第35号 平成15年9月発行 - 八戸工業高等専門学校

八 戸 高 専 図 書 館 報
2003.9
№35
第 35 号
平成 15 年 9 月 1 日発行
Hachinohe National College of Technology
Library Bulletin
№35 Sep.2003
目
八戸工業高等専門学校
図 書 館 委 員 会
次
1.最近読んだ本から ……………………………………図書館長
教
……2
祖国 1:マレーシア……………………………物質工学科 3 年
ファレシャー・ビンティ・アブドウラ
……3
祖国 2:イラン…………………………………機械工学科 3 年
シリニ
祖国 3:ラオス…………………………………機械工学科 4 年
カムサワイ
土
岐
泰
2.特集 外国人留学生「我が国・我が故郷」
エ ス マ イ ー ル ……3
チ ャ ン タ ウ ォ ン ……4
3. 特集 編入学生「八戸高専に入学して思うこと」
…………………………機械工学科 4 年
川
口
達
哉
……5
…………………………機械工学科 4 年
坂
本
智
英
……5
…………………………機械工学科 4 年
森
透
……6
……………………建設環境工学科 4 年
高
輔
……6
山
隼
4.平成 14 年度図書館統計報告……………………………………………………………………7
5.編集後記
・………………………………………………………………………………………8
(左から
管理棟、E棟、C棟、M棟)
-1-
八 戸 高 専 図 書 館 報
2003.9
最
近
読
ん
だ
本
か
№35
ら
図書館長
土岐泰教
こんな場面に出くわすとこちらの方から、その場
を立ち去りたくなります。堪りかねて注意しました
が。(注意された人がこの文章を読んだらお許しく
ださい)
挨拶 最近、学生は良く挨拶するようになりまし
た。・・・と言っておきます。学生に限らず教職員
もそうですが、頭をペコンと下げる会釈は殆どの人
はするようになったと思います。加えて「おはよう」
とか、「こんにちは」とかの言葉が発せられると本
当にすばらしいと思います。会釈も勿論いいのです
が、挨拶は言葉が伴わないと心が伝わりません。言
葉を添えることで、何倍もの心が伝わると思うので
すが。
最近、私が読んだ本を紹介しましょう。
学生の皆さんは誰一人読んだことが無いと思いま
す。また、ここで紹介しても誰も読まない本だと思
います。
皆さんはご飯を食べるときに「いただきます」「ご
馳走さま」と言うでしょう。また、外出するとき、
帰宅したとき「行ってきます」「ただいま」は常識
ですよね。
紹介しようとする本はそのような礼儀に関する本
です。
場への挨拶 柔道部員が道場に入るときに、道場に
挨拶します。運動部員が体育館に入るときに体育館
に挨拶します。グランドに挨拶をします。
これは誰に対する挨拶なのでしょうか。
これを場に対する挨拶とでも言うことにしましょ
う。武道館・体育館・グランド等あらゆる場にはそ
の場を支配する者がいると考えるとわかり易いかも
しれません。その場には神様(?)が居て(神様で
なくても何でもいいのですが)、その支配者に対す
る挨拶だと思えればよいでしょう。この延長上で考
えるとあらゆる空間には、その場を司る者がいると
考え、出入りするときは挨拶することになります。
教室に入るとき、食堂に入るとき、トイレに入ると
きなど全てです。挨拶をして出入りするときっと気
持ちよく過ごせると思います。
私が紹介しようとする本は「礼儀覚え書」という
草柳大蔵著の本です。サブタイトルに品格ある日本
のためにとあります。
私は挨拶・食事という生活の基本となることを書
きましたが、この本にはもう一段上の礼儀が書かれ
ています。
著作権の問題もありましょうが一つだけその本に
かかれている事例を紹介しましょう。
著者の草柳氏が若かりし頃、ある宅を訪問したと
きの話です。
応接間に通されました。著者は疲れていたのでソ
ファーに座って、タバコを吸いながら主人が出てく
るのを待ちました。
さて、この結末は?
この例に限らず、この本に書かれた多くの事例を
よんでいると、自分のこれまでの行動と照らして赤
面することしきりです。
食事 子供の頃、食事は家族全員が揃って、卓袱台
に正座して食べました。家族全員が揃わないと食事
が始まりませんでした。食事中の会話は禁止です。
静かに食べました。箸の持ち方、箸の使い方、茶碗
の持ち方、汁の飲み方、厳しく注意されました。
今は生活のスタイルが変わりました。洋の東西を
問わず、食事のマナー・作法はいろいろありますが、
いずれの作法も非常に機能的に出来ています。
茶道がその最たるものでしょう。
服紗の使い方、茶筅の使い方、茶碗の持ち方どれ
一つにも無駄が無く美しいと思います。
機能的なことは美しさだと思います。
最近、寮の食堂で唖然としたことがあります。
左手にご飯茶碗を持ち、右手にお箸、そこまでは
いいのですが、箸を持った右手に器用にお汁碗も持
ち汁を飲む学生を見かけます。
この作法は私の感覚では受け入れられません。ま
た、ある運動部の学生が練習を終えて、ドヤドヤと
食堂に入ってきて、手も洗わず、帽子をかぶったま
までご飯を食べ始めました。
やがて、八戸高専を卒業して社会に旅立つ学生の
皆さん、タバコの吸い方、名刺の出し方、食事の仕
方、座の取り方…・普段何気なく行動している一挙
手一投足が気になりませんか。
世の中は結構、礼儀作法にうるさい部分がありま
す。いい加減な年になると、なかなか直接、他人に
は聞けないこともあります。
本はそのようなときにこっそり教えてくれます。
本校図書館には、専門書から教養・娯楽まで約7
万冊の蔵書があります。
ちょっと困ったとき、ヒントを与えてくれる本が
沢山あります。
多いにご活用の程。
-2-
2003.9
八 戸 高 専 図 書 館 報
「祖国1:マレーシア」
№35
「祖国2:イラン」
物質工学科3年 ファレシャー・ビンティ・アブドウラ
マレーシアは東南アジアの中心に位置し、マレー
半島とボルネオ島の一部サバ・サラワクから成り立
っています。国土面積は合計33万平方キロメート
ルで日本の面積の9割弱の土地です。人口は約
3000万人でマレー系、中国系、インド系そして
多数の部族に分かれる先住民で構成される他民族国
家です。それぞれの民族が持つ宗教、生活習慣の融
合は独自な文化を生み、マレーシアの魅力のひとつ
を創出しています。
マレーシアは熱帯性気候に属し、平均気温は26
∼27℃で気温の幅は21∼32℃前後です。
首都は国の地形の中心から西に寄った所にある人
口約100万人のクアランプールです。この都市は
国の政治・経済の中心となっています。ペトロナス
ツインタワーは高さが450メートルもあって世界
で一番高いビルです。今、クアランプールは世界に
向けて情報都市として整備を進めています。
公用語はマレー語ですが、英語教育は水準が高く、
学校、企業、政界では英語が使われております。
マレーシアでは米を主食としています。また、マ
レー、中国、インドの三大民族が柱となっているの
で多国籍の料理が楽しめます。一番国民に食べられ
ているのは、ココナッツ、唐辛子、レモングラス、
タマリングなどの香辛料をたっぷり使ったスパイシ
ーな料理です。しかし、最近の若い人達はファース
トフードと日本料理をよく好んで食べています。
服装は日常生活ではズボン、ジーパン、シャツ及
びスカートなどを着用していますが、仕事、学校、
結婚式などの祝い事の際には、特に振袖を着用する
ことが多いです。
私が生まれた Port Dickson 市はクアランプール
の南にあって、60キロメートル離れています。海
峡が Port Dickson 市に沿って延びているので、
シュノーケリングとかマリーンスポーツが満喫でき、
地元では人気の高い観光スポットです。喧騒とは無
縁で静粛な水上コテージやリゾートホテルも点在し
ています。マレーシアではカフェーハウスが若者の
間ですごくはやっています。カフェーハウスで友達
と1時間、2時間とゆっくり休みながら、コーヒー
を飲みながらおしゃべりをします。それ以外では日
本人の若者とやることは同じです。
-3-
機械工学科3年 シリニ エスマイール
イランはアジア州の西に位置する人口6500万
人の大きな国です。面積はアジアで5番目に大きな
国です。北はカスピ海とアゼルバイジャンから、南
はペルシャ湾とオマーンまで伸びる地形の国です。
春夏秋冬のはっきりした気候は日本と良く似てい
ますが、地方によって気候の変化が大きく異なりま
す。北の地方では冬に雪が1メートル以上降り、気
温が−20℃にもなります。一方、砂漠地帯や南の
地方は気温が30℃以上にもなります。カスピ海地
方にはたくさんの森林があり、北西地方には世界で
一番塩辛い湖があります。また、国内で一番高い山
はダマワンド山であり、標高5700メートルもあ
り、一年中頂上には雪が積もっています。
首都は国の北方に位置するテヘランです。この都
市は人口が約1100万人で、国の政治・経済の中
心となっています。私はこのテヘランで生まれまし
たが、子供の頃と今日の市街地は全く違っておりま
す。特に、この10年間で人口が増加し、大都市と
大きく変化しました。
イランではパンを主食にしていますが、米も同じ
くらい食べます。また、野菜や果物は日本より安く、
数多く市場で売られている為たくさん食べておりま
す。
服装は都会では日本と同じですが、田舎では違い
ます。
人々の日常生活では、長時間に渡り、良くテレビ
を見ます。毎晩、とても面白くて笑わせる番組など
の特別番組が放送されており、家族皆一緒に見てい
ます。なお、ニュースだけのチャンネルがあるのが
特徴だと思います。
首都テヘランに住んでいる人々の多くは週末に山
や川にピクニックに行き、楽しく遊びます。
国民はサッカーが大変好きで、イランのチームが
競技をするときには国民全体が、わくわくして、テ
レビ観戦しながら応援しています。
春にはイランのお正月になります。このお正月の
歴史は古く、約3000年前から始まったものだそ
うです。人々は約2週間休みを取り、最終日は「自
然の日」で、家族全員が緑のある場所に行き、休息
をとります。
もし、イラン人に「一年の間で一番楽しい時はい
つですか?」と聞いたら、殆んどの人々は「お正月
の時です」と答えるでしょう。
2003.9
八 戸 高 専 図 書 館 報
「祖国3:ラオス」
機械工学科 4 年 カムサワイ チャンタウォン
「ラオスってどこ?」と言う日本人が多いと思いま
す。メコン川が国の中を流れているのがラオスです。
メコン川は中国とミヤンマー(旧ビルマ)との国境
からラオスに入り、タイとの国境を流れた後、再び
ラオスに入って、コーンの滝を境にカンボジアへ渡
り、ベトナムを通って海に流れ込みます。
ラオスの概要は次のようになっております。
1.面積:24万km2
2.人口:537.7万人
3.首都:ビエンチャン
4.人種:低地ラオ族(60%)、その他約 60 数種族
5.言語:ラオス語
6.宗教:仏教
また、ラオスの季節を簡単に説明します。
ベストシーズン:11∼3月
暑
季 :3∼5月 最高気温が38℃程
度になる。
寒
季 :11∼1月 朝晩はジャッケッ
トが必要になり、高地では気温
が0℃になることがあり、かな
り寒くなる。
雨
季 :5∼10月 この時期は河川の
氾濫や道路が不通になることが
ある。かなり寒くなることもあ
る。
乾
季 :11∼4月 最も旅がし易い季
節である。
-4-
№35
ラオスの食べ物はタイ料理に良く似ています。ベ
トナムや中華料理もあり、ラオス人は毎日、餅米で
食事をしております。
服装は、男性と女性では大分異なっております。
男性は T シャツやズボンなどを普通に着用していま
すが、女性は常にシン(ラオスのスカート)を着用
しております。シンと言っても様々の種類があり、
日常生活用のシンから結婚式用のシンまでありま
す。
私は首都ビエンチャンに生まれましたが、ビエン
チャンはメコン川に張り付くように展開している
都市です。ラオスには大きな工場があまりありませ
ん。木材加工品が主であり、殆どは手作り作業によ
って作られております。
ラオスでは最近、バーやクラブなどがどんどん増
加し、若者達はその様な場所で遊ぶようになって来
ました。また、人々はビールが大好きで、今ではビ
ールを飲むのが習慣化しております。
ラオスの小説は、歴史や文化などを題材にしたも
のが殆どです。
本校には現在、それぞれ異なっ
た国々から留学生が7名在籍しております。そ
れぞれの国名は知っていても、地形・気候・習
慣などを知っている人は数少ないと思います。
本報の「我が国・我が故郷」を読まれてどの様
な感想を待たれたでしょうか。
さて、皆さんに質問をしますので、良く考え
てみてください。
Q.1 カムサワイ君の祖国ラオス中心部を流れ
る大きな川の名は?
Q.2 ファレシャーさんの祖国マレーシアの首
都名は?
Q.3 シリニ君の祖国イランにある塩水湖名
は?(難しいかな)
答えは 6 ページを見てください。
2003.9
八 戸 高 専 図 書 館 報
№35
八戸高専に編入学して思うこと
機械工学科 4 年 川口達哉(板柳中学校出身)
私は青森県立五所川原工業高等学校電子機械科を
卒業して八戸高専の機械工学科第4学年に編入学し
て来ました。なぜ電子機械科から機械工学科へ編入
したかと言うと、私が高校2年生の時、科長に八戸
高専の機械工学科は、現在学んでいる内容の延長線
上に存在する内容を教えていると聞きました。それ
なら今までの経験や基礎を活かして、さらに深く追
求していくことが可能であると思い、また実践力の
あるエンジニアを目指しているからです。この様な
理由から八戸高専を受験し、合格を経て編入学しま
した。
しかし、実際に授業を受けてみると、授業の進行
が早く様々な専門用語や公式が講義の中で飛び交い、
私が学んで来た事は本当に基礎的な事であると知り
ました。また単位が複雑であることに戸惑ってしま
いましたが、シラバスを読むなどして私の中にある
先入観を取り払うことが出来、これが高専であると
実感しました。
編入学してから約3ヶ月が経過しましたが、やっ
と自分のペースをつかみ、今では授業にもしっかり
とついていくことが出来るようになりました。しか
し、他の編入生と比較したら遅い方だと思いますが、
当初の目標を忘れずに頑張って行きたいです。
話は変わりますが、私は高校時代3年間、ハンド
ボール部に所属しており、3年生の高校総体で八戸
高専と対戦した事があります。その時はあまり意識
しておりませんでしたが、今では私が八戸高専のハ
ンドボール部に所属しており、かつての敵として戦
った彼らと共に部活動しているのが不思議に思えて
きます。これも編入学でしか味わえない体験のひと
つだと思います。
また、私は寮生として通学しておりますが、高校
時代は自転車で片道 1 時間、距離にして約16km
の道のりを登下校していました。今ではとても考え
られない事で、驚いていますが、違う環境がより新
鮮に感じます。
最後に八戸高専では様々な資格がとれるので、高
校の時より以上に資格取得に挑戦していき、あらゆ
る分野で活躍できるエンジニアとして活躍出来る様、
八戸高専での2年間を過ごして行きたいと思います。
“我以外皆我師”と言う言葉を胸に。
-5-
機械工学科 4 年 坂本智英(島守中学校出身)
私は今年の3月に青森県立八戸工業高等学校を
卒業して、この八戸高専機械工学科の第4学年に編
入学しました。なぜ進学先に八戸高専を選んだかと
言うと、八戸工業高校の先輩が毎年八戸高専に編入
学していた事と、自分を試す意味でも高いレベルの
環境で工業について様々な事を学んでみたいと思っ
たからです。
去年の8月に編入学試験を受けて無事合格し、八
戸高専に通い始めて3ヶ月になります。編入学して、
まず感じたのは、3年間学ぶ環境の違いから生ずる
“実力の差”です。 八戸高専での3年間と工業高
校での3年間で生まれた差を授業を受けるたびに思
い知らされます。八戸工業高校で学ぶ事のなかった
公式や用語を知っていて、さらに理解していること
事を前提に授業が進んで行くので難しい授業がたく
さんあります。
また、学校の施設を利用するようになって環境の
良さに驚きました。特に図書館は勉強できる場所も
あり、専門の技術に関する本の数は八戸市の図書館
よりも多くある様に感じます。私が通っていた八戸
工業高校はの図書館は文庫本などが主で、図書館で
調べるという事をしたことが無かったのですが、八
戸高専に来て分からない事があれば、図書館で調べ
る事が出来る様になったので、これからは十分に活
用して行きたいと思っています。
先日、前期中間試験がありましたが、私は散々な
結果に終わってしまいました。初めての試験で慣れ
ていなかったとか、教科数が多かったとか、言い訳
いくらでも出来ますが、それでは自分自身の成長は
ありません。せっかく成長できる環境と実力を付け
る事の出来るカリキュラムがあるのだから、自分自
身の向上の為にもしっかり努力して行きたいと思い
ます。そうする事で、後で振り返った時に良い高専
生活だったと思えるんだと思うし、これからの進路
の選択の幅を広げる事にもつながって行くんだと思
います。だから残り2年間しかない高専生活を一生
懸命に過ごして行きたと思っています。
2003.9
八 戸 高 専 図 書 館 報
機械工学科 4 年 森
秀
(鳥海中学校出身)
私は岩手県の一戸町にある岩手県立福岡工業高等
学校から機械工学科に編入しました。工業高校に在
学していた時には、より多くの資格を取って就職し
ようと考えておりました。しかし、工業高校で学ん
だ事を更に深く勉強したいと思うようになり、八戸
高専に編入学しました。八戸高専での授業の早さや
内容は工業高校とは比べものにならない位のレベル
で、編入学した当初は授業について行くことすら困
難でしたが、今では高専生活にも慣れ、授業の進み
方にも慣れて現在では集中して学習に取り組んでい
ます。
寮では、編入学してから1ヶ月程して寮祭があり
ました。寮祭では、色々なイベントの他にも、売店
や夜祭、池飛び込みなど楽しい事が盛り沢山でした。
日常の生活でも、寮内では楽しい事や便利な事が
多くあります。例えば、授業で分からなかった事を
聞き、効率の良い学習を行う事が出来ます。それに、
同じクラスや違うクラスの高専生と一緒に過ごす時
間が長い為、より多くの高専生と友達になることが
出来ました。こう言った事から、団体生活での協調
性などの人間形成の場としても良い環境の下で過ご
す事が出来ます。
編入学してから、まだ3ヶ月しか経っておりませ
んが寮の生活や寮生の手荒な歓迎にも慣れ、何とか
自分の時間を作りつつ、それなりに寮生活をエンジ
ョイしています。
これからの高専生活では、いつまでも編入学生気
分ではなく、高専生の一員としての自覚を持ち、何
ごとも自分から積極的に行動して行きたいと思いま
す。また社会人となる準備として計画性を持った行
動や大人らしい言葉使いにも気をつけて生活して行
きたいと思います。
また今後の進路についても、漠然と考えるのでは
なく、しっかりとした目標を立てて、それに向かっ
てより有意義な高専生活を送りたいと思っています。
№35
建設環境工学科 4 年 高山隼輔
(飯岡中学校出身)
私は岩手県の岩手県立盛岡工業高等学校から、今
年建設環境工学科第4学年に編入してきました。八
戸高専に編入してすぐに思った事は、「失敗した」
この一言です。工業高校の授業は50分授業で、ノ
ートをとる時間もちゃんとあり、進むページも少な
くて済み、宿題も殆どありませんでした。テストは
先生が「この問題出すよ」とか「このプリントその
まま40点分出すよ」とか事前に話してくれたり、
問題用紙を見せてくれた事もありました。赤点は
40点未満で、テスト勉強は 1 日前で十分でした。
ところが、この八戸高専では90分授業でノートを
とりながら話を聞かなければならないという、かな
りハイペースで、未だについていけません。
毎日、レポートや宿題で机に向かわなければなら
ないし、赤点が60点未満で、なにより「JABEE」の
効果によりとても厳しくなっていて進級が出来なく
なるのではないかと心配です。
生活面では寮に入り、知り合いが全くいなく、み
んな方言を使うので始めは戸惑ってばかりでした。
しかし、段々と慣れて行き、今では友達も沢山出来
ました。
部活は工業高校でしていたラグビーを続けていま
す。入部し、始めの頃は部員たちとコミュニケーシ
ョンがとれず、なにも出来ませんでしたが、今では
少しずつ取れるようになって来ました。
寮祭では焼き鳥の露店も出来、校内体育大会では
ヘラクレス競技で 1 位をとる事も出来ました。今で
は工業高校時代よりもエンジョイしております。
また、校内は障害者の事も考慮しており、自動ドア
や自動で廊下のライトが点灯したり、床は段差が少
なく、黒板が上下にスライドしたり、エレベーター
があったりして環境がとても充実している学校だと
思っています。
授業や実験などの内容は濃いものなので、卒業す
る頃には社会に出てから役立つものを得て卒業出来
る学校だと思います。
これからも厳しいこともあると思いますが、この2
年間を悔いなく過ごしたいと思います。
A.1
メコン川
A.2
クアラルンプール
A.。3
-6-
ウルミエ湖
八 戸 高 専 図 書 館 報
2003.9
平成 14 年度
№35
図書館統計報告
1. 分類別蔵書構成及び蔵書冊数
区
分
平成15年3月31日現在
所
蔵
数
和 書
洋 書
記
5,135
203
5,338
哲
学
2,160
659
2
歴
史
3,667
3
社会科学
4
構
区
訳
図書館現在数
和 書
洋 書
洋 書
7.4
2,861
160
3,021
2,274
43
2,317
2,819
3.9
1,244
9
1,253
916
650
1,566
300
3,967
5.5
2,345
28
2,373
1,322
272
1,594
6,749
179
6,928
9.6
3,486
70
3,556
3,263
109
3,372
自然科学
13,250
3,241
16,491
22.8
6,129
214
6,343
7,121
3,027
10,148
5
技
術
21,445
1,745
23,190
32.1
8,699
128
8,827
12,746
1,617
14,363
6
産
業
520
15
535
0.7
243
1
244
277
14
291
7
芸
術
2,401
36
2,437
3.4
1,716
8
1,724
685
28
713
8
語
学
2,445
483
2,928
4.0
731
31
762
1,714
452
2,166
9
文
学
7,044
656
7,700
10.6
5,378
68
5,446
1,666
588
2,254
64,816
7,517
72,333
100.0
32,832
717
33,549
31,984
6,800
38,784
類
0
総
1
合
計
%
各教官保管数
和 書
分
計
内
成
分
計
計
2.月 別 図 書 館 利 用 状 況
区分
平成14年度入館者数
平常時間帯
学内
月
学外
延長時間帯
小計
学内
学外
合
小計
学内
平成14年度
貸出冊数
計
学外
合計
学内
学外
合計
開館
日数
4
3,325
17
3,342
776
10
786
4,101
27
4,128
556
42
598
24
5
4,650
6
4,656
1,660
22
1,682
6,310
28
6,338
1,383
27
1,410
24
6
4,225
11
4,236
1,915
17
1,932
6,140
28
6,168
1,170
25
1,195
27
7
3,630
12
3,642
777
6
783
4,407
18
4,425
1,061
18
1,079
25
8
2,469
18
2,487
321
3
324
2,790
21
2,811
497
40
537
23
9
3,673
16
3,689
1,914
8
1,922
5,587
24
5,611
839
48
887
27
10
3,878
14
3,892
1,483
9
1,492
5,361
23
5,384
1,119
41
1,160
26
11
3,780
11
3,791
1,662
11
1,673
5,442
22
5,464
1,412
29
1,441
24
12
3,233
8
3,241
1,216
11
1,227
4,449
19
4,468
834
23
857
23
1
3,485
11
3,496
1,225
7
1,232
4,710
18
4,728
1,266
29
1,295
21
2
3,711
10
3,721
1,461
14
1,475
5,172
24
5,196
860
27
887
24
3
1,867
13
1,880
492
9
501
2,359
22
2,381
236
18
254
24
367 11,600
292
計
41,926
147 42,073 14,902
127 15,029 56,828
-7-
274 57,102 11,233
八 戸 高 専 図 書 館 報
2003.9
№35
3.学科・学年別年間貸出状況
本 科
機械工学科
電気工学科
物質工学科
建設環境工学科
2,500
2,000
図
書
年 1,500
間
貸
出 1,000
冊
数
500
0
第1学年
第1学年
機 械 工 学 科
電 気 工 学 科
物 質 工 学 科
建設環境工学科
合
計
第2学年
第2学年
第3学年
第3学年
第4学年
第4学年
第5学年
第5学年
合
計
134
321
141
691
194
915
653
2,037
440
1,082
1,562
5,046
271
127
641
207
661
223
534
350
420
350
2,527
1,257
853
1,680
1,993
3,574
2,292
10,392
専 攻 科
1 20
10 0
第1学年
機械・電気システム工学専攻
(機械系)
機械・電気システム工学専攻
(電気系)
物質工学専攻
建設環境工学専攻
合
計
80
111
機械・電気システム工学
専攻(機械系)
機械・電気システム工学
専攻(電気系)
物質工学専攻
60
図
書
49
64
108
332
年
40
間
貸
出
20
冊
建設環境工学専攻
数
0
第1学年
編 集 後 記
本報35号は外国人留学生を対象として「我
た皆様に深く感謝申し上げ
が国・我が故郷」を新企画しました。如何でし
ます。
たでしょうか。また、次報36号でも引き続き、
おかげ様で今年度第 1 回
残りの外国人留学生に原稿をお願いする予定
目の図書館報を無事発刊す
でおります。なお、原稿をお寄せくださいまし
ることが出来ました。
-8-