ステント留置による脳動脈瘤内の血流特性変化

ステント留置による
脳動脈瘤内の⾎流特性変化
研究背景
脳⾎管疾患は国内における死因第4位
出血性のクモ膜下出血
脳動脈瘤の破裂が原因
脳動脈瘤内の血流が大きく関与
⾎管内治療
脳動脈瘤の治療法
脳動脈瘤模式図[1]
瘤内への⾎流浸⼊を妨げ,破裂を未然に防ぐ
・開頭クリッピング術
・⾎管内コイル塞栓術
・ステントアシストコイル塞栓術
・Flow Diverter Stent 留置術
ステントアシストコイル塞栓術[2] Flow Diverter Stent 留置術[3]
ステントを留置すると,そのメッシュ構造によって瘤内血流特性に変化がみられる
研究目的
脳動脈瘤に対してステントを留置した場合,メッシュ構造が瘤内⾎流特性に及ぼす影響を把
握するため,実験とシミュレーション解析で流動特性を調査する.
医⼯連携で医師と共同研究し,解析結果を踏まえた優位性の⾼いステントを,設計・製品化
し,新しい脳動脈瘤治療ガイドラインを確⽴することを⽬指す.
[1] Intracranial aneurysm – Wikipedia, the free encyclopedia “http://en.wikipedia.org/wiki/Intracranial_aneurysm”
[2]国⽴循環器病理センターの循環器情報サービス 脳⾎管のカテーテル治療 “http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/brain/pamph56.html”
[3]Neuro News “http://www.cxvascular.com/nn-latest-news/neuro-news---latest-news/microvention-enrols-first-patient-in-us-clinical-trial-to-test-new-flow-diverting-stent”
粒子画像流速計測定法(Particle Image Velocimetry: PIV)
による速度場計測実験
フローダイバータ型
ステント
内頸脳動脈瘤モデル
ステントモデル
Pipeline
Silk
コイリング⽤
ステント
Enterprise
☑蛍光粒⼦を混⼊したグリセリン⽔溶液を
ポンプでモデル内に流し,拍動を再現
☑レーザーシートを照射することで流れを
可視化し、⾼速度カメラで撮影
No-stent
〜今後の⽅針〜
PIPELINE
フローダイバータ型ステントとコイリング⽤ステントの
互いの⽋点を補う優位性の⾼いステントの設計・提案
⼆時刻間の画像の粒⼦パターンの
移動量から速度場を算出
特許取得
製品化