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京急蒲田駅西口再開発第二街区協議会
第15回
まちづくり勉強会
蒲田八幡神社
●●
社務所
京蒲第二協
ニュース VoL.13
5月25日(月)午後3時~
大街区まちづくり だからできる 導入施設について『子育て支援・高齢者福祉 施設編』
50年とも100年とも言われるチャンスをマンション建替えで終わらせるのはもったいない!
この街に足りないもの、将来に必要なものを国や都の制度を活用すれば補助金が充当され、豊かなまちづくりになります。
今回は、特に蒲田に必要な『子育て支援施設』と『高齢者福祉施設』を取り入れて蒲田のまちが暮らしやすくなるように考
えてみました。アドバイザーを補助金の活用方法を含め数々の高齢者福祉事業に携わっておられます菅野正広氏(高齢者施設
設計専門家・『高齢者の住まい』の著者)と杉山浩二氏(再開発プランナー)にお願いしました。いろいろ蒲田らしい導入の
アドバイスを頂きました。
「補助金は申込みさえすれば、もらえるの?」という素朴な疑問をもたれるかと思います。 補助金制度 とは、国や地方自治
体が取り組みたい事業に対して、いろいろな条件などを満たすことによって、個人や団体、市町村が受けられる制度です。
しかし、「共同化地区計画」で、建て替えのための微々たる補助金をもらっても、私たちのこれからの豊かな暮らしのメリ
ットにはなりません。これは、みなさん、おわかりになっていらっしゃるかと思います。
『蒲田』のまちに
若い世代が、子どもを安心して育てられる環境、
また、高齢化に向かう世代が、老後を快適にそして豊かに過ごす環境を
金銭的な負担を少なく、みんなが利用できる施設を取り入れる再開発は、夢物語でしょうか?
・高齢者福祉施設編として・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まず下記の比較図の大田区の人口推移の赤文字に注目してください。高齢者の割合や指数がぐんと高いこと
がわかります。大田区の高齢者は、2030年には16万人を越し、2040年に向かい、もっと増えていき
ます。
それなのに どうして行政はこの街の施設整備に取り組まないのでしょうか?
建て替えのみの事業を進めるのでしょうか?
『おおた未来プラン10年』より
人 口
生産年齢人口割合
老年人口割合
後期老年人口割合
老年人口割合
老年化指数
2010年
693,373人
68.6%
20.4%
9.4%
29.7%
185.7
2040年推移
659,131人
59.5%
31.7%
16.1%
53.3%
361.9
高齢者が、個人として尊重され、できる限り健康で自立し、いきいき
とした、自分らしい生活を送り続けられることが大切です。介護が必要
となっても、快適で、暮らしやすく、自分のスタイルにあった生活を安
心して続けられることが望まれます。そのためには、高齢者がいつまで
も住み慣れた地域に住み続けることができるよう、地域ぐるみで見守り
と支え合いの仕組みをつくり、安心して暮らせるまちをつくることが必
要です。
このように大田区も高齢者の方が豊かに
暮らせるまちづくりを進めています。
※これからますます蒲田は、働く生産者が10%減り、高齢者は10%増えます。つまり生産者と高齢者のバランスが崩れ始
めてくるのです。そして、まちに高齢者があふれてきます。
そこでサービス付き高齢者向け住宅事業制度で
蒲田に地権者の皆さんが権利変換できるフロアを
導入し、住み慣れた街でこれからも豊かに生活し
ていけるように考えてみました。
仮に30戸ほどフロアに入れるとして大雑把に換算し
てみると・・・
建設費約32,500万円とした場合 約8,700万円
総額の4分の1が補助されるのです。
それ以外にも福祉保健局の介護基礎の緊急整備特別対
策事業やスマートウエルネス住宅推進事業も対象とな
ります。建て替え計画ではできない事業です。
・子育て支援施設として・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大田区の待機児童数は、昨年まで600人とも言われていましたが、現在は、様々なアイデアや支援により約150人から200人。
23区でワースト2位を脱却したようです。しかし、どんどんマンションをつくっていますので、待機児童は、もっと増えていくと思わ
れます。
まだまだ必要策をとらなければならない状況です。そこで大街区構想では、保育フロアを高齢者フロア同様に取り入れていくことを考
えています。
今回は、その観点から少し目線をずらしてみました。現在、大田区の保育対象児童の数は約『33,172人』です。働くお母さんにば
かり着目されておりますが、3歳未満児の約8割は、家庭で育てられているのです。子育てをするお母さんの孤立感や不安感の解消策(産
休制度の充実やお母さん同士が交流できる環境づくり、おばあちゃん、おじいちゃんと共に子育てできる環境づくり)にも目を向ける必
要があると杉山氏は話されていました。そして、地域の方が一緒に子育てをしていく『長岡の子育ての駅_てくてく』の事例をもとに蒲
田のまちに導入してはどうかという提案がされました。
とても素晴らしい事例でした。まだまだ他の地域には、
いろいろなアイデアでまちづくりをしていることも知り
ました。
●●他協議会の動向と行政への対応について
行政への対応
先日、大田区のまちづくり推進部よりそれぞれの協議会に属している地
権者同士による話し合いを開きたいと申し出がありました。実は、昨年、
2回話し合いの場が設けられていましたが、行政の方から「内密に」とい
う達しがあり、皆さんには報告ができませんでした。今回は、下記のよう
な要望を出して話し合いを進めようと考えています。
・話し合いの内容を外部に公開すること
・第三者の傍聴可能な公開討議にすること
・既存の複数の協議会および本協議会の位置づけを明確していただくこと
・大田区のまちづくり推進部は、進行役に留まることなく、公正な立場で
話し合いに携わっていただくこと
他の協議会から
コンサルタントから資料の説明をうけました。その資料とは、6月に開催される予定の総会用のものです。「共同化建替え
計画」は、淡々と進んでいるようですが、地域内に建っているマンションの住人の話し合いは、まだのようです。果たし て こ
れから地権者の100%の同意が得られるでしょうか。たぶん時間がかかることでしょう。そして、北1と北2の地区は、 廃
道にしなければ、ある程度の大きさの建物は建てられないはずです。大丈夫でしょうか。スピードが必要と言われているのに。
●●お知らせ
私たち協議会のホームページができました。KK2K 新聞のほか、さまざまな情報を掲載していますので、ご覧ください。
ホ ームペ ー ジ
http://mirai-kk2k.com
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●●次回の勉強会
6月22日(月)
【お問合せ先】京蒲第二協
事務方担当:河野・谷川
PM3:00より 4:30
会場
蒲田八幡神社 社務所
大田区蒲田3丁目19番4号 ☎03-3737-0528 http://mirai-kk2k.com
発行・編集 京蒲第二協 発行日:平成27年6月5日