「制御工学」第5回 ラプラス逆変換(続き) ラプラス逆変換(続き) 部分分数展開(重根の場合) たたみ込み 公式 9) の逆変換 伝達関数(板書) ラプラス変換の応用(板書) (2015.5.15, rev.1) 鹿児島大学・工・電気電子 田中哲郎 34 (3) 部分分数展開(重根の場合) p1 = p2 D(s) = (s − p1 )2 のとき F (s) = (3) 部分分数展開(重根の場合) 定数 p1 = p2 のとき A1 , A2 ◎ の決め方(続き) b1 s + b0 A1 A2 = + (s − p1 )2 (s − p1 )2 s − p1 s に関する恒等式 部分分数展開の形が異なる A1 , A2 ◎ の決め方 (s − p1 ) (1) 両辺に をかける L b1 s + b0 = A1 + A2 (s − p1 ) (2) とおく s − p1 = 0 A1 = b 1 p 1 + b 0 … 線形性 変換表 −1 2 35 b1 s + b0 A1 = + A2 s − p1 s − p1 (4) とおく s − p1 = 0 おけない A1 tep1 t + A2 ep1 t 逆変換の結果 s − p1 (3) 両辺に をかける s (3) (1) の結果の両辺を で 微分 く り か え す b 1 = A2 のとき n=2 はこれで終了 (4) とおく s − p1 = 0 36 37 公式 9) の逆変換 公式 9) ! " L tn e−at = L−1 ! L ! " −at tn e n! = 1 (s + a)n+1 L ! tn−1 e−at (n − 1)! " 1 = (s + a)n A1 (s − p1 )2 練習 n! (s + a)n+1 " = A1 L−1 ! A1 (s − p1 )3 " −1 ! A1 (s − p1 )4 " L たたみ込み(資料 doc-1) たたみ込み(合成積)の定義 フーリエ変換におけるたたみ込み ラプラス変換におけるたたみ込み t2−1 ep1 t = A1 tep1 t (2 − 1)! 38 39 たたみ込み(まとめ) 〈定義〉 資料 doc-1 を参照 〈性質〉 ※ たたみ込みは積の性質を持つ(合成積) f ∗g =g∗f (f ∗ g) ∗ h = f ∗ (g ∗ h) ※ たたみ込みのラプラス変換は, それぞれの関数のラプラス変換の積 L {f ∗ g} = L {f (t)} · L {g(t)} = F (s) · G(s) 合成積 四則の積 40
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