 人工衛星から真下 にレーダーを放射し、 海面からの反射した 往復時間を測定(正 確な軌道決定が不 可欠) 「地球惑星科学入門 図1.3」 重力ベクトルはジオイドに直交 その場所の地下の密度異常で、ジオイド 高が変わる 4
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