茨建協ニュース No.550 - 一般社団法人 茨城県建設業協会

No. 550
▼ 県と特定家畜伝染病の防疫で協定
▼ 国へ港湾工事の受注機会を要望
▼ 県が積算基準の率を改定しました
(一般社団法人)
第 550 号
茨 建 協 ニ ュ ー ス
平成 27 年 5 月 15 日
特定家畜伝染病の防疫へ対応
本会が茨城県と協定
本会と茨城県では 4 月 10 日、鳥インフルエンザなどの特定家畜伝染病が発生した際に
迅速に防疫が行えるよう、「特定家畜伝染病発生時の防疫業務に関する協定書」を締結し
ました。この協定に基づき、茨城県農林水産部から依頼があれば、本会では対象の支部を
通じて防疫を行います。
関係者出席のもと、協定書が締結されました
茨城県では、家畜伝染病が平成 17 年度に発生
協定当日は、県から橋本昌知事や鈴木哲也農林
した際、本会と協力して 568 万羽を処分しました
水産部長、本会から岡部英男会長、各副会長らが
が、作業には相当な時間を要しました。
出席。橋本知事が「茨城県は採卵鶏の飼養羽数が
その後、平成 23 年に農林水産省の防疫指針が
全国 1 位と大規模。影響も大きい。どうぞご協力
改定され、24 時間以内に殺処分、72 時間以内に
を」と述べると、岡部会長は「重要な役割を担う。
埋却、焼却することが定められ、早期対応が急務
全面的に協力したい」と応えておりました。
今回の協定を経て、県から依頼があれば、殺処
となりました。
今後、特定家畜伝染病が発生した際、県だけで
分畜埋設地準備のための掘削や殺処分畜の埋却、
の早期処分は難しいことから、大規模な人員で構
鶏の焼却処分に伴う作業、畜舎内外の消毒など
成される本会の協力が不可欠と判断し、協定に至
が、対象の支部会員により行われます。
りました。
−2−
茨 建 協 ニ ュ ー ス
第 550 号
平成 27 年 5 月 15 日
地元業者に受注機会を
常陸那珂港の直轄工で
本会が国へ要望
内建設業者の受注機会について配慮を求めまし
た。
要望当日は、岡部英男会長をはじめ尾曽正人
氏、石津健光氏の両副会長らが出席。地元企業の
育成を目指す茨城県土木部から、石橋洋信港湾振
興監、小杉俊一港湾課長、皆川和彦技術総括らが
同行しました。
関東地方整備局では、下司弘之副局長や松永康
男港湾空港部長、奥田健鹿島港湾・空港整備事務
岡部会長が下司副局長に要望書を手渡しました
所長らが応対。岡部会長が、国の発注工事に県内
本会では 4 月 8 日、茨城港常陸那珂港区の中央
業者が参画できるようと求めますと、下司局長は
ふ頭地区で新年度から大型工事が始まるのを前
「知恵を絞りながら地元に配慮した発注を考えた
に、国土交通省関東地方整備局の港湾空港部に県
い」と応じました。
入札不調・不成立防止へ
北関東防衛局と
意見交換
本会と防衛省北関東防衛局調達部は 4 月 17 日、
協会本部で意見交換を行いました。入札不調や不
成立の防止に取り組む同局では、2015 年度発注
予定工事を説明するなどして円滑な工事執行に
理解を求めました。
そのほか見積を活用する積算方式(見積活用方
式)の試行、建設工事請負契約にかかる施工能力
評価型の試行(改正)内容について、同局から説
明がありました。
96 件を発注している。本年度も不調、不成立防
当日は、まず協会の田山寛治専務が意見交換会
止の観点から早期発注に取り組み、すでに 22 件
の趣旨を説明しました。続いて北関東防衛局調達
を公告。きょうは発注予定や制度についても説明
部建築課の石井哲也課長があいさつ。
「昨年度は
したい」と語っておりました。
−3−
茨 建 協 ニ ュ ー ス
第 550 号
各支部が定時総会
平成 27 年 5 月 15 日
27年度計画を決定
本会各支部の平成 27 年度定時総会が 4 月下旬から順次開催され、
27 年度の事業計画などを決定。各支部長が抱負を披露しました。
年度
事業計画
萩
支
27
「優秀な若い人材の確保、技術
者の育成に努めながら、建 設
業界の役割などを理解してもら
えるよう、努力を重ねるべき。
会員企業が一致団結して活力
ある業界となるよう努力してい
きたい」
27
支
支
年度
事業計画
部
年度
事業計画
部
−4−
「担い手三法は、明るい展望と
なる。だが 技 術 者不足の対応
と技能伝承が最重要課題であ
る。担い手の中長期的な確保・
育成に向け、なお一層積極的
に取り組んでいく」
総
田
県と共催の現場代理人研修会、経営者研
修会、安全衛生大会、美化清掃活動、年
末・年度末安全パトロールなど
社会貢献やイメージアップ活動の積極的
な実施、若手人材の確保や育成
新井 淳一 支部長
常
鉾
「今後も社会資本整備の確保に
向けて、行政・関係機関と要望、
意見交 換などを重ね、公共 事
業の重要性、必要性を訴えてい
きたい。会員の皆さまと一致団
結し、建設業界を十分盛り上げ、
魅力ある建設業を目指していく」
経営者研修会、県と共催の現場代理人表
彰・研修会、年末・年度末パトロールなど
細谷 武史 新支部長
年度
事業計画
年度
事業計画
部
竜 ヶ 崎 支 部
高
経営者研修会、県道の清掃奉仕作業、税
務講習会や防災等における県との意見交
換会など
丸田 康弘 支部長
27
部
年度
事業計画
部
「 長 年 建 設 産 業を支 えてきた
建設労働者の確保が最も重要
な課 題となる。 卓 越した技 術
や技能の継承を図るためにも、
女性 活用を含めて人材確保に
積極的な取り組みを進めてまい
りたい」
27
支
支
安全衛生活動、災害時の支援活動、災害
訓練、道路管理、技術者研修、講習会、
研修視察、ボランティア活動など
松山 恒男 支部長
「我々は、地方経済活性化の担
い手でもあり、地 域の 住 民の
安 全・安心を確 保する重 大な
責任を負っている。皆さんと一
緒に手を携えて、がんばってい
きたい」
来
子
「インフラ整備を『住民と共に』
の目線で応え、住 民に 慕われ
る企 業になりたい。 県 内で 一
番小さい支 部だが『 まとまり』
や『会員相互の 信頼関係 』が
一番 の支 部をめざし、 力を合
わせて頑張りましょう」
27
石津 健光 支部長
潮
大
大藤 博文 支部長
27
常総市地域交流センターでの経営者研修
会、小型移動式クレーン運転技能講習会、
道の日キャンペーン
第 550 号
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積算基準の率改定
茨城県土木部検査指導課は、土木工事積
平成 27 年 5 月 15 日
国に準じ茨城県が適用
これを受け、県は一般管理費率や現場管理
算基準における諸経費率を改定しました。
費率、設計業務の諸経費率などを例年 10 月
国土交通省土木工事積算基準の改定通知を
の歩掛改定よりも前倒しで改定しました。
受け、国の適用に準じて県も 5 月 1 日以降
起工決議の工事・業務から適用しました。
国 で は、 昨 年 6 月 の 品 確 法 改 正 を 経 て、
増額となる予定価格 ( 試算 )
担い手の適正な利潤が確保できるよう配慮。
◇道路・河川工事の予定価格が
5000 万円程度の工事で約 5% 前後上昇
適切に作成された仕様書設計書に基づき、
市場における労務・資材の取引価格、施工
◇設計業務の予定価格が約 7% 程度上昇
の実態を的確に反映した予定価格を適正に
◇測量業務の予定価格が約 3% 程度上昇
設定するため土木工事積算基準を改定しま
◇地質調査業務の予定価格が約 3% 程度上昇
した。
格付ない業種も保険加入を義務付け
1000 万円以上、
茨城県が 6 月 1 日から
茨城県土木部監理課は、造園や塗装、機
ク以上の土木、建築、電気、管、ほ装)を
械器具、とび・土工・コンクリートなどといっ
対象に社会保険加入を義務づけていますが、
た「格付がない業種」についても、一般競
技能労働者の処遇改善や公平な競争環境を
争入札(1000 万円以上)で社会保険等の加
確保する観点から加入を拡大するものです。
入を義務付けます。6 月 1 日以降の公告工事
なお、最新の経営事項審査で社会保険等
から実施します。
の加入状況が「無」となっていても、競争
「社会保険等」とは、健康保険、厚生年金
保険、雇用保険のことを指します。
参加資格確認の申請日までに社会保険等に
加入していれば入札参加が認められます。
県では現在、格付けがある業種(B ラン
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第 550 号
平成 27 年 5 月 15 日
新災害協定や高校生受け入れ
3 委 員 会 が 合 同 会 議で 協 議
経 営 企 画 委 員 会( 小 林 伸 行 委 員
長)、土木委員会(細谷武史委員長)、
建築委員会(下田德行委員長)の常
設 3 委員会による合同会議が 4 月 21
日に開かれました。
3 委員会を代表して小林委員長が
あいさつした後、まずはじめに茨城
県との「地震災害道路等応急復旧工
事に関する協定書」の見直しについ
て協議。続いて高校生のインターンシップ(就
茨城県との「特定家畜伝染病発生時の防疫業務
業体験)の受け入れについて話し合いました。
に関する協定」について説明がなされました。
その後、報告事項として 4 月 10 日に行われた
前年度比減も例年より高水準
東日本建設業保証㈱茨城支店がま
茨城県内の 26 年度
公共工事保証実績
○累計(平成 26 年 4 月∼平成 27 年 3 月)
とめた、前払金保証実績からみた県
平成 26 年度
平成 25 年度
(金額単位:百万円)
増 減
上段:増減額
下段:増減率
件 数
請負金額
内公共工事動向(県内の施工場所が
件 数 請負金額 件 数 請負金額
対象)によりますと、平成 26 年度の
実 績 は、 件 数 が 6991 件 で 前 年 度 比
国
359
53,014
393
53,656
独立行政
法人等
219
40,833
360 109,056
県
2,662 101,158
3,058 102,366
市町村
3,524 156,295
3,670 141,157
8.9% 減、請負金額が 3743 億 6900 万
円で 13.5% 減となりました。ただし
前年度は、近年では突出して好調だっ
たという背景があり、金額ベースの
過去 5 年間の比較では前年度に次ぐ
実績となりました。
発注者区分別の内訳をみると、金
額 ベ ー ス で は 市 町 村 が 1562 億 9500
万 円 で 10.7% 増、 地 方 公 社 が 17 億
地方
公社
36
1,744
20
908
その他
191
21,322
177
25,544
4400 万円で 92% 増。一方、国は 530
億 1400 万円で 1.2% 減、県は 1011 億
合 計
6,991 374,369
5800 万円で 1.2% 減などとなりました。
−6−
7,678 432,689
− 34
− 641
− 8.7%
− 1.2%
− 141
− 68,223
− 39.2%
− 62.6%
− 396
− 1,208
− 12.9%
− 1.2%
− 146
15,138
− 4.0%
10.7%
16
835
80.0%
92.0%
14
− 4,221
7.9%
− 16.5%
− 687
− 58,320
− 8.9%
− 13.5%
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第 550 号
平成 27 年 5 月 15 日
建設業経営者研修会を開催します
建設業の健全な発展のため毎年、本会と県土木部が実施しております経営者研修会を、今年度は
6 月 16 日㈫から 25 日㈭まで県内会場で開催します。内容は 23 項目で、入札契約制度の改善や適
正な下請契約の締結、27 年度の経営事項審査、行政書士会からの説明などを予定しております。奮っ
てご参加ください。
平成 27 年度 建設業経営者研修会の日程
月 日
時 間
場 所
対象者
6 月 16 日㈫
13:00 ∼ 16:00
鹿嶋市勤労文化会館
鹿嶋市宮中 325 ー 1
TEL:0299 ー 83 ー 5911
潮来土木事務所管内の
建設業経営者
6 月 18 日㈭
13:00 ∼ 16:00
常総市地域交流センター
常総市新石下 2010
TEL:0297 ー 42 ー 0169
筑西土木事務所管内の
建設業経営者
6 月 19 日㈮
13:00 ∼ 16:00
つくば国際会議場
つくば市竹園 2 ー 20 ー 3
TEL:029 ー 861 ー 0001
土浦土木事務所管内の
建設業経営者
6 月 23 日㈫
13:00 ∼ 16:00
常陸太田市市民交流センター
(パルティホール)
常陸太田市中城町 3210
TEL:0294 ー 73 ー 1234
常陸大宮土木事務所管内の
建設業経営者
6 月 25 日㈭
13:00 ∼ 16:00
茨城県立県民文化センター
水戸市千波町東久保 697
TEL:029 ー 241 ー 1166
水戸土木事務所管内の
建設業経営者
研 修 内 容
①県内建設業者の現況について
②茨城県建設業振興対策事業について
⑫建設業退職金共済制度、建設労災補償共済制度、
建設業労働災害防止協会について
③入札契約制度の改善について
⑬人権問題について
④適正な下請契約の締結について
⑭建設業暴力追放対策について
⑤適正な施工体制の確保について
⑮住民税の特別徴収について
⑥県発注工事現場からの不正軽油撲滅対策について
⑯インフレスライド条項について
⑦平成 27・28 年度茨城県建設工事等入札参加資
格の(格付け)基準について
⑰ CORINS の登録について
⑧平成 27・28 年度茨城県建設工事等入札参加資
格審査申請の追加受付について
⑲建設リサイクル法について
⑱公共事業の IT 化(建設 CALS/EC)について
⑳建設副産物実態調査について
⑨行政書士からのお願いについて
建設業許可について
⑩建設業リスクアセスメントの推進について
平成 27 年度経営事項審査について
⑪地域建設業経営強化融資制度事業及び茨城県建
設業振興資金(工事代金立替金)制度のご案内
住宅瑕疵担保履行法について
−7−
第 550 号
茨 建 協 ニ ュ ー ス
圏央道神崎∼大栄
平成 27 年 5 月 15 日
会員の動向
開通日は6月7日
〈代表者変更〉
▽ 常陸大宮支部
国土交通省と東日本高速道路は、圏央道神崎
㈱片岡組 片岡茂則→ 片岡磨美
IC ∼大栄 JCT 間が 6 月 7 日に開通すると発表し
▽ 潮来支部
ました。これにより圏央道が常磐道と東関東道に
㈱郡司建設 郡司 精→ 郡司 誠
接続します。
㈱鹿島ガーデン 小松﨑敏紀→ 小松﨑福之
開通区間は神崎 IC(千葉県神崎町松崎)∼大
栄 JCT(千葉県成田市吉岡)の延長 9.7km。車線
数は暫定 2 車線。開通 IC は下総 IC。
▽ 大子支部
益子建設㈱ 益子裕明→ 益子玉枝
▽ 太田支部
㈱小林建設 小林寿美枝→ 小林信昭
開通により、常磐道や東関東道などの放射方向
の高速道路を結ぶ道路ネットワークが形成され
〈住所変更〉
るほか、広域的な人・物の交流により民需が拡大
▽ 大子支部
し、地域経済の好循環が期待されています。
㈲益子
〒 319 − 3366 久慈郡大子町大沢 1337 − 2
→ 〒 319 − 3361 久慈郡大子町頃藤 3639 − 2
高度な施工技術習得へ
監理技術者講習
建設業死亡災害ゼロ
推進大会を開催します
日時:6 月 11 日㈭午後 1 時 30 分
場所:茨城県建設技術研修センター
ちょっと一言
高度な施工技術や施工管理の知識習得に向け、
監理技術者講習が 4 月 8 日、茨城県建設技術研修
センターで開かれました。協会員は、講師による
対面講習や、映像によるテレビ講習を受講。また
同日には土浦支部と境支部で、1 日には筑西支部
で同講習会が開催されました。
−8−
新茶の季節です。
県内には、大子、猿島、そして城里町・古
内の美味しいお茶があります。
先日、国立がんセンターの研究チームが追
跡調査の結果を発表して、コーヒー共々お茶
のすばらしい効能が紹介されていました。
美味しいお茶をいただいて、皆さん元気に
長生きしましょうね。
(O)