早 期 対 応 が 必 要 な そ の 他 重 要 項 目 の 改 正

テムが適切に運用されていないと認
令 附 則 2 ⑥ 本 文 )。 そ の う え、 平 成
記録が取られていたものと思われる
いて、議事録を作成するなどにより
が、 今 後( 遅 く と も 本 年 5 月 1 日 以
る限りは、ただちに、現 在 決 議され
年3月期については、期首の本年
4月1日からではなく、本年5月1
めるときは、その旨およびその理由
を監査報告に記載しなければならな
ている「株式会社並びにその親会社及
び子 会 社から成る企 業 集 団における
降 )は、 そ の 概 要 を 事 業 報 告 に 記 載
するため、いかなる事項を記載する
日以後の運用状況を記載すれば足り
る( 改 正 省 令 附 則 2 ⑦ )
。 も ち ろ ん、
②二)。
かということをある程度イメージを
①五、
本年4月1日からの運用状況を記載
もったうえで、より正確かつ適切に
い こ と が 明 確 と な っ て い る( 会 施 規
内 容 を 変 更しなければならないわけ
3月決算の会社の場合、内部統制
することも適法であると解される。
要がある。
システムの運用状況の概要は、平成
況といった内部統制システムの運用
⑿ 坂本ほか・前掲注1・ 頁
その運用状況を記録に残しておく必
年3月期の事業報
状況について、これまでも各社にお
内部統制に関する委員会の開催状
要はなく、平成
130
業務の適正を確保するための体制」
の
28
年3月期の事業報告に記載する必
129
⑥ )、 監 督 機
能をも担うという会社である。
2 ③ 三、
早期対応が必要な
その他重要項目の改正
設計として、監査等委員会設置会社
(同十一の二)が創設されている。
そして、内部統制システムの運用
等を記載することが考えられる ⑿。
内部統制・内部監査部門の活動状況
アンス研修等の社内研修の実施状況、
する委員会の開催状況や、コンプライ
び 委 員 会 設 置 会 社( 改 正 法 の 施 行 後
て、監査役会設置会社(会2十)およ
ない会社による利用を主に想定し
る監視をあまり期待することのでき
して、業務執行者に対する株主によ
改正法では、上場会社をはじめと
名 )お よ び 報 酬 に つ い て、 株 主 総 会
員 で な い 取 締 役 の 選 任( 候 補 者 の 指
事、すなわち、そのような監査等委
員 で あ る 取 締 役 )以 外 の 取 締 役 の 人
監査等委員会のメンバー(監査等委
会(会 ⑥)が、監査を行うとともに、
半数を社外取締役とする監査等委員
上の取締役から成り、かつ、その過
ものでは ない。 もっと も、 移 行 し な
らかの手続を経ないといけないという
し、改 正 対 応 ということで法 律 上 何
おいて、監 査 等 委 員 会 設 置 会 社に関
のため、本 年6月の定 時 株 主 総 会に
社の任意の判断に委ねられている。そ
設置会社に移行 するかどうかは、各
監査役会設置会社から監査等委員会
現在採用している機関設計、特に、
状況は、監査役
(会)
の監査の対象と
の名称は、「指名委員会等設置会社」。
監 査 等 委 員 会 設 置 会 社 は、 3 人 以
なり、監査役
(会)
は、その内容が相
に お け る 意 見 陳 述 権 を 有 し( 会
い会 社においても、移 行しない理 由、
会 2 十 二 )と 並 ぶ 第 3 の 類 型 の 機 関
の
当でない、すなわち、内部統制シス
監査等委員会設置
会社
の 2 ④、
監査等委員会設置会社、ウェブ開示事項
告 か ら 記 載 す る こ と に な る( 改 正 省
28
ではないと解される ⑾。
⑼ 坂本三郎=堀越健二=辰巳郁=渡辺邦広
「会
社法施行規則等の一部を改正する省令の解説
〔Ⅰ〕
」
(
『旬刊商事法務』
2060号9~ 頁
(平
成 年)
)
⑽ 坂本ほか・前掲注9・6頁
⑾ 坂本ほか・前掲注9・9~ 頁
内部統制システム
の運用状況の概要
現行法上、内部統制システムの整
備についての取締役会の決議の内容
の概要を事業報告に記載しなければ
ならないところ、改正省令は、これ
に加えて内部統制システムの運用状
況の概要も記載しなければならない
。
としている
(会施規 二)
内部統制システムの運用状況の概要
としては、コンプライアンス委 員 会や
21
361
10
リスク管 理 委 員 会 等の内 部 統 制に関
342
10
118
27
5章
第
27
399
331
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経理情報●2015.4.1
(No.1409)