アール・デコの邸宅美術館 建築をみる2015 + ART

PRESS RELEASE 第2版
-80年余の時を経て、旧朝香宮邸重要文化財指定へ アール・デコの邸宅美術館
建築をみる2015 + ART DECO COLLECTORS
Art Deco In Residence :
Looking at Architecture 2015 + Art Deco Collectors
会期:2015年7月18日(土)―9月23日(水・祝)
会場:東京都庭園美術館(本館・新館)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
協力:東京藝術大学
出品協力:イセ文化財団、大村美術館、オールファッションアート研究所
年間協賛:戸田建設株式会社
図版:《大客室》(松井写真館 1933年頃)
■開催概要
東京都庭園美術館では、建物公開事業の一環として、「アール・デコの邸宅美術館」展を開催いたします。 本展は旧朝香宮邸そのものを鑑賞する「建築をみる2015」展とコレクターたちが収集したアール・デコの名品によ
る「ART DECO COLLECTORS(アール・デコ・コレクターズ)」展の2つの展覧会によって構成されています。 「建築をみる2015」展では、文化財としての“建築”に焦点を当て、その魅力を掘り下げて考えます。内装と一体的
にデザインされたオリジナルの家具や調度品を用いて竣工当時の邸宅空間の再現を行うと共に、現在に至るまで
行ってきた保存修復の試みを振り返り、重要文化財指定が決まったこの歴史的建造物を後世に伝えていく意味に
ついて問いかけます。
同時開催となる「ART DECO COLLECTORS(アール・デコ・コレクターズ)」展では、アール・デコ作品を収集している個
人コレクターたちをご紹介します。彼らの普段は見ることのできない貴重なコレクションと、作品に対する“想い”に
迫り、現代にも通じるアール・デコの魅力を解きほぐします。
【旧朝香宮邸の重要文化財指定について】 2015年5月15日(金)に開催された文化審議会文化財分科会の答申により、旧朝香宮邸は重要文化財(建造物)
に指定されることとなりました。この建物は、朝香宮家の本邸として1933年に竣工した建築であり、戦後は外相公
邸や、迎賓館として使用され、1983年に美術館として公開され現在に至っています。竣工から80余年が経った今も
大きな改変が加えられることなく当時の姿を保っており、宮内省内匠寮による邸宅建築の頂点のひとつとして意匠
的に優れている点などが高く評価されました。 〇重要文化財指定部分 旧朝香宮邸 四棟一基 本館、茶室、倉庫、自動車庫、正門、土地 ※重要文化財とは・・・ 建造物、美術工芸品、彫刻、書跡、典籍、古文書、考古資料、歴史資料などの有形の文化的所産で、我が国にとって歴史上、芸術上、学術上価値の
高いものを総称して「有形文化財」と呼ぶ。有形文化財のうち、重要なものを文化財保護法に基づき国が「重要文化財」に指定して保護を図っている。 なお、旧朝香宮邸は昭和期に建設された鉄筋コンクリート造りの住居建築で4件目の指定となる。(文化庁 国指定文化財等データベース調べ)
展覧会タイトル(日本語):アール・デコの邸宅美術館 建築をみる2015 + ART DECO COLLECTORS
展覧会タイトル(英語):Art Deco In Residence : Looking at Architecture 2015 + Art Deco Collectors
※展覧会タイトルを省略される場合はメインタイトルの「アール・デコの邸宅美術館」(英文の場合は Art Deco In Residence)
をお使いください。英文タイトルのIn の “I”は大文字としています。
会期:2015年7月18日(土)―9月23日(水・祝)
会場:東京都庭園美術館(本館・新館)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館
協力:東京芸術大学
出品協力:イセ文化財団、大村美術館、オールファッションアート研究所
年間協賛:戸田建設株式会社
開催場所:東京都庭園美術館 東京都港区白金台5-21-9 Tel.03-­‐3443-­‐0201 交通:JR山手線「目黒駅」東口、東急目黒線「目黒駅」正面口より徒歩7分 都営三田線、東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩6分 〔開館時間〕 10:00-­‐18:00 *ただし毎週金曜日は夜間開館のため21:00まで(入館は閉館の30分前まで)
〔休館日〕 第2・第4水曜日 (祝日の場合はその翌日)
〔入館料〕 一般:800円(640円)
大学生〔専修・各種専門学校含む〕: 640円(510円)
中・高校生・65歳以上: 400円(320円)
※( )内は20名以上の団体料金及び前売り〔e+(イープラス)オンライン販売のみ〕
※小学生以下及び都内在住在学の中学生、身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持
ちの方とその付添いの方1名は無料 ※教育活動として教師の引率する都内の小・中・高校生及び教師は無料(事前申請が必要)
※第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は無料
※前売り券はe+(イープラス)にてオンライン販売いたします。 h=p://eplus.jp
■展覧会の見どころ
1.重要文化財の指定へー邸宅空間の再現展示ー 日仏の建築家・芸術家のコラボレーションの結晶ともいえる、濃密かつ洗練されたアール・デコの邸宅―旧朝香
宮邸。これまで国内外の専門家から日本におけるアール・デコ建築の成立例として高い評価を得ており、意匠
的に優れている点や歴史的価値が認められ、今回国の重要文化財指定の対象となりました。本展では、文化
財としての価値を伝えるために、内装と一体となってデザインされたオリジナル家具や調度を用いて竣工当時
の空間の再現を行い、邸宅建築としての本来の姿をご堪能いただきます。
2.写真撮影が楽しめます(平日限定) 本展会期中の平日は、写真撮影をお楽しみいただけます。通常の企画展会期中は、借用作品の保護や著作権
の問題等から写真撮影をお断りしていますが、年に一度の「建築をみる」展の会期中は、平日のみ本館内の写
真撮影が可能となります。館内の写真撮影をご希望の方は、この期間にご来館いただき撮影をお楽しみくださ
い。(一部制限あり)
3.“香水塔”の3D調査結果の公開 当館のシンボルでもある“香水塔”の3D計測を含む調査結果についてご報告します。
休館中の2011年から2014年まで、“香水塔”のひび割れに伴う取り外し・修復作業を行いました。これまでこの
巨大な噴水器についての調査記録は残っておらず、長い間内部の構造や仕組みについては謎に包まれていま
した。修復に伴う調査の中で東京藝術大学の協力を得て、3D計測及び素材調査を行うことができました。本展
では、専門家の調査により判明した、普段見ることできない香水塔の構造や知られざる製法について、3Dデー
タを元にした映像を交えてご報告をします。
4.知られざるアール・デコ、個人コレクター至高の逸品 日本国内の3人の個人コレクター(伊勢彦信氏、大村清一郎氏、松本ルキ氏)が所有する、選りすぐりのアール・
デコ・コレクションをご紹介します。彼らはアール・デコのどのような部分に惹かれ、コレクションを形成するに
至ったのでしょうか。個々のコレクターたちの想いやコレクションにまつわるエピソードの紹介を通して、現代にも
通じるアール・デコの魅力を紐解きます。 〇伊勢彦信(いせ・ひこのぶ): Ise FoundaIon理事長。西洋近代絵画からアメリカ現代美術、中国陶磁など、幅広い美術コレクションを所有する。近年では
1920-­‐30年代を中心にヨーロッパ装飾美術作品の収集に力を入れる。また、芸術家への助成や国内外の展覧会開催により芸術・
文化による国際交流を進めている。 〇大村清一郎(おおむら・せいいちろう): アール・デコ期を代表するガラス工芸家であるルネ・ラリックのコレクションを先代故・大村芳郎氏より引き継ぐ。娘のスザンヌ・ラ
リックによる陶磁器や、同時代のポショワール作品を多数所蔵。秋田角館に大村美術館を開館する。 〇松本瑠樹(まつもと・るき): DCブランド「BA-­‐TSU」の創業者でありデザイナー。1946-­‐2012年。ファッションへの関心を起点にした18-­‐21世紀までの膨大なポス
ターコレクションを有する。特にカッサンドルを中心としたアール・デコやロシアアヴァンギャルドのポスターコレクションは世界的に
高い評価を得ている。現在は、息子である松本ルキ氏がコレクションを引き継ぐ。 5.旧朝香宮邸の夜の姿をじっくりお楽しみいただけます 展覧会会期中の毎週金曜日は21:00まで開館しております。(入館は閉館の30分前まで) 真夏の暑い時間をさけて、旧朝香宮邸の夜の姿をじっくりご覧いただけます。
■関連イベント
1.重要文化財指定記念 講演会「朝香宮邸をめぐって-過去・現在・未来」(仮)
朝香宮邸の重要文化財指定を受け、その発見から現在に至るまでの歴史について振り返ります。日本近代建
築における位置づけや価値、今後の活用の展望について探ります。 日時:2015年7月25日(土)15:00~16:30
会場:東京都庭園美術館 新館ギャラリー2
講師:藤森照信(建築史家)、米山勇(建築史家・江戸東京博物館) ※事前申込制。申込方法については詳細が決まり次第ウェブサイト等でお知らせします。 2.講演会「“香水塔”の謎:3D調査報告」(仮) 当館のシンボルともいえる“香水塔”。2011年から始まった調査研究と分解を伴う修復作業によって明らかに
なった構造や製法、素材。知られざる香水塔の謎に迫ります。
日時:2015年8月(予定)
会場:東京都庭園美術館 新館ギャラリー2
講師:東京藝術大学総合芸術アーカイブセンター ※無料、入館者対象、事前申込不要 3.トークイベント「“香水塔”を未来につなぐ:修復家からのメッセージ」 日時:2015年9月13日(日)15:00~16:30 講師:佐野智恵子(工房いにしへ) 会場:東京都庭園美術館 本館中三階スタジオ+展示室内 ※事前申込制。申込方法については詳細が決まり次第ウェブサイト等でお知らせします。 4.ギャラリートーク 日時:2015年7月24日(金)、8月14日(金)、8月28日(金)、9月11日(金) いずれも15:00~(約1時間程度)
会場:東京都庭園美術館 展示室内 ※無料、入館者対象、事前申込不要
※その他関連イベントを準備中。詳細が決まり次第当館ウェブサイト等でお知らせいたします。 ※当館オリジナルグッズを新規制作中!普段使いからプレゼントまで、乞うご期待。
■広報用画像 1
広報用画像を用意しております。専用URLをご案内申し上げます。必要な方はpress@teien-­‐art-­‐museum.ne.jpまでご連絡願います。 ※ご使用時の注意とお願い ・写真使用の際はキャプション・クレジットの掲載を必ずお願いいたします。 ・トリミング、文字載せは不可。二次使用は禁止いたします。 ・使用の際は事実確認のため、記事校正を必ずさせていただきます。 ・掲載紙又は、掲載記事を担当者までお送り願います。
《次室》(松井写真館 1933年頃)
《大客室》(松井写真館 1933年頃)
東京都庭園美術館 外観
大広間
大食堂
ベランダ
玄関
東京都庭園美術館 外観南面
■広報用画像 2
広報用画像を用意しております。専用URLをご案内申し上げます。必要な方はpress@teien-­‐art-­‐museum.ne.jpまでご連絡願います。 ※ご使用時の注意とお願い ・写真使用の際はキャプション・クレジットの掲載を必ずお願いいたします。 ・トリミング、文字載せは不可。二次使用は禁止いたします。 ・使用の際は事実確認のため、記事校正を必ずさせていただきます。 ・掲載紙又は、掲載記事を担当者までお送り願います。
《コーヒーセット》 未詳 1920 -­‐ 30年頃 Ise FoundaIon
《ラントランジジャン(最強のラントラン[妥協しない人])》 アドルフ・ムーロン・カッサンドル 1925年 Ruki Matsumoto CollecIon
《装飾パネル 競技者 C》ルネ・ラリック 1912年 大村美術館(角館)蔵
《オ・ビュシュロン(青と黒のヴァリエーション)》 アドルフ・ムーロン・カッサンドル 1926年 Ruki Matsumoto CollecIon
ヴィクター・シュレッケンガスト 《ダンス・モデルヌ》 1931年頃 Ise FoundaIon ©ChrisIe’s Images Limited 2015
《衝立》 エドガー・ブラント 1920年頃 Ise FoundaIon
立像《ガラテ・噴水の泉》ルネ・ラリック 1924年 大村美術館(角館)蔵
【お問い合わせ先】 東京都庭園美術館 広報担当 板谷(いたや)、浜崎(はまさき) Tel.03-­‐3443-­‐0201 Fax.03-­‐3443-­‐3228 Mail press@teien-­‐art-­‐museum.ne.jp