2014年度健康診断結果のご報告

産業医・保健師
ニュースレター
HbA1c からみた ニトリ における
糖尿病検査 の 傾向
2014 年度
健康診断結果 の ご報告
ヘモグロビン A1c (HbA1c) は、健診前 1 − 2 カ月の“血糖値の平均”を反映した検査項目です。
2013年度と比べたニトリの傾向は…?
そのため食事による影響を受けにくく、普段の血糖コントロールの指標として重要です。
検査の結果をみると、年齢では 40 歳以降から、とくに男性で糖尿病の可能性が高まる傾向にあり
ます。糖尿病で怖いのは合併症です。まずは食事や運動での生活改善を心がけましょう。
HbA1c 値
6.5 % 以上
6.0-6.4 %
※ニトリホールディングス、ニトリ、ホームロジスティクス、ニトリファシリティ 4社分となります。
糖尿病が強く疑われる者
糖尿病の可能性を否定できない者
男女別の有所見率は…? (全年齢層)
(%)
男性
3
女性
2
3.4
2.6
3.0
糖尿病の可能性を男女別で
みてみると、男性に、より糖
尿病の傾向が強くみられる
ことがわかりました。
1.6
1
0
強く疑われる
2014 年度
2013 年度
人 数
8,050 名
7,300 名
平均年齢
37.5 歳
36,6 歳
男 女 比
6:4
6:4
有所見率
75.3%
53.9%
項目別有所見率は…?
可能性を否定できず
(%)
年齢別の有所見率は…? (HbA1c
(%)
30
20
女性
らは
40代か !
要注意
16.2
12.9
10.0
10
6.0
0
17.3
4.6
3.9
1.1 0.7
全体
20-29
5.3
ど の 年齢層 も 女性 の 有所見
率が低い傾向にありました。
また、全国平均から比べても、
全 ての 層 でニトリ 社員 の 方
が良好でした。これはニトリ
が 日常的 に 体 を 動 かす 職種
であることが 理由 と 考 えら
れました。
糖尿病の頻度は40歳代から
急上昇するため、該当年齢の
人はとくに注意しましょう!
15.1
(%)
10
8.9
8.7
8.9
7.9
2.6
30-39
糖尿病検査で大幅な改善がみられましたが、
検査方法の変更や、検査直前の食事の影響を
排除する工夫が理由と考えられます。
糖尿病以外の項目はほぼ横ばいとな っ てお
り、全国平均 と 比較 してやや 良好 でした。
ニトリは20 ~ 30歳代の若い社員が多く、そ
れが要因の一つと考えられます。
2014年度
29.8
20
23.7 23.8
2013年度
6.0%以上の人)
男性
男女比は変わりませんが、受診者数
は10%増加しました。
2014年度の有所見率が大幅に増加
したのは、検査項目の増加が大きな
要因と考えられますが、年齢層がや
や上昇したことも影響しました。
7.1
40-49
50-59
7.8
6.2
60-69 (歳)
健康診断は、受けただけでは意味がありません。自分の結果をよく把握し、ま
ずは指示に従うことが重要です。健康診断を有効に利用して、これからも健康
維持に努めましょう!
15
0
高血圧
糖尿病
脂質代謝
異常
肝機能異常
2014
年度
2013
年度
高 血 圧
8.9
7.9
糖 尿 病
6.2
15.1
脂質代謝
異
常
23.8
23.7
肝機能異常
8.9
8.7
貧 血
7.8
7.1
貧 血
14