校長挨拶北海道新得高等学校長田中延和サホロ岳の麓十勝川の畔、かたい「絆」で結び合う故郷に、教育の力で明るい明日を創ります。平成２６年度の実績進学、就職ともに進路決定率１００パーセント卒業生、保護者の学校満足度９５パーセント新得町には、人口の約３％（およそ２００人）のろう者の方が生活しています。町では、『ろう者と共に生きる町づくり』をスローガンに、平成２６年４月、「手話に関する基本条例」を制定しました。ろう者の方にとって、母語は手話。手話は、コミュニケーションツールとして、時代や洋の東西を超えて互いに理解し合い、共に生きるための勇気と自信を与えてくれる優れた「絆」です。本校は、進路多様校として地域コミュニティの中核を担い、地域教育資源を幅広く活用させていただきながら教育行政と一体となった学校教育の質の確保・向上と、そばうちや手話を学びに取り入れた、地域と共に生き、共に学び、共に育つ地域教育に取り組んでいます。平成２７年度からは、「地域おこし協力隊制度」の活用により、手話推進員のスタッフを配置いただくことで、豊かな心の育成にさらに弾みをつけます。また、満足度調査に立脚した目指す生徒像・学校像及び数値目標の発信、タウンミーティング、大学との連携や民間ボランティアの指導支援の導入により、地域に支えられ地域とともに歩む学びの姿を実践します。「進みつつある教師のみ人を教うる権利あり」かつて、小原國芳は我々教師をそう鼓舞しました。グローバル化する知識基盤社会で心豊かにたくましく生きる人材の育成には、弛まない研修による教師の資質・能力の向上及びコンプライアンス精神の醸成が不可欠です。社会的・職業的自立に向けてキャリア発達を促す新得高校キャリア教育の全体計画を基盤に、個を大切にし個に応じた丁寧な指導の成果が、上記のように数値となって現れてきています。今後は、今年度から工事の始まる特別支援分校の併設を視野に入れながら、目指す生徒像「自身と誇りを持ち、自ら掲げる目標に向かって主体的に取り組む生徒」の育成に向けて全職員一体で邁進します。新得高校にお出でください。本校のマスコット「蜂のローラちゃん」がお出迎えいたします。 ※校章：蜂勤労のたまものの｢蜜｣を奉仕の精神と気高いソーシャルスキルで世に生み出す営みの象徴です。