科 目 名 科目区分 教 員 名 監査論 企業経営 教職 履修区分 選択 配当年次 4 単位数 2 開講区分 前期 伊木 隆司(非常勤) キーワード: 人間とお金、内部統制、リスクアプローチ 授業の概要 到達目標 お金にまつわる不正事件は、人間の本能のなせる業です。監査論を勉強することは、 社会正義を身に着けることであり、同時に人間の性(さが)を学ぶことです。過去の 不正事件から、その背景にあるものや、そこから人々が何を学んできたのか。社会人 として身につけておくべき倫理観や判断基準を監査論を通じて学ぶことができます。 この講義では、株式会社の仕組みと監査の役割を中心に学習を進めます。不正発見の 方法や原因追及、内部統制についての話は、公認会計士を目指している人はもちろ ん、そうでない人にとっても有用な知識です。こうした事柄について、できるだけ 豊富な事例を基に理解を深めていくことを目指します。 1.過去の不正事件から、人間とお金の関わりを学ぶ。 2.不正の手口とその発見方法を学ぶ。 3.不正を未然に防ぐための基本的な考え方と具体的な手段を身につける。 第 1 回 【オリエンテーション】大金を前にして、あなたは正義感を保てますか? 第 2 回 【社会を揺るがす経済事件】人間はなぜ不正を犯すのか? 第 3 回 【内部統制】不正をさせない仕組みとは? 第 4 回 【株式会社と監査の関係1】会社が公表する決算について 第 5 回 【株式会社と監査の関係2】財務諸表監査がなぜ必要なのか? 第 6 回 【株式会社と監査の関係3】人々は不正とどのように戦ってきたか? 第 7 回 【監査の種類と法律】どんな監査があるのか? 授業計画 第 8 回 【監査を担当する人】監査は公認会計士だけがするものなのか? 第 9 回 【監査基準について1】監査の具体的なルールと手法とは? 第 10 回【監査基準について2】どうやって不正を発見するのか? 第 11 回【監査基準について3】監査人の独立性と職業的懐疑心とは何か? 第 12 回【監査基準について4】リスクアプローチとは何か? 第 13 回【監査報告】監査の結果は、誰にどう報告するのか? 第 14 回【監査を取り巻く世界の状況】世界の監査と日本の対応 第 15 回【健全な社会と監査】非営利法人等の監査と監査人の役割 第 16 回【定期試験】 評価方法 講義時の小レポート2回(60%)、期末試験(40%) 講義外での 学 習 講義中に挙げた参考文献を可能な限り読むこと。 新聞を毎日必ず読んで、社会への関心を保つこと。 履修上の 注意事項 指定した教科書は毎回持参してください。 簿記の知識がなくても受講が可能です。 教 材 ◆教科書:「新版 まなびの入門監査論 第 2 版」 (盛田良久他 中央経済社、ISBN:4502451800) ◆参考書:講義の中で紹介します。
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