2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 医学図書館研修医ガイダンス 本日の講習内容 ■ 講習会の進め方(30 分) ① 東大図書館利用事始 ② 欲しい雑誌論文を入手する – TREE、MyOPAC 文献取寄サービス ③ 東京大学で利用できるデータベース紹介 – 論文を探す: PubMed、医中誌 Web – データベース紹介: UpToDate、Google Scholar – 集めた文献を整理する: EndNote basic ■ 配布資料 ・ 研修医ガイダンステキスト(本紙) ・ 医学図書館利用案内 2015 ・ 図書館利用ガイド 2015 ・ 研修医の方へ/図書館利用証交付申請書・MyOPAC 取寄サービス利用申請書 ・ 医学図書館簡易 MAP ・ 医学図書館特別サービスのご案内・MyOPAC クイックガイド ・ 医学系初心者向け講習会 ・ レポート・論文支援ブック:ここから始めよう ■ 講習会で使用するデータベース、各種サービスへの入り口 ⇒ 東京大学医学図書館 http://www.lib.m.u-tokyo.ac.jp/ ⇒ GACoS http://www.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/gacos/index.html 病院スタッフの方向けの 図書館サービスをまとめて ご紹介しています。 医学系でよく使うものは こちらから! GACoS(ガコス) 東大全体で利用できる データベースへの入口 この資料に関するお問合せ:東京大学医学図書館情報サービス係 TEL: 03-5841-3667(内線:23667) E-mail: [email protected] 1 2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 【1】 東大図書館利用事始 研修医の皆さんにとって、東京大学の各種図書館サービスを受ける拠点となるのが医学図書館です。皆さんの 研修や研究のツールとして、ぜひ医学図書館をご活用ください。 ① 東京大学の図書館を使うには 医学図書館を含む東京大学の図書館を利用するためには、まず利用者データの登録 が必要です。利用者データは IC 職員証に登録され、職員証を図書館の利用証として、 医学図書館だけでなく東京大学の約 30 ある図書館・室で使うことができます。 本日お配りした東京大学附属図書館利用証交付申請書にご記入いただき、IC 職員 証と一緒に医学図書館カウンターまでお持ちください。10 分程度で利用者登録が済み ます。 IC 職員証 研修医の皆さんは IC 職員証の配布が遅れる予定です。その間も医学図書館で本や雑誌の閲覧やコピーは可 能ですが、貸出や論文の取寄せなどを行いたい方には仮の図書館利用証を発行します。本日お配りした、図書館 利用申請書を医学図書館のカウンターまでお持ちください。 「図書館利用ガイド」p.5 MyOPAC クイックガイド ② 図書館の登録を済ませたら 図書館の利用登録が済みましたら、是非図書館のホームペー ジから MyOPAC の新規登録を行ってください。現在借りている 資料の確認や、貸出期間の延長・本の予約などが Web 上で行 えます。 もっと図書館を使いこなした い方は MyOPAC 文献取寄せ サービスも併せてご利用くださ い。電子ジャーナルで読めない 論文を、東京大学内にある場合は PDF や学内便で取り寄せたり、東京大学にな い場合は他大学から取り寄せたりといった手続きを、MyOPAC からオンラインで 行えるサービスです。(東京大学内の他キャンパスからの図書の取り寄せは無料、 その他は有料(実費)です) ③ 医学図書館紹介 研修医の皆さんは医学図書館が「ホームライブラリー」に設定されています。他大学の 図書館からコピーを取り寄せたり、駒場・柏・白金など東京大学の他キャンパスにある図 書館から本を取り寄せたりした時、受け取りの窓口は医学図書館になります。その他、各 種申し込みや手続きなども、医学図書館を通じて行うことになります。 医学図書館は、その名の通り医学関係の資料に特化した図書館です。図書、雑誌はも ちろん DVD などの AV 資料、医学系新聞等も取り扱って 医学図書館フロアマップ います。 医学 手塚文庫 マルチメディアコーナーでは、パソコンや各種ソフトが 書庫 図書館 AV (地下~3階) 使えます。また、学会ポスターなどを印刷するための、 資料 新聞 ALTIUS 閲覧室 大判プリンタも設置されています。(印刷は有料で、支 払いは公費のみ可です) PLENIUS その他、通常医学図書館の開館時間は 8:30 から 20:00 までですが、研修 マルチメディアコーナー 医の方は、平日夜間 20:15 から 23:30 まで、1F 閲覧室とマルチメディアコーナ ーを学習・研究スペースとして利用できます。この特別利用サービスを使うには、 事前の登録と説明会の参加が必須になります。詳しくは医学図書館ホームペ ージ、またはカウンターまでお問い合わせください。 コピー 機 カウンター 受付 グループ 多目的 学習室 トイレ ホール 玄関 2 EV 要 申 請 2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 【2】 欲しい雑誌論文を入手する 例題1 参考文献リストに載っていた、以下の論文を探す。 Anthony George Clementz, Ann Harris, Collagen XV: Exploring Its Structure and Role within the (著者名) (論文名) Tumor Microenvironment, Mol Cancer Res, 11(12), 2013, p. 1521-1529 (雑誌名) (巻号) (年) (ページ) ■Step 1:まず、電子ジャーナルで読めるか探す TREE ① ② ③ ④ http://tokyo.summon.serialssolutions.com/ TREE には学外からもアクセスできますが、電子ジャーナルへのアクセスは【学内限定】です。 論文タイトル・著者名等を入力して検索。 検索結果一覧から該当の論文を探し、論文タイトルをクリック。 検索結果に「オンライン」「本文あり」と表示されている論文であれば、電子ジャーナルのページが開く。 PDF をクリックすると、論文の全文を読める。 ① 単語の一部分だけ入力しても検索できます。 単語と単語の間に半角スペースを入れると AND 検索に。 ② この表記があれば 電子ジャーナルで 全文閲覧 OK。 ③ ④ 3 2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 ■Step 2:電子ジャーナルがヒットしない場合⇒ UTokyo Article Link で探す ① ② ③ ④ 論文タイトルをクリック UTokyo Article Link ナビゲーション画面で Google Scholar、OAIster、JAIRO などを検索 ②で本文が見つからなければ、「紙の雑誌の所蔵を調べる」のリンクから東京大学 OPAC を検索 学内に所蔵があれば「学内取寄せサービスを使う」、なければ「他大学から論文のコピーを入手する」のリンク から MyOPAC にログインし、取寄せを申し込む ① この論文情報を収録している データベースに本文が含ま れていない場合、このように 表示されます。 クリックすると、東京大学 OPAC を 自動検索してくれる。 ③ Google Scholar で本文が見つかる可能性もある。 ワンクリックで自動検索。 ② OAIster は世界の、JAIRO は日本の機関リポジトリ を横断検索できるデータベース。本文が公開されて いる可能性があるので、要チェック。 ② 4 2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 文献管理ソフトへ エクスポート (p.11 参照) ★所蔵巻号、配架場所を必ず確認 ■ 論文のコピーの取り寄せを申し込むには? 利用申請をしておけば、MyOPAC にログインして直ちに取り寄せの申し込みが可能。 (申し込みは学外からも可。取り寄せた PDF ファイルの閲覧は学内のみ。) 【学内にある場合】 「図書館利用ガイド」 p.5 申請済みなら、MyOPAC ログイン後の検索結果詳細 画面で表示されるアイコンから取寄せ申込が可能 【学内になかった場合】 申込データは医学図書館に届き、 職員が所蔵機関を探して取寄せ 手続を行います。 *文献取寄せについての詳細は、医学図書館ホームページもご覧ください。 http://www.lib.m.u-tokyo.ac.jp/medicine/ill.html 5 2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 【3】 東京大学で使えるデータベース紹介 東京大学ではさまざまな学術データベースを利用することができ ます。医学図書館のホームページでは、その中でも医学系のデー タベースの入口を、電子リソースの欄に集めています。 今回は解説しませんが、各データベースの講習会は随時開催され ています。 医学図書館開催の講習会は医学図書館ホームページのお知らせ に掲載される他、 総合図書館開催など大学全体の講習会情報は、 GACoS の情報探索ガイダンスのページを参照してください。 http://www.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/gacos/training.html PubMed 米国国立医学図書館が提供する代表的な医学系データベース。医学図書館のアイコンは東大専用入口で、ここか ら検索すると UTokyo Article Link アイコンが表示され、検索結果から電子ジャーナルなどにアクセスしやすくなっ ています。詳しくは p.7・8 で。 医中誌 Web 日本の医学文献の抄録誌である「医学中央雑誌」の Web 版データベース。1977 年からの日本語の医学雑誌、学 会誌、講演集等のデータを収録しています。詳しくは p.9 で。 Web of Science Journal Citation Reports Web of Science・・・全分野の主要な英文学術雑誌に掲載された書誌情報を搭載したデータベース。通常の検索に 加えて引用・被引用検索が可能です。 Journal Citation Reports・・・雑誌のインパクトファクターを調べるデータベースです。 OvidSP 医学系データベースのプラットフォームです。MEDLINE、Cochrane Library、EBM Reviews などがこのデータ ベース内で提供されています。 UpToDate Clinical Evidence 今日の診療 それぞれ電子教科書とも呼ばれる臨床医学情報データベースです。診療の際、医師が遭遇する疑問に対するエビ デンスや治療法などが収録されています。UpToDate については p.10 に解説があります。 RefWorks EndNote basic どちらも Web 上で使える文献管理ツールです。各データベースで調べた結果や、OPAC の検索結果などを取り込 んで、フォルダ分けをしたり、引用文献リストを作成したりすることができます。事前の登録が必要になりますが、登 録さえ済ませれば、インターネット上でどこからでも使うことができます。EndNote basic の使い方は p.11 で。 注! 図書館利用ガイドの「図書館でコンピュータを使う」などで紹介されている ECCS アカウントが必要なサービスは、研修 医の方は ECCS アカウントが取得できないのでご利用いただけません。申し訳ありませんが、ご承知置きくださいます ようお願いいたします。 6 2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 【4】 テーマから英語雑誌論文を探す 例題2 stomach cancer(胃癌)に関する英語論文を探す。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?otool=ijputmlib【東大専用入口】 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed 検索画面で検索語を入力。(必要に応じて、論理演算子(AND/OR/NOT)を半角大文字で入力。) Search ボタンをクリック。 検索結果一覧が表示される。(Display Settings で表示形式を「Abstract」などに適宜選択可能。) 必要に応じ Filters で絞り込み条件を設定。 論文名をクリックすると詳細画面が開く。 本文を見るには、Full Text ボタンまたは「UTokyo Article Link」ボタンをクリック。 PubMed ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ① ② 著者名は「苗字 名前のイニシャル」 例) kobayashi m 複数の検索語の掛け合わせ 例) growth hormone OR gh 論理演算子は大文字 【入力の注意点】 精度の高いフレーズ検索の場合は ””(ダブルクォーテーション)が必要。 殆どの場合は無くても自動的に検索。 表示形式の設定 選択したデータの保存・メール送信など ③ Filters(絞り込み)の 変更、解除 File:データのダウンロード Citation manager:文献管理ツールへの保存 Clipboard:一時保存 (ブラウザの印刷機能でまとめて印刷) E-Mail:メール送信 ④ Filter で 条件設定 が可能 Additional で項目の追 加も ⑤ ⑥ データベース側で付与した MeSH 用語(シソーラス用語) 7 2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 【補 足・全データベース共通】 本文へのリンクがない場合は、 UTokyo Article Link をクリック。 電子ジャーナルがある場合 クリックすれば 本文が見られる 電子ジャーナルがない場合 UTokyo Article Link ナビゲーション画面の 使い方は、P.4 参照。 8 2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 【5】 テーマから日本語の雑誌論文を探す 例題3 高脂血症 に関する論文を探す。 医中誌 Web http://login.jamas.or.jp/enter.html 【同時アクセス 15 まで】 医中誌 Web ログイン画面で、ログインボタンをクリック。 検索語入力欄に 高脂血症 と入力し、検索ボタンをクリック。(絞り込み条件で適宜条件の設定が可能。) 検索結果が表示される。 *必要に応じて、履歴検索や、絞り込み検索が可能 検索結果一覧から選んで文献番号をクリックすると、詳細表示画面が開き、抄録等を確認できる。 本文を探すには「UTokyo Article Link」ボタンをクリック。 または「メディカルオンライン PDF」、「CiNii 本文あり」等のボタンがあれば、クリックすると全文が読める。 ⑥ 画面右上の終了ボタンをクリックして終了。 ① ② ③ ④ ⑤ ② 【注意】 「本文あり(無料)」で絞り込めるのは、医中誌が把握している無料 文献のみで、東京大学の購読誌は対象にならない。 本文を入手するには、これで絞り込むのではなく、検索結果画面 で UTokyo Article Link 等をクリックすることをおすすめ。 AL ⇒全フィールド (All Field) TH ⇒シソーラス (Thesaurus) 思いついた言葉だけでなく、対応するシソーラス用語(統制語)と その下位語からも検索してくれる 検索履歴を利用して検索(例: #2 AND #3) 条件を追加して絞込み検索(例: 総説) ④ 検索結果を印刷、メール送信、 文献管理ツールへのデータ移行 (p.11 参照)、クリップボードに一時 保存しまとめて印刷等 【シソーラス用語】 論文の内容を表すキーワード。 人手によって、論文内容を把握し、 シソーラス(上位語・下位語を整理 した用語集)に基づき統一された キーワードを各論文に付与して いる。 これによって検索漏れを防ぐこと や、探したい主題の論文に絞り込む ことができる。 ⑤ 9 2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 【6】 その他のデータベース 例題4 リステリア菌について調べる。 UpToDate http://www.uptodate.com/contents/search (本郷キャンパスのみ) ① 新規検索欄に検索語を入力し、検索ボタンをクリック。(日本語・英語どちらでも検索できます。) ② 検索結果一覧が表示される。概要表示に切り替えると、カーソルを乗せればそのトピック概要が見られる。 ③ トピックのタイトルをクリックすると詳細画面が表示される。(日本語表示は見出しまで。本文は英語です。) ② 日本語で検索すると自動的に英語に翻訳 クリックすると、左側の各見出しにカーソルを載 せたときに、画面右側にトピックの概要が表示 されるようになる。随時切り替え可能。 対象で絞り込み可能 ③ Google Scholar http://scholar.google.co.jp Google Scholar は検索エンジンを提供している Google の学術情報に特化した検索サイトです。 主な検索対象は学術論文、学位論文、図書、学術出版社や学会、学術機関からの抄録や論文などです。 また、検索結果全文へのリンク(一部のみ)、引用・被引用文献へのリンクといった機能も備えています。 一般の雑誌に収録されていない論文や、著者が Web で公開しているもの等を検索する場合に役立ちます。 10 2015.3.30・4.2 研修医ガイダンス 医学図書館情報サービス係 【7】 集めた文献を整理する EndNote basic http://www.myendnoteweb.com/ (学内・学外どちらからでもアクセス可能) または http://www.webofknowledge.com/ から「EndNote」をクリック Web 上で使える文献管理ツールです。各種の文献データベースの検索結果を取り込み、自分にとって必要な文献 だけのデータベースとして保存・管理しておくことや、論文を書く際に保存したデータを呼び出し、参考文献リストと して自動作成することができます。文献フォルダの共有も可能です。 学内からユーザ登録が必要です。ユーザ登録後は学外からも利用できます。 ユーザ登録の仕方 Ⅰ 学内の端末から Web of Science にアクセス(医学図書館ホームページにアイコンあり)。 Ⅱ 画面上部の「EndNote」をクリックし、ログイン画面下部の「登録」をクリック。 Ⅲ アカウントとして使用するメールアドレスを入力して「続行」をクリック。 Ⅳ 必須項目をすべて入力して「変更」をクリックすると、登録が完了する。 ※「名前」「姓」は漢字で入力できます。 ※「パスワード」は 8 文字以上かつ 1 つ以上の数字・アルファベット・記号を含むことが必須条件です。 ② ② PubMed の場合 医中誌 Web の場合 ① あらかじめ EndNote basic にログインしておく。 ② 取り込みたい検索結果を選択し「EndNote Web」 アイコンをクリック(複数ある場合は、検索結果の 一覧でチェックボックスを使用して選択)。 ③ 直接データが取り込まれる。 ① 取り込みたい検索結果を 選択し「Send to」をクリック。 ②「Citation manager」をチ ェックし「Create File」をクリ ック、テキストファイルをダウ ンロードする。 ③ ダウンロードしたファイル を EndNote basic のインポ ート機能で取り込む。 ③ 自動で参考文献リストを作成することも可能です 11
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