2014 年度漢城大学サマープログラム報告書函館校国際文化・協力専攻 2年平井陽 8 月 19 日～29 日に行なわれた今回のサマープログラムは、北海道教育大から 1 名と山口至誠館大（旧；山口福祉大）から 2 名の計 3 名の参加でした。このプログラムでは主に大学内で行われる授業と様々な場所を訪れる体験学習をさせていただきました。漢城大学で日本語教師をされている土井美穂先生が韓国語と韓国の社会・文化についての授業をしてくださいました。韓国語の授業の難易度は私たちのレベルに合わせて行い、文法やハングルを書いての授業というよりは、対話や発音を中心としたものでした。実際に漢城大学の学生の方々に発音を教えてもらったり、学習した内容を使って会話をしたりしました。韓国語の発音には日本語にはない音が多く存在するので、ネイティブの発音を聞いて何度も練習させてもらうことで理解が深まりました。もう一つの韓国社会・文化の理解の授業では、大きく 6 つのテーマに分けて政治経済の動きや現代社会、日韓関係について学びました。この授業の中で人対人では日本人の私たちに対してとても親切な方ばかりなのですが、国対国という国家間となると親日派の韓国の政治家は国民から大きく非難されるという実態があると知りました。これらを身をもって学んだことで、改めて日韓関係の問題について向き合う機会になりました。これらの授業は全て、プログラム参加者の日本人と土井美穂先生だけで行われました。今回は 3 人と少人数だったこともあり、土井先生の講義を聞きながら、合間には意見をすることも出来る環境でした。私も疑問に思ったこと等は自発的にたくさん意見でき土井先生がその都度、丁寧に応えて下さりました。この授業のスタイルによって学べたことは多く、私がこのプログラムに参加して本当に良かったと思えたことのひとつです。もうひとつの体験学習では、本当にたくさんの観光名所に訪れました。韓服体験をした仁寺洞はその街の全ての看板や表示がハングルで書かれていて、大都会のソウルでも昔ながらの韓国の雰囲気を感じられる落ち着いた所でした。またその近くの北村という所には伝統家屋の韓屋があり、すごく急な坂がたくさんあって暑い日に巡るのは大変でしたが、訪れる価値のある所でした。ソウルは都会で交通面等においてとても便利でした。体験学習で様々な場所に行く際、ほとんどは地下鉄やバスといった交通機関を利用しました。私たちが滞在させてもらったゲストハウスから歩いて 15 分くらいの場所に最寄りの駅があり、地下鉄を利用するのですが、東京の電車や地下鉄よりも単純で外国人の私たちでもわかりやすかったです。基本的に一日のスケジュールは夕方には終わるので、夕方から日本人参加者の私たちだけで地下鉄を利用し出かけることが出来るほど地下鉄は便利でわかりやすいです。今回のプログラムではフリーの日が一日あってその日は各々で行動しましたが、その日以外は 3 人で行動しました。お昼ご飯は先生方やチューターの方と一緒に食べるのですが、夕ご飯は自分たちでテイクアウトして 3 人で食べたり、どこかへ出かけたりしました。 ← 仁寺洞の街並み北村の韓屋 ↓ 今回は 3 人と少人数だったこともあり 1 人 1 部屋ずつゲストハウスを使わせて頂きました。昨年度までのゲストハウスと同じ所ですので、私はこれまでの報告書に書かれていないことを中心に伝えようと思います。約 2 週間の滞在でしたので洗濯が必要でしたが、ゲストハウス内に洗濯機があり私たちは自由に洗濯をしたりすることができました。ただ、洗濯洗剤はないので現地で買ってみんなでシェアするなどしたらいいと思います。トイレットペーパーや指定のゴミ袋は担当の先生に言うと手配してくれると思います。少し歩くとコンビニやマーケットがあるので、小さいものであればその都度現地で買うことが出来ます。ゲストハウス内はオートロック式になっていて防犯面でも安全ですし、部屋も冷暖房がついていて過ごしやすかったです。私はこのサマープログラムが初めての海外だったので、パスポートの申請から準備が始まりました。それから学内の面接や保険・渡航の手配など進んでいきますが、そんなに難しいことはないので興味を持っている人はぜひ行動しサマープログラムに参加してほしいです。漢城大学で留学担当をしていらっしゃるキムイルファン先生は本当に日本からの参加者を歓迎してくださいましたし、これからもっと多くの人に参加してほしいとおっしゃっていました。また今回私たちのチューターとして、以前函館校に留学していたソンジウンさんが付き添ってくれ、たくさんの思い出が出来ました。他にもソイェチャンさんやバンドンヒョンさんと繋がりがあったのですが、私たちにソウルを案内してくれました。キムイルファン先生を始めとするみなさんに本当に心から感謝しています。このプログラムは私に新たな目標を見つけるきっかけとなりましたし、興味のあるみなさんには本当に参加してほしいと思います。些細なことでも何か疑問や聞きたいことがありましたら、気軽に私に質問して下さい。チューターをして下さったジウンさんとイェチャンさん、ドンヒョンさんと