生徒指導部会 - 木更津市まなび支援センター

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木更津市教育研究会
生徒指導部会
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研究・研修記録
部会長
神子由之
研修主題
「 確かな生徒理解にもとづいた生徒指導体制のあり方を求めて」
研修の内容
1 研修の経過
(1)6月 7日(土)
於:岩根中学校
○講演「ネット上における生徒指導のトラブルの現状について」
木更津市教育委員会 主査 前田健太郎先生
(2)6月19日(木)
於:桜井公民館
○講演「子どもの課題に対する基本的な教師の姿勢と指導のあり方について」
元子どもと親のサポートセンター所長
菅野清次様
(3)8月 7日(木)
於:桜井公民館
○講演「高校の生徒指導と進路指導の現状について」
上総高等学校 生徒指導主事 小林英樹先生
(4)8月22日(金)
於:中央公民館
○講演「生徒指導を考える ―共感的理解に基づく生徒指導―」
岡田カウンセリング研究所 所長
岡田 博様
(5)9月26日(金)
教科別教研に参加
(6)11月6日(木)
於:岩根中学校
○研究授業 道徳『プレゼント』
授業者 岩根中学校 教諭 高梨 純先生
○「各学校のきまり」について意見交換会
(7)1月15日(木)
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君研の部会全体で実施
研修の内容
第1回研修では,木更津市教育委員会より前田健太郎先生をお招きし,
「ネット上におけ
る生徒指導のトラブルの現状」についてお話をいただいた。SNS の中で生きる子どもた
ちへの生徒指導ということで,特に LINE について詳しく説明していただいた。「トラブ
ルにあったら,大人に話をする。」ということが,犯罪のリスクを減らすことにつながると
説明していただいた。
第2回研修では,元子どもと親のサポートセンター所長菅野清次氏をお招きして「子ど
もの課題に対する基本的な教師の姿勢と指導のあり方」についての講演を行った。現代の
風潮として,白黒つけないと気が済まない人たちが多くいること。価値観の多様化により,
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研究・研修記録
問題が複雑化している。また,特別支援教育を必要としている生徒が年々増加している。
どんな問題を起こす生徒の親でも何とかしたいと思っている。学校は親と協力体制を築き
ながら育てなければならないことなど,先生の体験に基づいたお話やアドバイスであった
ので,これからの学校に必要とされる事柄を学ぶことができた。
第3回研修では,上総高等学校生徒指導主事小林英樹先生をお招きして「高校の生徒指
導と進路指導の現状について」の講演を行った。高校側が行っている細かい指導体制や指
導内容についてや中学校の教育に求めることなどについて詳しく説明していただいた。生
徒を送り出す中学校が,高校側の指導内容を知ることで,高校と同じことはできないまで
も,これから先の高校の現状を伝えつつ指導にあたることができるようになった。
第6回研修では,
「生徒指導の機能を生かした授業づくり」というテーマで,岩根中学校
3年3組で道徳の授業を実施した。日々の教育実践が大変伝わってくる授業であり,生徒
指導の機能を重視した授業づくり「自己決定の場」「自己存在感」「共感的理解」の3つが
どれもが実践されている3年生らしい雰囲気の授業であった。授業者である高梨先生の友
人の死を教材として扱い,
「自分には何ができたのか。」
「何をプレゼントとして送ることが
一番なのか。」について考えさせるとてもインパクトのある授業内容であった。そして,授
業者の思いが直接生徒へと伝わっていく様子を見ることができた大変すばらしい授業であ
った。授業後の検討会では,生徒指導を生かした授業を展開していくことの大切さやベテ
ランの先生方のもっている授業力を学年道徳や全校道徳などで生かしていくことが大切で
あるという意見も出された。
また後半では,各学校のきまりで指導上困っていることについて意見交換を行った。具
体的には髪型や汗ふきシート,スプレーなどの扱いについて話し合った。お互いの学校の
様子を聞いて,これからの指導へと生かせる機会となった。
Ⅲ
成果と課題
1 研修成果
(1)本年度は,会員の学びたいという意見を取り入れて研修を計画した。指導上問題とな
っている SNS(特に LINE)における問題点や使用上の問題点や発達障害の生徒が年々
多くなってきている中での,教員としての指導のあり方や中学校が送り出していく高等
学校側の直面している問題やその指導方法について学ぶことができ,明日からの実践へ
とつながるような研修となった。
(2)生徒指導上の問題に対しての意見交換を実施できたので,それぞれの学校での困っ
ている事への対応策を共有でき,自分たちの指導のあり方の再確認や来年度への見通し
をもつことができた。
(3)研究授業を実施して4年目を迎えた。生徒指導の機能を生かした授業を展開していく
ために,授業を参観して学ぶということは,非常に有効なことである。教科については,
授業者によって異なるが,来年度以降も他の先生の指導を見て学ぶ機会を継続してもうけ
ていく必要がある。
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研究・研修記録
2 今後の課題
(1)生徒指導に対する校内体制の確立という課題があげられる。また,学校規模による学
校差や各学校の立地条件や地域特性による差など,課題については多種多様である。そ
の中で,各校の実態や要望に即して研究を進めるためにも,今後も部会員の意見を取り
上げながら,研修が行えるよう努めていく必要がある。
( 2)SNSのトラブルや問題は,ここ数年で生じてきた問題である。その現状に教師が追いつ
くことができていない状況がある。今後も同じように,時代の流れとともに,教師の知
識が追いつかない状況が生まれてくることは予想される。時代の流れに遅れないような
研修を意図的に企画運営していかねばならない。
(3)部会の構成員の比率が中学校に多く,年齢層が偏る傾向にある。今後,部会の活性化
をはかるためには,小学校の部会員の先生方の意見を取り入れたり,小学校での研究授
業を実施したりと,小中の連携をより深めていくことが大切になってくると考える。
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