公募要領 - 日本離島センター

平成27年度
二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金
(離島の低炭素地域づくり推進事業)
公 募 要 領
募集期間
平成27年4月28日(火)∼5 月27日(水)
平成27年4月
公益財団法人日本離島センター
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はじめに
○ 公益財団法人日本離島センター(以下「センター」という。
)では、
環境省から二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(離島の低炭素地
域づくり推進事業)の交付決定を受け、離島における再生可能エネル
ギーや省エネルギーの事業計画策定や設備導入に対する補助金を交
付する事業を実施します。
○ 本事業の概要、対象事業、応募方法及びその他の留意していただきた
い事項は、この公募要領に記載するとおりですので、応募される方は、
熟読いただくようお願いいたします。
○ なお、補助事業者として選定された場合には、二酸化炭素排出抑制対
策事業費等補助金(離島の低炭素地域づくり推進事業)交付規程(以
下「交付規程」という。
)に従って手続等を行っていただくことにな
ります。
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目 次
1.補助金の目的と性格
2.事業内容
3.年間スケジュールおよび手続きの流れ
4.応募について
5.採択審査基準について
6.申請及び交付決定から事業実施の留意事項について
7.提出先・問い合わせ先
参考資料:補助事業における利益等排除について
別添1:申請様式
別添2 経理的基礎等に関する提出書類
別添3:暴力団排除に関する誓約事項
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補助金の応募をされる皆様へ
本補助金については、国庫補助金である公的資金を財源としておりますので、社会
的にその適正な執行が強く求められており、センターとしましても、補助金に係る不
正行為に対しては厳正に対処します。
従って、本補助金に対し応募の申請をされる方、申請後、採択が決定し補助金の交
付決定を受けられる方におかれましては、以下の点につきまして、充分ご認識された
上で、応募の申請を行っていただきますようお願いします。
1 応募の申請者がセンターに提出する書類には、如何なる理由があってもその内容
に虚偽の記述を行わないでください。
2 センターから補助金の交付決定を通知する前において発注等を行った経費につい
ては、補助金の交付対象とはなりません。
3 補助金で取得し、又は効用の増加した財産(取得財産等)を、当該財産の処分制
限期間(法定耐用年数)内に処分(補助金の交付目的に反して使用し、譲渡し、交換
し、貸し付け、又は担保に供することをいう。
)しようとするときは、事前に処分内容
等についてセンターの承認を受けなければなりません。なお、センターは、必要に応
じて取得財産等の管理状況等について調査することがあります。
4 補助事業の適正かつ円滑な実施のため、その実施中又は完了後に必要に応じて現
地調査等を実施します。
5 補助事業に関し不正行為が認められたときは、当該補助金に係る交付決定の取り
消しを行うとともに、支払い済の補助金のうち取り消し対象となった額に加算金(年
10.95%の利率)を加えた額で返還していただくことになります。
6 なお、補助金に係る不正行為に対しては、補助金等に係る予算の執行の適正化に
関する法律(昭和30年法律第179号)第29条から第32条において、刑事罰等
を科す旨規定されています。
4
1.補助金の目的と性格
○本補助金は、本土と送電線で連系されていない離島における自立・分散型エネルギ
ー社会の実現及びエネルギー起源二酸化炭素排出抑制のために、離島の低炭素地域づ
くりに向けた事業化計画策定や実現可能性調査、及び離島の特性を踏まえた先導的な
再エネ・減エネ設備等を導入する事業を行うことにより、地域資源を活用した再生可
能エネルギーの導入及び省エネルギーを推進し、もって地球環境保全に資することを
目的としています。
○事業の実施によりエネルギー起源二酸化炭素の排出量が削減されることが重要です。
このため、申請においては、算出過程も含む二酸化炭素の削減量の根拠を明示してい
ただきます。また、事業完了後は削減量の実績を報告していただくことになります。
○本補助金の執行は、法令及び交付規程等の規定により適正に行っていただく必要が
あります。
具体的には、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(昭和30年法律第
179号。以下「適正化法」という。
)
、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する
法律施行令(昭和30年政令第255号。以下「適正化法施行令」という。
)
、及び交
付規程に従い実施していただきます。
万が一、これらの規定が守られず、センターの指示に従わない場合には、交付規程
に基づき交付決定の取消の措置をとることもあります。
また、
事業完了後においても、
補助事業の効果が発現していないと判断される場合には、補助金返還などの対応を求
めることがありますので、この点についても十分ご留意いただいた上で、応募してく
ださい。
事業開始は、交付決定日以降となります。
・事業完了後も、事業報告書(二酸化炭素削減量の把握等)の提出や適正な財産管理、
補助事業の表示などが必要です。
・補助事業で整備した財産を処分(補助金の目的に反し使用、譲渡、廃棄等を行うこ
と。
)しようとする場合は、あらかじめセンターに申請を行い、承認を受ける必要があ
ります。
・これらの義務が十分果たされないときは、センターより改善のための指導を行うと
ともに、事態の重大なものについては交付決定を取り消すこともあります。
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2.事業内容
(1)事業内容及び対象地域
本土と送電線で連系されていない離島を対象地域として、下記の事業を実施いたし
ます。
事業の種類
事業の内容
再生可能エネルギーの導入や省エネルギーの推進など、離
低炭素地域づくり事業 島の低炭素地域づくり事業の計画策定や実現可能性調査
化計画策定支援事業
(FS調査)を行う事業で、事業期間は単年度(平成 27
年度)とし、予算の範囲内とします。
補助事業者(p.12 の代表事業者及び共同事業者を含む。)
が使用する離島の特性を踏まえた先導的な再生可能エネル
ギー・省エネルギー等設備を導入する事業であって、事業
再生可能エネルギー・省
エネルギー等設備導入
推進事業
期間は単年度(平成 27年度)とし、予算の範囲内としま
す。
(※ただし、応募時に年度毎の事業経費を明確に区分した
実施計画書が提出されることを前提として、補助事業の実
施期間を2年以内とすることができます。補助対象期間は
単年度であるため、補助金の交付申請等は、年度ごとに行
っていただく必要があります。p.20 6(1)※を参照。
)
(2)各事業の概要
①低炭素地域づくり事業化計画策定支援事業
再生可能エネルギーの導入や省エネルギーの推進など、離島の低炭素地域づくり事
業の計画策定や実現可能性調査(FS調査)を行う事業であって、次のすべての要件
に適合したものを対象とします。
ア 再生可能エネルギー発電に関する事業を含み、事業化を前提とした計画策定であ
ること。
イ 再生可能エネルギー熱や省エネルギー設備の導入に係る事業化の計画を併せて検
討する場合は、アの計画において電気を供給する需要家を対象とするなどの密接な
関連が認められること。
ウ 調査対象は下記の範囲内であって、事業化に向けた具体的な検討を行うものであ
ること。
(ア)基本設計調査
(イ)発電量・熱需要等の算定
(ウ)事業性及び実現可能性の評価に関する調査
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(エ)資金調達方法の検討
(オ)地域の合意形成に資する検討
(カ)事業実施主体、実施体制に関する検討
(キ)その他、事業化計画の策定に必要な調査又は検討等
エ 補助事業の実施により策定される計画の実施が合理的に見込まれること。
【その他の要件】
次の要件に沿い、事業を実施すること。
ア 事業化計画に基づくそれぞれの設備について、その導入前は事業化により見込ま
れる二酸化炭素削減量を、その導入後は稼働した実績による二酸化炭素削減量を算
定すること。また、センターの求めに応じて、これらの情報を提供すること。
イ 補助事業の完了後、実績報告書とともに策定した事業化計画をセンターに提出す
ること。
なお、事業化計画は次の事項を記載すること。
(ア)調査又は検討結果
(イ)事業化により見込まれる二酸化炭素削減量及びその算定方法
(ウ)事業採算性又は光熱費等削減の評価
(エ)事業化までのスケジュール
(オ)その他事業化に必要な事項
②再生可能エネルギー・省エネルギー等設備導入推進事業
離島の特性を踏まえた先導的な再生可能エネルギー・省エネルギー等設備を導入す
る事業であって、次のすべての要件に適合したものを対象とします。
ア 導入する再生可能エネルギー発電設備及びその付帯設備が以下の要件を満たすこ
と。
(ア)太陽光、風力、小水力発電(定格出力 1,000kW 未満のもの)
、地熱(温泉
発電)
、バイオマス等の設備であって、既に導入の実績があり発電量の算定が
可能な設備
(イ)蓄電池、配電線、変圧器等及びこれらの付帯設備であって、その他(ア)の
設備を運用する上で直接必要な設備
イ 再生可能エネルギー熱設備をアの設備と併せて導入する場合は、アの設備により
電気を供給する需要家を対象とするなどの密接な関連が認められ、かつ、導入する
設備が以下の要件を満たすこと
(ア)太陽熱、バイオマス熱又は温泉熱利用設備であること
(イ)その他の再生可能エネルギー熱設備であって CO2 削減率が 10%以上かつ
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CO2 削減費用が1トンあたり1万円以下であるもの
(ウ)付帯設備については、
(ア)又は(イ)の設備を運用する上で直接必要なもの
に限る
ウ 省エネルギー設備をアの設備と併せて導入する場合は、アの設備により電気を供
給する需要家を対象とするなどの密接な関連が認められ、かつ、導入する設備が以
下の要件を満たすこと
(ア)空気熱・地中熱利用ヒートポンプ、燃料電池又はガスコジェネレーション設
備であること
(イ)その他の省エネルギー設備であって CO2 削減率が 10%以上かつ CO2 削減
費用が1トンあたり1万円以下であるもの
(ウ)付帯設備については、
(ア)又は(イ)の設備を運用する上で直接必要なもの
に限る
エ ア∼ウに掲げる設備について、補助事業期間内に設置が完了されること
オ アの再生可能エネルギー発電設備を補助対象設備に含める場合は、固定価格買取
制度による売電を行わないこと。なお、補助対象設備に再生可能エネルギー発電設
備を含めない場合においても、アの再生可能エネルギー発電設備を新規に導入する
こと。
【その他の要件】
補助事業の実施による二酸化炭素の削減量を把握すること。また、センターの求め
に応じて、事業の実施に係るこれらの情報を提供すること。
(3)事業スキームについて
① 公募
② 応募
公益財団法人
日本離島センター
④ 採択・不採択の通知
(申請団体)
地方公共団体
民間企業他
⑤ 交付申請
⑥ 交付決定
⑦ 実績報告
⑧ 確定検査・補助金交付
③ 審査・採択の
承諾決定
評価委員会
(外部有識者)
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事業実施
(4)補助金の補助率・補助額について
・補助金の交付等に関して必要な事項は、補助金等に係る予算の執行の適正化に関
する法律(昭和30年法律第179号。以下「適化法」という。
)
、補助金等に係
る予算の執行の適正化に関する法律施行令(昭和30年政令第255号。以下「適
化法施行令」という。
)その他の法令及び交付規程に定めるとおりとし、審査結果
により補助金額が減額される場合があります。
・低炭素地域づくり事業化計画策定支援事業については、定額補助(10/10)
(ただし、上限は1,000万円)とし、予算内で限度額があります。
・再生可能エネルギー・省エネルギー等設備導入推進事業については、補助金対象
経費の3分の2以内(千円未満切り捨て)で、予算内で限度額があります。
事業の種類
補助率・補助額
低炭素地域づくり事業化計画策定支援事業
補助率:定額(1000万円以内)
再生可能エネルギー・省エネルギー等設備導入 補助率:3分の2
推進事業
(5)補助事業の期間
・交付決定日∼平成28年2月29日(月)
3.年間スケジュールおよび手続きの流れ
(1)事業の年間スケジュールについて
平成27年 4月28日(火)
:公募開始(①)
5 月27日(水)
:応募締切(17時必着)
(②)
(以降、必要に応じて随時公募)
6月上中旬
:評価委員会開催・採択(③ ④)
採択以降
:交付申請(⑤)
交付決定(⑥)
平成28年 2月29日(月)
:補助事業完了期限
3月 4日(金)
:実績報告書提出締切(必着)
(⑦)
3月中
:確定検査・補助金交付(⑧)
※カッコ内の数字は 3.
「
(3)事業スキームについて」に対応
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(2)手続きの流れ
申請書の提出
申請書等の必要書類を作成し、期日までにセンターまで提出
応募内容の審査
評価委員会において内容審査および補助金額を査定
採択の決定
審査の結果を応募者へ通知
交付の申請
採択の通知を受けた事業者には、交付規程に基づき、補助金交付
申請書をセンターまで提出。審査結果の通知とあわせて、補助金
交付申請書の提出期限を連絡。
交付の決定
補助金交付申請書の内容を審査し、補助金の交付決定を行う。
事業の実施
交付決定後に事業に着手。
事業の完了
翌年2月29日(月)までに事業を完了。
事業の実績報告
事業完了日から起算して 30 日を経過した日又は当該年度の3月
4日のいずれか早い日までに実績報告書を作成しセンターへ提
出。
補助金額の確定
実績報告書の提出後、適化法、交付規程に基づき、その内容を審
査し、補助金額の確定通知書をセンターより送付。
(審査の結果、
減額される場合あり。
)
補助金額の請求
補助金額の確定後、補助金の精算払いを行うため、センターへ精
算払請求書を提出。
補助金の支払い
精算払請求書受領後、センターより補助金を支払。
4.応募について
(1)公募受付期間
平成27年4月28日(火)から平成27年5月27日(水)17時必着
※受付期間以降にセンターに到着した書類のうち、遅延がセンターの事情に起因
しない場合は、いかなる理由があっても応募を受け付けませんので、十分な余裕を
もって応募してください。
(2)審査及び間接補助事業者の決定
応募いただいた事業は評価委員会で審査します。
審査結果は申請者に通知します。
(3)事業実施期間
交付決定日から平成28年2月29日(月)までとします。
(4)応募方法
事業の応募に必要な書類と電子媒体を、公募期間内にセンターに持参または郵送
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(書留郵便等の配達の記録が残るものに限る)により提出してください。ファック
ス及び電子メール(インターネット)での提出は認めません。
提出物は封書にて、宛名面に「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(離島の
低炭素地域づくり推進事業)応募書類」と赤字で明記してください。また、応募書
類の送付時に本件窓口までその旨電子メールで連絡してください。(電子メールの
件名は「平成27年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(離島の低炭素地域
づくり推進事業)補助事業応募書類送付の連絡【団体名】」とし、本文中に団体名、
事業名(低炭素地域づくり事業化計画策定支援事業又は再生可能エネルギー・省エ
ネルギー等設備導入推進事業)、担当者名及び連絡先を記入すること。)応募書類
受付後、そのメールに返信します。
(5)提出書類
・ 補助事業の応募には、次の書類の提出が必要です。
①別添1による応募申請書
②申請団体の業務案内・パンフレット等(組織概要や業績等がわかる書類)
。
③別添2による経理的基礎等に関する提出書類。
④別添3による誓約書。
※その他センターが必要と認める書類等の提出を求める場合があります。
※申請書(別添1別紙の実施計画書)には本事業の実施についての自治体との調整
状況を記入してください。
応募者は、以上の書類を提出期間中に提出してください。
原則として、一度提出された書類の変更は受け付けません。提出書類は案件の
選定のみに用います。
・ 提出部数は、提出書類①∼④を1つにまとめたファイル(書類)を計8部(正1
部・副7部)及び提出書類①の電子データ(CD-R 又は DVD-R)を計1枚としま
す。②以降の電子媒体は不要です。
※ 電子データのレーベル面には「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(離島
の低炭素地域づくり推進事業)応募書類」と記載するとともに、事業名(低炭素
地域づくり事業化計画策定支援事業又は再生可能エネルギー・省エネルギー等設
備導入推進事業)
・団体名・事業実施地域名を必ず記載してください。
なお、審査過程において、必要に応じて電話及び電子メールにて別途問い合わ
せさせていただく場合があります。その場合、追加書類の提出をお願いすること
もあり得ますので、御了承ください。
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・ 提出書類の作成及び提出における注意事項は、次のとおりです。
①いずれの書類も、原則、用紙はA4、日本語、ワープロ書きとしてください。た
だし、提出書類②及び③については既存のものを活用していただいてもかまいま
せん。
②提出書類に不備がある場合は、
提出書類を無効とさせていただく場合があります。
無効とした場合は、提出書類を返却いたします。
③応募した事業が採択された場合、当該応募に係る提出書類については、
「行政機関
の保有する情報の公開に関する法律」
(平成11年法律第42号)に基づき、不開
示情報(個人情報、法人の正当な利益を害する情報等)を除いて、情報公開の対
象となり得る旨、あらかじめご了承ください。
④応募者は、応募事業が採択された場合、センターからの条件に基づいて事業を実
施することに異存がないことをあらかじめ了解したものとみなします。したがっ
て、応募を行おうとする者は、前述の条件及びセンターより提示した公募要領等
に記載された事項に同意した上で、応募申請書を作成・提出してください。
(6)応募対象
本補助事業の応募ができる者は、次のいずれかに該当する者とします。
①民間企業
②独立行政法人通則法(平成 11 年法律第 103 号)第2条第1項に規定する独立
行政法人
③一般社団法人・一般財団法人及び公益社団法人・公益財団法人
④都道府県、市町村、特別区及び地方公共団体の組合
⑤法律により直接設立された法人
⑥その他環境大臣の承認を経てセンターが認める者
補助事業を2者以上の事業者が共同で実施する場合には、共同で申請するものと
し、その代表者を交付の対象者とします。なお、代表者は、補助事業を自ら行い、
かつ、当該補助事業により財産を取得する場合はその財産を取得する者に限ります。
また、この場合において、代表者を代表事業者、それ以外の事業者を共同事業者と
いうこととします。
(7)補助事業者の義務
本補助事業の交付決定を受けた場合は、
以下の条件を遵守しなければなりません。
・ 補助金の遂行状況について、センターが状況の報告を求めた場合には、速やか
に報告しなければなりません。
・ 補助事業を完了した時又は廃止の承認を受けた時は、速やかに実績報告書を提
出しなければなりません。
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・ 上記の他、補助事業の自己評価等について結果報告書を作成していただく場合
があります。
・ 補助事業に係る経理について、
その収支の事実を明確にした証拠書類を整理し、
補助事業を完了した日の属する年度の終了後、
5年間保存しなければなりません。
・ 補助事業により取得した財産及び効用の増加した財産(50万円以上のもの)
については、補助事業の完了後も善良なる管理者の注意をもって管理し、補助金
の交付の目的に従って効果的運用を図らなければなりません。交付規程に定める
処分制限期間内に当該財産を処分(転用(目的外使用)、譲渡、交換、貸付け、
担保に供する処分、廃棄)する場合は、事前にセンターに対し、財産処分の申請・
承認を要します。また、財産を処分することにより収入があり、又はあると見込
まれるときは、当該収入をセンターに納付していただくことがあります。
・ なお、交付申請書等で財産の譲渡等があらかじめ記載されており、それが補助
目的を達成するために必要と認められ、交付決定された場合であっても、当該譲
渡等により相当の収益が生じないようにしてください。
(8)応募に関するその他の条件
応募に関しては(1)∼(7)に定める要件の他、下記の条件を満たすことが必
要。
・関係する法令等を遵守し、事業が実施されること。
・計画期間内及び予算の範囲内で実施可能であり、地域性に鑑み工期及び手法が適
切であること。本事業の実施期間内に事業完了可能であること。
・別添3について条件を満たしていること。
(9)補助金の交付の対象となる経費について
①低炭素地域づくり事業化計画策定支援事業
事業を行うために必要な人件費及び業務費(共済費、旅費、謝金、消耗品費、印
刷製本費、通信運搬費、借料・損料、会議費、賃金、雑役務費及び委託料)であっ
て下記に掲げる経費並びにその他必要な経費でセンターが承認した経費
(都道府県、
市町村、特別区及び地方公共団体の組合が事業を実施する場合は、常勤職員の人件
費及び共済費を除く。
)
。
○人件費(賃金)
事業に直接従事する労務者に対する給与をいい、雇用目的、内容、人数、単価、
作業時間及び金額がわかる資料を添付すること。
・ 事業に直接従事する労務者とは、補助金を申請する事業者の職員を指し、事業
に係る調整、資料作成など実際に本事業に従事した時間分の人件費が補助対象と
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なります。間接的な作業は補助対象となりません。また、地方公共団体の職員の
給与は対象外です。
・ 対象者は、事業に従事した時間を証明するために所定の業務日誌等を作成して
いただく必要があります。
・ 人件費の算出方法については、環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補
助金の額の確定時における実績報告の人件費の算出方法について(平成 24年2
月 24日事務連絡)
」に基づき行う必要があります。
・ 補助職員の人件費については、事務手続き等の事業の補助を行う職員の人件費
に限ります。
○業務費
■共済費(社会保険料)
事業に直接従事する労務者(補助職員を含む。
)に対する共済組合負担金と事業主
負担保険料をいい、使途目的、人数、単価及び金額がわかる資料を添付すること。
■旅費
事業を実施するために直接必要な交通移動に係る経費をいい、目的、人数、単価、
回数及び金額がわかる資料を添付すること。
■謝金
事業を実施するために直接必要な会議等に出席する外部専門家等に対する謝金を
いい、目的、人数、単価、回数及び金額がわかる資料を添付すること。
■消耗品費
事業を実施するために直接必要な事務用品類等の購入のために必要な経費をいい、
使途目的、品目、単価、数量及び金額がわかる資料を添付すること。
■印刷製本費
事業を実施するために直接必要な設計用紙等印刷、写真焼付及び図面焼増等に係
る経費、報告書の印刷製本、資料の印刷等に係る経費をいい、使途目的、品目、単
価、数量及び金額がわかる資料を添付すること。
■通信運搬費
事業を実施するために直接必要な郵便料等通信費、資料等の送料等をいい、使途
目的、品目、単価、数量及び金額がわかる資料を添付すること。
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■委託料
事業を実施するために直接必要な業務の一部を外注する場合に発生する特殊な技
能又は資格を必要とする業務に要する経費をいい、使途目的、業務内容及び経費内
訳がわかる資料を添付すること。なお、委託を行う場合は、競争に付することが困
難又は不適当である場合を除き、競争により委託先を決定すること。
■使用料及賃借料
事業を実施するために直接必要な会議等に係る会場使用料(借料)をいい、目的、
回数及び金額がわかる資料を添付すること。
②再生可能エネルギー・省エネルギー等設備導入推進事業の経費について
事業を行うために必要な工事費(本工事費、付帯工事費、機械器具費、測量及試
験費)
、設備費、業務費及び事務費であって下記に掲げる経費並びにその他必要な経
費でセンターが承認した経費。
○工事費
<本工事費>
(直接工事費)
■材料費
事業を行うために直接必要な材料の購入費をいい、これに要する運搬費、保管料
を含むものとする。この材料単価は、建設物価(建設物価調査会編)
、積算資料(経
済調査会編)等を参考のうえ、事業の実施の時期、地域の実態及び他事業との関連
を考慮して事業実施可能な単価とし、根拠となる資料を添付すること。
■労務費
本工事に直接必要な労務者に対する賃金等の人件費をいう。この労務単価は、毎
年度農林水産省、
国土交通省の2省が協議して決定した
「公共工事設計労務単価表」
を準用し、事業の実施の時期、地域の実態及び他事業との関連を考慮して事業実施
可能な単価とし、根拠となる資料を添付すること。
■直接経費
事業を行うために直接必要とする経費であり、次の費用をいう。
・ 特許権使用料(契約に基づき使用する特許の使用料及び派出する技術者等に要
する費用)
・ 水道、光熱、電力料(事業を行うために必要な電力電灯使用料及び用水使用料)
・ 機械経費(事業を行うために必要な機械の使用に要する経費(材料費、労務費
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を除く。
)
)
(間接工事費)
■共通仮設費
次の費用をいう。
①事業を行うために直接必要な機械器具等の運搬、移動に要する費用
②準備、後片付け整地等に要する費用
③機械の設置撤去及び仮道布設現道補修等に要する費用
④技術管理に要する費用
⑤交通の管理、安全施設に要する費用
■現場管理費
請負業者が事業を行うために直接必要な現場経費であって、労務管理費、水道光
熱費、消耗品費、通信交通費その他に要する費用をいい、類似の事業を参考に決定
する。
■一般管理費
請負業者が事業を行うために直接必要な法定福利費、修繕維持費、事務用品費、
通信交通費をいい、類似の事業を参考に決定する。
<付帯工事費>
本工事費に付随する直接必要な工事に要する必要最小限度の範囲で、経費の算定
方法は本工事費に準じて算定すること。
<機械器具費>
事業を行うために直接必要な建築用、小運搬用その他工事用機械器具の購入、借
料、運搬、据付け、撤去、修繕及び製作に要する経費をいう。
<測量及試験費>
事業を行うために直接必要な調査、測量、基本設計、実施設計、工事監理及び試
験に要する経費をいう。また、補助事業者が直接、調査、測量、基本設計、実施設
計、工事監理及び試験を行う場合においてこれに要する材料費、労務費、労務者保
険料等の費用をいい、請負又は委託により調査、測量、基本設計、実施設計、工事
監理及び試験を施工する場合においては請負費又は委託料の費用をいう。
○設備費
<設備費>
事業を行うために直接必要な設備及び機器の購入並びに購入物の運搬、調整、据
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付け等に要する費用をいう。
○業務費
<開発費>
事業を行うために直接必要な機器、設備又はシステム等の開発のための調査、設
計、製作、試験及び検証に要する経費をいう。また、補助事業者が直接、調査、設
計、製作、試験及び検証を行う場合においてこれに要する材料費、人件費、水道光
熱費、消耗品費、通信交通費その他に要する費用をいい、請負又は委託により調査、
設計、製作、試験及び検証を行う場合においては請負費又は委託料の費用をいう。
(本補助事業においては、研究開発や技術開発のための調査、設計、製作、試験及
び検証に要する経費は対象外です。
)
○事務費
<事務費>
事業を行うために直接必要な事務に要する共済費、賃金、旅費、需用費、役務費、
委託料、使用料及賃借料、消耗品費及び備品購入費であって、下記に掲げる経費を
いう。
事務費は、工事費、設備費及び業務費の金額に対して、次の表の区分毎に定めら
れた率を乗じて得られた額の範囲内とする。
号
区
分
率
1
5,000万円以下の金額に対して
6.5%
2
5,000万円を超え1億円以下の金額に対して
5.5%
3
1億円を超える金額に対して
4.5%
■共済費(社会保険料)
この費目から支弁される事務手続きのために必要な労務者に対する共済組合負担
金と事業主負担保険料をいい、使途目的、人数、単価及び金額がわかる資料を添付
すること。
■賃金
この費目から支弁される事務手続きのために必要な労務者に対する給与をいい、
雇用目的、内容、人数、単価、日数及び金額がわかる資料を添付すること。
■旅費
この費目から支弁される事務手続きのために必要な交通移動に係る経費をいい、
目的、人数、単価、回数及び金額がわかる資料を添付すること。
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■需用費(印刷製本費)
この費目から支弁される事務手続きのために必要な設計用紙等印刷、写真焼付及
び図面焼増等に係る経費をいう。
■役務費(通信運搬費)
この費目から支弁される事務手続きのために必要な郵便料等通信費をいう。
■委託料
この費目から支弁される事務手続きのために必要な業務の一部を外注する場合に
発生する特殊な技能又は資格を必要とする業務に要する経費をいう。
■使用料及賃借料
この費目から支弁される事務手続きのために必要な会議に係る会場使用料
(借料)
をいい、目的、回数及び金額がわかる資料を添付すること。
■消耗品費・備品購入費
この費目から支弁される事務手続きのために必要な事務用品類、参考図書、現場
用作業衣等雑具類の購入のために必要な経費をいい、使途目的、品目、単価、数量
及び金額がわかる資料を添付すること。
③両事業に共通する留意事項
・ 補助金の支払いは、精算払いのみとします。
・ 上記に該当する経費であっても無条件に経費として認めるということではあり
ません。あくまでも各費目について、事業目標を達成するために必要な経費であ
るかどうかを、合理性・経済性等の観点から精査しますので、十分に検討した上
で経費を計上してください。
・ 対象経費として計上できる項目は、補助事業だけの用途に限定されます。他の
事業と併用・兼用することを想定した項目・費目について、本補助事業での計上
は認められません。
・ なお、本事業を行う際には、通常の会計とは別に区分整理を行っていただきま
す。補助対象経費は、本事業の対象として明確に区分できるもので、かつ証拠書
類により金額等が確認できる支出のみが対象となります。
・ 事業開始は、交付決定日以降となります。交付決定前に発注等があった場合に
ついては、補助金の支出ができません。
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④補助対象経費からの消費税額の除外について
補助金額に消費税及び地方消費税額(以下「消費税等」という。
)に係る仕入控除
税額が含まれている場合、交付規程に基づき、消費税額及び地方消費税額の確定に
伴う報告書を求めることになります。
これは、補助事業者が消費税等の確定申告時に、仕入控除とした消費税等額のう
ち補助金充当額について報告をさせ返還を命じることにより、補助事業者に仕入控
除とした消費税等額のうち補助金充当額が滞留することを防止するため規定されて
います。
しかしながら、上記の報告書は、補助金精算後に行った確定申告に基づく報告と
なり、失念等による報告漏れが散見されることや、補助事業者における煩雑な事務
手続きの回避の観点から、以下のとおり取り扱うものとします。
応募段階において、消費税等は補助対象経費から除外して補助金額を算定し、応
募申請書を提出してください。ただし、以下に掲げる補助事業者にあっては、補助
事業の遂行に支障を来すおそれがあるため、消費税等を補助対象経費に含めて補助
金額を算定できるものとします。なお、消費税等仕入控除税額確定後の返還を選択
する補助事業者以外の補助事業者については、応募申請時に、以下に掲げる補助事
業者に該当することを証明する書類を添付いただきます。
・ 消費税法(昭和63年法律第108号)の規定により納税義務者とならない補
助事業者。
・ 消費税法の規定により消費税を納める義務が免除される補助事業者。
・ 簡易課税事業者である補助事業者。
・ 地方公共団体(特別会計を設けて事業を行う場合に限る。
)又は消費税法別表第
3に掲げる法人の補助事業者。
・ 地方公共団体の一般会計である補助事業者。
・ 課税事業者のうち課税売上割合が低い等の理由から、消費税等仕入控除税額確
定後の返還を選択する補助事業者。
5.採択審査基準について
(1)審査基準について
補助金交付先の採択に際しては、提出された書類の内容について、外部有識者等
により構成される評価委員会において、以下の(2)の項目を含め総合的に審査を
行い、予算の範囲内で補助事業者を選定します。なお、提出書類に不備がなく、か
つ、提出書類のうち別添1による応募申請書における記載事項がすべて記載されて
いる提出書類のみ審査を行い、要件を満たしていない提出書類については、審査を
行いません。
審査結果(採択又は不採択)については、審査終了後応募申請者(代表団体)宛
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てに通知します。
審査の結果、応募申請額を減額して交付決定することがあります。また、採択に
あたり、補助事業の実施に関して条件を付す場合があります。
(2)想定される審査項目について
・ 本事業の趣旨・目的に合致していること
・ 波及効果を含め十分な CO2 排出削減効果が見込まれること
・ 離島の再エネ導入拡大やエネルギーコスト削減の観点から優位性の高い事業で
あること
・ 費用対効果(CO2 削減コスト)が高い効率的な事業実施が見込まれること
・ 離島における自立・分散型低炭素エネルギー社会としてのモデル性が高く、他
地域への波及性が高い事業であること
・ 事業の実施体制・実施計画が妥当であること
・ 応募者の経理的基礎又は資金調達計画が妥当であること
※特に、既存の自立・分散型エネルギーシステム以外で新たなモデル性の高い事業
であるかどうかについて、審査の際に重視します。
6.申請及び交付決定から事業実施の留意事項について
(1)補助金の交付申請について
採択された事業者には、補助金の交付申請書を提出していただきます。その際、
補助金の対象となる費用は、平成28年2月29日までに行われる事業で、かつ、
平成28年3月1日までに支払が完了するもの(補助事業者に対して、補助事業に
要した経費の請求がなされた場合を含む。この場合は、実績報告書に請求書を添付
することで可とし、補助事業者は補助金を受領した日から2週間以内に領収書をセ
ンターに提出することとする。)となります。
なお、交付申請書の記載内容については、事前確認を行い、必要に応じて修正及
び再提出等を求めることがあります。申請手続等は別途定める交付規程を参照して
ください。
※複数年度にわたる事業について
再生可能エネルギー・省エネルギー等設備導入推進事業については、応募時に年
度毎の事業経費を明確に区分した実施計画書が提出されることを前提として、補助
事業の実施期間を2年以内とすることができます。ただし、補助対象期間は単年度
であるため、補助金の交付申請等は、年度ごとに行っていただく必要があります。
補助金の交付は、単年度ごとに行うこととなります。このため、補助金の交付決
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定を受けた年度においては、当該年度の実施計画に記載した工事等の実績に応じた
支払いを完了させ、その金額相当の成果品が納められていなければなりません。
また、次年度以降の補助事業は、政府において次年度に所要の予算措置が講じら
れた場合にのみ行いうるものであり、次年度の見込み額に比較して大幅な予算額の
変更や予算内容の変更等が生じたときは、事業内容の変更等を求めることがありま
す。
(2)補助金の交付決定について
提出された交付申請書の内容を審査し、補助金の交付が適当と認められたものに
ついて交付の決定を行います。なお、交付申請書がセンターに到達してから交付決
定までに要する期間は、30日としています。
事業の開始は交付決定を受けた後となりますので、交付申請書の提出から交付決
定までには時間を要することについて、留意してください。
(3)事業の開始について
補助事業者は、センターからの交付決定を受けた後に初めて補助事業の開始が可
能となります。補助事業者が他の事業者等と委託等の契約を締結する際には、以下
の点に注意してください。
・ 契約日、発注日は、センターの交付決定日以降であること。
・ 補助事業の遂行上著しく困難又は不適当である場合を除き、競争原理が働くよ
うな手続によって相手先を決定すること。
・ 当該年度に行われた委託等に対して、原則として平成28年3月1日までに対
価の支払い及び精算が行われること。(補助事業者に対して、補助事業に要した
経費の請求がなされた場合を含む。この場合は、実績報告書に請求書を添付する
ことで可とし、補助事業者は補助人を受領した日から2週間以内に領収書をセン
ターに提出することとする。)
(4)補助事業の計画変更について
補助事業者は、下記のいずれかに当たる場合は、計画変更承認申請書をセンター
に提出する必要があります。
・ 交付規程の別表1第2欄の費目ごとに配分された額を変更するとき。ただし、費目
ごとの配分額の15%以内の流用増減を除く。
・ 補助事業の内容を変更しようとするとき。ただし、次に掲げる軽微な変更を除く。
① 補助目的に変更をもたらすものではなく、かつ、補助事業者の自由な創意によ
り、より能率的な補助目的達成に資するものと考えられる場合
② 補助目的及び事業能率に関係がない事業計画の細部の変更である場合
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(5)実績報告及び書類審査等
補助事業が完了(補助対象設備の検収が完了したことを指す)したときは、事業
終了後30日以内又は平成28年3月4日のいずれか早い日までに実績報告書をセ
ンター宛に提出してください。センターは、補助事業者から実績報告書が提出され
たときは、書類審査及び必要に応じて現地検査等を行い、事業の成果が交付決定の
内容に適合するかどうかを確認します。センターにおいてその内容が適切であると
認めたときは、交付すべき補助金の額を決定し、補助事業者に確定通知をします。
なお、補助金の額の確定にあたっては、全ての支出に関して領収書等の証憑書類
に基づき、支出額、支出内容が適切かどうか、厳格な審査を行います。応募申請に
際しては、適切な経費処理に十分対応できることを前提として応募ください。
また、自社調達及び100%同一資本に属するグループ企業からの調達によって
なされた委託等については、原価計算により利益相当分を排除した額を補助対象経
費の実績額とします。また、関連会社からの調達分についても原則原価計算等によ
り、利益相当分を排除した額(製造原価と販売費及び一般管理費の合計)を補助対
象経費の実績額とします(詳細はp.25「
【参考資料】補助事業における利益等排除
について」参照)
。
(6)補助金の支払いについて
補助金の支払いは、事業終了後の精算払いとなります。
センターから補助金の額の確定通知を受けた後、精算払請求書を提出していただ
きます。その後、センターから補助金を支払います。
(7)取得財産の管理等
補助事業の実施により取得した財産(取得財産等)については取得財産管理台帳
を整備し、その管理状況を明らかにしておくとともに、財産を処分しようとすると
きは、あらかじめセンターに承認を受ける必要があります。その際、場合によって
は補助金の返還が必要になることがあります。
なお、補助事業により整備された機械、器具、備品その他の財産には、本補助事
業である旨の明示が必要です。
(8)交付決定の取消し等
次のいずれかに該当する場合には、交付決定の全部又は一部を取り消し又は変更
することがあります。また、①から④のいずれかに該当する場合には、交付した補
助金の一部又は全部について、加算金を含めセンターに返還しなくてはなりません。
① 補助事業の中止又は廃止の申請があった場合
② 補助事業者が、適化法、適化法施行令その他の法令、交付規程又はこれらに基
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づくセンター理事長の処分若しくは指示に違反した場合
③ 補助事業者が、補助金を補助事業以外の用途に使用した場合
④ 補助事業者が、補助事業に関して不正、怠慢その他不適当な行為をした場合
⑤ 交付の決定後生じた事情の変更等により、補助事業の全部又は一部を継続する
必要がなくなった場合
(9)事業報告書
補助事業者は、補助事業の完了した日からその年度の3月末までの期間及びその
後の3年間の期間について、年度毎に年度の終了後30日以内に当該補助事業によ
る過去1年間(補助事業の完了した日の属する年度については、補助事業を完了し
た日からその年度の3月末までの期間)の二酸化炭素削減効果等についての報告書
を環境大臣に提出するものとします。
また、補助事業者は、その証拠となる書類を当該報告に係る年度の終了後3年間
保存をしなくてはなりません。
(10)公表
採択事業については、センターのウェブサイトにおいて、事業実施地域、事業名、
事業者名及び事業概要等を公表する場合があります。ただし、当該事業者の財産上
の利益、競争上の地位等を不当に害するおそれのある部分については、原則公表し
ません。
(11)経理
補助金の経費については、収支簿を備え、他の経費と明確に区分して補助事業の
収入額及び支出額を記載し、補助金の使途を明らかにしておくとともに、支出額に
ついて、その支出内容を証する書類を整備する必要があります。これらの帳簿及び
その他の証拠書類は、補助事業の完了する日の属する年度の終了後5年間保管する
必要があります。
(12)不正に対する交付決定の取消、罰則の適用
申請内容の虚偽、補助金の重複受給、その他法令等に違反したことが判明した場
合、交付決定後であっても交付決定を取り消し、補助金の返還請求、罰則の適用が
行われる可能性があります。
(13)事務管理責任者
代表事業者に所属する事務管理責任者を置き、センターとの連絡調整、補助事業
の経費管理及び手続きを総括していただく必要があります。
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7. 提出先・問い合わせ先
センター公式ホームページ「しましまネット」
(URLhttp://www.nijinet.or.jp/)
で、所定の様式をダウンロードできます。
〒100−0014東京都千代田区永田町1-11-32 全国町村会館西館5階
公益財団法人日本離島センター(担当:小澤・水)
TEL:03−3591−1151 FAX:03−3591−0036
E-mail: info/atmark/nijinet.or.jp
(注)メール送信の際は、/atmark/を@に変換してください
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【参考資料】
補助事業における利益等排除について
補助事業において、補助対象経費の中に補助事業者の自社製品の調達又は関係会社からの調
達分(工事を含む。)がある場合、補助対象事業の実績額の中に補助事業者の利益等相当分が
含まれることは、調達先の選定方法如何に関わらず、補助金交付の目的上ふさわしくないと考
えられます。そこで補助事業においても今後の検査業務等に資することを目的として、下記の
とおり利益等排除方法を定めます。
記
1.利益等排除の対象となる調達先
補助事業者が以下の①∼③のいずれかの関係にある会社から調達を受ける場合(他の会社を
経由した場合、いわゆる下請会社の場合も含む。)は、利益等排除の対象とします。
利益等排除の対象範囲には、財務諸表等規則第8条で定義されている親会社、子会社、関連
会社及び関係会社を用います。
①補助事業者自身
②100%同一の資本に属するグループ企業
③補助事業者の関係会社(上記②を除く)
2.利益等排除の方法
(1)補助事業者の自社調達の場合
原価をもって補助対象額とします。この場合の原価とは、当該調達品の製造原価をいいます。
(2)100%同一の資本に属するグループ企業からの調達の場合
取引価格が当該調達品の製造原価以内であると証明できる場合は、取引価格をもって補助対
象額とします。これによりがたい場合は、調達先の直近年度の決算報告(単独の損益計算書)
における売上高に対する売上総利益の割合(以下「売上総利益率」といい、売上総利益率がマ
イナスの場合は0とします。)をもって取引価格から利益相当額の排除を行います。
(3)補助事業者の関係会社(上記②を除く。)からの調達の場合
取引価格が製造原価と当該調達品に対する経費等の販売費及び一般管理費との合計以内であ
ると証明できる場合、取引価格をもって補助対象額とします。これによりがたい場合は、調達
先の直近年度の決算報告(単独の損益計算書)における売上高に対する営業利益の割合(以下
「営業利益率」といい、営業利益率がマイナスの場合は0とします。)をもって取引価格から
利益相当額の排除を行います。
注)「製造原価」及び「販売費及び一般管理費」については、それが当該調達品に対する経費
であることを証明していただきます。また、その根拠となる資料を提出して頂きます。
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