岐阜市地域公共交通総合連携計画 岐 阜 市 平成2 平成22年2月 目 次 岐阜市総合交通体系の経緯 ・・・ 1 1 岐阜市における公共交通の現状と課題 ・・・ 2 2 公共交通体系の基本方針 ・・・ 7 3 地域公共交通総合連携計画の区域 ・・・ 8 4 地域公共交通総合連携計画の目標 ・・・ 9 5 事業及び事業主体 ・・・13 6 事業内容 ・・・14 7 計画期間 ・・・27 ii 〔 岐阜市総合交通体系の経緯 〕 岐阜市バス 岐阜市バス利用促進総合計画 バス利用促進総合計画(H13.3) 利用促進総合計画 バス路線再編計画とバス利用促進計画の2本柱 バス路線再編計画 バス利用促進計画 岐阜市総合交通政策(H18.3) 岐阜市総合交通政策 ~だれもが自由に移動できる交通環境社会の実現~ 総合交通政策の方針・総合交通政策アクションプログラム 岐阜市バス 年度・H19 年度) 岐阜市バス交通 バス交通ネットワーク 交通ネットワーク調査検討会 ネットワーク調査検討会(H18 調査検討会 ①集約型都市構造の構築や中心市街地の再生などまちづくりと連携 ②具体的なバス路線再編計画の実現策 ③幹線バスの「質」 (運行頻度、定時性、速達性)確保のための実施施策 ④幹線・支線・コミュニティバスが連携したバスネットワークの構築 事業計画 岐阜市地域公共交通総合 岐阜市地域公共交通総合連携計画 総合連携計画 (H19 年度策定) (H19 年度:当面の対策) 集約型の 集約型の市街地構造を 市街地構造を目指した 目指した総合的 した総合的な 総合的な交通施策の 交通施策の推進 岐阜市総合交通戦略 岐阜市地域公共交通総合連携計画 (H20 年度策定) (H20 年度策定) ・徒歩・自転車・公共交通・自動車 公共交通・ソフト施策 ・ハード・ソフト施策 事業計画 連携 地域公共交通活性化・ 地域公共交通活性化・再生総合事業等 による事業 事業の による 事業 の実施 総合交通戦略推進事業等による 総合交通戦略推進事業等による 事業の 事業 の実施 -1- 1 岐阜市における公共交通の現状と課題 現 状 ■減少する公共交通(路線バス)利用と増加する自動車利用 ■中心市街地で大きく減少し、郊外部で増加する交通量 ■公共交通(路線バス)事業の収支状況悪化 課 題 ●公共交通の活性化と自動車から公共交通への転換 ●バス事業者の経営改善とバス路線の維持 ●利用者の視点に立った公共交通網の構築 -2- (1)減少する 減少する公共交通 する公共交通( 公共交通(路線バス 路線バス) バス)利用 ●岐阜市のバス交通は、岐阜市交通部及び名鉄バスの路線譲渡などにより、岐阜乗合 自動車(株)に一社化され、現在に至っている。 ●バス利用者数は年々減少傾向にあり、平成9年度を 100 とした場合、平成 17 年度 は 62 まで減少している。 図表 30,000 バスの バスの年間利用者数の 年間利用者数の推移 (100) (79) 25,000 20,000 (62) ( 千 15,000 人 28,651 28,576 26,175 ) 23,878 10,000 22,538 21,850 20,779 18,125 17,827 5,000 0 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 (資料:岐阜市、岐阜乗合自動車㈱) -3- (2)増加する 増加する自動車利用 する自動車利用 ●代表交通に占める自動車の割合は増加傾向にあり、約 60%を占めるに至っている (第4回中京都市圏パーソントリップ調査)。また、少子高齢化を踏まえた自動車利 用率は、平成 37 年に約 63%まで高まることが予想されている(岐阜市総合交通体 系策定業務委託報告書:H17.3) 。 図表 岐阜市代表交通手段構成の 岐阜市代表交通手段構成の推移 凡例 0 鉄道 20 バス 自動車 二輪車 徒歩 40 60 80 100 % 千TE S46 5.2 10.4 30.8 7.3 40.3 4.6 S56 H 34.8 5.0 H134.4 3.3 11.3 42.3 29.7 18.1 17.8 51.6 60.1 1,834 15.6 1,872 20.8 1,930 16.6 1,975 (資料:第 4 回中京都市圏パーソントリップ調査) -4- (3)中心市街地で 中心市街地で大きく減少 きく減少し 減少し、郊外部 郊外部で増加する 増加する交通量 する交通量 ●岐阜市内の基本ゾーン別発生集中交通量予測の伸び(H37/H13)をみると、全体 的に減少傾向ではあるが、特に中心部ゾーンにおける減少率が大きく、郊外部では増 加しており、中心部における人口及び都市活動の減少が予測される。 図表 ゾーン別発生集中 ゾーン別発生集中交通 別発生集中交通量 交通量の伸び率(H37/H13) H37/H13)基本ゾーン 基本ゾーン別 ゾーン別 凡 例 (単位:トリップ) 1.00以上 1.05未満 0.95以上 1.00未満 0.90以上 0.95未満 0.85以上 0.90未満 20802 20901 20801 20601 20701 20501 20902 20503 20101 20502 20102 20201 20103 20401 20402 20104 20202 20203 20404 20403 20301 20302 ※数値は基本ゾーン No. ※H37 は予測値 (資料:第 4 回中京都市圏パーソントリップ調査) -5- (4)公共交通( 公共交通(路線バス 路線バス) バス)事業の 事業の収支状況悪化 収支状況悪化 ●路線別の収支状況をみると、事業者の内部補助では赤字額を解消できず、行政の補 助により補填している。 (平成 18 年度実績:岐阜乗合自動車㈱資料) ●現状のままでは、今後も利用者が減少し赤字路線が拡大することにより、さらに収 支状況が悪化することが想定される。 図表 路線別収支状況と 路線別収支状況と利用者数の 利用者数の推移予測 ◆路線別収支状況( 路線別収支状況(平成18 平成18年度 18年度) 年度) 148 137 135 内部補助:約352,000千円 123 122 116 110 108 108 108 107 103 102 102 102 101 101 100 100 97 96 バス路線全体の約6割が赤字 96 92 90 89 88 80 78 国・県: 約281,000千円 市負担: 約75,000千円 77 72 72 赤字額:約708,000千円 69 69 67 67 62 58 56 54 49 44 31 22 岐 大 岐 キャ 阜 ン 大 パ 快 速 モ レ学 病ス 線 :岐 ラ 院 阜 忠 節線 上 之 線 岐 保西線郷 阜 高 線 松 長富良線 籟 大 加 線 洞 納 団 線 お 岐 南地 線 ぶ 町 さ墨 線 加 俣 納 三 島線 鏡 田 線 島 洞 岐 市 線 阜 橋 高 線 市 立 加 納専 線 女 岐 子 南 阜 短 線 女 大 子 線 板大 線 取 政 岐北線 茜 田 部 忠 線 三 節 聖 田 線 岐 徳 洞 阜 学 線 尾上 之 園 線 崎 忠 団保 線 節 地 長 線 加 黒良野線 北 野 大 方 団 線 野 円 地 真 鏡 線 正 寺 県北 方 線 病線 院 日 高 線 美 野 美線 江 市 高 千疋寺穂 橋線 速 大 積 八 平 線 幡 台 ・岐 線 蘇 大 阜我 線 野 屋 城 鏡島北高 線 田 大 線 寺 橋 ・柳 線 川 八津 線 島 幡 岩 前 線 県戸入渡線 庁 岐 岐船線 阜 大 各 線 務 線 (%) 180 163 155 160 140 120 100 80 60 40 20 0 黒字の路線の利益でできる限り多くの路線を維持(内部補助) バス路線全体赤字額 708,000千円 内部補填 352,000千円 国・県の補助 281,000千円 岐阜市の補助 75,000千円 今後とも利用者減少が予測 され、赤字路線は拡大 (資料:岐阜乗合自動車㈱提供) -6- 2 公共交通体系の基本方針 ① 公共交通、自動車、自転車、歩行者等、それぞれの交通手段のバランスが とれた交通システムを構築する。 ② 車を運転できない高齢者など、交通弱者をはじめとした市民の移動を確保す る。 ③ 市民生活の質の向上を図るとともに、都市活動を支え、都市活力を高める。 図表 公共交通ネットワークイメージ 公共交通ネットワークイメージ 幹線・ 幹線・支線・ 支線・コミュニティバスが コミュニティバスが連携した 連携した公共交通 した公共交通ネットワークイメージ 公共交通ネットワークイメージ (H20.3 現在) ※詳細については変更の可能性あり (資料:岐阜市総合交通政策(H18.3)) -7- 3 地域公共交通総合連携計画の区域 計画区域は 計画区域は、特に、通勤・通学、買い物、通院など日常生活に密接に関係す る区域として、岐阜市域 岐阜市域とする 岐阜市域とする。 とする 山県市 岐阜市 本巣市 北方町 瑞穂市 岐南町 笠松町 各務原市 愛知県 羽島市 -8- 4 地域公共交通総合連携計画の目標 【目 標】 ① 幹線・支線・コミュニティバス等が連携したバスネットワークの確立を図る。 ② 幹線バス路線のサービス(速達性、利便性)の向上により、岐阜駅から路線 延長約10km圏を30分到達圏域とする。 ③ 円滑な乗り継ぎ環境の整備を推進する。 ④ バスロケーションシステム・ICカードの活用など利用環境の向上を図る。 ⑤ ハイブリッドバス・ノンステップバスなどの導入により環境・バリアフリー 対策を推進する。 ⑥ 路線バスを補完するコミュニティバス等の導入を推進する。 ⑦ 公共交通活性化と自動車から公共交通への転換を推進する。 岐阜市の都市内交通としてバス交通の果たす役割は極めて大きく、基幹公共交通とし て、バス路線を「わかりやすく」 「便利」で「使いやすい」幹線・支線へと再編する必 要がある。 -9- (1)バス再編 バス再編の 再編の基本方針 ● 幹線と支線とに分割した路線によって、路線網を構築し、幹線と支線および他のモ ードとの円滑な乗り継ぎに資する乗り継ぎ拠点を設置する。 ● 幹線は、8放射を基本とし、利用者が多く見込まれる区間は、同一の起終点間を高 頻度かつ定時で運行するサービスを提供するとともに、快適なバス利用環境の創出 を図る。 ● 支線区間は、地域のニーズに応じた運行サービスを提供するとともに、必要に応じ 幹線からの直接乗り入れを行う。 ● 利用者の視点に立った情報を提供し、バス利用のわかりやすさの向上を図る。 <幹線・支線の役割> ● 幹線区間における運行頻度、定時性及び速達性を確保することにより、バス交通に よる公共交通軸の形成を図る。 ● 利用者が多い幹線区間において高頻度、定時運行によるサービスの提供を図る。 ● 支線区間においては、需要に応じた運行サービスの適正化を図る。 広域的バス 広域的バス幹線 バス幹線 都市内バス 都市内バス幹線 バス幹線 ~岐阜市を中心とする広域的都市構造を支える~ ~拠点相互を連絡し、岐阜市の将来都市像を支える~ 岐阜都市圏における中心都市として、より中核 8幹線は、JR岐阜駅、名鉄岐阜駅を内包する都心 性・中枢性を高めるために都市間連携の強化を進 地区を中心とする放射軸であり、支線と一体的に機能 め、広域公共交通軸としての機能を強化する。 することにより市内に分布する地域を相互に連絡し、 公共交通ネットワークを形成する機能を有しており、 都市内バス幹線として重要な役割を果たす。 8幹線の 幹線の設定 N;長良方面 G;鏡島方面 K;金華方面 W;西加納方面 C;忠節方面 E;東加納方面 O;大縄場方面 B;梅林方面 - 10 - (2)サービス水準 サービス水準目標 水準目標の 目標の設定 <幹線の運行間隔> a)市街地部における幹線の運行間隔は、ピーク ピーク時 オフピーク時を通じ(早朝・ 早朝・深 ピーク時、オフピーク時 夜を除く)、10 ピーク時 、10分以内 10分以内とするとともに、ピーク 分以内 ピーク時は需要に 需要に応じ、輸送力強化を 輸送力強化を目 指す。 なお、上記運行間隔は、1日概ね180本/日・往復※に相当する。 ※日運行本数=2×(ピーク本数×4h+日中本数×9h+早朝・深夜本数(日中の 1/2)×4h) <幹線の走行環境> b)広域幹線は、ピーク ピーク時旅行速度 ピーク時旅行速度20 時旅行速度20㎞ 20㎞/h 以上( 以上(路線全体) 路線全体)を目指す。 →岐阜市内の市街地を概ね30分でカバーできる水準(岐阜駅から路線延長約 10km付近) c)幹線は、定時性を確保するため、変動係数 変動係数が 15%未満(平均的なバス所要時間2 未満 変動係数が15% 3分に対し、所要時間の差が概ね4分以内となるバスが全体の7割を占める)を目 指す。 <その他> d)幹線は他の交通手段との円滑 円滑な 円滑な乗り継ぎが可能 ぎが可能となる環境整備を行う。 可能 ・幹線は、鉄道の運行時間帯を踏まえた運行時刻とする。 ・支線は、幹線との円滑な乗り継ぎが可能となる運行時刻とする。 (支線の運行水準は、1時間当り 1 本以上を目安とする) ・バス停留所を適正に配置するとともに、安全かつ快適なバス待ち環境を創出す る。 ・支線等その他交通手段への乗り継ぎ情報等を提供する。 e)満車状態をなくし、快適 快適な バス車内環境の 創出 快適なバス車内環境 車内環境の創出を図る。 f)幹線・支線の区分に伴う乗り換え抵抗の軽減に資する料金体系の見直しを図る。 - 11 - バス幹線走行環境改善による中心部及び周辺部のサービス水準向上 10km(30分到達圏域) 岐阜大学 - 12 - 5 事業及び事業主体 事業名 1) 内容 事業主体 コミュニティバスの充実 ①コミュニティバス試行運行費用 ②コミュニティバスへのICカード車載機導入 2) 実施予定年度 20 21 22 協議会 岐阜市 ICカード車載運賃箱 ICカード読み取り機 ソフト作成費等 20 21 22 21 22 バス路線の情報提供 ①バスロケーションシステム表示機 表示機設置 20 ②バスロケ機能強化(ソフト改良費) 発車時刻表示、外国語対応 20 協議会 岐阜バス ③インターネット・携帯電話端末によるバスロケ機能 岐阜バスナビ改良 強化(ソフト改良費) ④車内運賃表示機機能強化 3) 20 液晶運賃表示機機能充実(カタカナ、英語標記等) 21 22 環境対策・バリアフリーの推進 ①ノンステップバスの導入 バリアフリー対策 20 21 22 ②ワンステップバスの導入 バリアフリー対策 20 21 22 ③ハイブリットバスの導入 環境、バリアフリー対策 20 21 22 協議会 岐阜バス 4)8幹線、市街地循環線を核とするバス路線再編 岐阜大学病 都心部中心 院線 忠節 幹線軸の強化 市街地 方面 ①バス路線再編と乗り継ぎ拠点整備 a パーク&ライド、サイクル&ライド 駐車場、駐輪場等の賃借料等 b 広報 20 20 c 調査・検証 アンケート、OD調査、ICカード分析 検証費用 20 d 必要規模の検討 P&R、C&R利用者数分析 滞留調査・分析 必要施設規模検討 20 e 乗継抵抗低減施策の効果検討 利用者アンケート分析 20 f コミュニティバスとの連携 乗り継ぎ分析 20 g 路線再編PR h バス路線再編運賃表示機改修 i 実証実験費用 LED、音声合成、運賃表示改修等 運行経費 協議会 岐阜市 20 21 22 20 21 - 20 協議会 岐阜バス 5)BRT導入の推進 ①連節バスの導入 6) - 22 協議会 岐阜バス 岐阜市 利便性向上施策 ①運賃制度の新設による広報・宣伝 環境定期券制度の導入 ②ICカードシステム改良 サイバネ対応、車載機改良、広報、宣伝等 7) - 協議会 岐阜バス 岐阜市 21 - 協議会 岐阜バス わかりやすいバス案内 協議会 岐阜市 ①バス総合案内板(JR岐阜駅) JR岐阜駅北口駅前広場 4箇所 20 ②バス総合案内板 名鉄岐阜駅 2箇所 21 ①市内バスマップの印刷 路線バス路線図等 20 21 ②モビリティマネジメント エコ通勤、ノーカーデー等の促進 ③バス利用促進PR 事業紹介パンフレット等 協議会 岐阜バス 8)バス交通PR施策 - 13 - 22 協議会 岐阜バス 岐阜市 22 協議会 岐阜市 22 協議会 岐阜バス 6 1 事業内容 コミュニティバスの コミュニティバスの充実 ◆コミュニティバス コミュニティバスの 計画・導入 コミュニティバスの計画・ 『市民協働の手づくりコミュニティバス』を、地域住民と 協働で全市的な展開を図ります。 〔市民との協働〕 全市的な展開 ◆コミュニティバスの コミュニティバスの目的 ・公共交通ネットワークの確立 ・高齢者等の交通弱者の日常生活における移動の確保 ・公共交通空白地・不便地域の改善 ・中心市街地活性化の観点 - 14 - 〔ICカード導入〕 ◆コミュニティバスの コミュニティバスの基本的な 基本的な考え方 ①路線バスとコミュニティバスは、それぞれの役割を明確に分担し、公共交通ネットワークの 確立を図ります。 通勤、通学などにも対応した地域間を結ぶ公共交通は、幹線バスお よび支線バスといった路線バスが担う一方で、コミュニティバスは、 地域内における買い物・通院などの日常生活の移動の確保や、公共 交通空白地・不便地域の改善といった役割を担います。 運営協議会でのバス 停組み立て ②「市民協働の手作りコミュニティバス」を基本としており、各地区の地域が主体となった「運 営協議会」において、ルート・ダイヤなどの運行計画を作成するとともに、見直し案の検討、 利用促進の取り組みなども実施していきます。 ③需要や道路状況などといった地域特性を勘案し、需要量が小さく、よりきめ細やかなサービス の提供が必要な地区においては、必要に応じ、コミュニティバスに比べ輸送効率や経費などの 経済性に優れたコミュニティタクシーなどの交通システムの導入を検討します。 ◆導入検討地区の 導入検討地区の選定と 選定と導入地区について 導入地区について ・高齢化率、公共交通不便度、沿道の施設数やバス路線などの公共交通の状況、コミュニティバ スの必要度などを総合的に評価し、導入検討地区の目安(16地区)を選定しました。 ・そのうち、地域が主体となって推進できるところから、試行運行から開始し(試行運行期間: 原則2年以内) 、一定の条件(補助基準)を達成した場合に、本格運行へ移行します。 ・コミュニティバスが市内16地区に運行されると、全市50地区(校区)中、39地区(校区) をカバーすることになります。 ◆ルート・ ルート・ダイヤ等 イヤ等の運行計画策定時の 運行計画策定時の基本事項 ・地域内のバス路線との乗り継ぎバス停を設置し、公共交通ネットワークの確立を図ります。 ・高齢者などにわかりやすいルートを基本にしています。 ・コミュニティバスとしての役割を十分に踏まえ、路線バスと競合し ないようなルートとします。 運営協議会でのアン ケート集計 - 15 - ◆補助基準の 補助基準の考え方 ・地区ごとの地域特性(人口密度、高齢化率など)に応じた補助上限額および補助上限率を設定 しており、これを満たすような利用者があった場合に本格運行に移行します。 補助上限額 かつ 基準収支率 地区の高齢者密度(人/km2)に応じ 補助上限額 基準収支率 800万円~950万円 40%~15% ◆コミュニティバスを コミュニティバスを支える仕組 える仕組み 仕組み 地域、行政、交通事業者の3者が連携し、コミュニティバスを支え、地域に持続的なものと していきます。 岐阜市コミュニティバス 岐阜市コミュニティバスを コミュニティバスを支える仕組 える仕組み 仕組み ~地域住民・行政・交通事業者の役割と分担~ 地域 ・地域住民の一人ひとりの自覚と前向きな取り組 み姿勢 ・地域が主体となった運営協議会の設立 ・地域住民による利用促進 ・地域事情に応じた運賃設定 ・地域負担(企業等の協賛金) コミュニティバスの コミュニティバスの 運営協議会の 運営協議会 の設置 交通事業者 行政 ・公共交通ネットワーク確立のためのコミュニティ バス計画の推進 ・安全・安心・環境・バリアフリーに対する配意 ・効率的な運行計画等の提案 ・コスト縮減などの経営努力 ・全体計画、推進に係るコーディネート ・補助上限額、補助率の目安を設定した上での運行 経費への補助 ・車両・車内広告等による地域への支援 ・高齢者等弱者に対する配意 - 16 - 2 バス路線 バス路線の 路線の情報提供 2-①バスロケーションシステム表示機 バスロケーションシステム表示機( 表示機(拡充) 拡充) バス路線再編を進める幹線バス路線の主要バス停などに、バスロケーションシス テム表示機を設置します。 〔設置イメージ 設置イメージ〕 イメージ〕 【上屋付バス停設置イメージ】 2-②バスロケーションシステム機能強化 バスロケーションシステム機能強化( 機能強化(ソフト改良 ソフト改良) 改良) 現在のバスロケーションシステムによるバスの運行状況・接近状況の情報表示を、 より見やすく、わかりやすく機能を強化するために、システムの改良を行います。 ◇システム改良内容(例)・・・発車時刻の表示、外国語表示など 〔現在の 現在の情報表示 情報表示〕 表示〕 〔改良イメージ 改良イメージ( イメージ(例)〕 改良 - 17 - 2-③インターネット・ インターネット・携帯電話端末による 携帯電話端末によるバスロケーションシステム によるバスロケーションシステム機能強化 バスロケーションシステム機能強化 (ソフト改良 ソフト改良) 改良) 現在行っているインターネット・携帯電話端末を活用した乗り換え案内や料金案 内、運行状況などの情報発信を、より簡単に、わかりやすくできるよう、システ ムの改良を行います。 〔現在の 現在のインターネット画面 インターネット画面〕 画面〕 改良 簡単に わかりやすく 2-④車内運賃表示機機能強化 車内運賃表示の利便性を高めるため、今までよりもきめ細かな運行案内や運賃表 示(次停名、ひらがな、英語標記等)を可能なものとし、より見やすい表示とす るため、液晶運賃表示機能の充実を図ります。 〔設置イメージ 設置イメージ〕 イメージ〕 〔表示イメージ 表示イメージ〕 イメージ〕 - 18 - 3 環境対策・ 環境対策・バリアフリーの バリアフリーの推進 ◆ノンステップバス・ ノンステップバス・ワンステップバス、 ワンステップバス、ハイブリッドバスの ハイブリッドバスの導入 ノンステップ・ ノンステップ・ワンステップバス 平成19 年度 平成 22年度 現在 145台 200台 平成 19 年度 平成 22年度 現在 7 台 13台 ハイブリッドバス ハイブリッドバス - 19 - 4 8幹線、 幹線、市街地循環線を 市街地循環線を核とするバス とするバス路線再編 バス路線再編 ◆幹線・ 幹線・支線バス 支線バスへの バスへのバス へのバス路線 バス路線の 路線の再編によりわかりやすい 再編によりわかりやすいバス によりわかりやすいバス路線網 バス路線網を 路線網を構築 ◆岐阜駅を 岐阜駅を中心とした 中心とした8 とした8幹線と 幹線と支線・ 支線・コミュニティバスにより コミュニティバスによりネットワーク によりネットワークを ネットワークを構築 (H20.3 現在) ※詳細については変更の可能性あり 4-①岐阜大学・ 岐阜大学・岐阜大学付属病院 岐阜大学付属病院を 大学付属病院を核としたバス としたバス路線再編 バス路線再編【 路線再編【忠節橋通り 忠節橋通り】 コミュ ニティ バス でもIC カートを活用 幹線・支線に路線を再編 支線の再編 岐阜大学病院止めを基本とする ・伊自良からは15本を維持 ・本巣山口からは15本を維持 ・西秋沢・宝珠・プラザ掛洞は一部循環 昼間時間帯16本 コミバスの導入 ・黒野、西郷を一時間で巡回、10本程度 黒野線の再編 ・西秋沢・宝珠から朝夕直行便16本 ・御望野からは現状維持、36本 乗継ぎ 乗継ぎ抵抗の 抵抗の低減 至 継続性の高い収支バ ランスの取れた支線 バス運行 コミバス 大学・病院線の再編 144→約160本(10分ヘッド) ・普通便112本 ・ノンストップ18本 ・快速30本(西野町経由) 広域 的な支 線での国・県及 び 隣接自治 体との役割分担 による路線の維持 (補助制度の活用等) 伊自良 行政界 多頻度運行で、 定時性が高く 速い幹線バスの運行 岐南町線はそのまま維持 日往復70本 幹線・支線・コミュニティバスのネット ワーク化を図るトランジットセンター 岐阜大学 ・ 付属病院 ・定時性向上、乗継ぎダイヤの調整 幹線の中心となるJR岐阜駅 ・乗継割引運賃 ・ICカードによる支払い負荷低減 ・乗継ぎ環境整備 ・バスロケーションシステム表示板 乗継ぎ情報の提供 JR岐阜駅 - 20 - 4-②中心部の 中心部のバス路線再編 バス路線再編 市域全域で推し進めようとしているバス路線再編について、特に中心部においては、 中心市街地活性化の観点も十分考慮し、バス路線再編を進めます。 ・長良橋通り、金華橋通り、忠節橋通りの3軸を中心部における最も根幹的なバス幹線軸 として位置づけ、この3軸を基本とするバス路線再編を進めます。 ・岐阜駅からの放射路線を基本としつつ、岐阜駅南方面から駅北の都心部へのアクセス需 要も考慮してバス路線再編を進めます。 ・岐阜大学医学部等跡地利用計画にあたっては、こうしたバス路線再編の考え方を踏まえ つつ、公共交通が利用しやすい施設となるよう検討します。 中心部におけるバス路線再編の考え方 出典: 「岐阜市におけるバス交通ネットワーク調査」 (平成 20 年3月 国土交通省中部運輸局) - 21 - 4-③幹線軸の 幹線軸の強化 8幹線・市街地循環線のうち、W:西加納方面 及び B:梅林方面の路線を強化し、 幹線軸の強化を図ります。 強化 強化 - 22 - 5 BRT導入 BRT導入の 導入の推進 ◆BRT導入計画 BRT導入計画の 導入計画の策定 BRT(Bus Rapid Transit)導入について検討を進め、そ の推進を図ります。 ◆連節バス 連節バスの バスの導入 幹線軸の強化を図るため、連節バスを導入し、BRTの導入を推進します。 □BRTシステム ○走行環境の改善による定時性・速達性の確保 ○車両・設備の高度化による利便性・快適性の向上 ○運行の効率化による最適な交通ネットワークの形成 □連節バスの導入 ○幹線・支線・コミュニティバスが連携したバスネットワークの確立を目指す ○幹線を強化し、公共交通の魅力を高めるため、連節バスを導入 ○これまでのバスのイメージを変え、バスによる新しい交通システムを目指す ※平成 22 年度に 年度に関しては、 しては、特に岐阜大学・ 岐阜大学・附属病院方面について 附属病院方面について必要 について必要な 必要な検討を 検討を行い、導入を 導入を 進める 〔導入イメージ 導入イメージ〕 イメージ〕 連節バス導入 バスレーン - 23 - 6 利便性向上施策 6-①運賃制度の 運賃制度の新設による 新設による広報 による広報・ 広報・宣伝 土日祝日のバス利用者が少ない 土日祝日のバス利用者が少ない (平日と比較) (平日と比較) 土日祝日のマイカーによる買い物が多い 土日祝日のマイカーによる買い物が多い (駐車場待ち・道路の混雑) (駐車場待ち・道路の混雑) 定期券所持者の同伴家族を通常運賃よりお得な価格の設定 定期券所持者の同伴家族を通常運賃よりお得な価格の設定 ・土・日・祝日・休日ダイヤ設定日のみ ・土・日・祝日・休日ダイヤ設定日のみ ・同伴者 ・同伴者 大人100円・子ども50円 大人100円・子ども50円 バス利用者の増加 バス利用者の増加 →運賃収入の増加 →運賃収入の増加 →道路混雑の緩和 →道路混雑の緩和 →(CO2排出削減) →(CO2排出削減) ◆ICカード ICカードの カードの拡充と 拡充と機能の 機能の徹底活用 ■ICカー ■ICカードを活用 ドを活用した乗継 した乗継の利便性 の利便性向上 向上 (バス、コ (バス、コミバス) ミバス) 幹線と支 幹線と支線、幹線 線、幹線とコミバ とコミバス等乗継 ス等乗継割引 割引 - 24 - 7 わかりやすいバス わかりやすいバス案内 バス案内 ◆バス総合案内板 バス総合案内板の 総合案内板の整備 市民や来街者の乗り継ぎ利便性を高めるため、JR岐阜駅北口駅前広場内及び 名鉄岐阜駅周辺にバス総合案内板を設置します。 〔整備イメージ 整備イメージ〕 イメージ〕 8 バス交通 バス交通PR 交通PR施策 PR施策 8-①市内バスマップ 市内バスマップの バスマップの印刷 - 25 - 8-②公共交通利用促進 ◆モビリティマネージメント 地球規模の温暖化対策に温室効果ガスの削減が求められている中、自動車から公共交通 への転換を図るためモビリティマネージメントに取り組みます。 (既存の取り組み) 『岐阜市職員ノーカーデー』の実施 (平成 19 年 6 月~、第 2・4 水曜日) (今後の展開) □『ぎふ ノーカーデー2010』の実施 ・中心市街地の大手企業を中心にノーカーデーの実施を働きかけ、多くの参加企業(事務所) を募り、全市的なノーカーデーを実施します。 ・ノーカーデーをきっかけとし、恒久的な通勤手段の転換を促進します。 □『岐阜市職員ノーカーデー[強化]』の実施 ・参加者(率)が向上しない理由を調査し、それらの対策を立てます。 □『企業(事務所)MM』の実施 ・ノーカーデーと連携し、職場を対象としたMMを実施します。 ・公共交通を取り巻く厳しい現状、公共交通の優位性を紹介し、その存続の必要性につい てPRします。 □『特定路線型MM』の実施 ・公共交通の利便性の高い地区の住民から率先して公共交通への利用転換を促すことを考 えます。 □『学校型MM』の実施 ・自家用車での移動が多く、公共交通に乗ったことのない子ども達に対し、公共交通の良 さや具体的な利用方法を教えることで、裾野を広げます。 □『転入者MM』の実施 ・はじめて住む場所にどのような交通手段があるのか、初期に情報を提供することにより、 公共交通や自転車交通での移動を促します。 8-③バス利用促進 バス利用促進PR 利用促進PR 市民に向けて、バス利用を啓発・促進するためのPRを行います。 ・事業紹介パンフレット 等 - 26 - 7 計画期間 計画期間は 平成20 計画期間は、平成 平成20年度 20年度から 年度から平成 から平成22 平成22年度 22年度( 年度(3年間) 年間)とする。 とする - 27 -
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