畦道通信 №5 平成 27 年 5 月 1 日 J A 胎 内 市 c 適期田植えで初期生育確保! ~高品質米生産へスタートダッシュ~ 1. 田植えのポイント ≪新潟地方気象台発表 今後の天気予報≫ 期 間 気 温 低い 平年並 高い 5/2~5/8 20% 30% 50% 5/9~5/22 30% 40% 30% 期 間 1 ヶ月 降水量 日 照 少ない 平年並 多い 少ない 平年並 多い 40% 40% 20% 20% 40% 40% (1) コシヒカリの田植えは、登熟初期の過高温による品質低下を避け、適 温で登熟する出穂期を迎えるために、5 月 10 日以降に行いましょう。 (2) 植え付け本数は 3~4 本、栽植密度は 50~60 株を基準としましょう。 ※ ただし、初期生育が確保しにくい地域は栽植密度を上げるな ど、地域の実情に合った設定としましょう。 (3) 浅植えは薬害の原因となり、深植えは下位分げつの発生が抑制され るため、植え付け深さは 2~3cm としましょう。(右図) 2. 田植後の水管理 (1) 水管理について (ア) 活着するまでの約 7~10 日間(新根が 3~5 本発生するまで)は 3~4cm の水深で、保温的水管理と しましょう。 (イ) 活着後は 2~3cm のやや浅水とし、水温の上昇を図り分げつの発生を促進しましょう。 (ウ) 寒い日・強風時は一時的に深水とし、稲を保護しましょう。 (2) ワキの発生について (ア) 春先、過湿状態が続いたほ場では稲わらの腐熟が進まず、田植え直後から土中が還元状態となり、 早期からワキが発生しやすくなるので注意してください。 (イ) ワキの発生が見られたら、水の更新や夜干しでガス抜きを行いましょう。水の更新をする際はで きるだけ早朝に行い、日中は止水し水温の上昇を図りましょう。 c 書類の提出について(お願い) すでに配布させていただいている書類について、下記のとおり提出をお願いします。 1.提 出 書 類 ①平成 27 年産米穀の出荷契約書別紙兼「生産調整方針参加申請書別紙」 ②平成 27 年産米の栽培協定書 ③米粉用米の栽培要件に関する同意書 ④カントリーエレベーター利用申込書 ⑤米出荷用紙袋申込書 ⑥経営所得安定対策等交付金交付申請書 2.期日・提出先 5 月 13 日(水)までに、農家組合長様宅へ提出 ※ご不明な点は、営農指導課・利用販売課(℡43-3140)までお問合せください。 3. 除草剤の使用について (1) 除草剤の仕組みを理解しましょう ①薬剤の成分が溶け出す ②溶け出した成分が拡散 ③成分が沈殿し土壌に吸着 ④処理層の完成 つまり、処理層を形成することが除草剤の効果を最大限発揮させるポイントです! 理想的な水管理のイメージ (2) 除草剤を上手に使うポイント~処理層の形成~ (ア) 処理層を形成するために、散布後 7 日間は止め 水管理とし入水・落水は行わないでください。 (イ) 水持ちが悪いほ場では 1~2 日程度田面が露 出しても我慢し、その後ゆるやかに入水しまし ょう。 (3) 処理体系 (ア) 基本的に、初中期一発剤の 1 回処理としましょう。 (イ) 後発のヒエや、クログワイ・オモダカを抑えるためには、下記のような初期剤と初中期一発剤の 体系処理を検討しましょう。 初期剤 おすすめ体系例 ヒエ対策 品名 成分 回数 メテオ 1 初中期一発剤 散布適期 田植え直後~3 日 クログワイ・オモダカ対策 ピラクロン 1 + 品名 成分 回数 散布適期 ナギナタ 3 初期剤散布後 コメット 3 10~12 日 (4) 除草剤使用時の 10 のチェックポイント № チェック項目 チェック № チェック項目 チェック 1 畦畔がしっかり作られていて、漏水が無い。 □ 2 代かきが丁寧に実施され、均平である。 □ 3 十分な水深が確保され田面が露出していない。 □ 4 水口・水尻はしっかり止めてある。 □ □ 6 □ 8 □ 10 5 7 9 強風や異常高温は薬剤の効果不足の原因のた め、散布時・散布後の天候をチェックする。 薬害防止のため、適切な植え付け深さで田植え が行われている。 薬害防止のため、補植を終了してから散布する。 使用農薬の登録内容(散布適期や使用方法等) を確認してから使用する。 田植え同時処理を行う場合は、薬害防止のため 特に作業条件に注意する。 夜干し等で、ワキ・アオミドロを解消してから 散布する。 その他詳細については「農作業カレンダー」の 5 月を参照してください。 □ □ □
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