仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 ○仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 (昭和 61 年 11 月 28 日施行) 第 1 条 目的 この内規は、法令及び国立研究開発法人理化学研究所の規程に基づき、仁科記念棟放射線 管理区域群(仁科記念棟、リニアック棟、接続棟、RIBF 棟を含む)における放射線及びそ の他の原因による障害を防止するために必要な事項、 緊急時の措置、 その他について定める。 第 2 条 管理区域への入退域 1 放射線業務従事者 (1)あらかじめ放射線業務従事者(以下「業務従事者」という)として承認を得た者が、管 理区域に立ち入るときは、所定の手続きを経て、和光事業所安全管理室(以下「安全管理室」 という)から「バーコード付きクイクセルバッジ(以下「QB」という) 」の交付を受け、仁 科記念棟放射線管理室(以下「放射線管理室」という)において放射線保安責任者(以下「保 安責任者」という)による教育を受講し、登録されてから QB を使用して出入りすること。 業務従事者の登録には、作業内容に応じて「放射線」 、 「核燃料」 、 「X 線」の 3 種類がある。 業務従事者として業務を中止するときは、速やかに安全管理室へその手続きをすること。 なお QB は、他人に貸与してはならない。 (2)管理区域には第 1 種管理区域と第 2 種管理区域(リニアック棟の加速器室、接続棟、ポ ンプ室、及び RIBF 加速器棟 1 階のユーティリティ等)がある。第 1 種管理区域は汚染のお それがあり、第 2 種管理区域は汚染のおそれの無い区域である。 (3)業務従事者が管理区域へ立ち入るときは、入口で「バーコード」を読み取らせ「入退域 記録装置」 により立ち入りを記録すること。 ただし入退域記録装置が設置されていない場合、 あるいは入退域記録装置が故障等の場合は「入退域記録簿(日報) 」に記帳すること。 (4)業務従事者が第 1 種管理区域へ立ち入るときは、作業衣を着用し、汚染検査室で専用の 履物に履き替えること。特に汚染のおそれがある作業等を行なうときは、オーバーオールな ど専用の作業衣を着用し、必要に応じて帽子、手袋、マスクなどを着用すること。 (5)業務従事者が残留放射線の高い室内に立ち入るときは、電離箱サーベイメータ等を用い て線量率を確認し、被ばく線量をできるだけ少なくするよう努めること。 (6)業務従事者が第 1 種管理区域から退出しようとするときは、汚染検査室で手足、衣服の 汚染検査を行なうこと。汚染が発見されたときは、保安責任者に連絡し、その指示のもとに 除染または汚染物の処理を第 1 種管理区域内にて行なうこと。 (7)業務従事者が管理区域から退出するときは「バーコード」を読み取らせ、退出を記録す ること。ただし入退域記録装置が設置されていない場合、及び入退域記録装置が故障等の場 合は「入退域記録簿(日報) 」に記帳すること。 (8)業務従事者は、第 1 種管理区域内で使用した履物や、オーバーオールなどの専用の作業 衣を着用したまま管理区域外へ出てはならない。 (9)業務従事者が自らの判断で行える作業は、被ばく線量(実効線量をいう。以下同様)が 1 日 200μSv を超えず、内部被ばくのおそれのない場合に限る。これ以外の場合は、安全業務 室長が認めた男性の業務従事者の場合に限り作業を行うことができる。この場合安全業務室 長は、業務従事者の1週間の被ばく線量が 1 mSv を超えず、1 ヶ月の被ばく線量が 5 mSv を超えないことを目標に管理しなければならない。 1 仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 安全業務室長は、男性の業務従事者の 4 月から積算した線量が年間 20 mSv を超えないよ う管理しなければならない。積算線量が 15 mSv を超えた場合は、年間 20 mSv を超えない よう、安全業務室長は業務従事者と協議して特別な管理を行うこと。女性の業務従事者にお いては、安全業務室長は 4 月、7 月、10 月、1 月から積算した線量が 3 月間で 5 mSv を超 えないよう管理しなければならない。1 ヶ月の線量が 1 mSv を超えた場合は、3 月間 5 mSv を超えないよう、安全業務室長は業務従事者と協議して特別な管理を行うこと。 2 業務従事者以外の者 (1)業務従事者以外の者が管理区域内で作業を行なうときは、あらかじめ、その作業等を担 当する理研所属の職員等(以下「一時立入申請者」という)が、作業に立ち会う業務従事者 (以下「立会者」という)を指名し、 「管理区域一時立入承認申請書」を保安責任者に提出し 確認を受けること。 (2)立会者は、前項の作業等を行なう者に対して一時立入に係る教育訓練を行い、かつ立ち 会うこと。作業者は各自、保安責任者からバーコード付電子ポケット線量計(以下「PD」と いう)の貸与を受け、これを使用して管理区域へ出入りすること。着衣、履物については保 安責任者の指示に従うこと。作業者は、当日の作業終了後、保安責任者に PD を返却するこ と。また立会者は、作業終了後、作業終了の旨を保安責任者に伝えること。 (3)立会者は、業務従事者以外の者に、有意な被ばくを生じる可能性のある作業をさせては ならない。有意な被ばくを生じる可能性のある場合は、安全業務室長が認めた場合に限り作 業をさせることができる。この場合安全業務室長は、作業者の工事中の被ばく線量が 100μ Sv1を超えないよう管理しなければならない。なお立会者は、電離箱サーベイメータ等で線 量率を測定し、作業者の被ばく線量をできるだけ少なくするよう安全確保に努めること。 工事期間が 30 日を超える場合は、安全業務室長は各月毎の積算線量について 100μSv2を 超えないよう管理しなければならない。 工事期間が 60 日を超える場合は、担当職員は、原則として作業者を業務従事者に登録さ せなければならない。 (4)前項の規定にかかわらず、一時立入申請者、立会者及び安全業務室長は、業務従事者以 外の者に以下の作業をさせてはならない。ただし安全業務室長が作業内容等を考慮し、作業 者の被ばく線量が第 2 条 2(3)で定める基準を十分下回ることが明らかであると判断した場 合はこの限りではない。 1)内部被ばくのおそれのある作業 2)AVF、RRC、IRC、SRC の加速箱内部に入る作業 3)BigRIPS の F0 から F1 の範囲のケーブ内(ビームラインに対し横向きのメンテナン ストンネル及び BigRIPS 前室は含まない。 )作業 4)RRC、SRC の EDC 付近の作業 (5)作業者の被ばく線量が第 2 条 2(3)で定める基準を十分下回ることが明らかでない場合 は、一時立入申請者は安全業務室長と打合せをしなければならない。 (6)業務従事者でない実験参加者は、実験目的での管理区域への立入は原則としてできない。 例えば、工事が 1 週間にわたる場合、各人の 1 週間の積算線量の上限を 100μSv とする。た だし自然放射線による寄与(1 日あたり 2.2μSv)は含めない。 2 例えば、工事が 8 月 15 日から 9 月 20 日にわたる場合、積算線量の上限は 8 月 15 日から 8 月 31 日までが 100μSv、9 月 1 日から 9 月 20 日までが 100μSv とする。 1 2 仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 ただしマシンタイムの開始前に行われる物品の搬入等直接実験にかかわらない作業など、保 安責任者が認めた場合に限り立ち入ることができる。 (7)業務従事者以外の者が見学のために管理区域へ立ち入るときは、あらかじめ、理研所属 の職員等が「管理区域一時立入承認申請書」を保安責任者に提出し確認を受けること。見学 の案内をする業務従事者(以下「付添者」という)は、見学者の安全確保に努め、見学者に 白衣・靴カバーを着用させるなど、保安責任者の指示に従わせること。付添者は退出時に、 退出した旨を保安責任者に伝えること。 3 物品の搬出 (1)管理区域から物品等を搬出する者(以下「搬出者」という)は、必ず当該物品の汚染検 査をして、所定の「持出物品汚染検査記録簿(日報) 」に記録すること。放射性同位元素で汚 染されている物品等を管理区域外へ持ち出してはならない。 (2)搬出者は、汚染されている物品等でも、その汚染が表面密度限度の 1/10(α線放出核種 の場合 0.4 Bq/cm2、α線非放出核種の場合 4 Bq/cm2)を超えない場合には、当該物品を 和光研究所内の他の管理区域へ持ち出すことができる。ただし、搬出者はあらかじめ、受け 入れ側管理区域の保安責任者の許可を得ておくとともに、その旨を保安責任者に申し出るこ と。 (3)搬出者は、物品搬入扉を開けるなどして大型の物品を搬出する場合は、保安責任者の確 認を受けること。 (4)搬出者は、搬出に関して不明な点は保安責任者に問い合わせること。 第 3 条 放射線発生装置の運転と使用 1 放射線発生装置使用の許可条件 仁科記念棟放射線管理区域群において、使用を許可された加速イオンの種類、最大加速エ ネルギー及び最大加速粒子数並びに使用場所は、仁科加速器研究センターホームページ(以 下「ホームページ」という)のとおりである。 2 放射線発生装置の運転 (1)放射線発生装置及び BigRIPS の運転は、放射線発生装置では担当責任者、BigRIPS では 実験装置運転・維持管理室長が認めた者(以下「運転者」という)に限る。 (2)運転者は、定められた運転操作の手順に従い、該当する加速器室、接続棟、ビーム分配 室及び照射実験室等のうち、ビームが通過する部屋および大強度ビームによる被ばくのおそ れがある部屋に人がいないことを確認するなど、安全に十分注意して運転を行なうこと。 (3)運転者は、理由のいかんを問わず、許可条件を逸脱して運転してはならない。 (4)運転者は、割り振られたマシンタイム中であっても、運転中に異常が発生またはその疑 いが生じた場合には直ちに運転を停止し、機器の点検を行なうなどの措置をとること。必要 に応じて運転に係る責任者に連絡を取り、指示を受けること。実験再開に十分な状態になる まで、ビーム供給を止めることができる。 (5)運転者は、放射線安全のためのインタロックが作動してビームが止まった場合は、あら かじめ安全業務室長が指示した原因の場合に限り、リセットして運転の再開ができる。それ 以外の原因の場合は、安全業務室長があらかじめ列挙した者に連絡し、許可を得なければ運 転を再開してはならない。 3 仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 (6)運転者は、放射線安全にかかわる異常が生じた場合には、直ちに運転を停止し、保安責 任者あるいは安全業務室長に連絡すること。保安責任者及び安全業務室長は、互いに連絡を 取り、必要に応じて放射線取扱主任者及び安全管理室長に連絡するなど、適切に対処するこ と。 (7)運転者は、常に運転状態を把握し、適切な運転を心がけなければならない。特にビーム 通過効率が不十分なまま、大強度ビームを通してはならない。割り振られたマシンタイム中 であっても、調整等が必要と判断する場合は、ビームを止めて作業することができる。 (8)運転者は、実験を行うものと十分に意思の疎通ができない場合は運転してはならない。 その場合、保安責任者、放射線取扱主任者、担当責任者、共用促進チームリーダ、共用促進・ 産業連携部長などの関係者は、実験を行う者への事態の周知に努めなければならない。 3 放射線発生装置の使用 (1)仁科記念棟管理区域群の放射線発生装置を利用した実験を行う者(以下「実験者」とい う)は、あらかじめ、共用促進チームに実験課題申請書(proposal)を提出し、採択の通知 を受けておくこと。実験に先立って「放射線発生装置使用計画書」に安全を留意して必要事 項を記載し、共用促進チームに提出して、管理区域責任者、保安責任者及び放射線取扱主任 者の確認、安全管理室長の承認を得て、マシンタイム委員会でマシンタイムの割当を受ける こと。 (2)実験者は、実験終了後、作業に使用した設備、備品、ケーブルなどを所定の場所に返却、 整理整頓し「放射線発生装置使用終了報告書」を保安責任者に提出し確認を得ること。また、 汚染除去が必要な場合は、保安責任者の指示に従って、実験者が自ら行なうこと。 (3)実験者は、使用したターゲットまたは放射化した物品等を、管理区域内で保管、または 管理区域外へ持ち出す場合は、保安責任者の指示に従うこと。 (4)実験者は、ビーム調整、強度の変更などを運転者に依頼するときは、十分な意思疎通が できなければならない。ただし単純なビームの入り切り(当該実験室に立ち入るための入室 禁止解除も含む)について、運転者が認めた場合はこの限りではない。 (5)実験者は、運転者が加速器やビーム輸送系の調整や状態の確認、修理などを必要と認め た場合は、割り振られたマシンタイム中であっても、実験を中断して運転者による作業の終 了を待たなければならない。 (6)実験者は、 (5)の作業による実験中断に関し協議を望む場合は、運転に係る責任者と行 わなければならない。 第 4 条 密封された放射性同位元素の使用 1 密封された放射性同位元素の許可条件 仁科記念棟放射線管理区域群で使用できる密封された放射性同位元素(以下「密封線源」 という)の種類、数量、使用場所等はホームページのとおりである。 2 密封線源の使用、保管など (1)密封線源を使用する実験者は、あらかじめ、当該密封線源の管理責任者の承認を得た後、 「密封放射性物質使用計画書」を共用促進チームに提出し、管理区域責任者、保安責任者、 放射線取扱主任者の確認及び安全管理室長の承認を得ること。 (2)実験者は、仁科記念棟で保管すべき密封線源は、仁科記念棟内の RI 貯蔵室の専用の貯蔵 4 仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 箱に保管すること。リニアック棟では保管できない。 (3)実験者は、密封線源を RI 貯蔵室に保管、持ち出し、あるいは返却するつど、 「密封 RI の使用、保管、廃棄記録簿」に記入すること。 (4)実験者は、線源の使用場所に線源が置かれていることを表示するともに、被ばく線量を できるだけ少なくするため、必要に応じて鉛ブロックなどで遮蔽すること。 3 作業終了後の整理整頓 実験者は、作業終了後、密封線源を元の場所に返却し、使用した設備、備品、ケーブルな どを所定の場所に整理整頓し、 「密封放射性物質使用終了報告書」を保安責任者に提出し確認 を得ること。 第 5 条 密封されていない放射性同位元素等の使用 1 密封されていない放射性同位元素等の許可条件 仁科記念棟放射線管理区域群で使用できる密封されていない放射性同位元素(以下「非密 封 RI」という)及び核燃料物質(非密封 RI と核燃料物質を総称して、以下「非密封 RI 等」 という)の種類、数量、使用場所、使用方法等はホームページのとおりである。 2 非密封 RI 等の使用、保管等 (1)非密封 RI 等を使用する実験者は、あらかじめ、 「非密封放射性物質使用計画書」を共用 促進チームに提出し、管理区域責任者、保安責任者、放射線取扱主任者の確認及び安全管理 室長の承認を得、更に、 「放射性物質等入手申請書」を安全管理室に提出し、安全管理室長の 承認、及び放射線取扱主任者の確認を得ること。 (2)実験者は、非密封 RI の化学処理を、仁科記念棟ホットラボ室(以下「ホットラボ」とい う) 、仁科記念棟 AVF ホットラボ(以下「AVF ホットラボ」という)またはリニアック棟核 化学実験室(以下「核化学実験室」という)以外で行なってはならない。また、核燃料物質 の化学処理を、ホットラボ以外で行なってはならない。 (3)実験者は、非密封 RI 等を使用する目的でホットラボ、AVF ホットラボまたは核化学実験 室に立ち入るときは、事前にホットラボ担当の保安責任者が行う講習を受けなければならな い。 (4)実験者は、周囲を汚染させないように非密封 RI 等を使用すること。表面がもろい場合な どはポリエチレンの袋等で密封すること。被ばく線量をできるだけ少なくするために、必要 に応じて鉛ブロックなどで遮蔽すること。 (5)実験者は、非密封 RI を保管する場合は、仁科記念棟内の RI 貯蔵室の専用の貯蔵箱に保 管すること。非密封 RI をリニアック棟、RIBF 棟では保管できない。核燃料物質を保管する 場合は、仁科記念棟内の RI 貯蔵室の専用の貯蔵箱またはリニアック棟イオン源室の専用の 貯蔵箱に保管すること。核燃料物質を RIBF では保管できない。 (6)実験者は、非密封 RI 等を RI 貯蔵室等に保管、持ち出し、あるいは返却するつど、非密 封 RI については「非密封 RI の使用、保管、廃棄記録簿」及び RI 貯蔵室内備え付けの「仁 科記念棟非密封放射性物質貯蔵記録」に、核燃料物質については「核燃料物質使用、保管、 廃棄記録簿」記入すること。 (7)実験者は、作業終了後、非密封 RI 等を使用した場所(作業台、床など)の汚染検査を行 なうこと。 5 仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 3 作業終了後の整理整頓 実験者は、作業終了後、使用した設備、備品、ケーブルなどを所定の場所に返却、整理整 頓し、 「非密封放射性物質使用終了報告書」を保安責任者に提出し確認を得ること。また、汚 染除去が必要な場合は、保安責任者の指示に従って、実験者が自ら行なうこと。 第 6 条 放射性廃棄物等の保管 (1)業務従事者は、実験等で使用した核種、数量が明らかな放射性廃棄物は、ポリエチレン 袋等に入れて封入した後、日本アイソトープ協会が定める廃棄物の分類を行ない、保管廃棄 室内に用意されている「廃棄物記録用紙」に必要事項を記載し、所定の容器に収納すること。 (2)業務従事者は、上記以外の放射化物等の放射性廃棄物は、ポリエチレン袋等に入れて封 入した後、安全業務室の指示に従い、保管廃棄室前に用意された備え付けのノートに必要事 項を記載し、 「扉付きロッカー」内に仮置きすること。 (3)業務従事者は、放射線発生装置の運転によって生じた放射化物等のうち、放射性廃棄物 としないものは、保安責任者の指示に従い、放射化物保管設備に用意された備え付けのノー トに必要事項を記載し、ポリ袋等で養生をした後、棚等に置くこと。 第 7 条 放射性同位元素等の運搬 放射性同位元素または核燃料物質、あるいはそれらによって汚染された物を運搬しようと する者は、保安責任者の指示に従うこと。 第 8 条 高圧ガスボンベ(以下「ボンベ」という)の取扱 1 管理区域内及び仁科記念棟前ボンベ小屋におけるボンベの取扱については、安全業務室が 関与する。 2 安全業務室は、低温技術チームの技術的な支援を受ける。 3 安全業務室は、ボンベの処分を以下の通り行う。 (1)貸与されたボンベ: 1)納入から 3 年経過したボンベは、使用者に連絡なしに納入業者に返却することがある。 2)耐圧検査から 5 年経過したボンベは、使用者に連絡なしに納入業者に返却する。 (2)買い取りボンベ: 耐圧検査から 5 年経過したボンベは、使用者に連絡なしに処分する。 4 ボンベの使用者は、ボンベに安全管理室から配布されるタグを付けること。また希少なガ スの場合など、3 の処分が不都合な場合はその旨を表示すること。 5 ボンベ小屋の利用は下記の通りとする。 (1)ボンベの使用者は、ボンベの一時置き場として使用すること。 (2)ボンベの使用者から注文を受けた業者は、小屋に納品することができる。 (3)ボンベの使用者は、貸与された空ボンベを、空であることの表示をした上で小屋に置く ことができる。貸与した業者は、空表示のあるボンベは使用者への連絡なしに引き取る。 6 仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 第 9 条 緊急の措置 1 火災などの災害が起こった時は、発見者は直ちに通報連絡系統図に従って守衛所に連絡し、 周囲の者に知らせるとともに避難すること。余裕が有れば、初期消火などの処置を行なうこ と。 2 火災などの災害が起こった時は、放射線発生装置の運転者は直ちに装置の運転並びに実験 を停止し、CGS 制御室員と協力して通報連絡系統図に従い対処すること。 3 業務従事者が 5 mSv を超える、または超えるおそれのある計画外の被ばくがあったとき、 あるいは業務従事者以外の者が 0.5mSv を超える、または超えるおそれのある計画外の被ば くがあったときは、当該本人または作業の責任者あるいは所属長等の関係者は、直ちに通報 連絡系統図に従って連絡すること。 4 上記 1 から 3 以外の異常であっても、加速器の運転や RI を用いた実験、その他の作業を続 けることが好ましくないと思われる事態を発見した者は、安全業務室長が列挙する責任者の うち、事態に該当する少なくとも一人に連絡すること。連絡を受けた責任者は、必要に応じ て他の責任者と連携して事態に対処すること。 5 安全業務室、加速器基盤研究部、共用促進チーム、RI ビーム分離生成装置チーム、実験グ ループは、常時(夜間休日を含む)最低 1 人は連絡を受けられる体制にすること。ただし安 全業務室以外は、 担当する装置の運転中あるいは実験グループにあっては当該実験中に限る。 第 10 条 室の責任者 1 管理区域内の室ごとに責任者(以下「室責任者」という。 )を置く。 2 室責任者は安全業務室長が推薦し、仁科加速器研究センター長が承認する。 3 室責任者は安全業務室長及び保安責任者の指導のもとに、次の各号に掲げる業務を行う。 (1)室の安全で円滑な使用に係る調整。 (2)室の使用状況の点検と、安全で円滑な使用のために必要な使用者への指導または指示。 (3)その他、安全で円滑な使用のために必要な事項 4 共同で利用される室など、1 名で前項の業務を行うことが適当でない場合は、副責任者(以 下「室副責任者」という。 )を置く。 5 室副責任者は安全業務室長が推薦し、仁科加速器研究センター長が承認する。 6 室副責任者は室責任者を補佐する。 7 室に立ち入る者は、この規定に基づく室責任者、室副責任者の行う指導または指示に従わ なければならない。 7 仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 第 11 条 その他 この規程を実施するため、必要な場合は細則を定めることができる。 付則 この内規は、昭和 61 年 11 月 28 日から施行する。 付則 改正、施行 昭和 62 年 6 月 15 日 付則 改正、施行 昭和 63 年 9 月 1 日 付則 改正、施行 平成 元年 6 月 21 日 付則 改正、施行 平成 2 年 3 月 22 日 付則 改正、施行 平成 5 年 7 月 7 日 付則 改正、施行 平成 9 年 7 月 10 日 付則 改正、施行 平成 11 年 8 月 4日 付則 改正、施行 平成 14 年 8 月 付則 改正、施行 平成 21 年 3 月 2 日 付則 改正、施行 平成 21 年 4 月 1 日 付則 改正、施行 平成 21 年 10 月 8 日 付則 改正、施行 平成 21 年 11 月 19 日 付則 改正、施行 平成 23 年 5 月 19 日 付則 改正 平成 23 年 12 月 15 日、施行 平成 24 年 4 月 1 日 付則 改正、施行 平成 24 年 4 月 19 日 付則 改正、施行 平成 25 年 3 月 14 日 付則 改正、施行 平成 25 年 4 月 1 日 付則 改正、施行 平成 26 年 3 月 1 日 8 仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 付則 改正、施行 平成 27 年 4 月 24 日 9 仁科記念棟放射線管理区域群にかかわる内規 通報連絡系統図 仁科加速器研究センター ・管理区域内に救急車の出動要請の場合は、できるだけ2名で管理区域 入口に出迎えること。(1名:救急隊員案内、1名:健康管理室員等案内) ・救急隊員等の退出時は全員の汚染検査を実施すること。 避難したときは、 火災発生 (火報) 放射線取扱主任者の 許可 緊急放送 (全館放送) 守衛所 (内線)111 互いに点呼をして、結果を理研本部、消防に 伝えること。 火災の拡大状況、風向きによっては適切な 場所に移動すること。 仁科、RIBF棟 のみ接続 和光市消防署 0+119 加速器担当責任者 放射線取扱主任者(東地区担当) RIBF棟東玄関前広場に集合 発見者 (大声連呼) 消火活動 CGS操作室員は下記の1名に連絡 連絡を受けた者は他の関係者に連絡 中央監視室 (内線)114 放射線保安責任者代理者 CGS操作室(内線)2553 放射線保安責任者代理者(リニアック棟担当) CGS操作室員は加速器オペレータと 連携して対処する。 仁科加速器研究センター センター長 加速器制御室: 仁科記念棟 (内線)4121、4122 リニアック棟(内線)4221、4222 CGS操作室員の担当: ①館内放送(内線)162 ②電話連絡 (守衛所,中央監視室,加速器関係者1名) 連携して対処: ①現場確認 ②緊急停止(加速器、電源) ③在室者リスト印刷(オペレータ) 朝霞警察署 0+110 放射線保安責任者 放射線取扱主任者代理者(東地区担当) 加速器研究推進室長 仁科センターメーリングリスト 加速器関係者は必要に応じて、 下 記の 研 究機 関 の1 名に 連絡 東京大学原子核科学研究センター(CNS) CNSセンター長 CNS防災責任者 研究支援部施設課長 電気主任技術者 研究支援部総務課長 安全管理室長 関係部署、理事、関係官庁 部長、理事、関係官庁 10 高エネルギー加速器研究機構(KEK) 担当研究員
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