編入関連RECRUIT

北海道大学工学部 応用理工系学科
応用マテリアル工学コース
ようこそ、応用マテリアル工学コースへ
私たちの応用理工系学科 応用マテリアル工学コース は、1942 年に「生産冶金工
学科」として創設されて以来、70 年以上の長い歴史を持っています。応用マテリアル工学コ
ースでは、今、3 年生に編入する高専卒業予定者を募集しています。
私たちのコースは「マテリアル(材料)
」を科学するところです。ビルや橋、船舶、航
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空機のような巨大構造物用のマテリアル(10 m)から、マイクロ(10 m)の電子機器用材
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料、さらにはナノ(10 m)の未来マテリアルまで、実に様々なマテリアルを扱っています。
それらのマテリアルに要求される機能も、大きな力や衝撃に耐える性質、高温でも強度を失
わない性質、高温の酸素や亜硫酸ガスなどの腐食性ガスに対しても錆びにくい性質、電気を
とてもよく通す性質、大変強い磁力を発する性質、などと実に様々です。これらのマテリア
ルについて教育と研究を行っているのが私たちのコースです。
マテリアルの開発は、「単なる元素や物質から、機能をもったマテリアルへと変
換する」ことですので、物理と化学を中心とする、いわゆる材料工学に関する専門知識に加
え、いろいろな分野の専門知識が必要になります。電子材料を開発しようと思えば、電磁気
学、電気回路学なども必要になりますし、機械材料を開発しようと思えば、流体力学、機構
学なども必要になります。私たち応用マテリアル工学コースには多種多様の知識を持った人
材が集まっています。
応用マテリアル工学コースにはいろいろなバックグラウンドの専門家がいて、それぞれが
自分の特徴を生かし、皆で助け合いながら夢のマテリアル開発に向けて努力しています。私
たちは、これからも、異なった興味とバックグラウンドをもった人間が集う「マテリアル
研究・教育集団」 であり続けたいと願っています。
全国の高専に「マテリアル」の名が付く学科は、きわめて少ないと認識しています。みな
さんは、マテリアル工学や材料工学の名は、あまりなじみがないのではないかと思います。
どんな教育をしているのか、どんな研究をしているのか、ほとんど知らないというのが実情
ではないでしょうか。このパンフレットを読んで頂き、私たちマテリアル研究・教育集団が
何を考え、どのような学生を募集したいのかを知る一助になってほしいと願っています。
コースに受け入れたい学生
学校の成績も大事ですが、それよりも私たちが高専から受け入れたいと思っている学生は、
色々なことに興味や好奇心を持っている人、好きなことに没頭できる人、根気強い人、仲間
とワイワイ盛り上がれる人などです。なぜなら、実際このようなタイプの人の多くが大学で
の勉強や研究で成功しているからです。
多様な経歴をもった学生たちが、ぶつかり合い、切磋琢磨して最後にはハー
モニーを奏でることのできる雰囲気を大切にしたいと私たちは考えています。
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社会に送り出したい学生
自分は何がしたいかというビジョン を持っている人、そのためにどうすればよいかという
企画力 を持っている人、自分の考えや意見を相手に正確に伝えるコミュニケーション能
力 を持っている人、人間の幸福や人類社会の健全な発展 を意識したマテリアル開発が
できる人、そういう人を育てて社会に送り出したいと私たちは願っています。
北海道大学工学部 応用理工系学科 応用マテリアル工学コース教員一同
教
授
准教授
助
教
応用マテリアル工学コース・材料科学専攻組織図
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応用マテリアル工学コース
専門科目
[必修科目]
[選択科目]
「応用数学Ⅰ」
2年次第1期
「熱力学」
〃
「応用物理学」
〃
「物質変換工学」
〃
「材料デザイン工学」
〃
「技術者倫理と安全」
〃
「応用数学演習Ⅰ」
〃
「応用数学Ⅱ」
2年次第2期
「材料量子力学」
〃
「材料物理学」
〃
「プロセス物理化学」
〃
「相平衡論」
〃
「弾塑性学」
〃
「結晶解析学」
〃
「マテリアルプロセス工学」
〃
「移動速度論」
3年次第1期
「強度物性学」
〃
「強度設計学」
〃
「相変態論」
〃
「材料物性学」
〃
「表界面物理化学」
〃
「材料組織学」
3年次第2期
「加工プロセス工学」
〃
「材料機能学」
〃
「特許と文書作成法」
4年次第1期
「金属加工学」
「金属製錬工学」
「金属材料学」
「セラミックス材料学」
「半導体材料学」
「エネルギー材料工学」
「極低温物理学」
「複雑系の物理学」
「化学工学Ⅱ」
「化学プロセス工学」
「有機化学Ⅳ」
「生物化学工学」
「分子材料化学」
「高分子機能化学」
「無機材料化学」
「界面コロイド化学」
「電気化学」
「電子材料化学」
3年次第2期
〃
〃
〃
〃
〃
4年次第2期
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
〃
「コンピュータ演習」
3年次第1期
「学外実習 II」
4年次第1期
「材料工学演習 I」
「材料工学演習 II」
「材料工学演習 III」
「材料工学演習 IV」
「材料工学演習 V」
「材料工学演習 VI」
「材料工学演習 VII」
「プレゼンテーション」
「科学英語演習」
2年次第2期
〃
3年次第1期
〃
〃
3年次第2期
〃
4年次第1期
〃
「材料工学実験 I」
「材料工学実験 II」
3年次第1期
3年次第2期
「学外実習 I」
2年次第2期
「卒業研究」
4年次
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編入学した後で
−単位認定について−
大学の単位は、全学教育科目 と専門教育科目 の二種類に大きく分かれます。全学教育
科目は社会や体育、語学、数学や理科の基礎課程です。これらはほとんどの場合、皆さんが
高専で履修した科目によって勉強したと見なして単位が振り返られます。一方、専門教育科
目は工学部として、また応用マテリアル工学コースとして必須の科目です。これらの専門教
育科目の一部は2年次から始まりますが、こちらの内容も皆さんが高専で受けた講義と重な
るものも多数あります。
そのため、専門教育科目の最大 30 単位(講義 15 科目に相当)に関して、
高専で取得した単位を大学で取得したものと同等であると認定します。
これにより、1年生、2年生で取得すべき単位のうちかなりの部分は取得済みとなり、足
りない部分のみを受講することで本来の3年生の講義に集中することが可能となります。
応用マテリアル工学コースの主な就職状況
2006 年度(2007 年 3 月卒業)∼2014 年度(2015 年 3 月卒業)
学部 4 年生、大学院修士 2 年生、大学院博士 3 年生 主要な就職先一覧
新日鐵住金 31、JFE スチール 18、三菱重工業 18、神戸製鋼所 16、
トヨタ自動車 12、博士研究員 12、日本製鋼所 11、UACJ 11、
東芝 9、パナソニック 8、IHI 7、日立製作所 7、JX 日鉱日石金属 6、
大学教員 5、日本軽金属 5、北海道住電精密 5、大同特殊鋼 4、
北海道電力 4、本田技研工業 4、荏原製作所 3、栗本鐵工所 3、
札幌市役所 3、ジェイテクト 3、スズキ 3、住友金属鉱山 3、
DOWA ホールディングス 3、東洋エンジニアリング 3、
日本航空 3、日立金属 3、日本金属工業 3、日本ケミコン 3、
日本精工 3、富士通 3 (数字は就職者数)
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高専出身の先輩達と、みなさんへのメッセージ
苫小牧高専
仙台高専
八戸高専
苫小牧高専
苫小牧高専
苫小牧高専
旭川高専
鈴鹿高専
苫小牧高専
釧路高専
茨城高専
釧路高専
旭川高専
函館高専
鈴鹿高専
宮城高専
旭川高専
旭川高専
秋田高専
旭川高専
平成27年(2015 年)度
平成24年(2012 年)度
平成23年(2011 年)度
平成22年(2010 年)度
平成21年(2009 年)度
平成20年(2008 年)度
平成19年(2007 年)度
平成18年(2006 年)度
平成17年(2005 年)度
平成15年(2003 年)度
平成14年(2002 年)度
物質工学科
マテリアル環境工学科
物質工学科
物質工学科
物質工学科
物質工学科
機械システム工学科
材料工学科
物質工学科
機械工学科
物質工学科
機械工学科
機械工学科
物質工学科
材料工学科
材料工学科
物質化学工学科
物質化学工学科
機械工学科
電気工学科
私たちは、苫小牧、八戸、仙台高専から応用マテリアル工学
コースに編入学しました。新しく学ぶ分野にはじめは戸惑いま
したが、クラスの仲間や先生方の協力もあって毎日充実とした
生活を送っています。一緒に応マテで楽しみませんか?
応用マテリアル工学コース3年
河村 宰祥、澤田 旺成、後藤 俊太
私は苫小牧高専物質工学科の生物化学コースに所属していましたが、次
第に金属材料に興味を持つようになり、応用マテリアル工学コースに編入
学しました。高専では材料工学に関する講義をあまり受講していなかった
為、編入後は受講する科目数が多くなってしまいましたが、友達や高専出
身の先輩方のサポートもあり、短期間で集中して学ぶことができました。
また、大学では海外へのインターンシップや国際学会など活動のフィール
ドを世界へ広げるチャンスもたくさんあるので、材料に少しでも興味のあ
る方は「応マテ」で一緒に成長しましょう!
大学院工学院材料科学専攻修士課程2年 三浦 卓也
マテリアルサイエンスは、ナノテクノロジーや燃料電池、導電性高分
子など、社会的に極めて注目を集めている最先端技術に必要不可欠な学
問領域です。応用マテリアル工学コースには、機械、電気、化学などの
様々な学科から学生が編入学しており、その多くが大学院に進学して立
派な研究成果を世に送りだしています。みなさんが応用マテリアル工学
コースへの道を選択し、一緒に独創性に満ちた研究を行える日を楽しみ
に待っています。
応用マテリアル工学コース准教授 菊地 竜也(函館高専工業化学科出身)
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応用マテリアル工学コースは、マテリアル・材料工学出身者だけではな
く機械・化学・電気・電子工学など幅広い分野から編入学してくる方々が
沢山いる、非常に特色のある学科であると思います。「マテリアル」とい
う言葉の定義は非常に多岐にわたるために、マテリアル工学を探求するた
めには様々な分野からの知識が必ずと言って良いほど必要となります。つ
まり、編入学を希望している方々が今現在身に付けている専門知識がその
まま皆さんの大きな武器となるのです。多様なマテリアル研究の世界へと
足を踏み入れ、皆さんと一緒に研究する日が来ることを心待ちにしており
ます。
応用マテリアル工学コース准教授 坂口 紀史(旭川高専電気工学科出身)
私が高専から北大に編入した時(平成元年)は学部の 2 年生に編入でし
たが、最近では 3 年生として編入できるようになったので、センター試験
を受けて入学する人達と同じ年齢で卒業できます。その点からも受け入れ
態勢は以前よりも確実に整ってきているといえるでしょう。応用マテリア
ル工学コースには私のような化学出身者や電気、機械からの人もいます。
そういう分野の散らばりからも、本コースが幅広い分野の人が活躍できる
場であり、また幅広い分野にわたる人材が、新しい材料開発に必要なので
す。あなたの探している研究、きっとここにあります!
応用マテリアル工学コース教授 上田 幹人(苫小牧高専工業化学科出身)
編入学(特別選抜)出願期間:平成 27 年 7 月 3 日(金)∼7 月 14 日(火)
試験日:平成 27 年 8 月 17 日(月)
編入学(一般選抜)出願期間:平成 27 年 7 月 3 日(金)∼7 月 14 日(火)
試験日:平成 27 年 8 月 18 日(火)∼8 月 19 日(水)
■編入学試験の詳細は、下記の北海道大学工学部ホームページをご覧下さい。
工学部 入学案内(編入学試験情報):http://www.eng.hokudai.ac.jp/entrance/
■資料請求先
〒060-8628 北海道札幌市北区北 13 条西 8 丁目
北海道大学工学部 教務課 学部担当 TEL:011-706-6119・6120
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未来を、ともに変えよう。
マテリアルの力で。
北海道大学工学部
応用理工系学科 応用マテリアル工学コース
〒060-8628 北海道札幌市北区北13条西8丁目
http://www.eng.hokudai.ac.jp/edu/course/mateeng/