見る/開く - 滋賀医科大学

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Issue Date
食塩摂取と血圧、循環器疾患に関する疫学的知見
宮川, 尚子; 三浦, 克之
Progress in Medicine, 32(5): 1009-1014
2012-05
URL
http://hdl.handle.net/10422/9992
Type
論文(Article)
Rights
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Shiga University of Medical Science
:∼
特
集
食塩感受性と高血圧
2.食塩摂取と血圧,循環器疾患に関する
疫学的知見
宮川 尚子
三浦 克之*
*
滋賀医科大学社会医学講座公衆衛生学部門
団では極めてナトリウム摂取量が少なく(食塩換算で
はじめに
3g/日未満)
,加齢による血圧上昇がほとんどみられ
食塩(ナトリウム)
摂取と血圧との関連については,
なかった.
これまで生態学的研究,横断研究などの観察研究,さ
減塩による降圧効果を検討した介入研究としては,
らに減塩による血圧低下を確認する多くの介入研究,
欧 米 の TOHP Ⅰ
(the Trials of Hypertension Preven-
およびそのメタ分析により疫学的エビデンスが確立し
3)
tion, Phase Ⅰ)
,DASH
(the Dietary Approaches to
た.しかし,食塩摂取と循環器疾患リスクとの関連,
Stop Hypertension)
―sodium試験4)などが代表的である.
あるいは減塩による循環器疾患リスク低下についての
TOHPⅠ3)では,拡張期血圧が正常高値の中年男女を
疫学知見は必ずしも多くなく,2
0
1
1年にはその関連に
対象として,2
4時間尿中ナトリウム排泄量測定による
疑問を呈する報告もなされて議論を呼んだ.これらの
食塩摂取量評価を用いた減塩の介入を実施し,1日
報告を含めて,これまでに報告されてきた疫学研究の
26
. g の 減 塩 で 収 縮 期 血 圧 / 拡 張 期 血 圧 平 均17
. /09
.
知見を解説する.
mmHgの有意な低下を認めた.DASH試験4)では,低
脂肪で野菜・果物の多いDASH食のみならず,コント
ロール食(米国の通常食)でも食塩摂取量を1日84
. g
食塩摂取と血圧
から61
. gに減少させると平均21
. /11
. mmHg
(収縮期血
1)
1960年に発表されたDahl による研究は,日本の東
圧/拡張期血圧)の有意な低下を認め,食塩摂取量を1
北部を含む世界の5地域の食塩摂取量と高血圧有病率
日61
. g か ら38
. g に 減 少 さ せ る と さ ら に 平 均46
. /24
.
が直線的に関連していることを生態学的に示したもの
mmHg
(収縮期血圧/拡張期血圧)の有意な低下を認め
で,血圧測定や食塩摂取調査方法の標準化が行われて
た.DASH試験のサブグループ分析5)では食塩感受性
いなかった点や,年齢が調整されていない点について
について検討されており,非高血圧者において4
5歳以
問題が指摘されているが,食塩摂取量と高血圧有病率
上の者は45歳未満の者に比べて減塩による降圧効果が
は明瞭な正の関連を示した.
大きかったが,BMIによる差はみられなかったと報告
2)
INTERSALT研究 ではDahlの研究の弱点を克服す
している.また,平均年齢約4
0歳の中国人19
, 06人を対
るため,世界32カ国52集団
(日本の4集団を含む)計
象とした介入研究6)では,メタボリックシンドローム
100
, 79人の一般人集団を対象に,高度に標準化された
該当者は食塩摂取量の変化に対する血圧変化が大きく,
血圧測定と24時間尿中ナトリウム排泄量測定によるナ
代謝性危険因子の保有数が多いほど,その傾向は顕著
トリウム摂取量評価を実施し,食塩摂取量は血圧値お
であったことを報告し,食塩感受性の違いを示唆して
よび加齢による血圧上昇度と正の相関を示すことを報
いる.
2)
告した
(図1) .調味料のない原始的な生活をする集
2
0
02年には,Heら7)により28編のランダム化比較試
―
(
1009)―
加齢による収縮期血圧上昇の傾き(mmol/年)
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
−0.2
50
100
150
200
250
尿中ナトリウム排泄量(mmol/24時間)
図1 24時間尿中ナトリウム排泄量と加齢による血圧上昇度との関連
INTERSALT,32カ国,52集団をプロット.
尿中ナトリウム排泄量で評価した食塩摂取量は加齢による血圧上昇度と正の相関を示した.
(文献2より引用改変) 4
g/日減少し,それによってすべての研究をまとめた血
圧変化の推計は高血圧患者では50
. /27
. mmHg
(収縮期
2
収縮期血圧の変化(mmHç)
血圧/拡張期血圧),正常血圧者では20
. /10
. mmHg
(収
0
縮期血圧/拡張期血圧)低下するものと評価された.ま
−2
た,高血圧患者,正常血圧者ともに減塩の程度と降圧
7)
の関連は用量依存性を示した
(図2)
.
−4
1
96
0年以降,観察研究や介入研究により食塩摂取と
高血圧患者
−6
れたといえよう.また,減塩による血圧変化への影響
−8
(食塩感受性)
には個人差のある傾向がみられた.
非高血圧者
−10
−12
−30
血圧の正の関連,および減塩による降圧効果は確立さ
−50
−70
−90
−110
−130
尿中ナトリウム排泄量の変化(mmol/24時間)
食塩摂取と循環器疾患リスク
食塩
(ナトリウム)
摂取と脳卒中・冠動脈疾患あるい
図2 介入研究における24時間尿中ナトリウム排泄量の
変化と収縮期血圧の変化の関連
28の介入研究のメタ分析.
黒丸は高血圧患者,白丸は非高血圧者を対象とした研究で,丸
の大きさは研究規模を示す.高血圧患者,非高血圧者ともに尿中
ナトリウム排泄量変化量は血圧変化量と直線的な関連を示す.
(文献7より引用改変) は全循環器疾患リスクとの関連を疫学的に検討するに
は,大規模な集団における食塩摂取量の評価が必要で
あるが,その難しさのため必ずしもこれまでの報告は
多くない.
米国の健康栄養調査
(NHANESⅠ,Ⅱ,Ⅲ)
では,24
時間思い出し法により食塩摂取量が評価されており,
験のメタ分析が報告された.この報告では,
1
7研究7
34
この対象者を長期追跡した報告8―10)では,Cohenらによ
人の高血圧患者と1
1研究22
,2
0人の正常血圧者を対象
り食塩摂取量と循環器疾患死亡リスクには弱い負の関
として,4週間以上の中等度な減塩の降圧効果が検討
連が示された.一方Heら11)は,NHANESⅠの対象者の
されている.介入群では対照群に比べて,2
4時間尿中
コホート研究により,肥満者と非肥満者の食塩摂取と
ナトリウム排泄量から評価した食塩摂取量の変化量
循環器疾患の関連について報告し,肥満者では食塩摂
(中央値)は,高血圧患者で46
. g/日,正常血圧者で44
.
取量が多いほど脳卒中発症リスク,脳卒中死亡リスク,
―
(
1010)―
食塩感受性と高血圧
研 究
サンプル数 イベント数
Kaçan 1985
Hu 1992
Alderman 1995
男 性
女 性
He 1999
非肥満者
肥満者
Tuomilehto 2001
男 性
女 性
Naçata 2004
男 性
女 性
Cohen 2006
Geleijnse 2008
Larsson 2008
Umesawa 2008
総計;p=0.007
追跡期間
(年)
7,895
8,562
238
104
10
4
1,900
1,037
17
6
6,797
2,688
相対リスク(95%信頼区間)
食塩摂取量
相対リスク
変化(ç/日) (95%信頼区間)
5.8
0.92
(0.60∼1.42)
1.79
(1.18∼2.70)
3.5
8.8
7.0
0.59
(0.10∼3.43)
2.10
(1.01∼4.33)
430
250
19
5.8
5.8
0.99
(0.81∼1.20)
1.39
(1.10∼1.76)
1,173
1,263
43
41
13
5.8
5.8
1.00
(0.68∼1.48)
1.34
(0.87∼2.06)
13,355
15,724
7,154
1,448
26,556
58,730
154,282
137
132
79
181
2,702
986
5,346
6.4
5.4
5.4
4.0
4.9
5.0
2.34
(1.23∼4.47)
1.70
(0.96∼3.00)
0.56
(0.28∼1.11)
1.08
(0.81∼1.45)
1.04
(0.93∼1.17)
1.55
(1.20∼2.00)
1.23
(1.06∼1.43)
7
13.7
5
13.6
12.7
不均一性;p=0.04,Eççrの回帰法;p=0.26
0.1
1
10
図3 食塩摂取量と脳卒中リスクのメタ分析
食塩摂取量の増加により脳卒中リスクは上昇する.
(文献18より引用改変) 冠動脈疾患死亡リスク,循環器疾患死亡リスクが高い
3
5歳以上の男女2
90
,7
9人を対象として,半定量食物摂
ことを示した.また最近,NHANESⅢのデータを用い
取頻度調査票を用いた食塩摂取量と脳卒中死亡リスク
12)
て解析したYangら による報告では,ナトリウム/カ
の 関 連 が 検 討 さ れ,男 性 で 食 塩 摂 取 量 が 少 な い 者
リウム摂取比と循環器疾患リスクに有意な正の関連が
(104
. g/日)に比べて多い者
(183
. g/日)
では脳卒中死亡
リスクが約23
. 倍になることが示された.女性も正の関
報告されている.
13)
フィンランドからは,Tuomilehtoら による24
, 36人
連を示したが有意ではなかった.また,BMIが23以上
の男女を対象としたコホート研究の報告がある.ナト
の者だけで解析すると,男性では食塩摂取による脳卒
リウム摂取量の評価には2
4時間尿中ナトリウム排泄量
中死亡リスクがさらに高くなった.JACC研究17)では,
の測定が用いられており,まれにみる貴重な報告であ
日本の45地域の40∼79歳の男女11
07
,9
2人を対象とし
る.循環器疾患危険因子を調整しても,2
4時間尿中ナ
て,35食品の摂取頻度票を用いた食塩摂取量と循環器
トリウム量から評価された食塩摂取量58
. gの増加に
疾患死亡リスクの関連が検討され,食塩摂取量が29
. g/
より冠動脈疾患発症リスクは13
. 倍,冠動脈疾患死亡リ
日の者に比べて79
. g/日の者では脳卒中死亡リスクは
スクは16
. 倍,循環器疾患死亡リスクは14
. 倍有意に増加
16
. 倍,循環器疾患死亡リスクは14
. 倍であることが示さ
することが示された.20
1
1年にはStolarz―Skrzypek
れた.
14)
ら により,同様にナトリウム摂取量の評価に24時間
20
0
9年に,Strazzulloら18)により1
3編のコホート研究
尿中ナトリウム排泄量を用いて臨床試験対象者の観察
のメタ分析が報告された.この報告では,追跡期間が
研究が行われ,循環器疾患リスクとの負の関連が報告
3年以上の研究のみをメタ分析の対象としており,日
された.しかしながらこの論文は,ベースラインの調
本からは,Takayama研究16)とJACC研究17)が採用され
査が10年以上異なり,また年齢や国の異なる2つのコ
ている.個別の研究では関連なしや負の関連を示す研
ホートを統合した点,対象者の平均年齢が409
. 歳とか
究もあるが,メタ分析により食塩摂取量と脳卒中の発
15)
なり若くイベントが少なかった点 ,多くの対象者で
症・死亡の累計相対リスクは12
.3
(95%信頼区間10
. 6∼
ナトリウム摂取量の評価に必要な2
4時間蓄尿が正確に
1
8)
14
. 3)
となり,有意な正の関連が示された
(図3)
.メ
行われなかった点15)などについて,方法上の問題点が
タ分析対象者の約4
0%,全脳卒中イベントの約2
0%を
指摘されている.
占め,食塩摂取と強い正の関連を示すJACC研究を除
16)
日本からの報告には,Takayama研究 とJACC研
17)
16)
究 がある.Takayama研究 は,岐阜県高山市在住の
いて解析した場合も同様の結果であった.また循環器
疾患の発症・死亡の累計相対リスクも11
.7
(95%信頼
―
(
1011)―
研 究
サンプル数 イベント数
Alderman 1995
1,900
男 性
1,037
女 性
Tunstall−Pedoe 1997
5,754
非肥満者
5,875
肥満者
He 1999
3,686
非肥満者
5,799
肥満者
Tuomilehto 2001
男 性
1,173
女 性
1,263
Cohen 2006
7,154
1,448
Geleijnse 2007
542
Cook¿ 2007
CookÀ 2007
1,873
58,730
Umesawa 2008
Cohen 2008
8,699
104,933
総計;p=0.07
総計(Alderman除く)
;p=0.02
追跡期間
(年)
相対リスク(95%信頼区間)
食塩摂取量
相対リスク
変化(ç/日) (95%信頼区間)
96
21
3.5
8.8
7.0
0.37
(0.18∼0.75)
2.29
(0.44∼11.9)
404
177
7.6
4.2
3.2
1.05
(0.97∼1.14)
1.16
(1.01∼1.33)
895
19
5.8
5.8
1.67
(1.27∼2.19)
1.54
(1.12∼2.10)
5.8
5.8
5.4
4.0
2.3
2.6
5.0
2.6
1.38
(1.05∼1.81)
1.43
(0.74∼2.79)
0.88
(0.74∼1.05)
0.77
(0.60∼0.99)
2.53
(1.30∼4.94)
1.12
(0.78∼1.59)
1.42
(1.19∼1.69)
0.88
(0.77∼1.01)
1.14
(0.99∼1.31)
1.17
(1.02∼1.32)
72
15
541
217
49
151
2,087
436
5,161
13
13.7
5
15
10
12.7
8.7
0.1
不均一性;p<0.01,Eççrの回帰法;p=0.39
1
10
図4 食塩摂取量と循環器疾患リスクのメタ分析
食塩摂取量の増加により循環器疾患リスクは上昇する.
(文献18より引用改変) 区間10
. 2∼13
. 2)
となり,脳卒中に比べて関連が弱いも
ロール研究である.このうち,減塩介入群における2
4
1
8)
のの,メタ分析により正の関連が報告された
(図4) .
時間尿中のナトリウム排泄量から評価した減塩量は,
食塩感受性と循環器疾患についての疫学研究はほと
TOHPⅠで26
. g/日,TOHPⅡで19
. g/日であった.この
19)
んどみられないが,Morimotoら により,日本人の高
2研究の減塩介入群と対照群の計31
,2
6人について10
血圧患者1
56人を対象とした報告がなされている.こ
∼15年追跡した報告21)によると,減塩介入群で循環器
の報告では,日本人の本態性高血圧患者を対象として,
疾患発症・死亡リスクが2
5%減少したことを報告して
低ナトリウム食と高ナトリウム食を負荷後の動脈圧の
いる.介入研究当初の最長4年間の減塩指導が,その
差が10%以上を示した者を食塩感受性と定義し,後ろ
後長期にわたる循環器疾患リスク低下に有効であった
向き研究により循環器疾患イベントを調査した.その
ことが示されたといえる.
結果,食塩感受性が動脈圧や喫煙と独立した循環器疾
システマティックレビューやメタ分析については,
患の危険因子であることが示された.
2
0
11年にTaylorらにより減塩は総死亡や循環器死亡を
減 少 さ せ な い と の 報 告 が,Cochrane Library22)と
American Journal of Hypertension23)に同時になされ
た.この報告は,正常血圧者,高血圧患者,心不全患
食塩摂取の低下により循環器疾患リスクが低下する
者を対象とし,減塩の無作為化コントロール研究を6
ことを証明するには,大規模な集団の生活習慣を長期
カ月以上追跡した7編の研究をレビューしたものであ
間にわたって介入し続ける必要があるため容易なこと
るが,別の研究者からは反論が寄せられている.Heと
ではない上,倫理的にも問題がある可能性がある.そ
MacGregorがLANCETに発表した再解析の結果24),介
のため,この仮説を証明する最高のエビデンスはコ
入による1日2∼23
. gの減塩で,循環器疾患は統計的
ホート研究からのエビデンスと考えても良いが,わず
に有意な2
0%の減少,総死亡は統計的に有意ではない
かにこれに挑戦した介入研究がみられる.
が5∼7%の減少を認め,Taylorらによる解析は正常
減塩による循環器疾患リスクの低下
3)
20)
TOHPⅠ ,TOHPⅡ は,3
0∼5
4歳の前高血圧者ま
血圧者と高血圧患者を分けて解析していたことによる
たは高血圧患者を対象として減塩,減量の介入を1
8∼
統計的な検出力不足が原因であると報告している.ま
4
8カ月間実施し,降圧効果を検討した無作為化コント
た,心不全患者を対象とした論文は特殊な1論文のみ
―
(
1012)―
食塩感受性と高血圧
であり,メタ分析とはいえないものである.
おわりに
食塩摂取と血圧の関連については,正の関連である
ことを示す報告が多数なされており,確立されてきた.
減塩による降圧効果は個人により異なり,高齢者,メ
タボリックシンドローム患者などで大きいといわれて
いるが,食塩感受性の判定の困難さもあり,食塩感受
性と循環器疾患に関する疫学研究の報告はまだ少ない.
また,食塩摂取量と循環器疾患の関連のコホート研究,
介入研究においては必ずしも知見が一定していないが,
その要因として正確な食塩摂取量の評価の困難さ,お
よび減塩の普及により高血圧者ほど減塩を行って因果
が逆転することが挙げられる.しかし,より質の高い
研究やメタ分析では,食塩摂取量と循環器疾患リスク
との関連が証明されていることや,食塩摂取量の大幅
な低下とともに脳卒中死亡率の劇的な低下をみたわが
国の歴史的知見を鑑みるに,減塩が最も重要な循環器
疾患予防対策の1つであることは今後も変わらないだ
ろう.
文
献
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