裏 - 伊丹市議会議員さいとう真治

(討議資料)
平成 27 年第 1 回市議会定例会
さいとう真治による 発言要旨
他市からの 避難民 の 受け 入れを伊丹市民
集中豪雨対策をどのように
に対して、どのように啓発するか?
取り組むのか?
視点
視点
伊丹市では平成 6 年 9 月に伊丹空港の施設などがゲリ
ラ豪雨により、床上浸水 1285 戸、床下浸水 1744 戸、が
け崩れ 10 カ所などの被害が発生し、また昨年 9 月には
阪急伊丹駅バスロータリーや北河原消防署の前が冠水す
るなど想定外の雨が降り、床上浸水 64 件、床下浸水 94
件、
消毒 201 件の被害がでております。1 時間当たり 46.8
ミリの降雨量の整備が完了していないところがありその
整備も完了に向けて取り組んでおられます。しかし、伊
丹市内においても 46.8 ミリの排水能力を整備している
ところについても冠水している状況を鑑みますと集中豪
雨に対する貯水シミュレーションが必要なのではないで
しょうか?一定の規模の集合住宅の建設については貯水
槽が伊丹市排水施設技術基準の中で位置付けられてます
がこの状態で公共性の高い場所が冠水しているのであれ
ば冠水している面積やその水面の高さを単純に乗じて、
㎥数を計算し、何時間でその水が無くなったのかを基礎
にその排水経路から毎分あたりの排水容量を計算し、ど
のあたりの雨水が公共性の高い場所に流れ込んでいるの
かで一時貯水する容量が計算できるのではないかと考え
ますが当局のご見解をお伺いします。
答弁
平成 6 年から近年に至る数々の集中豪雨などの降雨状
況の変化に雨水対策が追いつかない実状を踏まえ、平成
26 年度、雨水整備計画の再検討に向けた浸水シミュレー
ションを実施しており、この結果に基づき平成 27 年度
からは、雨水整備の課題である未整備地区の解消や雨水
流出抑制への対策、過降雨への対応など、今後の整備方
針を定め、厳しい財政状況の下、実情に即した雨水整備
計画を策定し、短期・中長期的な施設整備に取組むこと
としております。
集中豪雨に対する貯留シミュレーションの必要性で
すが公共性の高い区域における浸水量は、浸水区域の面
積と浸水深を基に推計でき、降雨後の浸水解消に要した
経過時間から区域の単位時間当たりの排水能力を把握
することで、浸水量に見合う雨水貯留量の算定や降雨継
続時間及び上流域からの流入量と区域の排水能力との
流量差を基に雨水貯留能力を求めることができます。
加えて、雨水貯留対策には施設の周囲に小さな提を作
りその敷地内に降った雨を地表面に溜めるオンサイド
貯留方式と公共施設や公道の地下部分に貯留ピットや
貯留管を埋設して地先周辺の雨水対策にとって有利か
つ効果的かなどの検証も必要となります。
いずれにしましても、下水道の排水能力を超える局地
的集中豪雨は頻発する中、浸水対策は差し迫った喫緊の
課題と捉え、下水道事業における重点施策として位置づ
け、限られた財源の下、新たな浸水対策への交付金制度
の創設など国の動向を注視し、実現可能な雨水整備の在
り方を検証し、効果的な雨水対策に取組んで参ります。
発行者:さいとう真治
〒664-0851 伊丹市中央 5 丁目 1-18-301
TEL/FAX 072-777-7477
ホームページ http://saito-shinji.com
メールアドレス [email protected]
30 年以内に必ず来ると言われている東南海地震により
尼崎では JR の線路付近まで津波が押し寄せてくると想
定されています。津波の高さにもよりますが、たくさん
の方が尼崎から伊丹に向かって避難されてきます。国で
は災害対策基本法が施行され避難する場所の確保が認め
られてますが、伊丹の尼崎と隣接するエリアに尼崎で被
災された方々が伊丹市内の中学校や小中学校に避難され
る場合、法律や制度は受け入れるようになっております
が、伊丹市では受け入れの啓発や訓練などはどのように
対策されているのか、ご見解をお伺いします。
答弁
南海トラフ巨大地震は、今後 30 年以内に 70%高い確率
で発生が懸念されてますが、国および兵庫県が発表しまし
た被害想定では、市域のほぼ全域において最大震度 6 弱の
地震が想定されてますが、津波による直接的な被害はない
ものと考えています。しかし、津波による影響を受ける神
戸市・西宮市・尼崎市など、沿岸部の都市においては、甚
大な被害が想定されております。伊丹市地域防災計画にお
いて、新たに「第 6 編 広域避難対策計画」を設け、広域
避難者の受け入れを迅速に対応できるよう、受入体制を整
備し、被災した県又は市町村等から応援要請があった場合
には、その要請に基づき、市内の被害状況を勘案しながら
広域避難者の受入れに努めています。
避難所は、災害時の市職員による迅速な避難所開設や、
管理・運営の観点から、指定避難所の多くが市立小・中学
校や共同利用施設となります。広域避難を受け入れる場合
にも、避難所を共有することになります。尼崎市地域防災
計画によりますと、現時点では伊丹市への広域避難につい
ては、明記されておりません。
「南海トラフ巨大地震発生に伴う広域避難の市民周
知・啓発」は、現在「阪神地区広域避難計画研究会」にお
いて検討しており、兵庫県及び近隣市と連携するととも
に、市民の安全な避難の確保と避難所を運営するうえでの
課題について、各施設管理者等と協議し、市民の皆さんに
お伝えしたいと考えております。
いずれにしましても、災害時における市民の安全を確保
するためには、各家庭や地域、事務所、市のそれぞれの主
体が事前の備えに努めつつ、連携を図っていくことが重要
と認識しており、引き続き南海トラフ巨大地震を始めとし
た自然災害に対する防災啓発や、各種講座、訓練等を企
画・実施し、地域防災力の向上に努めてまいります。
伊丹市政について、みなさまのご意見
ご要望をお聞かせください。
市政に反映させてまいります。
また、生活・市政相談も行っております
のでご予約の上、お越しください。