2 1 愛総研・研究報告 第 7号 2 005年 マイクロウエープ照射による膨張黒鉛の生成 Fo:n:阻 a t i o no fe x f o l i a t 吋 露 関p h i t eunder1股l c r o 羽r a v ei r r a d i a t i o 阻 稲 垣 道 夫 E 小林イ申啓 M.I n a g a k iandr 札K obayashi Abs t r a c t 百l ep o r es t r u c t u r ei n s i d et h ew o n n l i k ep釘 t i c l e so fe x f 0 1 i a t e dg r a p h i t ep r e p a r e d 司v ei r r a d i a t i o nw a ss t u d i e dbyu s i n gimagep r o c e s s i n g . 立l ep o r ep a r 釘n e t e r s, bym i c r o v v c r o s s s e c t i o n a l紅 e aandl e n g t h so fm句 o ra n dminora x e sv v h i c hw e r ed e t e n n i n e dfroma b o u t 17000p o r e so b s e r v e d ont h ef r a c t u r e ds u r f a c e so fw o n n l i k ep紅 t ic 1e st h r o u g h image e r ed i f f i c u l tt od i f f e r e n t i a t ef r o mt h o s eont h es 但n p 1 ee x f o l i a t e dbyr a p i dh e a t i n g p r o c e s s i n g,w C . I r r a d i a t i o nofmicrowavef o r60si n c r e a s e dl a r g es i z ep o r e s,b u tt h ea v e r a g e t o1000o p a r a m e t e r sshowednod e p e n d e n c eoni r r a d i a t i o nt i m e . P o s s i b i l i t yo fm i c r o w a v ee x f o l i a t i o n t e c h n i q u ef o rp r a c t i c a 1a p p l i c a t i o n s t oe x f o l i a t e dg r a p h i t ep r o d u c t i o nwasd i s c u s s e d 1.はじめに 膨張黒鉛はパインダーを使うことなくシート状 に成型でき,フレキシブルな黒鉛シートを製造す ることが出来ることから,大量に生産されている. その成型した黒鉛シートは種々の形状に打ち抜い て,シール材,パキング材,あるいはシートのま 1 3 ]・ 膨 張 黒 鉛 は ま熱絶縁材として使われている [ 層状構造を持つ黒鉛が種々のインターカレーショ ン イb合 物 を 作 る こ と を 利 用 し た も の で , 工 業 的 に は硫酸のインターカレーションイ七合物とし 9 そ れ をいったん水洗して分解させることによって残留 佑合物と呼ばれるインターカレーションした硫酸 0000C程 度 の 高 量を少なくしたものに変えた後, 1 温に急熱することによって作られている.高温へ の急熱によって,黒鉛層聞に残留していた硫酸が ガスに分解し,それに伴って層間が大きく引き裂 かれ,層面に垂直方向に優先的に膨張することに よッて生成する.したがって 3 膨張黒鉛を構成す る粒子は, F i g .1 a )に SEM像 と し て 示 し た よ う な 芋 虫状の粒子である.この膨張黒鉛をロール成型し て 作 ら れ た 黒 鉛 シ ー ト は , 潤 滑 性 , 耐 熱 性 3 イ七学 的安定性,熱およぴ電気に対する高伝導性などの 黒 鉛 固 有 の 特 性 に 加 え て 9 可 擦 性 p 圧縮復元性, そして種々の形状への打ち抜きが可能であるなど の特性を持っている.最近 3 この黒鉛シートの原 料である膨張黒鉛が大量の重油を収着し得ること [ 4, 5 ], さ ら に 生 体 液 な ど の 収 着 も 可 能 で あ る こ と [ 6,7]が見出された. i g .1から分かるように,少なくとも 膨張黒鉛は F 3種 類 の 細 孔 を 持 っ て い る . す な わ ち 3 芋 虫 状 粒 子が複雑に入り組んで出来た比較的大きな細孔 (空間と呼ぶ方が適当といえる) ,粒子表面のク i g .1 b) レ パ ス 状 の 細 孔 そ し て 粒 子 内 部 の 細 孔 (F である.これらの細孔の存在と黒鉛表面が親油性 (援水性)であることが 3 大 き な 重 油 収 着 量 の 原 因となっていると考えられる.したがって,これ 愛知工業大学工学部応用他学科(豊田市) らの細孔の定量的な評価が必要となり,一連の研 8 1 3 ].粒子内の細孔は, F i g .1 b ) 究を行ってきた [ の例のように,粒子の割断面を作製し,細孔断面 を楕円形に近似して 3 画像処理プロセスを用いて 評価することができる [ 8].また芋虫状粒子が入り 組むことによって生成した空間は 3 パラフィンを 充填した後,その断面を画像処理することによっ て評価できる [ 8 ]. F i g .1 SEMimageso fe x f o l i a t e dg r a p h i t e 一方,重油収着という新しい用途の開発に伴っ て,膨張化のためのプロセスの再検討も行われる ようになった.最近 3 マイクロウエーブの照射に よって膨張黒鉛が作成可能であることが示された [ 1 4 1 6 ] . 本 研 究 で は , 家 庭 用 の 400W 電 子 レ ン ジ を 用 い て硫酸残留イ七合物にマイクロウエーブを照射し, 生成した芋虫状粒子について,内部細孔の構造を, 画像処理プロセスによって解析し,一般的に使わ 0000Cへ の 急 熱 に よ っ て 作 製 し た 膨 張 黒 れている 1 鉛のそれと比較した. 2. 実 験 膨張黒鉛作製のための原料としては,鱗片状天 然 黒 鉛 ( 平 均 粒 子 径 300μm) を原料として 3 電 気 他学的に硫酸をインターカレーションさせ(消費 3 . 3 3Ah/kg) た 後 , 水 洗 す る こ と に よ っ て 残 電力 3 留伯合物としたものを用いた.残留イじ合物の作製 およびその高温への急熱処理によって生成した膨 22 張黒鉛中の細孔構造については前報 [ 9 ]で報告した. . 6gを 300mLビーカー中に計り取 残留佑合物約 0 り,それを家庭用電子レンジ中で, 20 お よ び 60 秒間マイクロウエーブで照射した. i g . 2 の手順で割 生成した芋虫状粒子を取り, F 断面を作製した. Samp1e 1 l 11 i k ep a r t ic 1eofe x f o J i a t e dg r a p h u e ) (W0l 1 / Spacer 「 一 「 轍 「 一 一 世 ( 白 川 m m巾たk J バをど 4と 、 普 S c o t c ht a p e ↓ 点 以 ... ~Gj田山 比 日: n p l eh o l d e rt o rSEM _ " r Con~lI ctive 〆_ c a r b o nt a p e F r a は 町 。 d町 山s s e c t l o n i k e p a r t i c J e ofwonn・l 「一一司「 建議, iー一一「 E ム 仇 : 1 F i g .2 P r o c e d u r ef o rt h ep r e p a r a t i o nofc r o s s s e c t i o nof worm-likep a r t i c l ei ne x f o l i a t e dg r a p h i t e . 割断面の走査電子顕微鏡像を 10 kVによって加 速された電子線によって 200倍の倍率で測定した. この SEM像 を 二 値 化 し た の ち 透 明 紙 に ト レ ー ス し た後,スキャナーを使って再度コンビュータに読 み込み,画像処理ソフト(三谷商事 MacSCOPEVe r . 2 . 5 . 6 )によって解析した.多数の細孔断面につい て,断面の面積,断面を楕円形と仮定したときの 長軸および短軸の長さ,アスペクト比を測定し, ぞれらの分布をヒストグラムで表わすとともに, 平均値を求めた.割断面の作製方法ョ SEM像 の 二 値イじなどについての詳細は別に報告している [ 8 ]. 比較のために,膨張黒鉛製造のための原料とし て市販されている残留化合物粉末を p 実験室で 10000C に急熱し, 10000Cに 60秒間保持すること によって得られた膨張黒鉛[ 1 3 ]に つ い て も 同 様 の 測定を行った a 生成膨張黒鉛を肉眼で観察すると,膨張した芋 虫状粒子の中に,充分膨張していない粒子も少数 認められ 2 膨 張 が 均 一 に 生 じ て い な い こ と が 明 ら かになった.この不均一性は原料塊の表面ではほ とんどなく,内部ほど顕著な傾向が認められた. 10000Cへの急熱によって作製した膨張黒鉛中には このような不均一性は認められなかった. 10000Cへの急熱の場合には,膨張黒鉛は赤熱し ており 3 空気中で行うと, 60秒以上の時聞を保持 すると黒鉛が酸化される危険がある圃これに対し て,マイクロウエーブ照射による場合は,赤熱す るほどの高温になることは無く,酸化の危険性は 非常に低いと云える. 3ムマイクロウエーブ照射膨張黒鉛の細孔構造 20および 60 秒間のマイクロウエーブ照射によ って生成した芋虫状粒子を探取して 3 そ の 割 断 面 の解析を行った.細孔断面の面積,長軸および短 軸の長さをヒストグラムとして,それぞれ F i g .3 a ) および b ) として示し,平均値を T a b l e1としてま とめた.なお 3 そ れ ぞ れ の 細 孔 パ ラ メ ー タ は 非 常 に広い範囲に変動するので,比較を容易にするた め,パラメータの大きな値の部分を別のヒストグ ラムとし,その積算値を小さな値の部分を示した ヒストグラムの右端に示した.また,ヒストグラ ムの縦軸は,それぞれのパラメータ値を持つ細孔 の個数を表しているが,測定した細孔総数は試料 によって異なっているので,試料同士を比較する 際には 3 縦 軸 の 数 値 そ の も の で は な く , ヒ ス ト グ ラム全体の形状を比較することとなる圃 T a b l e1 Averagev a l u e so f p a r a m e t e r sofporesi n s i d et h e w o r m l i l c ep a r t i c l e sf o re x f o l i a t e dg r a p h i t ep r e p a r e dunder microwavei r r a d i a t i o nw i t h20and60sholdingandt h a tby r a p i dh e a t i n gt o1000oCw i t h60sh o l d i n g . E x f o l i a t i o np r o c e s s a p i dh e a t i n g M i c r o w a v e R o r t o1 0 0 00Cf 1 汀a d i a t i o n 6 0s 2 0s 6 0s 1 2 3 2 V o l a t i l i z e dm a s sa t1 0 0 0o C mass%) A r e a(~m2) 1 0 8 1 1 8 A v e r a g e p o r e M a i o ra x i s( μ m ) 1 8 . 8 1 8 . 6 p a r a m e - M i n o ra x i s( μ m ) 7 . 0 7 . 4 t e r s . 40 0 . 4 2 A s p e c tr a t i o 0 L Numbero f _ ) ) 空r e su s e d 1 7 6 0 3 1 6 9 3 4 1 4 7 1 9 . 0 7 . 3 0 . 4 8 4 5 8 0 3. 結 果 と 考 察 3 .1.マイクロウエーブ照射による膨張佑 原料である残留黒鉛に電子レンジ中でマイクロ ウエーブを照射すると,最初,瞬間的に火花を発 するが,それとほぼ同時に黒鉛が膨張し,膨れ上 がり,見掛けの体積は 100倍以上となる.しかし, 黒鉛が赤熱することはなく,高温になることはな かった. マイクロウエーブ照射の場合は, 50 mg以上の 原料残留黒鉛を用いることが必要で,これ以下の 量では電子レンジのスイッチをオンとしても,膨 張 化 が 生 じ る こ と は な か っ た . こ れ は 3 マイクロ ウエーブによる渦電流が生成しないためと思われ る.また,原料粉末塊の表面近くがより膨張する 傾向が認められた. 約 17, 000個の細孔についての平均値を見ると, 面積,長軸および短軸の長さは, 20秒照射のもの でも 60秒照射のものでもほぼ同じであり,マイク ロウエーブを照射する時聞は粒子内の細孔に対し てはほとんど影響しないと云える.アスペクト比 はほぼ 0 . 4であり,原料黒鉛の膚面に垂直方向へ膨 張し,膨張の方向が短軸を形成している. ヒストグラムで示した細孔断面の面積および軸 長 の 分 布 (F i g .3aお よ び b) も,マイクロウエー ブ照射時間によっては大きく変動せず,その形状 はほぼ同ーであると云える.しかし,それぞれの i g . 3 中の挿入 パラメータの大きな値の部分(F 図)を比較すると,面積では顕著でないが,長軸 および短軸の長さでは明らかに, 60秒照射の方が 大きな値を持つ細孔の数が増えている. ひ司 コ ゲ 5 01 51 0 22 ロ ずωし hoHHU 阿 凪 5 0 0日 7 0 0 0 9 0 0 0 1 0 0 0 9 0 0 0 f俳n 4AU 1 5 0 町 x -a 60 2 0 0 oμ oo dr , m 8 0 2 5 0 1 0 0 ¥ L e n g t hofm 句o ra x i s/μm O 40 IU aiv m EmJ -咽 p a h u ~ 1 忌 書l hロ uU 40 μm j ; 1 11 I 1 i MOHF陶 hu同 ω D F ω い凪 四国 動配闇副 i i間 t活 i 酎町制副 YL Iit--EILH 削 出B ω i e 川智 圃 目 目E 目 ﹄ 向日間"“姐 田園闘凪 AU l l i -す-皿I PE AAU 一加担 一- S 50 ili--liJUB l lJ lEI ∞ aPIEl 50 司 μm 40 -r 回 目 目 目 目 一n 1 0 0 0 21Eζ ー ハリ 九円 Q ロσUHhH 己U n OL OL g h u 20 ~ H 号 Q) P、 富 Q) ﹃ ロ 1 0 0 1 0 0 連¥ ハ U ハU 8 0 L e n g t ho fm a j o ra x i sI μm 20 6 0 ﹀ 8 0 0 7 0 0 0 8 0 0 64ι2 40 ho同0 3FOHhH L e n g t ho fm a j o ra x i sIμm 20 o王国円四 OM司τ E O PUZHU2目 呂 田 由 ﹄O 弘 吉 田 5 0 0 0 8 0 0 9 0 0 0 。 θ 百 2 0 5 1 L ! . 7 0 0 0 8 0 0 -目。 1 6 0 0 3 0 0 0 6 0 0 C r o s s s 4 0 0 C r o s s園田 c t i o n a la r e aIμm2 200 a )E x f o l i a t e dundermicrowavef o r20s e c . h 詰 1 2 0 0 Q) ロ c' a800 1 6 0 0 515 h 回 い 3 0 0 0 6 0 0 … c 400 g ' 1 O t c , 凶 C r o s ss e c t i o n a la r e aIμm2 200 b )E x f o l i a t e dundermicrowavef o r60s e c . < J ) 8 0 0 宮 口00 0' E 0 H 民4 8 0 0 ~ 5 0 0 0 1 1 1 1 i 6 0 0 3 0 0 0 騒動国 C r o s s 吋 4 0 0 1 0 0 0 n し ; 民 回 h g nρ OL 日 H v p r E 即 n u n m 拍. v a c s Ftf ちな g M C Z判叫ロUご 凶 器 、 国UH国 古 口 。zou回目的出。﹄uha 明日団﹄凶 幻出 O阿 国 ﹄ 。ggHVS S 2 C r o s ss e c t i o n a la r e aIμm 200 c )E x f o l i a t e dbyr a p i dh e a t i n gt o1000oCandk e e p i n gf o r60s e c . 冊 、 富 6 0 0 Q) ロ c' ~ 4 00 ~ 200 。 。 l ハU nU AU hu出由回一σUMF山 W し ハ 2 0 U21 n u n 阻 . m a γA ,,,,, F3 m μ ・ 一 9/ 一 O m- 凶︻内向 24 細孔分布のヒストグラムは,マイクロウエーブ を照射する時間が,生成膨張黒鉛の大きな細孔の 生成に対して影響を及ぼしていることを示してい る.たとえば,重油収着などの用途を考えた場合 は,比較的大きな細孔が望ましいことから,マイ クロウエーブ照射時聞がその性能に影響を及ぼす ことが考えられる. 3 . 3 .マ イ ク ロ ウ エ ー ブ 照 射 と 急 熱 と の 比 較 マイクロウエーブ照射による膨張黒鉛作製の実 用イじの可能性を探るために,市販の残留黒鉛から 10000Cへの急熱によって作製したものとの比較を 行った.急熱処理による場合には,その温度での 保持時間も細孔構造に影響を持ち, 60秒 程 度 の 保 持が望ましいことが知られている [ 1 3 ]ので,ここで も 60秒間の保持時間で比較を行った. 1000 oC,60秒 間 保 持 に よ っ て 作 製 し た 膨 張 黒 鉛 i g .3 c )に , の細孔構造パラメータのヒストグラムを F a b l 巴 1中に示した. それぞれの平均債を T 保持時間 60秒についてのヒストグラム, Fig.3b) とのを比較すると,急熱によって作られた膨張黒 鉛 (F i g .3c)の方が細孔パラメータが小さい値に 鋭くなっており,大きい値を持つ細孔もマイクロ ウエーブ照射の場合の方が多いように見える. し かし,平均値で見ると,長軸および短軸の債はほ とんど差がなく,面積が急熱の場合の方が幾分大 きい. 10000Cへ加熱したときに生じる重量減少率は 3 残留化合物中に残存し,ホスト黒鉛の膨張を引き 起こすのに有効なインターカレートの量の目安と 考 え ら れ て い る . そ の 値 を 2つ の 原 料 で 比 較 す る と , 急 熱 処 理 に 使 わ れ た 残 留 化 合 物 の 方 が 3倍 近 く大きい.このことは,残存インターカレート量 が多いことが,必ずしも大きく膨張することに繋 がらないこと示しており,必要最小限のインター カレート量があることが分かる. 4. おわりに マイクロウエーブ照射によって膨張黒鉛を作製 することが可能であり,生成した芋虫状粒子中の 細孔構造は,急熱によって作製したものとほぼ同 ーであった. マイクロウエーブ照射は,室温で行うことが可 能であり,赤熱するほどの高温になることがない ため,空気中でも酸イじされる危険性が低いと云え る.マイクロウエーブ照射による膨張佑において も 3 急、熱の場合と同じように 60秒 程 度 の 保 持 を す ることが望ましい.しかし,膨張が原料の塊の表 面で選択的に起こる傾向があることは注意を要す る. 膨張黒鉛の製造にマイクロウエーブ照射を利用 することは,装置が簡便であること,高温を必要 としない(すなわち,高温炉を必要としない)こ と,エネルギー消費を少ないことなどの利点があ る.しかし,膨張が塊の表面付近で起こり易く, 膨張に不均一性が生じる可能性があるなどの問題 点も指摘しなければならない.したがって,大量 の膨張黒鉛を製造するためには,例えば 2 原料黒 鉛をある程度薄い層にして,連続的にマイクロウ エーブが照射されている場所を通過させることが 有効と考えられる. 謝辞 本研究は,文部科学省私学助成事業・学術フロ ンティア事業 r21世紀を支える材料の開発一環境, エネルギー,情報に資する材料開発に関する基礎 研究」の一環として行われたものである.記して 謝意を表する. 引用文献 1 .D .D .L .Chung , JM aterS c i, 22( 1 9 8 7 )4190・8 . 2 .G.Furdin,F u e l77( 1 9 9 8 )475・8 5 3 .M.I n a g a k i,F .Y .Kang ョa ndM.Toyoda ,P hysChem Carbon, Vo . l29,RadovicLEd , D巴k k e r ,p .1 6 9 ( 2 0 0 4 ) . 4 .M.ToyodaandM.I n a g a k i,Carbon38( 2 0 0 0 )1 9 9 2 1 0 . 5 . 稲垣道夫,豊田昌宏,岩下哲雄,西陽子 2 金野 英隆,藤田淳,木原,炭素, 2002( 2 0 0 2 )1 62 5 . 6 .W . E .Shen ,S . Z .WenN . Z .Cao, L .Zheng , W.Zhou,Y .G . L iuandJ . L .gu ,Carbon ,3 7( 1 9 9 9 )351-8 7 .F .Kang , Y .P .Zheng ,H .Zao, H . N .Wang, L, N .Wang ,W ShenandM.I n a g a k i, NewCarbonM a t e r i a l s, 1 8( 2 0 0 3 ) 3 . 1 6 1・7 .Suw , a Carbon, 39( 2 0 0 1 )9 1 5 2 0 . 8 .M.I n a g a k i阻 dT , Y .P .Zheng ,H . N .Wang , Y .N i s h iandM 9 .F .Kang ,40( 2 0 0 2 )1575・81 . I n a g a k i,Carbon 1 0 .Y . P .Zheng , N且 Wang, F. Y .K 釦 g , L . N .WangandM. I n a g a k i,Carbon( i np r e s s ) . , aR . J .Kalenczuk ,F . Y .Kang, M.I n a g a k ia n eA 1 1 .B .T r y b W.Morawski,M o l .C r y s t .L i q .C r y s t .,340( 2 0 0 0 )1 1 3・ 9 . n a g a k i,R .T a s h i r o, Y .Washinoand恥1 .Toyoda ,J 1 2 .M.I P h y s .C h e m . . S o l i d s ,6 5( 2 0 0 4 )1 3 3 7 . 1 3 .M.I n a g a k i, N .S a j i, Y .P .Zheng ,F .KangandM. Toyoda ,炭素, 2004( 2 0 0 4 )2 5 8 6 4 . ,S . Choi,K .W.P a r kandY . B .Kwon, Jl nd 1 4 .O. Y .Kwon En g .Chem.,9(2003)743-47 1 5 .B .TrybaAW.MorawskiandM.I n a g a k i,Carbon( i n p r e s s ) . n a g a k i, N .KobayashiandB .T r y ba,炭素, 2004 1 6 .M.I ( 2 0 0 4 )249-51 且 ラ 目 w . ヲ (受理 2005年 5月 2 日)
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