大泉町行政手続条例の一部改正(案)の概要について 1 改正の趣旨・目的 処分や行政指導に関する手続について、国民の権利利益の保護の一層の充実を 図るため、法令に違反する事実の是正のための処分又は行政指導を求めることが できる「処分等の求め」の手続や、法律の要件に適合しない行政指導の中止等を 求めることができる「行政指導の中止等の求め」の手続の新設等を内容とする行 政手続法の一部を改正する法律(以下「改正法」という。)が平成26年6月1 3日に公布され、平成27年4月1日から施行される予定である。 行政手続法(以下「法」という。)の規定は、地方自治体における「条例等に 根拠を有する処分」や「行政指導」については適用除外とされている(法第3条 第3項)。他方で、地方自治体は、法の規定の趣旨にのっとり、行政運営におけ る公正の確保と透明性の向上を図るため、必要な措置を講ずるよう努めなければ ならないこととされている(法第46条)。 この改正案は、法の趣旨を踏まえ、改正法と同趣旨の改正を行おうとするもの である。 2 改正の内容 (1) 〇 行政指導の方式(第33条関係) 行政指導に携わる者は、行政指導をする際に、許認可等をする権限又は許 認可等に基づく処分をする権限を行使し得る旨を示すときは、その相手方 に対して、当該権限を行使し得る根拠条項等を示さなければならない。 (2) 〇 行政指導の中止等の求め(第34条の2関係) 法令に違反する行為の是正を求める行政指導(その根拠となる規定が法律 又は条例に置かれているものに限る。)の相手方は、当該行政指導が当該 法律又は条例に規定する要件に適合しないと思料するときは、当該行政指 導をした町の機関に対し、その旨を申し出て、当該行政指導の中止その他 必要な措置をとることを求めることができる。 ○ 申出は、必要な事項を記載した申出書を提出してしなければならない。 〇 申出を受けた町の機関は、必要な調査を行い、当該行政指導が規定する要 件に適合しないと認めるときは、行政指導の中止その他必要な措置をとら なければならない。 (3) 〇 処分等の求め(第34条の3関係) 何人も、法令に違反する事実がある場合において、その是正のためにされ るべき処分(その根拠となる規定が条例等に置かれているものに限る。) 又は行政指導(その根拠となる規定が法律又は条例に置かれているものに 限る。)がされていないと思料するときは、当該処分をする権限を有する 行政庁又は当該行政指導をする権限を有する町の機関に対し、その旨を申 し出て、当該処分又は行政指導をすることを求めることができる。 ○ 申出は、必要な事項を記載した申出書を提出してしなければならない。 〇 申出を受けた町の機関は、必要な調査を行い、その結果に基づき必要があ ると認めるときは、当該処分又は行政指導をしなければならない。 3 施行期日 平成27年4月1日
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