操作方法(応用編) - Mold EX

C. 操作方法(応用編)
(応用編)
C2. CADモデリング機能を使いこなす
39
C2-1. 型番を生成するには
3
ミスミ標準型番の寸法パラメータは相互に関連した規格式により制限さ
れており、型番を生成する場合、図面を見ながら寸法の規格式に合って
いるか確認を行う必要があります。Mold EX-Pressでは基本寸法を決定
すると規格式をクリアした注文可能な寸法が自動的に表示されるため、設
計図面から型番へ変換する作業時間を大幅に短縮することができます。
基本寸法を変更すると、
それに
関連する寸法の指定範囲が連
動して変更・表示されます。
メータの詳細設定」画面
1 「パラ
で寸法を指定します。
4
2
Mold EX-Pressでは指定可
能な寸法の標準範囲と指定
単位が表示されます。
5
すべての寸法が決定されると
エラーのないミスミ標準型番が
自動的に生成されます。
追加工も同様に、
寸法に応じた
指定可能範囲が提示されます。
40
C2-2. 商品形状を3Dで確認する
(CAD配置前)
指定した寸法に応じた部品形状は3Dプレビュー機能で表示させることができます。設計図面と合致しているかをその場で確認できるため、
手間を省き設計時間を短縮することが可能です。
41
1
まず、
「メイン画面」
を開いて、
部品を選択します。
3
2
「パラメータの詳細設定」画面
で寸法を指定します。
4
左上部の「3Dビュー」
タブを
クリックすると、画面が切り替
わり選択した部品が3Dモデル
で表示されます。
必要に応じ追加工を指定
します。
C2-3. 引き算ソリッド機能を利用しモデル配置する
Mold EX-Pressでは指定した部品をCADへ配置すると同時に、
ミスミプラ型用標準部品カタログ記載の「標準穴加工例」に基づいた取付穴を
自動的にプレート側にも生成します
(引き算ソリッド機能)。
1
「メイン画面」
から任意の部品
を選択します。
(例:段付エジェクタピン)
3
必要なレイアウト補助機能
(取付穴加工、
同時配置)
を
選択します。
【ヒント】
引き算ソリッドの自動設定が必要ない
場合は、
チェックを解除してください。
チェックが解除されている場合でも、
あとでデータ呼び出しができるように引き算
ソリッド情報は保存されています。
2
「パラメータの詳細設定」画面
で寸法を指定したら、
「Next」
を
クリックします。
4
配置
(引き算ソリッド適用)
対象の
プレートを選択し、
その上に部品を
配置します。
【ヒント】
本機能の詳細については
「C2-5.モデリング関連機能の自動設定」
を参照してください。
42
C2-4. 選択した商品の関連部品も続けて配置する
3
Mold EX-Pressでは、部品配置をすると同時に、今まで別々にモデリ
ングしていた関連部品や取付ボルトのレイアウトなどを連続的に提示し
設計工数の改善に寄与します。
1
【ヒント】
「パラメータの詳 細設定 」
画 面で寸 法を指定したら、
「 Next 」
をクリックします。
( 例:SXG M)
詳細については、
「C2-5. 自動構成設定」
を参照してください。
4
2
「パラメータの詳細 設 定 」画面で
関連部品のサイズを指定したら
「 Next 」
をクリックします。
「自動ボルト配 置 」にチェック
を入れます
5
【ヒント】
同時配置された部品
(ここではボルト)
は、
標
準セット商品ではないためボルト単体で部品表
に表示されます。
詳細については
「C2-5. モデリング関連機能の
自動設定」
をご参照ください。
43
関連部品の配 置画面は
メイン部品配置後に連続して
表示されます。ウィンドウに示され
ている関連部品を選択して、
「 Next 」
をクリックします。
(例:関連部品、
スプルーブッシュガイド、SBGN)
関連部品の同 時配置機能及び
連続配置機能をご利用頂くことに
よって、より効率よく部品配置を
行うことができます。
SXGM
SXGM: 最初に選択されたメイン部品
CB: 同時配置機能によって配置された部品
(固定ボルト)
SBGN: 関連部品の連続配置機能によって
配置された部品
CB
SBGN
C2-5. モデリング関連機能の自動設定
引き算ソリッドの同時配置、固定用ボルトの同時配置、関連部品の連続配置といったMold EX-Pressの便利機能は、
デフォルト動作を設計習慣
にあわせて設定することができます。
この機能はNXアッセンブリ形式とPro/Eのみに適用となります。
1
「ヘルプ」ページの
「モデル出力/CAD連携」
に移動します。
2
自動設定はユーザーの
使い勝手に応じ設定可能
です。
【ヒント】
常時OFF:機能はまったく動作しません
都度選択:機能選択のメッセージが毎回表示されます
常時ON:メッセージ表示なく、
常に機能が動作します
44
C2-6. Mold EX-Pressを開きながらモデル寸法を測定する
Mold EX-Pressを開いた状態で、設計中のCADモデルの寸法を測定したいときは、
この機能を使用してCAD画面に切り替えることができます。
1
「パラメータの詳細設定」画面
の中央にドロップダウンボックス
が表示されます。
ドロップダウン
ボックスから測定タイプを選択し
ます。
(例:CAD設計のボルト穴に適
合するボルトをMold EX-Press
で選定する)
3
画面は設計中
のCADに切り替
わります。測定
対象モデルの
エッジを選択し
ます。
【ヒント】
測定タイプは長さ・直径・
角度の3種類です。
2
45
をクリックして、測定の
ためのCADインタフェースに
切り替えます。
4
ボックス内に測定されたサイ
ズが表示されます。
Mold EX-Pressに戻って、
部品選択に進んでください。
C2-7. CAD配置後にモデル寸法を変更する
3
変更対象の部品を選択します。
いったんCADに配置されたモデルの寸法を変更する場合は以下の手順
に従って簡単に変更することができます。部品選択を最初からやり直す
必要はありません。
1
変更対象の部品を
表示します。
4
2
Mold EX-Pressの
ツールバーの
メニューから
「編集」
を選択します。
5
選択された部品の「パラメータ
の詳細設定」画面が開きます。
寸法を選び直し
「Next」
をクリッ
クします。
「作業の再表示」
をクリックし
て、
モデルを更新します。
46
C2-8. 追加工を指定する
(追加工①)
追加工内容詳細一覧表は、追加工選択タブの右上に位置する「一覧」ボタンを押すと表示されます。
1
2
47
詳細パラメータ設定画面で
「追加工」
タブをクリックします。
右上の「一覧」
ボタンをクリ
ックします。
3
追加工内容詳細を一覧で
ご確認ください。
C2-9. 全長変更LC追加工を指定する
(追加工②)
3
「追加工」
タブをクリックします。
標準のL寸法が5mm単位になっている場合で、
1mm単位で指定した
いときには追加工「LC」をご利用頂くことで指定頂く事ができます。
1
追加工「LC」変更を選択し、必要な
長さを入力します。
(この場合は
62mmと入力)
「タイプ選択」画面
(第2画
面)
から製品を選択します。
(例:GPHL)
4
2
まずは、
指定したい長さより
も1段階長いサイズを選択
します。
この場合、62mmを指定した
いため基本サイズは65mm
を選択します。
すべてのパラメータを入力したら、
3D
でモデルをプレビューします。
それが不適切であるときには、
パラメータを変更します。
その変更に
応じてビューの形状も変化します。
【ヒント】
現状では、
特に複雑な形状の、
または変更コードを伴う形状の型番の生成には、
紙カタログを参照し
ての膨大な量の計算が必要になります。苦労して計算したとしても、型番が間違っていることがあり、
適
正な型番を検証するために余分な時間が必要になることがあります。Mold EX-Pressでは、
選択可能な数
値の範囲が自動的に計算されるため、
面倒な計算処理から解放され、
貴重な時間を節約できるだけで
なく、
型番の間違いも回避することができます。
必要な寸法がミスミ標準範囲から外れている場合には、
都度お問い合わせください。
Mold EX-Pressに必要なパラメータがすべて入力されると、右に示す
ウィンドウが開きます。
「お問い合わせ」
ボタンをクリックして、弊社に
Eメールを送信してください。
48
C2-10. 標準規格外のサイズを指定する
3
Mold EX-Pressは、お客様がご希望の仕様が標準外であるかどうかを
通知し、自動的に問い合わせウィンドウを開きます。
1
お客様が希望され
る部品番号をご記
入ください。
サイズ選択の第3ページで、
適用可能な範囲から外れた
サイズを入力すると②のウィ
ンドウが開きます。
4
お客様の会社の
情報を記入します。
350
【ヒント】
「部品表設定」
に入力された会社情報が
表示されます。
2
入力されたサイズ
が標準外であった
場合、右図の画面
が開きます。
5
全ての情報を記入し
たら、
「Mail」
ボタンをク
リックして、
ミスミに送
信してください。
【ヒント】
当該のEメールは、Outlook、
Outlook
Express、
およびWindows Mailとのみ互
換性があります。TXTフォーマットでエ
クスポートし、TXTフォーマットを添付し
てミスミに送信してください。
49
C2-11. モデル配置後サイズ変更した場合のBOM表記(SolidWorksのみ)
3
次に部品Aのみ、製品の
裏面でカットします。
4
再びBOMを開きます。
部品A:変更済み
部品B:変更なし
Mold EX-Pressで配置したモデルをSolidWorksで編集した場合、
部品表の中で確認することができます
1
2
今、仮に2つの同じ部品を
SolidWorks内にMold EX-Pressから
配置します。
この状態で部品表を開くと、
部品表には数量「2」
と表示
されます。
5
カットされた部品については型番
の前に
「*」マークが自動的に付加
され、配置後に編集されたものと、
されていないものが区別して表示
されます。
50
C2-12. 部品表情報をAutoCADに貼り付ける方法
部品表の製品名、部品番号、数量といった製品情報一覧は、AutoCADに貼り付けることができます。
1
2
51
部品表をExcelに出力します。
貼り付けたい情報を選択し、
クリップボードにコピーします。
言語やフォントによっては文字化けする場合がありますのでご注意く
ださい。
3
4
Autocadツールバーの「編集」
メニューから
「形式を選択して
貼り付け」を選びます。オブ
ジェクトの貼り付けに使用す
るスタイルを選択します。
AutoCAD上で一覧表を配置
したい位置をクリックすると
情報がコピーされます。
C2-13. AutoCADに型番を図面と一緒に配置する方法
Au
t
oCAD連携では型番と図面を同時に配置することが可能です。
1
2
寸法を指定して型番を
生成した後、
「Next」
を
クリックします。
3
型番付きの図面がAutoCADに
配置されます。
第三角法を選択します。
52
C2-14. 3Dプレビューの表示方向変更と画面フィット
3
マウス操作によって自由に拡大縮小、回転等のビュー操作を行うことが
できますが、以下の操作を行う事によって既定のビューに即座に戻るこ
とができます。
1
3Dプレビュー画面ツールバーの「
#5表示方向」
クリックで変更するこ
ともできます。
1.
2.
3.
1 ワイヤーフレーム
2 ソリッド
3 ソリッド+ワイヤー
プレビューウィンドウ内で
右クリックをし、
ビュー
(Ctrl+V)
>左側面図を
選択します。
4
4.
5.
6.
4 再フィット
5 表示方向
6 ヘルプ
「表示方向」
アイコンをクリックする
たびに、
表示は、次の順序で変化
します。
アイソメ
トリック→上面→底面→
正面→背面→左側面→右側面
2
即座に
「左側面図」
が表示さ
れました。
5
部品をウィンドウフレームの中央に
瞬時に移動するには、
「#4再フィッ
ト」
をクリック
(又はCtrl+F)
します。
1.
2.
1 ワイヤーフレーム
2 ソリッド
3 ソリッド+ワイヤー
53
3.
4.
5.
4 再フィット
5 表示方向
6 ヘルプ
6.
C2-15. ホイールマウスの回転方向と拡大縮小方向のカスタマイズ設定
マウスホイールの回転方向によってモデルが拡大されるのか縮小されるのかは、CADソフトウェアによって変わります。
例えば、
マウスホイールを上方向に回すと、Pro/Eではモデルが拡大されますが、CATIAでは縮小されます。
必要な場合は、操作習慣に一致するように調節されることをお勧めします。
ウィンドウを表示
1 「3Dビュー」
します。
2
3
動きを反転させたい場合に
は
「ズームスクロール反転」
をチェックし、
OKボタンをクリ
ックします。
3D表示のフレーム内を
右クリックして、
「オプション設
定」
を選びます。
54
C2-16. CAD上に部品配置する際の部品基準点の位置
CAD上に配置する際の部品基準点は、
プレビューウィンドウ上に表示されています。
1
2
55
3Dプレビュー内に表示されて
いるXYZ原点が部品配置の
際の部品基準点となります。
例えばNX上で原点
(X,
Y,
Z=
0,
0,
0)
と部品原点が一致す
るように配置すると、右図の
結果が得られます。
3
予めCAD内に配置の為の
点要素を作成しておくと、
よ
り簡単に部品配置を行うこ
とができます。
C2-17. 3Dプレビューウィンドウ背景色の変更
3Dプレビューの背景色は、好みに応じて調節することができます。
1
2
「3Dビュー」
ウィンドウを表示
します。
3D表示のフレーム内を右クリ
ックして、
「オプション設定」
を
選びます。
3
4
「色指定」
を選択し、上部の領
域と下部の領域の色を選び
「OK」
をクリックします。
指定に従い背景色が変更
されました。
56