平 成 27 年 度 松川村上水道第5水源試掘工事 仕 様 書 松 川 村

平
成 27 年 度
松川村上水道第5水源試掘工事
仕
様
書
松
川
村
工事仕様書
工
事 名
松川村上水道第5水源試掘工事
工 事 場 所
松川村
石ノ坪
工 事 概 要
掘削口径φ508mm
掘削目標深度200m
ケーシング径350A
揚水試験、水質検査2回(掘削時及び渇水期)
仕
様 書
一般仕様書 別紙
特記仕様書
別紙
一般仕様書
【一般事項】
1.
工事の目的 本工事は松川村上水道の第5水源開発を行うことを目的とする。
2.
法令の遵守 工事の施行にあたり、請負者は次に掲げる法律及びその他関係法令、条例、規則
等を連守すること。
建築業法、労働基準法、労働安全衛生法、騒音規制法、河川法、水質汚濁防止法、
廃棄物の処理及び清掃法に関する法律、建設請負工事契約書
3. 疑義の解釈
仕様書及び設計書に疑義を生じた場合は、監督員の指示に従うものとする。
4. 書類の提出
請負者は、松川村建設水道課が指示する各種書類を指定の日までに提出しなけれ
ばならない。
【安全管理】
一般事項
請負者は、常に工事の安全に留意して現場管理を行い、災害の防止に努めなければならな
い。
また、工事場内の危険防止のため保安責任者を定め、次の事項を守るとともに平素から防
災準備を施すなど常に万全の措置が取れるよう準備を図ること。
A) 工事施行にあたり労働安全衛生規則等に定めるところによりかつ土木工事安全施工指針
を参考とし常に安全管理に努めなければならない。
B) 工事現場における安全な作業を確保するため、適切な照明、防護柵、板囲い、足場、標
示板を施さなければならない。
C) 暴風雨、その他非常の際は必要な人員を待機させ臨機応変に措置がとれるようにしなけ
ればならない。
【事故防止】
工事は、各工種に適した工法に従って施工し、設備の不備不完全な施工等によって事故を起
こすことのないよう努めなければならない。
工事現場においては、常に危険に対する認識を新たにし、作業の手違いや従事者の不注意の
ないよう十分徹底しておくこと。
工事用電力設備については、関係法規等に基づき次の措置を行う。
A) 電力設備には、感電防止用漏電遮断機を設置し、感電防止に努めること。
B) 仮設電気工事は、電気事業法電気設備に関する技術基準に基づき電気技術者に行わせる
ものとする。
C) 水中ポンプその他の電気関係機材は、常に点検、補修を行い正常な状態で作動できるも
のを使用するものとする。
【事故報告】
工事施工中万が一事故が発生した時は、所要の措置を講ずるとともに事故発生の原因経過、
事故の被害の内容等を直ちに監督員に報告するものとする。
【現場の整理整頓】
請負者は工事施工中機械器具、不要土砂等を使用の都度整理整頓し、現場内及びその付近を
清潔に保たなければならない。
工事完成後は、不用資材、機械、仮説物等を撤去するとともに跡地を原型に復旧するものと
する。
残土及び機材搬入等により道路を損傷した場合は、請負者の負担により適切な補修を行わな
ければならない。
特記仕様書
施工
【一般事項】
1)工事に先立ち、施工計画書等を監督員に提出すること。
2)工事の完成時には、完成図書及び地質標本を提出すること。
「完成図書の構成は次のとおりとし、提出部数は2部とする。」
① 工事個所位置図
② さく井柱状図(地質、電気検層図、構造図)
③ ストレーナー構造図
④ 電気検層測定値表
⑤ 揚水試験記録表
⑥ 水理解析結果
⑦ 水質試験成績結果書
⑧ 工事写真
⑨ その他必要結果書
【掘削工】
1)掘削はロータリー式さく井機を使用するものとする。
2)掘削孔は垂直に掘り進み、掘削中は原則として5mごとに地質サンプルを採取し、地質の変
化がある場合はその時点でサンプルを採取し、標本箱に整理するとともに地質柱状図を作成
し監督職員に提出しなければならない。
3)掘削孔は絶えず泥水を循環または充満させ、孔壁の崩壊等を防止する。
4)掘削中はあらゆる事故発生に対応する各種器具を準備し、事故発生時には急速なる復旧処置
を講じなければならない。
5)掘削完了時は、監督員立ち会いのうえ深度検尺を行なうこと。
6)試掘にあたっては、必要に応じて防音対策を行うこと。
【残泥土処理】
1)残泥土などは、井戸掘削地内に適正な方法により一時仮置きし、水分量を減少させたのち、
搬出する。
2)残土の運搬にあたっては荷台にシートをかぶせる等、残土をまき散らさぬよう注意すること。
3)泥土(ベントナイト等)処理は、バキューム車により処理するものとする。汚泥については産
業廃棄物処理業者に処理を委託し、処理の報告書及び処理施設等の処理を証明する関係資料
等を提出するものとする。
【孔内検層】
1)所定の深度まで掘削を完了したら、検尺後に電気検層(比抵抗・自然電位)及び温度検層を
行うものとする。
2)電気検層は二極法または四極法により、2 種類の電極間隔で連続測定を実施すること。
3)検層結果から地質柱状図と対比させたグラフを作成し、スクリーン設置位置の検討資料とす
ること。
【ケーシングパイプ】
1)ケーシングに使用する管は、JIS G 3452(配管用炭素鋼鋼管)の黒管による JIS マーク表示
品とする。
2)ケーシングの継ぎ目は熔接とし、漏水及び継ぎ折れ等のないように接合する。
3)ケーシングは、全体を正確かつ垂直に挿入する。なお、ケーシング底部は鋼板を溶接する。
4)ケーシングの頂部は、工事完了時に監督員の指示する高さで切断し、鋼製覆いをする。
【ストレーナー】
1)スクリーンの設置位置は、さく井地質、掘削状況および孔内検層結果から決定し、ケーシン
グプログラムを作成する。なおケーシング挿入前にあらかじめ監督員の承諾を受けること。
【充填砂利】
1)砂利充填は、ケーシング及びスクリーンの挿入完了後、掘削孔との間隙に丁寧に充填し、孔
壁の崩壊と砂の井内流入を防止する。
2)充填砂利の上部には、汚水の侵入を防止する適当な遮水を施す。遮水深度については、掘削
地質及び孔内検層結果により決定する。
【仕上げ】
1)砂利充填の完了後、直ちにベーラーによる排泥水作業を行い、その後に地下水の誘導を図る
ためにサービングなどの適切な工法を用いて仕上げ作業を実施すること。
【揚水試験】
1)揚水試験の仮設は水中ポンプ、揚水量の調整用バルブ等、揚水量及び水位の測定機器を据え
付ける。
2)揚水量の測定方法は、JIS B 8302(ポンプ吐出し量測定方法)による。
3)揚水試験は、予備揚水、段階揚水、連続揚水及び水位回復試験とする。
4)予備揚水は、十分な洗浄揚水を行った上で行い、段階揚水試験の揚水量を決定するための基
礎資料を得る。
5)段階揚水試験は、段階上昇測定方式により実施し、限界揚水量及び適正揚水量を求める。初
段階の揚水量は予備揚水から得られた最大量の 1/6~1/8 の量で行い、次段階以降の揚水量
は初段階の揚水量に均等水量を逐次加算した揚水量とする。各段階の揚水試験は揚水水位が
安定するまで継続し、その間の水位を揚水開始から 30 分は 5 分ごと、その後は 10 分ごとに
測定する。安定水位は 10 分毎に測定した水位差が 10mm 以下となった時点とする。この安定
水位が得られない場合は、1段階の揚水時間を原則として1時間とする。
6)連続揚水試験は、段階揚水試験の結果から得られた適正揚水量又は限界揚水量で 24 時間連
続揚水を行う。水位の測定間隔は、揚水を開始してから 10 分までは 1 分ごと、30 分までは 5
分ごと、2 時間までは 10 分ごと、3 時間までは 20 分ごと、3 時間以降は 30 分ごとに測定す
ること。
7)水位回復試験は連続揚水試験終了後直ちに行い、測定時間は1時間以上とする。水位の測定
間隔は、連続揚水試験の測定間隔に準ずる。
8)揚水試験の結果は、揚水試験記録表に記録し時間と水位の相関グラフを作成する。
9)連続揚水試験及び水位回復試験を基に水理定数(透水量係数、透水係数、貯留係数)を算出す
る。算出する方法は①タイス法、②ヤコブ法及び③回復法とする。
【水質検査】
1)水質試験は、水道法による「水質基準に関する省令」に基づく原水全項目試験及びアンモニ
ア態窒素及びトリハロメタン生成能とし、公立の保健所、試験所又は認定の試験所に依頼し
て行う。
2)水質検査用の検体の採水は、連続揚水試験終了間際に実施し、採水当日に分析機関に持ち込
むものとする。