スポーツ科学研究, 12, 42-52, 2015 年 運動選⼿における睡眠及びマットレスの種類が筋硬度に及ぼす影響 The effect of sleep and different types of mattresseson muscle hardness in athletes ⽶津貴久 1) ,佐保泰明 1) 2) ,⼤平正軌 3) ,広瀬統⼀ 4) ,福林徹 4) 早稲⽥⼤学⼤学院スポーツ科学研究科 2) 3) 4) 帝京⼤学医療技術学部 流通経済⼤学サッカー部 早稲⽥⼤学スポーツ科学学術院 Takahisa Yonezu 1) , Yasuaki Saho 2) , Masaki Ohira 3) , Norikazu Hirose 4) , Toru Fukubayashi 4) 1) Graduate school of Sport Sciences, Waseda University 2) Department of medical technology, Teikyo University 3) 4) Ryutsukeizai University Soccer club Faculty of Sport Science, Waseda University キーワード:筋硬度,エラストグラフィ,睡眠,主観的コンディション評価 Key words: muscle hardness, elastography, sleep, the evaluation of subjective condition 抄 録 スポーツ選⼿が競技パフォーマンスを維持する上で,筋を適正な状態に維持することは重要である. そのための⽅法のひとつに睡眠環境の適正化が挙げられる.特にマットレスの硬さは睡眠時の⾝体アラ イ メ ン ト の 変 化 に 影 響 す る こ と か ら ,筋 の 状 態 を 維 持 す る 上 で 重 要 な 要 素 で あ る と 考 え ら れ る .し か し , 睡眠時のマットレスの硬さの違いが⾝体へ与える影響について,スポーツ選⼿を対象にした研究はこれ までにない.そこで本研究はスポーツ選⼿を対象に,睡眠時のマットレスの硬さの違いが筋の状態(筋 硬度)に与える影響を検討することを⽬的とした. 被 験 者 は ⼤ 学 男 ⼦ サ ッ カ ー 選 ⼿ 8 名 と し た .測 定 項 ⽬ は 筋 硬 度( 超 ⾳ 波 診 断 装 置 ,エ ラ ス ト グ ラ フ ィ モード使⽤)とした.測定部位は脊柱起⽴筋,腹直筋,内側広筋とし,就寝前及び起床後で⽐較した. ま た ,睡 眠 時 に 材 質 及 び 特 徴 の 異 な る 5 種 類 の マ ッ ト レ ス を 使 ⽤ し ,毎 週 睡 眠 時 に 使 ⽤ す る マ ッ ト レ ス を変更した. 筋硬度は脊柱起⽴筋では就寝前と⽐較して起床後に有意な筋硬度上昇を認めた(週前半 0.556±0.180(AU),起 床 後:0.447±0.188(AU);週 後 半 就寝前: 就 寝 前:0.511±0.180(AU),起 床 後:0.441 ±0.140(AU),P< 0.01).ま た ,マ ッ ト レ ス の 種 類 に よ る 影 響 は 就 寝 前 の 値 を 基 準 と し た 相 対 値 評 価 の 結 果 ,週 前 半 の 内 側 広 筋 に お い て ,マ ッ ト レ ス B と E の 2 種 類 で ,就 寝 前 と ⽐ 較 し て 起 床 後 に 有 意 な 筋 硬 度 上 昇 を 認 め た ( マ ッ ト レ ス B: 0.790±0.168, マ ッ ト レ ス E: 0.799±0.225, P< 0.05). マ ッ ト レ ス B は 今 回 使 ⽤ し た も の の 中 で 最 も 硬 く ,ま た マ ッ ト レ ス E は 最 も 軟 ら か い 素 材 で あ っ た .こ の こ と から,マットレスの硬さが硬い場合及びやわらかい場合,内側広筋の筋硬度を上昇させる可能性がある と考えられる.以上より,睡眠により脊柱起⽴筋の筋硬度は上昇し,マットレスの違いは筋硬度に影響 を与える可能性があることが⽰唆された. 42 スポーツ科学研究, 12, 42-52, 2015 年 ス ポ ー ツ 科 学 研 究 , 12, 42-52, 2015年 , 受 付 ⽇ : 2014年 5⽉ 1⽇ , 受 理 ⽇ : 2015年 3⽉ 21⽇ 連 絡 先 : ⽶ 津 貴 久 359-1192 埼 ⽟ 県 所 沢 市 三 ヶ 島 2-579-15 早稲⽥⼤学スポーツ科学研究科 e-mail: [email protected] 福林研究室 fax & tel: 0429-47-1314 スの硬さによって脊椎のアライメントが異なる Ⅰ.緒⾔ ア ス リ ー ト は ,よ り よ い 状 態 で 練 習 や 試 合 に 臨 こ と を 明 ら か に し た (Leilnahari et al., 2011). め る よ う ,⽇ 々 コ ン デ ィ シ ョ ン 調 整 を ⾏ っ て い る . 痛 み の 評 価 に つ い て ,先 ⾏ 研 究 で は 睡 眠 時 に お け 特 に 筋 は ⼒ 発 揮 な ど を ⾏ う 上 で 重 要 で あ る .そ の る 腰 部 の 痛 み を 主 観 的 評 価 で あ る Visual Analog た め ,ア ス リ ー ト は , 疲 労 等 に よ っ て 変 化 し た 筋 Scale (VAS) で 評 価 し て い る (Jacobson et al., を ,様 々 な ⼿ 法 に よ っ て 適 切 な 状 態 に 維 持 す る よ 2009, 2010; Kovacs et al., 2003). し か し , う努めている.その⼿法として,筋に直接働きか VAS の 評 価 は あ く ま で も 主 観 的 評 価 で あ り ,部 位 けるマッサージやストレッチが⼀般的に⽤いら や痛みの評価に関して個⼈差が⼤きいという問 れ て い る . こ れ ら の ⽅ 法 以 外 に も ,睡 眠 は ⾝ 体 ⾯ 題点がある. 及 び 精 神 ⾯ の 両 ⽅ に 影 響 し ,怪 我 の 治 癒 や 疲 労 回 ⼀ ⽅ 、筋 な ど の 軟 部 組 織 の 状 態 は 、古 く か ら そ 復を促進させる効果があることが知られている の 硬 さ を 測 定 す る こ と で 評 価 さ れ て き た .筋 の 硬 (Hsu and Lin,2005).実 際 に 睡 眠 は 1 ⽇ の う ち さ は 計 測 ⼿ 法 に よ っ て 異 な る こ と か ら ,本 研 究 で 3 分の 1 から 4 分の 1 という⻑時間を占めてお は⽪膚上から筋に対して垂直⽅向にかけられた り,⼈間にとって必要不可⽋なものである. 押 ⼒ に 対 す る 抵 抗 を 筋 硬 度 と 定 義 し た (⽊ 下 と 宮 快適な睡眠をとるうえで睡眠環境を整えるこ 川 , 2006; Murayama et al., 2012). 現 在 ま で と は 重 要 で あ り ,そ の 中 で も 直 接 ⾝ 体 に 影 響 を 及 に幅広く使⽤されている計測装置は押し込み式 ぼ す マ ッ ト レ ス は 特 に 重 要 で あ る .こ の こ と は 寝 筋 硬 度 計 で あ り ,筋 に 対 し て 垂 直 に 測 定 装 置 を 当 具の快適さや寝具の機能である寝姿勢の保持が てることよって⽣じた反発⼒を計測するもので 睡眠の質や睡眠効率と関係していること あ る (Horikawa et al., 1993; Murayama et al., (Addison et al., 1986), 寝 具 の ひ と つ で あ る マ 2000, 2005, 2012;肥 ⽥ と 天 野 ,2010;Yonezu ットレスが腰痛と関連することを指摘されてい and Kogure, 2013).さ ら に 近 年 ,超 ⾳ 波 画 像 診 る こ と か ら も 明 ら か で あ る .マ ッ ト レ ス の 硬 さ と 断装置を利⽤したエラストグラフィ法を⽤いた 腰 痛 の 関 連 性 に 関 す る 先 ⾏ 研 究 で は ,中 程 度 の 硬 筋 硬 度 の 計 測 が ⾏ わ れ て い る (Edy et al., 2013; さ の マ ッ ト レ ス が 腰 痛 を 軽 減 す る こ と (Kovacs Lacourpaille et al., 2014;Nordez et al., 2008, et al., 2003)が 報 告 さ れ て い る の に 対 し , や わ ら 2009;Yanagisawa et al., 2009;柳 澤 ら , 2009). かいマットレスは腰痛を引き起こすと報告され エラストグラフィは計測技法によってタイプが て い る (Koul et al., 2000). 実 際 に 整 形 外 科 医 を 異 な る が ,compression タ イ プ は 硬 さ 情 報 を 広 範 対 象 に ⾏ っ た ア ン ケ ー ト 調 査 の 結 果 で は ,回 答 者 囲 か つ リ ア ル タ イ ム に 観 察 で き 、⾼ い 信 頼 度 で 筋 の 95%が マ ッ ト レ ス と 腰 痛 に 関 連 が あ る と 回 答 硬 度 を 測 定 で き る と い う 特 徴 を 有 し て い る (三 ⽵ し て お り ,さ ら に 回 答 者 の 75%が 腰 痛 軽 減 の た め ら ,2006;⾹ ⻄ ,2012).筋 硬 度 と 運 動 に 関 す る に硬いマットレスを推奨していると報告されて 先 ⾏ 研 究 と し て ,運 動 後 に 筋 硬 度 が 上 昇 す る こ と い る (Levy and Huton, 1996). 腰 痛 と マ ッ ト レ が 多 く 報 告 さ れ て い る (Murayama et al.,2000; ス の 間 に 関 連 が あ る 理 由 と し て ,脊 椎 の ア ラ イ メ 孫 ら , 2008; 内 藤 , 1958; Yanagisawa et al., ン ト が 考 え ら れ る . Leilnahari ら は 異 な る 硬 さ の 2011;柳 澤 ら ,2011).こ れ は ⼀ 般 的 に 筋 が 張 っ マ ッ ト レ ス の 上 で 側 臥 位 に さ せ た 場 合 ,マ ッ ト レ て い る と 表 現 さ れ る も の で あ り ,疲 労 に よ っ て 変 43 スポーツ科学研究, 12, 42-52, 2015 年 化する筋の状態を把握するために有⽤な情報で 超 ⾳ 波 画 像 診 断 装 置 ( EUB-7500, ⽇ ⽴ メ デ ィ あ る と 考 え ら れ る . し か し な が ら ,現 在 ま で に 現 コ社製,東京)に搭載されているエラストグラフ 場レベルでエラストグラフィを⽤いて筋のコン ィモードを利⽤し,右側内側広筋(膝蓋⾻上端よ ディションを評価した研究はなされていない. り 内 側 ⽅ 向 へ 斜 め 45 度 の ⾓ 度 で 3 横 指 上 ⽅ ),腹 以 上 よ り ,筋 硬 度 は ア ス リ ー ト の 筋 の 状 態 を 反 直 筋( 臍 部 よ り 2cm 上 ⽅ ,2cm 右 側 ⽅ )、脊 柱 起 映 し ,そ れ は 睡 眠 に よ っ て 変 化 す る 可 能 性 が あ る . ⽴ 筋 ( 第 3 腰 椎 棘 突 起 よ り 3cm 右 側 ) を 対 象 部 ま た ,マ ッ ト レ ス の 硬 さ の 違 い は 就 寝 前 後 の 筋 硬 位 と し て 測 定 し た . 筋 硬 度 は ⾳ 響 カ プ ラ ー ( L65 度 変 化 に 影 響 を 及 ぼ す 可 能 性 が あ る .そ こ で 本 研 ⽤⾳響カプラー,⽇⽴メディコ社製,東京)を参 究では硬さや材質の異なる 5 種類のマットレスを 照 体 と し て ⽤ い ,対 象 部 位 の 硬 度 を カ プ ラ ー の 硬 ⽤い,それらが筋に及ぼす影響を検討した.尚, 度 で 除 す る こ と( 対 象 部 位 の 硬 度 / カ プ ラ ー の 硬 本 研 究 の 仮 説 は ,Leinahari ら (2011)の 報 告 か ら , 度 )で 半 定 量 的 に 対 象 部 位 の Strain Ratio( 単 位: 睡眠中の負荷は脊椎に最もかかると考えられる AU)を 算 出 し た( 図 1).ま た ,本 研 究 で ⽤ い た エ ことから脊柱起⽴筋は就寝前後で筋硬度が硬く ラストグラフィはひずみの⼤きさによって硬さ な る こ と ,ま た 睡 眠 は 運 動 に よ っ て 引 き 起 こ さ れ を 評 価 し て お り , Strain Ratio が ⼤ き い ほ ど 組 織 た⾝体の損傷の治癒を促進する側⾯があること が や わ ら か く ,⼩ さ い ほ ど 組 織 が 硬 い こ と を ⽰ し か ら (Hsu and Lin, 2005), 競 技 特 性 に 関 係 す る て い る .そ の た め 本 研 究 で は 値 の 変 化 が 負 と な る と思われる内側広筋の筋硬度が就寝前後でやわ も の を 筋 硬 度 上 昇( 硬 く な っ た ),正 と な る も の を ら か く な る こ と と し た .ま た , マ ッ ト レ ス の 影 響 筋硬度低下(やわらかくなった)と定義した. エ ラ ス ト グ ラ フ ィ 画 像 を 撮 像 す る 際 ,プ ロ ー ブ に つ い て ,適 度 な 硬 さ の マ ッ ト レ ス は 筋 硬 度 を 改 をリズミカルに圧迫することで⽣体内にひずみ 善させる効果があるとした. を ⽣ じ さ せ る 必 要 が あ る .こ の 時 の 圧 迫 加 速 度 を Ⅱ .⽅ 法 脊 柱 起 ⽴ 筋 及 び 内 側 広 筋 で は 3, 腹 直 筋 で は 4 と 1. 被 験 者 し た .腹 直 筋 で 数 値 が 異 な る の は ,呼 吸 に 合 わ せ て プ ロ ー ブ を 操 作 す る 必 要 が あ っ た た め ,最 も 安 ⼤ 学 男 ⼦ サ ッ カ ー 部 に 所 属 す る 健 常 者 8 名( 年 齢:19.0±0.0 歳 ,⾝ ⻑:171.6±3.3 cm,体 重: 定 し て 撮 像 出 来 た 値 を 採 ⽤ し た た め で あ る .ま た , 64.2±5.7kg, 平 均 値 ±標 準 偏 差 ) を 対 象 と し た . 関 ⼼ 領 域 (Region of Interest : ROI)の 設 定 を 参 本研究は早稲⽥⼤学⼈を対象とする研究に関す 照体は全体を,内側広筋及び腹直筋は筋全体を, る研究等倫理審査委員会の承認を得た(承認番 脊柱起⽴筋については深部が不鮮明であったた 号:2012-285).ま た ,被 験 者 に は 事 前 に 本 研 究 め , 脂 肪 層 下 端 か ら 5mm 程 度 を 範 囲 と し た . 撮 の概要を説明し,書⾯による同意を得た.なお, 像 し た 画 像 か ら ラ ン ダ ム に 3 枚 選 択 し ,各 画 像 の 実験開始前 3 ヶ⽉以内に下肢に傷害を負ったもの, Strain Ratio の 平 均 値 を 筋 硬 度 と し て 採 ⽤ し た . 慢性腰痛や睡眠障害を有するものは除外した. な お ,単 位 は 任 意 単 位 で あ る . 各 筋 に お け る ⽇ 内 再 現 性( ICC( 1,3))は 内 側 広 筋:0.977,腹 直 筋: 0.869,脊 柱 起 ⽴ 筋:0.896,⽇ 間 再 現 性( ICC( 2,3)) 2. 測 定 項 ⽬ は 内 側 広 筋:0.818,腹 直 筋:0.848,脊 柱 起 ⽴ 筋: 本研究における測定項⽬及びその詳細は下記 0.882 で あ っ た . のとおりである. 1) 筋 硬 度 44 スポーツ科学研究, 12, 42-52, 2015 年 参照体 脊柱起立筋 図 1. エ ラ ス ト グ ラ フ ィ 画 像 典 型 例 A:参 照 体 , B:測 定 部 位 を ROI(Region of Interest:関 ⼼ 領 域 )で 囲 ん で い る . ROI 部 分 の Strain Ratio の 値 が 左 上 に 表 ⽰ さ れ て お り , 測 定 部 位 の 値を参照体の値で除した値を筋硬度の値として⽤いた. 就 寝 及 び 起 床 時 間 を 記 ⼊ さ せ ,こ れ ら を 照 合 す る 2) 睡 眠 時 間 ことで睡眠時間を求めた. 本研究では睡眠を 1 ⽇周期で繰り返される⽣理 的 な ⾃ 我 意 識 の 喪 失 と 定 義 し た( 川 村 ,1998;本 3. 実 験 ⼿ 順 間 と 橋 本 , 2010). ま た , 睡 眠 時 間 を 計 測 す る た め , 被 験 者 は 就 寝 時 に 体 動 計 ( Liferecorder 測定に関わる 1 週間の流れの概略図を図 2 に表 GS/Me,株 式 会 社 ス ズ ケ ン 製 )を 装 着 し た .被 験 し た .チ ー ム の ト レ ー ニ ン グ ス ケ ジ ュ ー ル は ⽉ 曜 者が体動計のスイッチ操作を就寝前及び起床後 ⽇ が 練 習 休 ⽌ ⽇ で あ り ,ト レ ー ニ ン グ は ⽇ 中 に ⾏ に ⾏ い ,起 床 後 の 筋 硬 度 計 測 時 に 体 動 計 を 提 出 し われた.この点に留意し,測定時期を週前半は⽕ た . そ の 後 PC 上 に て 専 ⽤ ソ フ ト を ⽤ い て 解 析 を 曜 ⽇ 夜 か ら ⽔ 曜 ⽇ の 朝 ,週 後 半 は ⼟ 曜 ⽇ 夜 か ら ⽇ ⾏ っ た . さ ら に ,参 考 デ ー タ と し て ア ン ケ ー ト に 曜⽇朝と設定した. 月曜日 火曜日 木曜日 金曜日 土曜日 就寝 休養日 マットレ ス交換 水曜日 就寝前 の計測 日曜日 就寝 起床後 の計測 就寝前 の計測 起床後 の計測 図 2. 計 測 時 期 及 び マ ッ ト レ ス 交 換 時 期 の 概 略 図 測 定 は 5 週 間 ⾏ い ,被 験 者 は 週 毎 に 割 り 当 て た 本研究では材質やマットレスの構成が⾝体に マ ッ ト レ ス を 1 週 間 使 ⽤ し た .ま た ,マ ッ ト レ ス 及ぼす影響を検討するために,5 種類のマットレ の使⽤は⽉曜⽇夜からとした. ス を 使 ⽤ し た ( 表 1). 45 スポーツ科学研究, 12, 42-52, 2015 年 表1.使用マットレス記号,構成素材,特性,圧縮弾性率一覧 マットレス記号 A 構成素材 上層:ウレタン 下層:ポリエステル B 極細繊維状樹脂素材 C ポリエステル D ポリエステル E 特性 圧縮弾性率(%) ・上層部で体圧分散、ベース部で体を支える 17 ・下層部で湿気を拡散 ・高い復元性 10 ・高い通気性 ・多くの突起によって体圧を分散 29 ・独立ブロックで身体保持 ・高いクッション性で身体にフィット ・独立したループ状スプリングで体圧を分散 20 ・高い復元性 ・高い通気性 低反発素材 ウルトラ ・低反発ウレタンにより体圧分散 ヴィスコエラスティック 44 後半に分割し,それぞれで対応のある t 検定を⽤ 被 験 者 に は ⻑ 時 間 の ⼊ 浴 や ,練 習 後 の ク ー ル ダ いて各筋の就寝前後の筋硬度を⽐較した. ウ ン 以 外 で の ス ト レ ッ チ ン グ ,マ ッ サ ー ジ と い っ マ ッ ト レ ス ご と の ⽐ 較 は ,週 前 半 及 び 週 後 半 に た筋硬度に変化を及ぼす可能性のある⾏動を制 限した.また,夜間の睡眠時間を確保するため, 分 割 し て ⾏ い ,さ ら に 被 験 者 内 の ば ら つ き を 補 正 ⽇ 中 に 睡 眠 を ⾏ わ な い よ う 指 ⽰ し た . さ ら に ,室 す る た め に 就 寝 前 の 筋 硬 度 の 値 を 1.000 と し た 温 は 測 定 室 及 び 寝 室 共 に 23 度 に 設 定 し た . こ れ 相 対 値 評 価 で 起 床 後 の 値 を ⽰ し た .そ の 後 , 測 定 らは実験開始前に書⾯及び⼝頭にて指⽰すると 時 期 (就 寝 前 ,起 床 後:2)×マ ッ ト レ ス (マ ッ ト レ ス と も に ,実 験 期 間 中 は 測 定 室 内 の 張 り 紙 及 び 適 宜 ラ ベ ル A~E:5)の ⼆ 元 配 置 分 散 分 析 を ⾏ い ,事 後 声掛けを⾏うことによって注意喚起を促した. 検 定 と し て Bonferroni 検 定 を ⾏ っ た . 有 意 ⽔ 準 に つ い て は 全 て 危 険 率 5% 未 満 と し た . 4. 統 計 解 析 Ⅲ.結果 統 計 解 析 に は SPSS for windows version 平 均 睡 眠 時 間 は 5 時 間 42 分 ±53 分 で あ っ た . 21(SPSS Japan, ⽇ 本 )を 使 ⽤ し た .記 述 統 計 は ま た ,表 2 は マ ッ ト レ ス ご と の 睡 眠 時 間 を 表 し て 全 て 平 均 ±標 準 偏 差 で 表 記 し た . 睡眠時間は,1 週間を週前半及び週後半に分割 い る .マ ッ ト レ ス 間 の 睡 眠 時 間 の 違 い は 週 前 半 及 し ,週 前 半 及 び 後 半 そ れ ぞ れ で マ ッ ト レ ス ご と の び後半のいずれにおいても有意な差を認めなか 睡 眠 時 間 を ⽐ 較 す る た め に ,そ れ ぞ れ で 対 応 の あ っ た (週 前 半:F(4,28) =2.111,P > 0.05;週 後 る⼀元配置分散分析を⾏った. 半 : F(4,28)=0.924, P > 0.05). 睡眠による筋硬度変化は 1 週間を週前半及び週 表2.マットレスごとの睡眠時間 睡眠時間 マットレスラベル 週前半 週後半 A 6時間0分±27分 5時間40分±1時間1分 B 5時間51分±48分 5時間32分±57分 C 6時間2分±34分 4時間58分±57分 D 6時間4分±45分 5時間43分±31分 E 5時間32分±34分 5時間38分±1時間21分 睡 眠 に よ る 筋 硬 度 変 化 は ,脊 柱 起 ⽴ 筋 で 週 前 半 後 半( 就 寝 前:0.511±0.187 (AU),起 床 後:0.441 ( 就 寝 前:0.556±0.180 (AU),起 床 後:0.447± ±0.140 (AU),t(39)=2.689,P < 0.05)共 に , 0.188 (AU), t(39) =3.888, P < 0.01) 及 び 週 就寝前と⽐較して起床後に有意な筋硬度上昇を 46 スポーツ科学研究, 12, 42-52, 2015 年 ⽰ し た( 図 3).し か し ,腹 直 筋 及 び 内 側 広 筋 に 有 意 な 変 化 を 認 め な か っ た ( P > 0.05). 図 3. 就 寝 前 及 び 起 床 後 の 筋 硬 度 ( 平 均 ±標 準 偏 差 , **:P < 0.01). 脊 柱 起 ⽴ 筋 は , 週 前 半 及 び週後半ともに就寝前と⽐較して,起床後の筋硬度は有意に上昇した. マットレスごとの筋硬度変化を⽐較した結果 ト レ ス E:0.799±0.225,P < 0.05) ( 図 4).た は ,週 前 半 の 内 側 広 筋 で 交 互 作 ⽤ を 認 め な か っ た だ し ,腹 直 筋 及 び 脊 柱 起 ⽴ 筋 は 週 前 半 及 び 週 後 半 も の の , 測 定 時 期 に 主 効 果 を 認 め (F(4,28) = に お い て 有 意 な 変 化 を 認 め な か っ た ( P> 0.05) 4.869,P = 0.005),マ ッ ト レ ス B 及 び マ ッ ト レ も の の ,脊 柱 起 ⽴ 筋 で は 週 前 半 に 測 定 時 期 で 主 効 ス E で就寝前と⽐較して起床後に有意な筋硬度上 果 の 有 意 な 傾 向 が あ っ た (F(4,28) = 4.441,P = 昇 を ⽰ し た( マ ッ ト レ ス B:0.790±0.168,マ ッ 0.080). 図 4. 週 前 半 に お け る 起 床 後 の 内 側 広 筋 の 筋 硬 度 変 化 . 就 寝 前 の 値 を 1.000 と し た 相 対 値 評 価 を ⾏ っ た . マ ッ ト レ ス B と E に お い て 就 寝 前 と ⽐ 較 し て 有 意 に 筋 硬 度 が 上 昇 し た ( *:P < 0.05). 47 スポーツ科学研究, 12, 42-52, 2015 年 筋硬度が上昇した. マットレスが⾝体に及ぼす影 Ⅳ.考察 本研究では睡眠及びマットレスの種類の違い 響 を 検 討 し た 先 ⾏ 研 究 で は ,主 に 腰 背 部 に 着 ⽬ し が 筋 硬 度 へ 与 え る 影 響 を 検 討 し た .そ の 結 果 ,睡 た も の が 取 り 上 げ ら れ て き た . こ れ は ,マ ッ ト レ 眠によって脊柱起⽴筋の筋硬度が有意に上昇す スの役割が睡眠中の姿勢を保持することが理由 る こ と が 明 ら か と な っ た . さ ら に ,マ ッ ト レ ス 別 の ひ と つ で あ っ た と 考 え ら れ る .睡 眠 中 の 姿 勢 は , に 筋 硬 度 の 変 化 を ⽐ 較 し た 結 果 ,内 側 広 筋 で 週 前 脊 椎 を 中 ⼼ に ⾒ た 場 合 ,⽣ 理 的 彎 曲 を 維 持 し て い 半 に マ ッ ト レ ス B( 最 も 硬 い マ ッ ト レ ス )と E( 最 な い (Leilnahari et al., 2011)た め 脊 椎 や 椎 間 板 もやわらかいマットレス)で,有意な筋硬度上昇 に 負 荷 が か か る こ と や ,腰 背 部 の 落 ち 込 み が ⼤ き を⽰した. いことから腰背部への影響が主に検討されてき 就寝前後で脊柱起⽴筋の筋硬度が変化した理 た と 推 察 さ れ る .今 回 の 実 験 で は 測 定 対 象 を 腰 背 由 と し て 2 つ の 可 能 性 が 考 え ら れ る .第 ⼀ に 脊 椎 部だけでなく,同じ体幹部の腹直筋,そして競技 周 囲 の 組 織 的 変 化 に よ る も の で あ る .先 ⾏ 研 究 に 特 性 を 踏 ま え ,下 肢 筋 で ⽐ 較 的 筋 体 積 の ⼤ き い 内 お い て 、睡 眠 時 の 脊 椎 へ の 荷 重 負 荷 は 軽 度 で あ る 側 広 筋 を 対 象 と し た .こ れ ら の 測 定 部 位 の 中 で 内 ことから椎間板が組織液を吸収することで膨張 側 広 筋 の み 筋 硬 度 の 変 化 を 認 め た .こ れ は 主 に 練 し 、そ の 結 果 椎 間 板 が ⻑ 軸 ⽅ 向 に 伸 び る た め 椎 間 習 の 負 荷 が 下 肢 に 影 響 し た も の と 考 え ら れ る .塩 板の線維の緊張が⼤きくなるという報告がある ⽥は陸上競技選⼿を対象に合宿期間中の下腿筋 (Botsford et al., 1994). さ ら に , Adams ら は 硬 度 を 継 続 的 に 計 測 し た 結 果 ,合 宿 期 間 経 過 と と 椎間板の⾼さがクリープ荷重によって午前より もに腓腹筋内側頭の筋腹と筋腱移⾏部付近の硬 も 午 後 に 低 く な る と 報 告 し て い る (Adams et 度が有意に上昇したことを⽰している(塩⽥, al.,1987).ま た ,脊 椎 の 柔 軟 性 に 関 す る ⽇ 内 変 動 2014). こ の こ と か ら 筋 内 部 で は , 両 極 端 な 硬 さ で は ,腰 椎 の 屈 曲 ⾓ 度 は 朝 に 最 低 値 を ⽰ し , そ の の マ ッ ト レ ス を ⽤ い た 睡 眠 は ,運 動 に よ っ て 引 き 後 時 間 の 経 過 と 共 に 変 化 し ,16 時 頃 に 最 ⾼ 値 を ⽰ 起こされた筋疲労の影響を取り除くことが出来 す と さ れ て い る (Gifford, 1987).以 上 の こ と か ら , な か っ た 可 能 性 が あ る .ま た , 腰 背 部 に 着 ⽬ し た 椎 間 板 周 囲 の 組 織 に は ⽇ 内 変 動 が あ り ,そ の 中 で 先 ⾏ 研 究 に よ る と ,や わ ら か い マ ッ ト レ ス (Koul も 起 床 時 あ る い は 朝 に 椎 間 板 が 最 も 膨 張 し ,周 囲 et al.,2000) や 、過 度 に 硬 い マ ッ ト レ ス (Kovacs の組織の緊張が⾼いことが推察される.第⼆に, et al., 2003)で は 腰 部 の 痛 み が 悪 化 し た と い う 報 筋 の 不 動 化 に よ る 影 響 が 考 え ら れ る .こ れ は 寝 姿 告 が な さ れ て い る . し か し ,今 回 は 内 側 広 筋 で 筋 勢 の 保 持 に よ っ て 筋 の 不 動 化 が 起 こ り ,ア ク チ ン 硬 度 が 有 意 に 上 昇 し て い た .腰 痛 の 主 訴 と し て 筋 とミオシンの間に安定的な結合を作り出してい の 張 り が 含 ま れ て お り ,や わ ら か い マ ッ ト レ ス や る と さ れ て い る (Hill, 1968). こ の こ と が 筋 硬 度 過度に硬いマットレスでは腰痛を悪化させると 上 昇 に 変 化 を 与 え て い る と 考 え ら れ る .以 上 よ り , さ れ て い る .こ の こ と か ら 腰 背 部 の 筋 は マ ッ ト レ 睡 眠 中 の 筋 硬 度 変 化 が ⽣ じ る 要 因 と し て ,睡 眠 中 スによって筋緊張を引き起こす可能性があった の 椎 間 板 の 組 織 的 変 化 ま た は 筋 の 不 動 ,あ る い は が ,本 研 究 の 結 果 か ら そ の 他 の 筋 に 対 し て も 影 響 そ の 両 ⽅ に よ っ て 筋 緊 張 が ⽣ じ た る こ と で ,就 寝 を及ぼす可能性があることを⽰唆した. エ ラ ス ト グ ラ フ ィ の 再 現 性 は ,⽇ 内 及 び ⽇ 間 で 前と⽐較して起床後に有意な筋硬度上昇を引き ICC は 0.818 – 0.977 と ⾼ い 値 を ⽰ し た .従 来 ⽤ 起こしたのではないかと考えられる. 次にマットレスの違いによる筋硬度の変化に い ら れ て い た 押 し 込 み 式 筋 硬 度 計 は ,深 部 に 存 在 つ い て で あ る が ,有 意 な 変 化 を 認 め た の は 内 側 広 し て い る 筋 や ⾻ の 影 響 を 避 け ら れ な い こ と や ,押 筋 で ,マ ッ ト レ ス B と E を ⽤ い た 場 合 に 週 前 半 の し込むことで評価される部分が表層に留まるこ 48 スポーツ科学研究, 12, 42-52, 2015 年 Ⅴ.結論 と が 問 題 点 と さ れ て い る . し か し ,超 ⾳ 波 エ ラ ス ト グ ラ フ ィ で は 超 ⾳ 波 画 像 を ⽤ い る た め ,⽣ 体 内 本研究は睡眠及びマットレスの違いが筋硬度 の情報を得られる点が従来の計測法よりも優れ へ 与 え る 影 響 を 検 討 す る こ と を ⽬ 的 と し た .そ の て い る .今 回 の 計 測 で は 筋 内 部 の 硬 さ 情 報 を 得 る 結 果 ,睡 眠 そ の も の は 脊 柱 起 ⽴ 筋 の 筋 硬 度 を 有 意 こ と が 出 来 て い た こ と に 加 え ,⾼ い 再 現 性 を 有 し に 上 昇 さ せ ,マ ッ ト レ ス 間 の ⽐ 較 で は ,最 も 硬 い て い た こ と か ら ,本 研 究 の 計 測 に 関 し て は 問 題 な マットレスとやわらかいマットレスを⽤いた場 かったものと考えられる. 合 ,週 前 半 に お い て 内 側 広 筋 で 就 寝 前 と ⽐ 較 し て 起床後に有意な筋硬度の上昇を⽰した.ただし, 本研究の限界点として,介⼊期間と⽣活習慣, 対 象 者 数 の 3 点 が 挙 げ ら れ る .ま ず ,介 ⼊ 期 間 で 測 定 期 間 が 短 か っ た こ と か ら ,⻑ 期 間 調 査 を ⾏ う あ る が 今 回 は ⽇ 程 の 都 合 上 、各 マ ッ ト レ ス の 使 ⽤ こ と に よ り ,マ ッ ト レ ス の 特 性 を よ り 反 映 し た 結 は 1 週 間 で あ っ た . 先 ⾏ 研 究 で は 4 週 間 か ら 90 果を⽰す余地がある. ⽇ 間 (Jacobson et al,2009,2010;Price et al, Ⅵ.謝辞 2003;Kovacs et al.,2003)と ⽐ 較 的 ⻑ 期 間 に 亘 っ て 実 験 を ⾏ っ て い た .ま た , 先 ⾏ 研 究 で は 新 し 本 研 究 遂 ⾏ に あ た り ,私 ⽴ 流 通 経 済 ⼤ 学 サ ッ カ い寝具への適応に最低でも 5 ⽇間必要であるとの ー 部 ⼿ 呂 内 勝 政 ⽒ 及 び 所 属 選 ⼿ ,古 川 雅 嗣 ⽒ に 御 指 摘 も あ る (Bader and Engdal,2000).今 回 の 協⼒いただきましたこと深く感謝申し上げます. 研究で 5 ⽇⽬にマットレス間の有意な変化が認め ま た ,本 研 究 は ⻄ 川 産 業 株 式 会 社 か ら の 受 託 研 究 ら れ な か っ た 理 由 は ,⼀ 時 的 に ⾝ 体 が マ ッ ト レ ス として⾏った. に 順 応 し た 結 果 で あ る 可 能 性 が あ る .⻑ 期 間 継 続 的 に 調 査 を ⾏ っ た 場 合 ,⼀ 時 的 に 順 応 し た 後 の 変 Ⅵ.引⽤⽂献 化 も 観 察 す る こ と が 出 来 る こ と か ら ,先 ⾏ 研 究 を ・ Adams M. A., Dolan P., Hutton W. C. 基 に し て 考 え た 場 合 ,過 度 に 硬 い マ ッ ト レ ス と や (1987) . Diurnal variations in the stresses わ ら か い マ ッ ト レ ス で は ,今 回 有 意 差 を 認 め た 内 on 側 広 筋 以 外 に ,腰 背 部 の 筋 硬 度 も 上 昇 し た 可 能 性 Pa.1976), 12(2), 130-137. the lumbar spine. Spine (Phila ・ Addison RG, Thorpy MJ, Roth T. (1986) . A があると推察される. survey 次 に ⽣ 活 習 慣 で あ る が ,本 研 究 の 対 象 者 の ⾷ 事 of the United States public 時 間 及 び 練 習 時 間 は 同 ⼀ で あ っ た も の の ,消 灯 時 concerning the quality of sleep. J.Sleep 間やその他の⽇常⽣活の⾏動は必ずしも⼀定で Res., 16, 244. は な か っ た .ま た , ト レ ー ニ ン グ 内 容 に よ っ て 運 ・ Arroyo-Morales M., Olea N., Ruíz C., del 動 負 荷 も 異 な る .こ れ ら の 条 件 を 統 ⼀ し た 検 討 も Castilo Jde D, Martínez M., Lorenzo C., 今後必要であると考えられる. Díaz-Rodríquez L. (2009) . Massage after 最 後 に 対 象 者 で あ る が ,測 定 時 間 の 都 合 か ら 被 exercise-responses of immunologic and 験 者 を 増 や す こ と が 出 来 な か っ た .こ れ は 起 床 後 endocrine markers: a randomized single- の筋硬度が時間経過とともに変化する可能性を blind 考 慮 し た た め ,待 機 時 間 を 含 め 必 要 以 上 に 時 間 を Journal 要 す る こ と が 出 来 な い 事 情 が あ っ た .以 上 の 理 由 Research, 23(2), 638-644. placebo-controlled of Strength & study. The Conditioning ・ Bader G. G., Engdal S. (2000) . The に よ り ,⼤ ⼈ 数 を 対 象 と し た 実 験 介 ⼊ を ⾏ う こ と influence of bed firmness on sleep quality. が出来なかった. Appl.Ergon., 31(5), 487-497. 49 スポーツ科学研究, 12, 42-52, 2015 年 factors ・ Botsford D. J., Esses S. I., Ogilvie-Harris among menopausal women. D. J. (1994) . In vivo diurnal variation in Journal of Nursing Research, 13(2), 153- intervertebral 164. disc volume and ・ Jacobson B. H., Boolani A., Dunklee G., morphology. Spine (Phila Pa.1976), 19(8), Shepardson A., Acharya H. (2010) . Effect 935-940. ・ Cortis C., Tessitore E.,Meeusen Effects A., R.,Capranica of L. 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