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事務局 開講
記載欄 年度
科目名(メディア)
2010年度
=
科目 夏季集中科目 科目
区分 (司書教諭) コード
学習指導と学校図書館
履修
制限
1527118
有
単位
数
2
(’10)= (TV)
〔主任講師(現職名): 堀川 照代 (青山学院女子短期大学教授) 〕
【 本 学 担 当 専 任 教 員 : 岡崎 友典 (放送大学准教授)
】
講義概要
学校図書館は「読書センター」と「学習情報センター」という、大きくいえば2つの機能をもつ。本科目は、このうちの「学習情報セ
ンター」の機能について解説するものである。学校図書館は、「学校の教育課程の展開に寄与する」(学校図書館法)ものであ
り、それによって児童生徒の情報活用能力を培う役割がある。この情報活用能力の育成について、15回にわたって、その歴史、
理論および実践の面から解説していく。
授業の目標
高度通信情報社会・生涯学習時代といわれる現代において、生涯にわたって必要な情報活用能力を、小・中・高校において実
際にどのように育成していったらよいのかを理解し、将来、司書教諭として勤務する場合、この情報活用能力の育成の重要性を
学校全体の教職員に認識させ、学校全体の情報活用能力カリキュラムの実施のリーダーシップをとることのできる力を身につけ
ることを目標とする。
履修上の留意点
なし
回
テ ー マ
内 容
執 筆 担 当放 送 担 当
講 師 名講 師 名
(所属・職名) (所属・職名)
学校図書館の意義・目的を明確にし、学校図書館が教育
課程の編成にどう関わるのか、そして学習指導の展開にど
う寄与していくかを明らかにする。また、発達段階に応じて、 高鷲 忠美
教育課程と学校図書 小中高等学校図書館のメディアにはどのような特徴がある (八洲学園大
1 館
かについて述べる。
学生涯学習
学科教授)
【キーワード】
教育課程の編成、学習指導要領、新学力観、情報リテラ
シー
高鷲 忠美
(八洲学園大
学生涯学習
学科教授)
図書館活用教育とはどういうものかについて、具体例を示し
ながらその実際について理解を深める。図書館活用教育を
支える図書館スタッフの役割についても触れ、図書館活用 高鷲 忠美
図書館活用教育と学 教育を学校全体で進めることの成果や課題について述べ (八洲学園大
2 校図書館
る。
学生涯学習
学科教授)
【キーワード】
図書館活用教育、調べ学習、校長のリーダーシップ、司書
教諭
高鷲 忠美
(八洲学園大
学生涯学習
学科教授)
学校図書館利用指
導から
3 情報リテラシー教育
へ
学校図書館担当者が、学校図書館に軸足をおいて図書館
利用指導を行っていた時代から、学校全体の教育の基盤と
なる情報リテラシーの教育へ関わり、主導的立場をとるよう 堀川 照代
になってきた変化について、米国の歴史を踏まえながら理 (青山学院女
解を深める。
子短期大学
教授)
【キーワード】
図書館利用指導、情報リテラシー、学校図書館員の役割
堀川 照代
(青山学院女
子短期大学
教授)
回
テ ー マ
情報リテラシーの理
4
論
内 容
執 筆 担 当放 送 担 当
講 師 名講 師 名
(所属・職名) (所属・職名)
学校図書館担当者が指導する情報リテラシーの教育につ
いて、その理論を説明する。情報リテラシーの育成の必要
性や情報リテラシー研究の動向、代表的な情報リテラシー 堀川 照代
(青山学院女
モデル等に関して、説明する。
子短期大学
教授)
【キーワード】
堀川 照代
(青山学院女
子短期大学
教授)
利用者研究、情報リテラシー研究、情報リテラシーモデル
情報リテラシー育成
5
の計画・実践・評価
情報リテラシーを育成するには、教科担当教員が個々に実
施するよりも、全校で組織的体系的に取り組む方が効果的
である。まず、学校内の教職員の情報リテラシーに関する 堀川 照代
共通理解を図り、その教育の推進組織を明確にし、全体計 (青山学院女
画や年間指導計画等を作成する必要がある。
子短期大学
教授)
【キーワード】
全体計画、年間指導計画、指導事項体系表、学習指導
案、評価
堀川 照代
(青山学院女
子短期大学
教授)
情報活用プロセスを6段階にとらえると、第1段階はテーマ
を設定する段階、第2段階は今後の情報活用について見
情報リテラシーの育 通しをたてる段階である。この2つの段階について、実際に
塩谷 京子
塩谷 京子
成(1)
指導すべき事項および指導方法について説明する。
(関西大学非 (関西大学非
6
テーマの設定と情報
常勤講師)
常勤講師)
探索の計画
【キーワード】
テーマの設定、ウェビンク、情報探索の計画、学習活動の
見通し
情報リテラシーの育
成(2)
7 情報・資料の探索
と収集
情報リテラシーの育
8 成(3)
情報・資料の活用
情報活用プロセスの第3段階目の情報や資料の探索と収
集について、実際に指導すべき事項および指導方法につ
いて説明する。まず学校図書館の利用指導について押さ
塩谷 京子
えた上で、ざまざまなメディアを用いた情報探索について説 塩谷 京子
(関西大学非
(関西大学非
明する。
常勤講師)
常勤講師)
【キーワード】
学校図書館利用指導、分類、目録、情報探索、参考図書、
オリエンテーション
情報活用プロセスの第4段階の情報・資料の利用について
実際に指導すべき事項および指導方法について説明す
る。具体的には、要約・抜き書き・引用の方法、参考図書の 塩谷 京子
塩谷 京子
使い方、インタビューの仕方などが含まれる。
(関西大学非 (関西大学非
常勤講師)
常勤講師)
【キーワード】
要約、抜き書き、引用、目次、索引、インタビューの仕方、
電話のかけ方
情報活用プロセスの第5段階「情報・資料のまとめと伝達・
保存」と、第6段階目「学習活動の評価」について説明す
情報リテラシーの育 る。取り出した情報を整理・分析して組み合わせ、自分の考
塩谷 京子
塩谷 京子
成(4)
えを加えて新たな情報として発信し、それまでの学習を振り (関西大学非 (関西大学非
9
情報・資料のまとめと 返って情報活用プロセス全体とその成果を評価する。
常勤講師)
常勤講師)
学習指導の評価
【キーワード】
情報のまとめ方、レポート、発表会、振り返り、評価
回
10
テ ー マ
教科における
学校図書館活用
内 容
執 筆 担 当放 送 担 当
講 師 名講 師 名
(所属・職名) (所属・職名)
さまざまな教科学習において、学校図書館および資料・情
報がどのように活用されて授業が展開していくかについて、
実例を紹介しながら考察する。とくに、授業展開のなかで、
鎌田 和宏
児童生徒・教員・司書教諭・学校司書の動きを把握してい 鎌田 和宏
(帝京大学教
(帝京大学教
く。
育学部教授) 育学部教授)
【キーワード】
教科との連携、教師への支援、調べ学習
総合的な学習において、学校図書館および資料・情報がど
のように活用されて授業が展開していくかについて、実例を
総合的な学習の時間 紹介しながら考察する。とくに、司書教諭がどのようなリー 鎌田 和宏
鎌田 和宏
(帝京大学教 (帝京大学教
11 における学校図書館 ダーシップをとり得るか、その可能性について考える。
利用
育学部教授) 育学部教授)
【キーワード】
総合的な学習、調べ学習、司書教諭のリーダーシップ、情
報リテラシーの育成
特別な支援を必要とする児童生徒の学習に関して、学校図
書館をどのように整備し、司書教諭や学校司書はどのよう 鎌田 和宏
鎌田 和宏
特別支援教育におけ に関わればよいかについて述べる。
(帝京大学教 (帝京大学教
12 る学校図書館活用
育学部教授) 育学部教授)
【キーワード】
特別支援教育、盲学校図書館
学校図書館が学校全体の学習/教育活動においてインフラ
として位置づき、機能してこそ、真に「教育活動の展開に寄
与」することができる。このようなインフラとして機能している 堀川 照代
学校/教育活動のイ 事例を紹介しながら、学校図書館活用が学びの豊かさにつ
(青山学院女
13 ンフラとしての学校図 ながり、情報リテラシーを培うことを確認する。
子短期大学
書館
教授)
【キーワード】
情報リテラシー、情報教育、国語科教育、言語活動の充実
学校図書館は、児童生徒の学習活動に対しても教職員の
教育活動に対しても、その情報要求に対応する。レファレン
スサービスをはじめとした情報サービスについて説明し、利 堀川 照代
学習/教育活動を支 用者に適切な情報提供をするためには、どのように準備が (青山学院女
14 援する情報サービス 必要かを考える。
子短期大学
教授)
【キーワード】
情報サービス、レファレンスサービス、情報源、レファレンス
プロセス
学習指導における司書教諭の役割について、これまでの
回を踏まえて、学校全体に対して、児童生徒に対して、教 堀川 照代
学習指導における司 職員に対して、地域に対してなど、さまざまな面から検討し (青山学院女
15
て、本科目のまとめとする。
書教諭の役割
子短期大学
教授)
【キーワード】
司書教諭の役割、教科との連携、学校司書との協働
堀川 照代
(青山学院女
子短期大学
教授)
堀川 照代
(青山学院女
子短期大学
教授)
堀川 照代
(青山学院女
子短期大学
教授)