15/06/30 河川でも大きな多様性あり 中部ヨーロッパの豪雨でドナウ川が近年しばしば洪水: 一昨年はハンガリーで、昨年はボスニア、セルビアなど少し下流 セルビアの首都ベオグラード 近くのドナウ川 日本:傾斜が急 V字谷などが発達、軟水(溶けたミネラル小) 大陸(ヨーロッパ、シベリア、北アメリカ): 傾斜がほとんどない、河口まで数ヶ月近く流れつくのにかかる 硬水(溶けたミネラル成分が多量) P110 日本の河川と違って、傾斜が ほとんどないので、洪水でも 濁流が大量に流れるのでなく、 上流から下流の都市へ、水位 が1週間程度でじわじわと 上昇して被害を引き起こす。 石狩川河口:三角州 堆積作用による地形 札幌周辺にも多くの 学習材料がある! P110 モエレ沼、茨戸川: 三日月湖 札幌駅 川の蛇行 豊平川扇状地 (黄色部分) 定山渓 札幌の中心部は、豊平川扇状地の上に発達 (真駒内の南の急斜面から突然平らになり、谷口に堆積地形) 発寒川扇状地 河川の浸食・運搬・堆積効果の変化による様々な地形の形成 下流の傾斜の小さい地域 での蛇行による地形 表 9.1 粒径による土砂の 類 巨礫 粒径(mm) >256 φ <−8 大礫 中礫 小礫 砂 シルト 粘土 64.0 4.0 2.0 0.0625 0.00391 <0.00391 ∼256 ∼64.0 ∼4.0 ∼2.0 ∼0.0625 −8∼−6 −6∼−2 −2∼−1 −1∼4 4∼8 >8 地球惑星科学入門・ 第10章 流速・粒径により 3つのうち、どの 効果が支配的か 決まる 図 9.8 河川における土砂の運搬形態 図9 . 9 川の平 図9 . 4 蛇行河川の流路構造とポイントバーの形成 流速と土砂粒子の振る舞いとの関係 「地球惑星科学入門 図10.5」 札幌のモエレ沼公園もこれ 「地球惑星科学入門 図10.6」 河岸段丘 「地球惑星科学入門 図10.8」 「地球惑星科学入門 図10.7」 流れの中でも流速が空間的に 変化すると、浸食・堆積効果に 違いが表れる。一例として、左図の 蛇行が増長されていき、三日月湖を 最終的に形成。 1 15/06/30 P111 「地球惑星科学入門 図10.11」 海岸での波の浸食作用による地形 「地球惑星科学入門 図10.12」 洪水と海洋への土砂流出 どのような条件で土砂流出量が 河川によって大きく異なるか? 「地球惑星科学入門 図10.13」 (入門の第10章6の説明参照) P111 氷河による地形 (日本では見られません) 海岸での波の堆積 作用による地形 氷の流動(固体)による浸食・ 運搬作用 砂州:函館市を地図で見てください! 潟:サロマ湖などオホーツク海沿岸や、 十勝平野から根室半島の太平洋岸に 多数分布 「地球惑星科学入門 図27.2」 「地球惑星科学入門 図27.1」 流動・消失の大きさが激しく、 温暖化などの気候変動との 関係で注目 P112 U字谷が典型 的な地形 (日本のは、 V字谷) 「地球惑星科学入門 図27.4」 10万年くらいの間に氷河期と 温暖期が交互に起こる 現在は両極地域に残るだけの 温暖な間氷期 「地球惑星科学入門 図27.5」 海外旅行にどうぞ、どこへ行きますか? 2 15/06/30 P113 環境によって変わる堆積物 風の作用による表層の変化・現象 P113 PM2.5は人工物ですが、伐採などの土地の砂漠化で、世界各地 で広く塵が移動・飛散している(歴史的には大噴火による火山灰も) P114 (まとめP9後半から) 地層の形成と堆積岩 ( 今話題の)シェール その地層が堆積した緯度により、堆積物が異なる。 中緯度は生物起源が乏しい、赤道付近と高緯度で豊富 プレートの昔の運動に利用、どのように? P114 続生作用: 粒から圧密・脱水して固化 CaCO3の大部分は有孔虫 の死骸として海底の堆積 物に蓄積 生物起源堆積物: CaCO3(サンゴや貝 もあるが)とSiO2が大量に産出 (入門、表11.2と同じ) P115 さまざまな堆積岩 P116 堆積と地層の形成 凝灰岩:火山噴出物で海底 とは全く異なる環境・起源で 堆積 石灰岩:地表ではカリスト地 形(図表108ページ参照)や 鍾乳洞(109ページ)を形成 チャート:生物起源のSiO2 の岩石、海底に普通に存在。 火成岩などに比べても非常 に硬い(東北沖地震の大津 波の一因?) 続成作用:粒子が次第に固 結していく過程 米国・グランドキャニオン 海底で古生代の3億年以上にわたり、厚さ 2キロを越す堆積物 隆起して陸上へ、コロラド川が浸食して断崖 により地層断面が露出 3 15/06/30 P116 P117 大陸棚での堆積物の擾乱 斜交層理(クロスラミナ) 地層形態 から堆積し た時代の 環境が推 定できる 海面の上昇・下降により、堆積構造が異なる 陸に近いと堆積物はより粗粒が多い (全地球的な気候変動による海面上下の 時間変化も考慮する) P117 級化層理:粒度の変化で堆積順がわかる P118 断層 地殻変動による地形の形成 地震の説明で説明済み 「地球惑星科学入門 図7.1」 「地球惑星科学入門 図13.3」 石油や天然ガス:背斜した地層部分に産出、上に不浸透層 (けつ岩(シェール)など硬い岩石) 褶曲:地層に圧力を得てできるが、 断層と異なり「破壊せずに流動」 細粒のため、いっしょに固まった有機物が天然ガスとなって内蔵 P118 4
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