1. 情報の概念 1)情報という言葉の成立 (1)原語

5.情報リテラシー
Information
Literacy
2002・12.17
情報リテラシー
リテラシー








Computer Literacy
Consumer Literacy
Critical Literacy
Cross-cultural Literacy
Cultural Literacy
Economic Literacy
Media Literacy
Multicultural Literacy
情報リテラシー
情報リテシー
通信白書
情報基礎リテラシー
 PCリテラシー(PC活用能力)
 ネットワークリテラシー


機器使用能力の向上順〔通産省、1998〕
情報リテラシー
情報テラシー
経済団体連合会
(コンピュータリテラシー)
– 情報機器を操作する能力
 (情報活用)

– 情報ネットワークを活用して情報を収集・整理・加工・分
析し、本質をつかんで発信できる能力

(情報管理)
– 業務に精通し、業務に必要な情報を管理・更新・活用し
て新たな価値の創造を行う能力

次世代を狙う人材と情報リテラシー向上策のあり方に関する提言〔経
済団体連合会、1998〕
情報リテラシー
情報リテラー
臨教審第2次答申
情報活用能力
 初等中等教育における情報活用能力の3
つの柱

– 情報の実践力
– 情報の科学的な理解
– 情報社会に参画する態度

大学教育の現場
– 現状はコンピュータリテラシーを柱
 文部省、1998
情報リテラシー
日本の情報リテラシー
情報基礎リテラシー
 コンピュータリテラシー

– 情報機器の操作活用能力
ネットワークリテラシー
 情報の受発信能力

– 情報管理

価値創造リテラシー
– 情報による価値創造能力
– 情報活用

電子自治体情報
– IT国民運動、情報通信技術〔IT〕戦略会議
情報リテラシー
情報リラシー
ALA会長委員会報告

アメリカ図書館学会(ALA)
– 1983年におけるALAのインターネットの発展を前提に
した学生教育に関する議論に遡る

情報リテラシーに関するALA会長委員会
– 1989年の最終報告
– 情報が必要な時を認識でき、
– そして効果的に必要な情報を探し出し、評価し、活用
する能力を有すること
– U.S. Government Printion Office, 1983
情報リテラシー
3.情報リテラー
Goals200
資 本 財 に 基 づ く 経 済 社 会 か ら 、
サービス(情報)に基づく経済社会
への変換に対応するために必要な
教育的観点

クリントン政権により承認 1999
情報リテラシー
ERIC Digest 1994

情報を読み書きできる人とは
– 1)情報は意志決定の基礎であることを認識し
ている人
– 2)情報が必要なことを認識できる人
– 3)必要な情報について質問できる人
– 4)情報源を見つけることができる人
情報リテラシー
(続き)
– 5)うまく情報を探す方法を考え出せる人
– 6)コンピュータなどを使って情報源を見つける
ことのできる人、情報を評価できる
– 7)情報を使うため情報をまとめることのできる
人
– 8)新しい情報を既存の知識に組み込むことの
できる人
– 9)情報を批判的な考えかたや問題解決に利
用できる人
情報リテラシー
ERIC Digest 1999

21世紀の教育を受けた大学卒業者は
 必要な情報を、見つけ、評価し、活用方法
を知っている人である。
 情報を使いこなせる能力は
 情報の世界を常に変化させる新技術の習
得に挑戦するのと同様に
 生涯教育に対する意志に依存する
情報リテラシー
6.情報の活用
情報活用の段階
情報活用能力の向上には収集・整理・加工・
分析能力だけでは不十分
 目的確認から意志決定能力まで必要

情報リテラシー
目的/目標確認
目的の明確化
 何をするために情報が必要か
 情報を何に使うのか
 目標の明確化

– 目的を具体化した到達水準
– 情報の具体的な利用方法
1)情報は意志決定の基礎であることを認識している人
2)情報が必要なことを認識できる人
情報リテラシー
情報収集
能動的情報受信
 関連情報を集め、情報量を確保する

– 情報の洪水

集めただけで満足する場合が多い
– 手元に在るだけでは情報にならない
情報リテラシー
情報収集
3)必要な情報について質問できる人
4)情報源を見つけることができる人
5)うまく情報を探す方法を考え出せる人
6)コンピュータなどを使って情報源を見つけることの
できる人
情報リテラシー
情報選択、整理

情報選択
– 収集した情報から必要な情報を選択
– 本当に必要な情報は自分が判断に必要とする情報
– 自分で評価できなくても選択が必要な場合が多い
– 情報の質

情報整理
– 必要な時に取り出せる
– 一定の基準で整理(原文と二次情報)
– 情報の管理
情報リテラシー
情報加工、分析
– 仮説が必要
– 一定の基準でまとめる(1次元)
 時系列変化 / 分類
– 一定の基準でまとめる(2次元)
 グラフ化 / クロス表
– 三次情報
6)情報を評価できる人
7)情報を使うため情報をまとめることのできる人
情報リテラシー
判断
目的到達手段の選択
 情報量が多いと選択肢が増える
 情報量が多いと目的達成が早くなる
 複数の情報で判断する
 意志決定という行為に対し、情報は単なる
材料


情報の内容を再構成し判断する
情報リテラシー
意志決定
判断した内容を実行するか決める
 目的/目標の再確認
 意志の再確認
 行動に移らない意志決定もある

8)新しい情報を既存の知識に組み込むことのできる人
9)情報を批判的な考えかたや問題解決に利用できる人
情報リテラシー
行動
他人が認識できる(身体的行為)
 目的が同じでも情報により行動が異なることにな
る

– 判断が異なる
– 意志決定が異なる

結果には責任が問われる
– 法的責任
– 道義的責任

情報発信
情報リテラシー
行為と情報

行為
– 未だ己のものとなっていない目的の実現のためにお
こなわれる(自己実現)

行為の構成
– 意志

行為の発動根拠
– 意図

目的の設定
– 企図

手段の設定
– 意思決定
– 行動
情
報
の
活
用
情報リテラシー
行為と情報
行為
内容
行為主体における行為の発動根拠
意
意志,感情,知識(精神,理性,心)
志
他人によって妨害されない
意 目的の設定
図 目標の設定(到達目標)
行
為 企 選択肢から最適な手段を選択
図 目的について判断
意思決定
行
行動しない意志決定もある
動
新しいデータ情報知識となる
情報との関係
個人の知識が大きく 意
関与
志
知識、情報が大きく 意
志
関与
的
情報が最も大きく関 行
与
為
身
体
情報、データが大きく
的
関与
行
為
情報リテラシー
情報論2002 目次 1,2

1. 情報の概念
– 1)言葉としての情報
2)情報の定義
3)資料・情報・知識
4)人の行為と情報

2.情報社会
– 1)社会構造の変化
2)情報社会のイメージ
3)情報社会と個人
4)情報社会における情報の価値の特徴
情報リテラシー
目次3

3.情報の基本的性質
1)人が発信する
2)人が受信する
3)mediaが存在する
4)受信者に多様な判断が存在する
5)情報はサイクルを描く
6)情報の伝達には時間を要する
7)記録、複製、保存が可能
8)多様に蓄積すると価値が大きくなる
9)情報は時間軸上に並ぶ
10)情報の発信期間は有限である
情報リテラシー
目次4

4.情報の種類
1)学問・知識領域による分類
2)記録の有無による分類
3)生産場所による分類
4)加工度による分類
5)情報Mediaによる分類
6)商業用データベース情報の分類
情報リテラシー
目次5,6
5.情報リテラシー
 6.情報の活用

– 1)情報の活用段階
2)情報活用の目的、目標の確認段階における問題
点と対応
3)情報収集段階の問題点と対応
4)情報の選択、整理、加工、分析段階の問題点と対
応(情報の質)
5)判断、意志決定段階の問題点と対応
6)行動段階の問題点と対応
情報リテラシー
目次7,8

7.情報の量
– 1)情報の量と質と価値
2)科学技術情報の増加
3)ビジネス情報の増加
4)情報の保存量

8.情報の質
1)定量情報
2)定性情報
3)主観的な定性情報と客観的な定性情報
4)質の高い情報
5)質に問題がある情報
情報リテラシー
目次9,10

9. 情報の価値
– 1)情報の期待価値と実現価値
2)情報受信者と情報の価値
3)価値判断、評価

10.情報活用の視点
情報リテラシー
試験

試験問題記述式で3問出題します
3枚 記述式
– 持ち込み禁止
– A4
情報リテラシー
10.今後の情報活用と情報管
理
• キーワード
• 情報の分類
• 情報の活用段階と情報管理
•
•
•
•
•
遡及情報の活用
個人の情報発信
国、自治体、企業の情報発信
危機管理
グローバル化が進む
情報リテラシー
1キーワード

フリーキーワード
– フリーキーワード
– 固定キーワード(シソーラス)
 メンテナンスに多大な労力必要
– フリーキーワードの活用に重点
 全文検索
– 少なくつけて多く検索

DB化の労力は最少に
– 書誌事項は最少に
情報リテラシー
2情報の分類

分類方法
–
–
–
–
–

現状で分ける
概念で分けない
同じ大きさに分ける
変更を前提に分類する
他の分類
10進分類
– 直感的ににんしきできるのは10分類
– 階層に分けた10進分類を作る

検索は分類×1キーワードが理想
情報リテラシー
3情報の活用段階と情報管理

意志の確認
– 1)情報は意志決定の基礎であることを認識している人

目的確認(意図)
– 2)情報が必要なことを認識できる人


目的が変化すると情報の価値が変わる
目標確認(意図)
– 3)必要な情報について質問できる人

情報検索(企図)
– 4)情報源を見つけることができる人
意志
情報リテラシー
(続き)

情報収集(企図)
– 5)うまく情報を探す方法を考え出せる人

情報選択(企図)
– 6)コンピュータなどを使って情報源を見つけることのできる人、
情報を評価できる




情報の洪水により使いこなすのが困難になる
信頼できる情報、誤まった情報、不正な情報を見分ける
多量の情報から目的に応じた情報を見つけ出す
情報整理(企図)
– 7)情報を使うため情報をまとめることのできる人
意志
情報リテラシー
(続き)

情報加工/情報分析(企図)
– 8)新しい情報を既存の知識に組み込むことの
できる人

判断
(企図)
– 9)情報を批判的な考えかたや問題解決に利
用できる人

意志
意志決定
行動/情報発信
情報リテラシー
4 遡及情報の活用

時間による情報の価値の変化
– 古くなると価値が無くなると一般に考えられる情報でも、
さらに古くなると価値がでる情報がある

最新情報とともに古い情報にも価値がある
– 新聞情報
– 天気予報
– 特許情報
将来の予測に有効
 意志決定に有効

情報リテラシー
5 個人の情報発信

情報の発信による情報利用
– 個人が社会に働きかける
– インターネット
– 個人的意志と社会的意志の接近、共有
– 社会が個人の意志に影響されやすくなる
– 情報受信による利用の次は情報発信

環境保護情報
– 環境保護活動、自然保護活動、リサイクル活動

社会貢献情報
– ボランティア活動、NGO(非政府組織)活動

教育活動情報
–
教育的価値
情報リテラシー
6 国、自治体、企業の情報発信

情報の公開
– 知っていることは隠すより伝える

事実を伝える
– わからないことはわからない事実を伝える

嘘は伝えない
– 公開するリスクより、嘘のリスクの方が大きい

機会の公平性
– 入札
– 競売
– 資格試験

プライバシー
情報リテラシー
7 危機管理

予め危機を想定する
– 失敗しない努力より失敗したときの対応策

情報の受信
– 出典の確認・電話による折り返し確認
– 情報受信者の確認

情報の発信
– 情報の収集の有効な手段
– 責任者の明確化・メールでは個人名が必要

製造物責任法(PL法)
– 困る情報は作らない、残さない

フェイルセイフ(安全に失敗する)
情報リテラシー
8 グローバル化が進む
英語情報の重要性
 インターネット

– 世界の人が同じ情報で考えることができる
– だれにでも世界に挑戦できる

ネットワークによる情報の共有
– 同じ意志、目的を持つ人と情報を共有し、新しい情報(価
値感)を創造する

国際社会の相互依存
– 情報が個人、自治体、企業をつなぐ
– 個人が大企業/自治体と協調も対抗もできる

利用環境