第4章 生産衛生 3.放牧衛生

第4章�生産衛生�
3.放牧衛生�
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平成27年�7月15日�3時間目�
���������������������22日�3時間目�
1)日本における放牧の現状と特質�
•  放牧は最も歴史の古い飼養形態�
•  戦後の復興に伴って畜産物の需要が急激に増加
したことを背景に国の施策として畜産振興が進
められ、中山間地を中心にして1000カ所以上の
公共牧場が設置されているのもわが国の特徴�
•  近年、集約放牧を取り入れた搾乳牛の飼養や小
規模移動放牧による肉用牛の放牧飼養も行われ、
多様化�
放牧の長所�
•  放牧は最も省力・低コストの家畜飼育法�
•  低・未利用土地資源を有効に利用できる�
•  放牧家畜は舎飼家畜に比べて運動量が多く、足
腰のしっかりした健康な牛を育てることができる�
•  飼料の面から見ると、粗飼料を利用することにより
ルーメンを始めとした消化器が発達し、その後の
肥育期や繁殖期における成績が良くなる�
放牧の短所�
•  放牧環境のストレス、寒地型牧草の夏枯れ
による採食量不足など増体量が少ない点、
単位土地面積当たりの家畜生産性が低い�
•  集約的な放牧では1,000kg/ha以上の増
体量もある�
放牧による生産コストの削減
放牧の最も大きな理由であり、長所である!�
いきすぎた脂肪交雑
•  牛肉の格付け上、重要な脂肪交雑等級は脂肪含
量と関連している。
•  脂肪交雑基準の上昇に伴って、脂肪含量も増加
•  脂肪含量50%に達する牛肉が出荷されている
•  新しい付加価値が求められるようになった。
放牧牛肉の特徴・・と言われている・・
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植物系栄養成分の増加と脂肪酸組成の改善
βカロチン・αトコフェノール・不飽和脂肪酸
機能性成分が豊富
ユビキノン(CoQ10)補酵素
カルニチン:脂肪酸の体内燃焼
クレアチン:ATP緩衝役
タウリン:アミノ酸類似成分・脂質の消化吸収
食味性成分も多い
グルタミン酸
里山・中山間地帯東北の事例�
里山・中山間地帯東北の事例�
北海道日高の野草資源(ササ)�
搾乳牛の集約放牧�
育成乳牛の中山間地での放牧�
黒毛和牛の中山間地での放牧�
八重山諸島の周年放牧�
水田放牧�
耕作放棄地の放牧�
棚田跡放牧�
日本草地畜産種子協会のホームペー
ジで全国の公共牧場を見ることができ
る
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平成20年度 862箇所(毎年減少傾向)H23:701箇所
牧草地面積 9万2千ヘクタール
野草地面積 3万8千ヘクタール
1.58頭/ヘクタール
•  青森県には76牧場
•  大阪はゼロ、東京は大島と八丈島にある
•  しかし、全国の耕作放棄地の面積は
•  22万ヘクタール!
•  日本の農地面積は469万ヘクタール
モンゴルにおける牧畜
•  モンゴルは中央アジア地域の内陸に位置し、寒冷で
乾燥した気候(年間降水量が100∼300ミリメートル
の地帯が大部分)という自然環境から永年採草・放
牧地が国土の73%を占め、牧畜が産業の中心となっ
ている。国土は日本の4倍。
•  牧畜は季節毎に放牧地と住居を移動する遊牧方式を基本と
し、主に5種類の家畜(羊、山羊、牛、馬、ラクダ)で牧畜を営
んでいる。2007年には4000万頭を超え(前記5家畜合計数:
1999年34百万頭、2001年26百万頭、 2007年40百万頭)、牧
民数も増加傾向にある(1995年17万世帯、2000年19万世帯、
2007年26万世帯)。
•  耕種農業は自然条件の厳しさから限られており、
作付面積は国土の1%にも満たない。
モンゴルの飼育頭数
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1,565,000 km²
73%の放牧地=1142450 km²
1142450 km²÷4000万頭=0.0285 km²/頭
2.85ヘクタール/頭
•  十和田キャンパスは約30ヘクタール
•  従って、ここでは10.5頭しか飼育できない
2)放牧環境要因�
気象環境・地勢的要因・生物的要因に影響
を直接うける�
�
(1)気象的要因�
•  放牧地は高標高地に立地し、気温・湿度の
日較差が大きく、雨、風および直射日光の
作用を直接受ける�
2)放牧環境要因�
(2) 地勢的要因�
•  気象環境の影響を考え造成場所の設定�
•  土壌成分・草種及び気象条件によって草
中のミネラル含量のバランスが崩れ、低マ
グネシウム血症(p241)やセレン欠乏によ
る白筋症(p242)が発生することもある。�
2)放牧環境要因�
(3) 生物的要因�
•  植物相と動物相に大別�
•  植物相:家畜が好んで食べる草・樹葉
の種類や割合、成分が主要因�
3)放牧場の管理
�
�放牧家畜の栄養水準を維持し、健康かつ快
適に過ごさせるためには放牧地を適正に管
理することが重要�
*�栄養バランスの取れた草の生産�
*�無駄のない草地の維持管理�
*�有害植物や衛生害虫の駆除�
*�放牧施設の設置や維持管理が必要。�
(1) 草地の管理�
草地の種類:牧草地(人工草地)と野草地(林内野
草地を含む)�
•  牧草地:外来牧草で構成させる草地:イネ科また
はマメ科植物�
•  野草地:シバ、ススキ、ササなどのを主体とした
永年草地�
•  草種構成によって生産性、草質、生育季節、環
境耐性が異なる�
•  牧草地の立地条件、放牧家畜の種類、放牧利用
方法などによって草地の種類や草種を選ぶ�
導入草種�
•  イネ科植物は寒冷地型と暖地型牧草に大
別�
•  マメ科牧草は一度に大量に摂取すると鼓
脹症を発生する危険性があるので30%以
下の混播率にする�
•  野草:生産性が低いが、草地造成が困難
な急傾斜地な立木密度の低い林内でも生
育するので土地の有効利用が計れる�
暖地型牧草(イネ科)�
ローズグラス�������ギニアグラス�
バヒアグラス������バミューダグラス�
暖地型牧草(イネ科とマメ科)�
ノシバ���������サイラトロ�
寒地型牧草(イネ科)�
チモシー�オーチャードグラス��ベレニアルライグラス��
寒地型牧草(マメ科)�
アカクローバ�
アルファルファ�
3)放牧場の管理
�
•  一般的にミネラルが多く、栄養バランスも良い�
•  牧草は生産量が多く土壌からの養分収奪量も多
い:計画的施肥管理(土壌診断・牧草の栄養診断)�
•  1回の施肥量が多いと再生量が多くても家畜の嗜
好性が低下したり、硝酸塩含量が高まる危険性が
あるので3 4回に分けて施用�
•  牧草地のミネラルバランスを崩さない施肥法�
•  低マグネシウム血症予防のために発生牧野では窒
素とカリウムの過剰施肥は避け、マグネシウム肥料
(苦土石灰など)を施用する対策�
3)放牧場の管理
�
•  家畜は成長途中の柔らかい草を好む→不食
過繁草は掃除刈りをする�
•  放牧地は草地管理機械や放牧家畜の蹄傷、
蹄圧による草の損傷、夏枯れ、家畜の選択
採食で、牧草密度が低下し、裸地化したり
雑草化し土地の利用効率の低下→種子の
追播したり、草地の全面更新して回復�
外来雑草
�
•  近年輸入飼料に混じって海外から侵入した
ワルナスビ、エゾノギシギシやアメリカオニア
ザミなどの外来雑草が多くなっている�
•  雑草の抑制や除去のためには適切な除草
剤の散布、刈り取りや抜き取り、草地更新が
必要�
ワルナスビ「悪る茄子」茎に鋭い棘
エゾノギシギシ アメリカオニアザミ
(2) 有毒植物及び衛生害虫対策�
•  有毒植物に対する家畜の嗜好性は悪く、
通常は殆ど摂食しない�
•  草量が少ないときに摂食して中毒を起こす
ことがある�
•  草の量にあった頭数を放牧して、可食草量
を確保することが予防法�
(2) 有毒植物対策�
•  植物には毒性がないが、麦角菌やフザリウム属
菌などの寄生することで毒素を蓄積し、これを摂
取して中毒を起こす�
•  硝酸塩中毒:窒素の過剰施肥、多湿・日照不足・
高温などで牧草中に硝酸態窒素が増加、一番草
も硝酸塩が蓄積し易い�
•  予防:窒素の分割施肥、サイレージにすると硝酸
塩は減少するので刈り取り利用。�
(2) 衛生害虫対策�
•  衛生害虫:病原微生物を媒介するものがあり放
牧牛への影響大�
•  草地更新、刈り取り、殺ダニ剤の牛体滴下などで
ダニの生息濃度低下�
�
•  防除対策:牛体への薬剤散布やイヤータッグの
装着�
衛生害虫対策
•  小型ピロプラズマ病 •  媒介:フタトゲチマダニ •  ダニは1世代のうち3回吸血して、ウサギなど
の野生動物からも吸血して、世代交代 •  ダニの卵への原虫の移行はない •  幼ダニはピロプラズマの感染源とならない •  ピロプラズマ対策:数年間の休牧→原虫保有
ダニをなくす 衛生害虫対策
レンタカウとヤギ
(3) 放牧施設の管理�
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牧区�
牧柵�
通路�
給水施設�
給塩施設�
休息場�
庇蔭舎�
管理舎�
4)放牧家畜の管理�
•  季節によって放牧地の草の生産量が異なることから、
一定面積に一定の頭数を連続して放牧することは、
非効率的である。�
•  さまざまな放牧方法が発達�
(1) 放牧形態の種類�
�a. 放牧期間による分類�
�b. 牧野の利用形態による分類�
�c. 家畜集団の構成による分類�
a. 放牧期間による分類�
•  周年放牧:�
•  �年間を通じて放牧することで、沖縄などの暖地に多
い�
•  季節放牧:�
•  �季節に限って放牧することで、一般的には草の多い
春から秋にかけて放牧し、その他の期間は舎飼いに
する。わが国ではこの放牧形態が最も多い�
a. 放牧期間による分類�
•  時間放牧:�
•  1日のなかで時間を区切って放牧する方式。�
•  昼間だけの放牧を昼間放牧で、放牧馴致牛や入牧
直後の馴致放牧、疾病などで保護されている牛に用
いる。�
•  夜間だけの放牧を夜間放牧で、夏季の暑熱やアブ
などの吸血昆虫の被害から避ける場合。�
•  朝夕それぞれ1 数時間の時間制限放牧もあり�
b. 牧野の利用形態による分類�
•  連続放牧:�
•  �長期間同じ牧野に昼夜放牧すること。野草地や
林内草地などで用いる�
•  輪換放牧:�
•  �放牧地をいくつかの牧区に区切って、輪換しな
がら放牧する方式。分散した耕作放棄地などを
転々と移動する小規模移動放牧もその一種�
b. 牧野の利用形態�
による分類�
•  帯状放牧:�
•  �輪換放牧をさらに集約した方式。牧区を細分化
し毎日牧区を移動する。労力がかかるが草地の
利用効率は高い�
•  林間放牧(林内放牧):�
•  �林地の下草刈りを兼ねて家畜を生産する方式。
果樹園などでも用いる。�
•  繋牧:�
•  �牧柵のない草地や河川敷などに杭を立ててロー
プで繋いで放牧する方式�
c. 家畜集団の構成による分類�
•  混合放牧:牛、馬、羊、山羊などの異種家畜を同一牧野
に放牧する方式それぞれの家畜の草種への選択採食性の
違いを利用したもので、雑草の侵入を防止したり、不食過繁
地を少なくすることができる�
•  先行・後追い放牧:養分要求量の高い育成牛や搾乳牛
などを栄養価が高く嗜好性も良い草地に最初に放牧し、嗜好
性の高い草が少なくなったら養分要求量の低い繁殖牛など
をその後に放牧する方式�
•  まき牛(まき馬):種雄牛(馬)を繁殖雌と一緒に放牧し
て自然交配をさせる方式�
(2) 放牧家畜の衛生管理�
a. 衛生管理プログラム�
•  放牧中にも各種疾病が発生する�
•  牧場によって多発疾病や発生時期が異なる:牧
場毎に有効な管理技術�
•  過去の疾病の発生状況などから衛生管理プログ
ラムを作る�
•  公共牧場は複数の農家で飼養されている牛が集
まることから、病原微生物が集積される危険性が
あり、入牧前の検査が必要�
b. 入牧前の検査�
•  入牧前の検査:1ヶ月以上前に、�
•  �一般臨床検査、�
•  �血液検査、�
•  �糞便検査�
•  侵入すると被害が大きい疾病:ヨーネ
病、牛白血病、小型ピロプラズマは事
前検査をして陽性牛は入牧させない�
b. 入牧前のワクチン�
•  感染力や毒性の強い病原体に対しては入牧前に
ワクチン接種:�
•  牛伝染性鼻気管炎、牛ウイルス性下痢・粘膜病、
牛パラインフルエンザの3種混合ワクチン�
•  牛RSウイルス病、牛アデノウイルス感染症ワクチ
ンを加えた4種、5種ワクチン�
•  発生状況に併せて、気腫疽、アカバネ病、イバラ
キ病、牛ヘモフィスル・ソムナス感染症などのワ
クチンを追加�
c. 放牧馴致�
•  入牧直後は気象環境や飼料の急変および新しい群
編成に伴う順位付けなどによるストレスを受ける�
•  これらの影響を少なくするためには入牧前から種々
の環境に適応させる放牧馴致が必要�
•  新しい環境や飼料に適応するには2 5週間が必
要:1ヶ月以上前から馴致を始める�
•  馴致家畜は非馴致家畜に比べると放牧中の疾病に
よる損失が抑えられ、増体量も多くなる�
粗飼料馴致を1か月以上
馴致で増体量にも影響
d. 入牧時の検査と放牧中の�
衛生管理�
•  入牧時:体重、胸囲などの体格検査と外傷、皮膚
病の有無、肢蹄の状態、貧血の有無、栄養状態、
鼻汁、発咳などの観察�
•  放牧可能な群(放牧経験牛)と濃密な管理の必
要な群(放牧未経験牛)に分けて、放牧未経験牛
には予備放牧期間を設ける�
•  放牧環境に慣れるまでの1 2ヶ月間は特に重
要な期間で、放牧牛の観察は1日2回以上行う
のが望ましい�
d. 入牧時の検査と放牧中の�
衛生管理�
•  できるだけ頻回に群を集めて、臨床所見の観察、
血液検査、殺ダニ剤の投与などを必要に応じて
行う�
•  その後も1日1回は監視し、異常家畜の発見に努
める�
•  退牧する際には、衛生検査を実施し、病害虫を
農場に持ち込まないような配慮をすべき:退牧の
数週間前には検査を実施し、駆虫や治療の時間
をとる�
入牧2ヶ月以降に発症
5)放牧病�
•  放牧することが直接の原因、間接の誘因に
なって発症する疾病�
•  発症要因;気象環境、衛生害虫、有毒植物、
放牧場の管理不備�
•  これらの要因の影響を少なくするのが放牧病
対策の基本�
5)放牧病�
乳頭型牛乳頭腫症は、1、5、6型の
牛パピローマウイルス(BPV)に起因
する乳頭部皮膚の良性腫瘍�
•  発生数の多い放牧病:小型ピロプラズマ病、消化器
病、呼吸器病、趾間腐乱、皮膚真菌症、乳頭腫症、
牛白血病、伝染性角結膜炎、未経産牛乳房炎�
•  余り多くないが死・廃用率の高い疾病:グラステタ
ニー、ワラビ中毒、牛肺虫症、鼓脹症、熱射病、日射
病�
放牧病の好発時期(良く出る問題!)�
•  入牧直後から夏にかけて:消化器病や呼吸
器病�
•  入牧1 2ヶ月後:小型ピロプラズマ病�
•  夏期:伝染性角結膜炎、未経産牛乳房炎、
趾間腐乱�
•  晩夏から初秋:肺虫症、皮膚糸状菌症�
•  それぞれの牧場で過去の発生状況を把握して各季節毎の
予防対策を立てることが効率的�
放牧牛の主な病気
•  表4−11を使って、説明します。
アセビ、レンゲツツジ(第5章350 頁でやるので省略)�
•  ツツジ科の植物:グラヤノトキシン�
•  アンドロメドトキシン、アセボトシキンなどと呼ばれていた物質
も、グラヤノトキシンと同一物質�
•  グラヤノトキシンは細胞膜上のナトリウムチャネルに結合�
•  細胞は興奮状態と脱分極状態を持続して�
�����↓�
•  容易にカルシウムの流入�
�����↓�
•  骨格筋や心筋の収縮力を高め、期外収縮を起こす�
アセビ�
•  山地や草原の乾燥地に自生するツツジ科の常緑低木�
•  3月から5月に白やピンクの花を房状につける�
レンゲツツジ�
•  北海道西南部、本州、九州、四国の広範囲に分布�
•  4 5月に葉がでた後に、直径5cmほどのロート上の花を
つける�
d. ドクゼリ�
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シキミ:�アニサチン�
ドクゼリ:�シクトキシンというアルカロイドが毒性分�
ドクウツギ:�コリアミルチン�
抑制性神経伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の作用と
拮抗�
中毒症状�
•  嘔吐、流涎、下痢などの消化器症状�
•  四肢の間代性痙攣、意識障害を伴う全身性強直性痙攣�
ドクゼリ�
•  大型の多年草で80cmから100cm位になります。若い葉や
花は食用のセリに酷似しています。ドクゼリの特徴は、地下茎
が太く緑色でタケノコ状の節があることです。�
•  葉、根。形態がセリに似ていることから、間違うことがあります。
また、根茎をワサビと間違った例があります。�
•  全草が有毒。�
i. ワラビ�
馬などの単胃動物�
•  チアミン欠乏症を誘発�
•  チアミナーゼというチアミン(ビタミンB1)分解酵素含有�
牛の場合�
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原因物質:プタキロシドやプラキシンC�
ワラビの摂取:汎骨髄癆と呼ばれる造血機能の低下�
白血球数や血小板の減少、軽度の貧血、血液凝固不全�
症状が進行すると、可視粘膜の出血斑、血便、血尿�
昆虫による刺傷、注射部位からの出血�
膀胱の腫瘍による血尿�
ワラビ�
•  早春の食材�
•  根茎からデンプンをとり、ワラビ粉として利用�
•  ワラビ餅�
m. トリカブト�
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日本には40種以上のトリカブト属植物が自生�
アコニチン、メサコニチンなどのアルカロイド含有�
作用機序�
ナトリウムチャネルを活性化・・・テトロドトキシンと逆�
過度の脱分極により興奮性低下や疼痛伝達抑制�
中毒症状�
•  流涎、嘔吐、全身の痙攣、歩行困難�
•  呼吸困難、呼吸中枢麻痺によって死亡�
トリカブト�
•  キンポウゲ科の多年草�
•  夏に濃紫色の鳥帽子のような形をつけた花を多数つけ
る・・・トリカブトの由来�