初等教育教員養成課程 高校生へのMessage 数学教育講座 田端 輝彦 教授 誰からも慕われる小学校の先生ってどんな先生ですか。優しくてユーモアあふれ る先生。悪いことをしたらきちんとしかってくれる先生。みんなで協力して活動する 楽しさを教えてくれる先生。頑張ることの大切さを教えてくれる先生。勉強することの 面白さを教えてくれる先生… 。 けれど、 そんなに簡単にはなれません。だからこそ同じ志を持った人間が集まり、 切磋琢磨することが大切なのです。特に小学校の先生は全教科を教えますから、 オールラウンドな学力が必要です。さらに、勉強することの面白さを教えるために は、得意な分野を持ってそれを深く知るとともに、 それぞれの子どもに対応した教え 方を創意工夫する力が必要です。 「誰からも慕われる小学校の先生になりたい!」 と思っている高校生の皆さん。同じ 志を持つ多くの仲間が集う宮城教育大学で学んでみませんか。 初等教育教員 養成課程 1 発達・ 教育系 課程内容 幼 児 教 育コース 子ども文化コース 教 育学コース 教 育心 理 学コース 確かな学力と実践的指導力を持つ個性あふれる教員の育成を目指しています オールラウンドな力と 子どもの成長を見守る目 初等教育教員には、全教科に対応し得るオールラウンド な学力と、幅広い年齢にわたる子どもたちの多様な発達 ココに 注目! 幼児教育コース 1 年次から4年次にわたって系統的に積み上げていく教育実習、 そしてそれと有機的に関連付けられた科目群によって、教育現場 では、精選された科目群により、確かな学力と実践的指導 知識・技能を有するのみならず、教科横断的な学習指導にも柔軟 に対応できる創造的資質を持った教員の養成を目指します。 現代から近未来の教育課題を見据えた現代的課題科目群で第2 8 系・コース 当たれるようにします。 での体験と大学での学習との融合を促進し、幅広く確かな教科の 14コースから形成される4つの系の学び ̶ 確かな学力と実践的指導力 ̶ の得意分野を持つことにより、教師としての幅を広げ、地球的視 初等教育教員養成課程では、 「小学校の教科に関する専 教育職員免許法で修得が義務付けられている「日本国憲法」 「情 門科目」 (※18 単位)と所属するコースに対応する教科の 国 語コース 社 会コース 英語 コミュニケーション コース 卒業の要件を満たせば 取得できる免許状 大幅に超えて、全教科について学び、自信を持って教科の指導に 役割も大きくなる一方です。そうした状況に鑑み、本課程 力を持つ個性あふれる教員の育成を目指します。 言語・ 社会系 野と変化の時代に対応できる柔軟さと豊かな創造性を養います。 報機器の操作」 「 健康・運動系科目」 「 英語コミュニケーション」に 加えて、全学共通の必修科目「特別支援教育概論」 「 環境・防災教 専門科目(16 単位)を履修します。 育」により、いま全ての教員に求められている素養を身に付ける ※幼児教育コースのみ 8 単位の履修 ことができます。 3 4 理数・ 生活系 芸術・ 体育系 数 学コース 理 科コース 情 報・ものづくり コース 家 庭 科コース 音 楽コース 美 術コース 体 育・健 康コース □ 取得可 能 免許 小学校専門科目は、教育職員免許法で規定されている単位数を 段階に応じた適切な指導力が必要です。また、子どもたち を取り巻く環境が変化する中にあって、教員の果たすべき 2 発達・ 教育系 言語・ 社会系 理数・ 生活系 芸術・ 体育系 子ども文化コース 教育学コース 教育心 理学コース 国語コース 社会コース 英語コミュニケーションコース 数学コース 理科コース 情 報・ものづくりコース 家庭科コース 音楽コース 美術コース 体育・健 康コース ■ 幼稚園1種 ■ 小学校1種 卒業要件を満たし、更に所定の単位を 修得すれば取得できる免許状※ ■ 中学校1種(2種) ■ 高等学校1種 ■ 特別支援学校1種(2種) ■ 幼稚園1種(2種) ■ 中学校1種(2種) ■ 小学校1種 ■ 高等学校1種 ■ 特別支援学校1種(2種) ※ただし、希望する免許の種類によっては時間割の都合などで 取得できない場合があります。 ※修得しなければならない単位数は、所属するコースや取得を希望する免許状の教科によって異なります。 9 初等教育教員養成課程 オ ー ル ラ ウンド な 教 育 力 を 育 み ま す ! 1 4 発達・ 教育系 幼 児 教 育 コ ース 2 言語・ 社会系 コース 子 ど も 文 化 コ ース 3 国 語 コ ース 社 会 コ ース コース 子どもの発達と教育に関する広い視野と高い専門性に加え、 本コースでは、 児童館や小学校における実践活動を始め、 実習・ 教育はことばを通して行われます。 その「ことば」、すなわち国語 人文・社会諸科学の基礎をバランス良く学び、 思考力・理解力や 実践力を兼ね備えた幼稚園教員や、就学前教育との連携につい 実技的要素をふんだんに取り入れたコース専門科目を通じて、子 (日本語)に対する専門知識や表現・理解といった言語活動につ 資料調査の力を養うとともに、小学校において 「社会」 を中心とす ての視野を兼ね備えた小学校教員を養成します。 また、家族支援 ども理解を基軸とし、 豊かな感性と実践力とを備え、 現代的課題に や子育て支援についての実践的な知見を学びます。 柔軟に対応できる個性豊かな小学校教員の養成を目指します。 いての力量を持った教員の養成を目指します。 国語科教育の基盤となることばに関わる諸分野を幅広く丁寧 に学んでいきます。 る授業展開能力を遺憾なく発揮することができるような、 幅広い素 養を身に付けた人材の育成を目指しています。 □ 幼児心理学 □ 子ども文化基礎演習 □ 国語基礎講読 □ 社会ゼミナール □ 幼児教育学 □ 幼児教育学 □ 国語学概論 □ 資料調査法 □ 障害児保育学 □ 教育学講義 □ 国文学概論 □ 日本史概論 □ 臨床心理学 □ 子どもと文学 □ 漢文学概論 □ 外国史概論 □ 小児保健・小児栄養 □ 子どもと表現 □ 書道演習 □ 人文地理学概論 □ 幼児と保育 □ 子ども文化テーマ研究 □ 国語理解 □ 子どもと表現 □ 子ども文化研究法 □ 国語表現 □ 自然地理学概論 □ 幼児教育研究演習 □ 子ども文化実習 □ 国語教育課題演習 □ 法律学概論 □ 政治学概論 □ 経済学概論 □ 社会学概論 □ 哲学概論 □ 倫理学概論 教 育 学 コ ース 教 育 心 理 学 コ ース 英語コミュニケーションコース 様々な教育現場の体験を通じて、 「子どもに信頼される教師」 「指 学校教育が抱える諸問題を子どもが抱える心の問題として捉 小学校でのこれまでの教科を担当することに加えて、小学校で □ 地理学演習 導力のある教師」 の育成を目指します。 乳幼児の発達や思春期・青年 え直し、子どもの発達や学習過程に関する教育心理学的な知見 の英語活動の担い手としての小学校教員の養成を目指します。 コ □ 法律学演習 期のアイデンティティ形成、 学校と地域の連携協力、 博物館・公民館 を土台として生徒指導、学習指導、青少年の適応指導などに関 ースカリキュラムは、 これまでの小学校での英語活動の成果と中 □ 政治学演習 学校での英語教育との連携の在り方の十分な検討を踏まえたも □ 経済学演習 のとなっています。 □ 社会学演習 など学校外の学び、 教育の歴史や制度の国際比較など、 多彩なテー マを選んで学ぶことで、 高度な専門性と幅広い視野を身に付けます。 する実践的な知見を総合的に学びます。 □ 教育学講義 □ 教育心理学文献講読 □ 小学校英語教育概論 □ 教育史講義 □ 教育心理学研究法 □ 第二言語習得論 □ 教育内容・方法講義 □ 教育心理学実験実習 □ 英会話 □ 教育制度講義 □ 発達心理学 □ 英作文 □ 教育社会学講義 □ 幼児心理学 □ 英語コミュニケーション □ 社会教育講義 □ 学習心理学 □ 教育学特設講義 □ 教育心理学特殊講義 総合演習 □ 学校教育基礎演習 □ 教育心理学研究演習 □ 学校教育応用演習 □ 発達心理学演習 □ 学習心理学演習 □ 日本史演習 □ 外国史演習 □ 哲学演習 □ 社会科教育演習 □ 異文化理解講読 □ 英文法 □ 英語音声学 □ 臨床心理学演習 □ 臨床心理学 10 11 初等教育教員養成課程 オ ー ル ラ ウンド な 教 育 力 を 育 み ま す ! 3 4 理数・ 生活系 4 コース コース 数 学 コ ース 理 科 コ ース 音 楽 コ ース 美 術 コ ース 初等教育の教員は全教科にわたる一定レベル以上の素養が不 理科の広い分野にわたる確かな知識を身に付け、学問的な基 本コースでは、将来教育現場で「音楽が得意な先生だ」 と認め 絵画・彫刻・デザイン・工芸・美術理論の基礎を始め、造形・生 可欠であることは言うまでもありません。本コースでは更に算数・ 礎を理解するとともに、 その理解の基礎となる実験の技能を物理、 られ、 それを自らのアイデンティティとして誇れるよう、音楽の基礎 活デザイン・鑑賞など小学校における図画工作の基礎となる各 数学を得意な分野とする魅力的な教師を育てたい。数学本来の 化学、生物、地学の各分野について修得することにより、小学校に をしっかりと学びます。 どのような現場でも柔軟に対応できる応用 意味と方法を的確に理解し、 また確実に身に付けて、教育の現場 おいて理科の学習指導の中心となれる教員を育成することを目 力と豊かな想像力、幅広い視野を持ち、音楽を通して児童の人格 分野を演習、講義、 またワークショップなどのプロジェクト型授業 における具体的実践に役立てて欲しいと考えています。 指しています。 形成に貢献できる教員の育成を目指します。 □ 微分と積分 □ 理科講義 □ 音楽基礎演習(声楽) □ 絵画基礎 □ 代数の基礎 □ 物理学実験 □ 音楽基礎演習(ピアノ) □ 彫塑基礎 □ 幾何の基礎 □ 化学実験 □ 音楽基礎演習 □ 解析の基礎 □ 生物学実験 (指揮と表現) □ 初等数学特選題目 □ 地学実験 □ 音楽基礎演習 □ 理科演習 (作曲・音楽理論) □ 理科教育学演習 □ 音楽基礎演習(音楽学) を通して学び、創造的な能力や実践力を身に付けていきます。 □ デザイン基礎 □ 工芸基礎 □ 美術理論・美術史基礎 □ 造形 □ 生活デザイン □ 鑑賞 □ ソルフェージュ □ クラフト □ 合唱 □ 美術特殊演習 □ 合奏 □ 映像表現 □ キーボード・ハーモニー □ 美術科教育実践 □ 民族音楽演習 12 3 芸術・ 体育系 体験演習 □ 音楽学概論 情 報・も の づくりコ ース 家 庭 科 コ ース これまでの小学校教科にはない“情報”および“ものづくり”に関 本コースでは、家族の中での人間発達の仕組みを知り、衣・ する内容を実践的に学びます。様々な技術の分野を統合し教科横 食・住などに関わるものごとを科学的な視点で捉えることができ 断的な教材・教具の製作能力を身に付けた実践力の高い小学校 るようにします。その際、実験・実習を重視し、小学校家庭科を教 教員の養成を目標にしています。 える実践的な力を養成します。 □ 木材加工入門 □ 家庭科ゼミナール □ 機械技術入門 □ 被服の材料 □ 電気技術入門 □ 編織学 □ 情報ものづくり □ 食品の科学 教材演習 □ 食物と栄養 □ 機械工作 □ 生活と住居 □ 体育基礎理論 □ 水泳 □ 電気・情報ものづくり □ 発達と保育 □ 健康科学基礎理論 □ サッカー □ 情報技術 □ 初等教育家庭科演習 □ 体育・健康基礎演習 □ バスケットボール □ コンピュータ □ 家庭科実験 □ 体育・健康・スポーツ演習 □ 舞踊 ネットワークの活用 □ 被服学実験・実習 □ 保健体育研究法演習 □ 教育と情報システム論 □ 食物学実験・実習 □ 体育実技 □ 教材植物入門 □ 住居学実験・実習 □ 器械運動 □ 教材植物の栽培・利用 □ 保育学実験・実習 □ 陸上競技 体 育・健 康 コ ース 幅広い教養を身に付けながらも、 とりわけ児童期の発達特性や健康に配慮でき、身体づくり と体育・スポーツ活動の教育に積極的に打ち込める人材育成を目指します。そのため、本コー スでは理論(講義) と演習(発表討議)による学び、及び基本的な実技種目の技能向上学習によ り実践的指導力を育みます。 13
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