平成26年度 懇談会報告 - 川崎市市民ミュージアム友の会WEB

平成 27 年(2015)3月 31 日
第 56 号
平成26年度 懇談会報告
友の会会長 中田 七雄
平成 26 年 10 月 25 日(土)、友の会役員7
名と市民ミュージアムの館長及び職員の方々4名
との懇談会が行われました。
最初に、土谷館長からご挨拶をいただいたあと、
過去3年間の取組方針「市民ミュージアムがめざ
す3つの姿」を今後も持続するとの説明がありま
した。
全国に発信
 当館の強みや特徴を活かした魅力ある展覧会の開
催等の事業の強化
 川崎ゆかりの芸術家や作品を取り上げる事業の強
化
 映像ホールとミニホールの更なる利活用に向けた
取組の強化
 国内外に向けた当館の発信力の強化
市民文化の伝承と創造
1. 市民ミュージアムの強みや川崎の持つポテンシャルを
活かし全国に発信できるミュージアム
2. 市民に親しまれる川崎発の市民文化の伝承と創造の発
信拠点としてのミュージアム
3. 生活にうるおいをもらし、地域の活性化に貢献する拠
点としてのミュージアム
そして、平成 26 年度(2014)から 28 年度
(2016)までの3年間に係わる「川崎市市民ミュ
ージアム 新たな取組方針の概要」が配布され、
大野副館長から説明を受けました。
 若手芸術家の活躍の場づくりの強化充実
 新たな川崎ゆかりとなる芸術家の創出に向けた取組の
強化
 収蔵品等の膨大な未整理資料の整理
 豊富な収蔵品を活用した市民還元の取組の強化
 教育普及事業の多面的な事業展開の強化
地域の活性化に貢献
 市民団体、教育機関ほか地域の各種団体と協力した事
業・活動の実施
 ボランティア活動の充実
 体験的な教育普及事業の展開
 福祉プログラムの推進
館が毎年募集する「ボランティアスタッフ・7
つの活動」とは別に、友の会は館発行の書面発送
ボランティア活動を行なっています。今後も「ボ
ランティア活動の充実」の一角を担うべく、協力
していく所存です。会員の皆様も積極的に友の会
の運営にご参加くださいますよう、また会員の増
強にご協力くださいますようお願いいたします。
編集後記
数値目標は「年間総利用者数 25 万人、展覧会
収支比率 30%」となっています。また、各課題は
右の通りです。
本号の「川崎に生きた人々」は、本年度の企画展「近代川崎
人物伝」に関連した最後の転載です。美須鐄氏は「人々の活力
の源となる娯楽を提供すること」を使命としていました。その
功績が讃えられて、小川實氏の記事の後、昭和 44 年(1969)に
第 18 回神奈川文化賞を受賞。文化賞の区分は「社会奉仕」で、
「市民生活の向上に尽力」、「川崎市が現在のような生産文化
都市としてめざましく復興した影の功労者」と紹介されている
そうです。同じ第 18 回神奈川文化賞の「学術」では、建築史家
の大岡實氏(日本民家園の設立にも尽力)が受賞しています。
◆
「娯楽の提供」と言えば、藤子・F・不二雄氏も昭和 54 年
(1978)2月発行の「本の窓」(小学館)に『漫画をかくに当
たっての姿勢は「良質の娯楽を提供したい」ということ、これ
につきる。』と寄稿しています。美須氏は娯楽の「器」、藤子
F 氏は「中身」と違いはありますが、二人とも人間の生活にお
ける「娯楽の重要性」を考えていました。
労働と娯楽が分化してきたことによって、最も人間らしい一
面が表出する機会が多くなり、文化の多様性も生まれる。その
機会が「娯楽」にあると言えましょう。
川崎市市民ミュージアム
友 の 会 会 報 第 56 号
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発 行 日:平成27年(2015)03月31日
編集・製作:友の会 広報部
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f360642/p3
発
行:川崎市市民ミュージアム友の会
発行責任者:中田 七雄 (友の会会長)
〒211-0052:川崎市中原区等々力1−2
編集責任者:福山 宏
(広報部長)
85805.html
TEL.044-754-4500
紙面 構成:海口 平太郎(広報部員)