吹田市立図書館総合システム構築運用等業務に 関する調達仕様書 吹田市 平成 27 年(2015 年)5 月 目次 1 調達の背景と目的………………………………………………………………………………… 1 (1) 調達の背景 ………………………………………………………………… 1 (2) 調達の目的と方向性 ………………………………………………………………… 2 2 調達仕様の基本事項……………………………………………………………………………… 3 (1) 調達の基本方針 ………………………………………………………………… 3 (2) システム基本要件 ………………………………………………………………… (3) システム機能要件 ………………………………………………………………… 3 (4) ハードウェア要件 ………………………………………………………………… 6 (5) スケジュール概要 ………………………………………………………………… (6) 履行場所 ………………………………………………………………… 6 (7) 現況数値 ………………………………………………………………… 6 3 6 3 非機能要件………………………………………………………………………………………… 9 (1) 性能要件 ………………………………………………………………… 9 (2) クライアント要件 ………………………………………………………………… 9 (3) ソフトウェア要件 ………………………………………………………………… 10 (4) サーバ要件 ………………………………………………………………… 10 (5) ネットワーク要件 ………………………………………………………………… 10 (6) IC 機器要件 ………………………………………………………………… 13 (7) 拡張性要件 ………………………………………………………………… 13 (8) システム構築要件 ………………………………………………………………… 14 (9) 移行性要件 ………………………………………………………………… 15 (10) ユーザ管理要件 ………………………………………………………………… 16 (11) セキュリティ要件 ………………………………………………………………… 16 (12) 運用・保守要件 ………………………………………………………………… 17 (13) 障害対策 ………………………………………………………………… 20 (14) 研修要件 ………………………………………………………………… 20 (15) ホームページ要件 ………………………………………………………………… 21 (16) 文字管理要件 ………………………………………………………………… 22 (17) 入出力要件 ………………………………………………………………… 22 (18) 印刷要件 ………………………………………………………………… 23 (19) 帳票要件 ………………………………………………………………… 23 (20) 什器要件 ………………………………………………………………… 23 4 成果物等…………………………………………………………………………………………… 24 5 特記事項…………………………………………………………………………………………… 25 (1) 著作権 ………………………………………………………………… 25 (2) 情報守秘 ………………………………………………………………… 25 (3) 契約満了後の取り扱い ………………………………………………………………… 25 (4) その他 ………………………………………………………………… 25 別紙 1 吹田市立図書館総合システムハードウェア仕様書 別紙 2 吹田市立図書館総合システム機能要件一覧 別紙 3 吹田市立図書館総合システム調達物品一覧 資料 1 機器構成図(案) 資料 2 機器配置図(案) 資料 3 各種コード一覧 資料 4 吹田市ウェブアクセシビリティガイドライン 資料 5 予約棚運用フロー(案) ※資料 2 と資料 3 については、参加資格審査通過者に配布。審査結果通知の電子メールに添付。 1 調達の背景と目的 (1) 調達の背景 吹田市立図書館では、昭和 58 年(1983 年) 、全国的に早い時期に、漢字即時処理による全 館オンライン業務を開始し、平成 13 年(2001 年)にはインターネットによる蔵書検索サー ビスを、新システムに移行した平成 16 年(2004 年)には、インターネットによる予約サー ビスを開始した。 平成 19 年(2007 年)からは、大阪府下としては当時初の試みであった SDI サービス(新 着お知らせサービス、メールマガジン)を取り入れ、Web レファレンスの受付を開始。平成 21 年(2009 年)のシステム更新時には、WebOPAC からの貸出延長手続きや、予約かごの 導入などを行い、図書館システムの利便性の向上に努めた。また、図書館内部的には、職員 間の連携や情報共有の強化を目指し、グループウェアを導入した。 現行システムは、平成 21 年(2009 年)11 月に稼働を開始してから、平成 27 年 10 月で丸 6 年となる。その間、新館が 2 館増加し、1 館が移転増床したことにより、管理データ量は、 平成 21 年度の統計数字と比較し、平成 25 年度末時点で、貸出数 1.5 倍、蔵書数 1.3 倍、予 約受付数 1.6 倍と、大幅な伸びを示している。 また、急速に進む ICT 技術に伴い、市民の要望も多様化・高度化し、現在のシステムでは 対応しきれない部分が出てきており、また、市民の生活スタイルも変化し、従来の来館型サ ービスだけでは、図書館の利用者の満足度は減尐していくと予測される。 それらの変化に対応するためには、図書館のホームページと WebOPAC の機能向上は、極 めて重要な要素となる。現行のお知らせ機能と蔵書検索だけでなく、24 時間、どこからでも、 図書館 Web サイト上で、調べ、読み、学び、楽しむ体験のできるコンテンツを充実させるこ とで、来館しなくても利用できる、非来館者へのサービス展開が可能となるだろう。また、 現行の図書館のホームページについては、職員がエディタソフト等を使用して自作とメンテ ナンスを行っており、 「吹田市ウェブアクセシビリティガイドライン」に対応させることが出 来なくなっているため、全面的な再構築が必須となっている。 図書館の積年の課題としては、郷土・行政関係資料の内、パンフレットや写真など、シス テム上に書誌登録をせずに管理している資料が一定数あり、市民にそれらの資料の存在を PR したり、効果的に利用してもらえていないことが挙げられる。また、記事データベースや、 件名データベース等の作成をしているが、それらを整理し公開するシステムがないことも挙 げられる。これらの課題を解決するために、新システムにおいては、あらゆる形態の資料を 柔軟に資料登録ができ、それらの資料を公開できる WebOPAC の機能及び図書館ホームペー ジの機能充実を包括的に再構築する必要がある。 検索機能の上での改善課題は、CD マークの書誌割れがある。CD マークについては、以前 使用していたマークと、現行使用しているマークの 2 種類が存在しているため、マークの表 記が統一されていないことから、同タイトル・アーティストであっても、一度の検索で出て 1 こないケースが起こる。このような不具合をなくすため、新システムの導入に合わせて、現 行マークに統一する。図書用マークについても、現行の TRC マーク(U タイプ)から、情報 量の多い TRC マーク(T タイプ)に置換することで、検索精度の向上と、情報量の充実を図 る。 図書館ネットワークについては、業務系ネットワークは庁内 V-LAN を利用し構築されてい るが、利用者用・職員用 Web の回線については、各館で通信会社と契約しており、毎年のウ ィルス対策ソフトの更新作業に労をとられている。管理の手間と諸経費の軽減を目的とし、 新システムにおいては、新規に IP-VPN*回線を契約し、Web 系ネットワークを構築し、サー バからの一括管理を行う。 最後に、貸出・返却については、新システムにおいて、IC タグ(UHF 帯(920MHz))に よる蔵書管理を行うべく、現在、貼付・エンコード作業を行っている。新システム稼働まで に、大型書庫(中央図書館、千里山・佐井寺図書館)を除く開架資料の貼付を完了させ、平 成 29 年度をめどに、全蔵書への貼付・エンコードを完了させる予定である。そのため、新シ ステムでは、蔵書点検作業において IC タグとバーコードの併用が必須となる。その他、新シ ステムにおいては、IC タグ、特に UHF 帯の特性を熟知し、その利点を最大限活かせるシス テム構築及びサービス提案を期待する。 (2) 調達の目的と方向性 吹田市第 3 次情報化推進計画(平成 26 年(2014 年)3 月策定)に基づき、セキュリティ の強化を図りながら、図書館サービスの質的向上を図ることを目的とする。 方向性としては、セキュリティ上安全で、職員が安心して容易に図書館業務の管理運営を 行えるシステム及び機器が必要不可欠である。利用者向け公開ページ(図書館ホームページ、 OPAC 等)の設計については、画面構成が分かり易く、直観的に操作ができ、スマートフォ ンやタブレット型 PC でも見やすいものとする。また、Web からの各種申込み及びメールサ ービスの充実を行う。 上記要件を満たした上で、生涯学習と市民生活に資するシステムを調達する。 *IP-VPN:IP-Virtual Private Network、仮想プライベートネットワーク。通信事業者提供の、インターネッ トを介さない NGN(閉域網)を利用し、拠点館同士の通信を行う。 2 2 調達仕様の基本事項 (1) 調達の基本方針 ア 現状のサービスレベルを維持した安定的なシステムの稼働 イ カスタマイズを最小限にしたパッケージの導入 ウ 高齢者、IT 弱者でも分かりやすく、直観的に利用できる Web サイト エ 1(2)に掲げる目的を達成できる新機能の追加 オ Web 系ネットワークの構築 カ 情報セキュリティの強化 キ 省スペース化・省電力化(主にサーバ機器) ク 経費の適正化(主に運用・保守経費の適正化) (2) システム基本要件 ア システムの形態は Web 方式、クライアント・サーバ方式は問わない。効率的な運用と性 能向上が図れるシステムとする。 イ GUI*1 による高い操作性を確保すること。 ウ 外部から本市のネットワークにアクセスする際は、原則として公開サーバに対して行う。 エ システムの保守及び管理上、リモート保守を導入する際は、ネットワークの機器構成及 びセキュリティレベルを十分に勘案し、本市の情報システム及び情報資産に脅威を与えな いシステム設計とすること。 オ システム運用期間中、情報セキュリティにおける機密性、完全性、可用性、責任追跡性、 真正性、信頼性を確保できること。 (3) システム機能要件 ア 基本機能 (ア)図書館業務支援系 a 窓口業務:貸出、返却、予約、利用者登録・検索、督促管理 b 資料検索 c 資料管理:目録管理、雑誌管理、相互貸借、所蔵修正、所蔵組換 d 収集業務:発注、受入・検収、予算管理、TOOLi 連携 e 自動車文庫(BM)業務 f 蔵書点検 g 帳票 (イ)Web サービス系 a OPAC:Web ブラウザ版、館内(ブラウザ版/タッチ版)、携帯版、スマホ版 b メール連携機能: 予約確保連絡、SDI(新着お知らせ/メルマガ) 、問合せ、レファレンス受付 3 (ウ)職員支援系 a 業務用メール b グループウェア c 共有フォルダ (エ)障がい者サービス系 a 利用者用 Web 端末に文字拡大ソフト、文字読み上げソフト b 千里山・佐井寺図書館に障がい者サービス用端末を設置 指定ソフトのインストール、周辺機器のセッティング(市保有の機器を含む) (オ)横断検索 吹田市男女共同参画センターの WebOPAC と横断的な検索が行えること。また、横 断検索画面については SSL による暗号化通信対応がされていること。 現行横断検索画面 URL http://www.lib.suita.osaka.jp/cgi-bin/ilisod/odplus.sh 吹田市男女共同参画センターURL http://opac3.library.ne.jp/duosuita.lib/wopc/pc/pages/SearchDetail.jsp?srv= イ 図書館サービスの質的向上(市民向け情報システムの高度化) (ア)図書館資料の IC タグ(UHF 帯(920MHz))管理による業務の効率化やサービスの 拡充 a 自動貸出機・自動返却機 b セキュリティゲート(BDS:ブックディテクションシステム)の設置 c IC 対応蔵書点検機器の導入 (イ)各種申込み手続き等のセルフ化の推進(手続きの利便性向上) a Web からの利用者情報の変更等 新規利用登録(仮登録)、パスワードの新規発行・変更・再発行 b 利用者用 Web 端末の管理(座席管理機能) セルフでの利用申込みと利用時間の管理。ネットワーク上で管理する場合は 全館で実施。そうでない場合は、千里図書館、千里山・佐井寺図書館、山田 駅前図書館の 3 館でのみ実施。 c セルフで予約資料の受け渡しのできる予約棚の設置(アンテナ非対応) 本調達仕様 資料 5「予約棚運用フロー(案)」を基に提案のこと。 d 各種メールサービス機能の拡充 督促メール、Web アンケート、Web からのイベント申込み ウ 新 Web 図書館の構築(図書館ホームページの再構築+WebOPAC) (ア)アクセシビリティ対応として JISX 8341-3 に準拠すること。また、資料 4「吹田市 ウェブアクセシビリティガイドライン」に配慮していること。 (イ)次世代 OPAC(OPAC2.0)*2 に対応(画面の分かり易さ・使い易さ) 4 ファセット機能/オートサジェスト機能/ハイライト機能 (ウ)吹田を探究する市民向け学習コンテンツの公開(地域情報活用の推進) (エ)吹田を PR する郷土・行政関係のデジタル資料の公開(地域情報活用の推進) JPEG、PDF、TXT、html 等様々なファイル形式の登録が可能 一つの OPAC 上で様々なファイル形式が同時に検索可能 ※p8 のイメージ図参照。 (オ)子ども向け情報発信のページの充実 子どものページ(赤ちゃん向けサービス~)/YA のページ(ヤングアダルトサー ビス) (カ)レコメンド(資料紹介)機能の向上 おすすめ資料一覧/ジャンル別一覧/雑誌一覧 (キ)ASP*3 サービスを利用したサービスの導入 a 国会レファレンス協同データベースからの自動データ取得 b OPAC への書影(書籍表紙画像)の取り込み (ク)RSS2.0 を利用したお知らせ情報の登録・配信 (ケ)文字の拡大縮小機能。文字色と背景色のモード変更 (コ)多言語対応(英語・中国・ハングル) エ 無線 VPN 通信(閉域網)を用いた自動車文庫(BM)の運用 (ア)固定館と同一業務を実施。 (イ)IC 機器を用い、複数冊同時貸出、同時返却に対応。 オ 公衆無線 LAN スポットの設置(市民向け情報システムの高度化) 千里図書館、千里山・佐井寺図書館、山田駅前図書館の 3 館に設置。 カ マークデータの入替による検索機能の向上 (ア)図書マークを現行 TRC マーク( (株)図書館流通センター提供)U タイプから目録 データ量の多い T タイプに入替。 (イ)CD マークを NHK マークフォーマットから Toccata マークフォーマットへの変更。 遡及ヒット分については、全て Toccata マーク( (株)トッカータ提供)に置換。 未ヒット分については、現行マークデータを移行して使用。 キ その他 (ア)システム機能要件の詳細については別紙 2「吹田市立図書館総合システム機能要件 一覧(以下、 「機能要件一覧」という。 )を参照すること。 (イ)上記、ア~カの他、自由提案として、本市にとって有益となる提案を、提案書に記 載すること。なお、自由提案には、学校図書館との連携に係る提案を含めること。 (ウ)自由提案項目については、原則、提案の図書館システムに実装されている機能から とし、本調達費用の中で実現可能なものとする。オプション機能等で追加費用が発生す る場合は、導入経費等を含めた参考価格を提示すること。 5 (4)ハードウェア要件 ア ハードウェアの仕様については、別紙 1「吹田市立図書館総合システムハードウェア仕 様書」 (以下、 「ハードウェア仕様書」という。)を参照すること。また、機器台数について は、別紙 3「吹田市立図書館総合システム調達物品一覧」 (以下、 「調達物品一覧」という。) を参照すること。 イ 資料 1「機器構成図(案) 」を参考に、本システムの安定、安全な稼働に必要なハードウ ェア等の構成について検討し提案すること。なお、資料 1 において、技術上の明らかな間 違いが認められた場合は、それを修正し提案すること。 (5) スケジュール概要 システム構築 契約締結日~平成 28 年(2016 年)1 月 31 日 システム休館 平成 28 年(2016 年)1 月下旪の 2 週間程度 システム運用 平成 28 年(2016 年)2 月 1 日~平成 33 年(2021 年)1 月 31 日 ア スケジュールの詳細については、提案を元に、本市と協議し決定すること。 イ システム休館は、現行システム業者(以下「現行業者」という)によるデータ抽出日数 3 日間を含む。また、関連機器の入替作業もこの期間内に含める。 ウ 郷土関係の新規データベース要件については、スケジュールを別途協議し、システム稼 働後、最長 6 か月を構築期間にあてるものとする。 (6) 履行場所 以下の市内 7 館 2 分室と自動車文庫駐車場とする。 中央図書館 出口町 18 番 9 号 自動車文庫(BM)駐車場 千里図書館 津雲台 1 丁目 2 番 1 号 江坂図書館 江坂町 1 丁目 19 番 1 号 さんくす図書館 朝日町 3 番 501 千里山・佐井寺図書館 千里山松が丘 25 番 2 号 山田駅前図書館 山田西 4 丁目 2 番 43 号 千里丘図書館 千里丘上 14 番 33 号 北千里分室 古江台 4 丁目 2 番 D7 山田分室 山田西 2 丁目 5 番 1 号 (7) 現況数値 館別蔵書数、利用数等現況数値については、 「吹田市の図書館活動 平成 25 年度(2013 6 年度)統計」を参照のこと。 http://www.lib.suita.osaka.jp/keikaku/toukei.html *1 GUI:Graphical User Interface。情報の提示や画像を図形を多用し、基礎的な操作の大半を画面上の位 置の指示により行うことができるような手法。 *2 OPAC2.0:書誌情報だけを検索結果として表示する従来型の OPAC に対し、機能性、利便性において、様々 な機能を付加した新しい OPAC の形。代表的な機能として、検索候補の言葉を、自動的に表示してくれるサジェ スト機能、検索語を入力しなくても、提示された様々なカテゴリの中から選択する事で、自然に絞り込み検索を 行えるファセット(・ブラウジング)機能、資料検索の結果一覧に対し、検索語を色づけで示すハイライト機能、 書影の表示などがある。 *3 ASP サービス:Application Service Provider Service。利用者は、ASP サービスを提供している事業者 の Web サイトにアクセスし、対象のサービスを利用する。今回調達の新システムでは、主に国立国会図書館が提 供している ASP サービスを利用予定。 7 (2(3)ウ(エ) イメージ図) <一般的な HP と WebOPAC> それぞれの用途(資料種別)ごとに、それぞれの専用検索画面で検索。 (問題点) 同じテーマ(件名)が付与されている資料を、横断的に一度の検索で表示することができない。 8 3 非機能要件 以下、(1)~(20)の各項目の要件を踏まえて、システム構築・運用案、及び機器提案を行うこと。 (1) 性能要件 ア システム稼働率は 99.1%以上とすること。ただし、事前に予定されている停止時間を除 く。 イ 図書館業務がストレスなく遂行できることとし、レスポンスタイムは、通常時はボタン 押下から 3 秒以内で画面が表示されること。繁忙期は押下から 5 秒以内で画面が表示され ること。 (帳票処理、特殊作業時は除く) ウ 印刷に関しては、印刷指示を出してから、プリンタへ出力命令を送信するまで、一般的 な A4 1 枚につき 3 秒以内で行えること。 (2) クライアント要件 ア クライアント端末は、セキュリティを確保するため、以下の用途に分けられた端末を使 用する。 用途 操作員 業務シス グループ 共有 E メー テム ウェア フォルダ ル 印刷 LAN 線 (色) a 図書館業務用 職員 ○ ○ ○ × ○ 赤 b 図書館業務用 委託職員 ○ × × × ○ 赤 c Web 用 職員 × × × ○ ○ 緑 d Web 用*1 利用者 × × × × ○*2 青 *…OPAC、IC 機器類は図書館業務用ラインを使用。 *1…ボランティア用端末は同ライン。 *2…オンラインデータベースの印刷に対応。課金プリンタを設置した館のみ。 イ 調達する端末には、運用期間中の動作保障ができる、最新の OS やウェブブラウザを導 入すること。 ウ クライアント端末の OS は、Windows8.1 Professional 64bit とする。提案するシス テムに、同バージョンが未対応の場合は、Windows7 Professional 32bit での提案も可 とするが、OS7 の延長サポートが切れる平成 32 年(2020 年)1 月までに 8.1(又は 10) にアップグレードすること。なお、その際に必要となる作業費用等は、本調達費用に含め ること。 エ ア-d は、Web ブラウザを閉じることで、それまでの閲覧履歴がクリアできること。 オ ア-d の電源の ON/OFF は簡易に行えること。複数台端末を保有する館においては、一 括で電源の ON/OFF ができること。 9 (3) ソフトウェア要件 ア ソフトウェア全般に関して、導入後にサポート切れにならないよう、最新版(実績・サ ポート期間・経費・保守体制などを総合的に勘案)を優先するなど、開発及びリリース後 の運用に支障のないものを使用する。 イ サポート切れが発生した場合は、保守の範囲内で、後継ソフトに、追加費用なく更新す ること。 ウ 全クライアント端末、及び管理端末にウィルス対策ソフトを導入すること。 エ (2)ア-d にはフィルタリングソフトを導入。フィルタリングレベルは、成人用と児童用 で使い分けられるよう、端末の使い分けも含め、本市と協議して運用方法を決定すること。 (現行は、全端末「小学生」レベル) オ (2)ア-d には画面制御ソフトを導入。利用者に対して、決められた操作のみ許可し、通 常の Windows 画面での操作や再起動等の特殊なキー操作、また、ハードディスク、USB メモリ等への書き込みができないようにする。また、利用者がパソコンの環境を変えても、 再起動するだけで自動的に元の環境に復元できること。 カ ソフトウェアのライセンス体系を踏まえて、経済的な構成とすること。システム運用期 間中に、ソフトウェアの更新等、必要とされる全ての経費を本調達費用に含めること。 キ 調達に含めるソフトウェアと個数(ライセンス数)については、調達物品一覧を基に、 提案するシステムの運用上、必要となるソフトウェアを追加して、調達を行うこと。 ク 障がい者サービス用ソフト等、本市が調達を指定したソフトウェアについては、本市指 定の端末にインストールし、周辺機器とのセットアップの後、動作確認まで行うこと。本 市保有の機器(プリンタ、ハンディ端末等)の、新規調達端末へのセットアップについて も、必要なプラグインソフトをインストールの後、動作確認まで行うこと。 (4) サーバ要件 ア システムを搭載するサーバは、中央図書館の電算室に設置する。 イ 省スペース、省電力化を図ること。省電力化については、現行以下の水準を達成するこ と。 (現行システムのサーバ機器消費電力合計 約 9000W) ウ ラックマウント型であること。 (5) ネットワーク要件 ア 資料 1「機器構成図(案) 」を参考に、本システムの安定、安全な稼働に必要なネットワ ークの構成について検討し提案すること。なお、資料 1 において、技術上の明らかな間違 いが認められた場合は、それを修正し提案すること。 イ ネットワークは業務系ネットワーク((2)ア-a、b)と、新しく敷設する Web 系ネット ワーク(同 c、d)は物理的に分けられること。Web 系ネットワークについては、利用者用 回線である同 d から職員用回線の同 c に対して、セキュリティリスクのない設計とするこ 10 と。公衆無線 LAN 用の回線は同 d を用いること。 ウ 業務系ネットワークについては、現行どおり庁内 V-LAN(100Mbps)を使用する。庁内 V-LAN と各図書館の業務系ネットワークをつなぐネットワーク機器(L2 スイッチ)につ いては、既設のものを使用する。 エ Web 系クライアント端末を管理するネットワークを新たに敷設する。新設する Web ネ ットワーク用 VPN 回線は本市が回線事業者と契約し、それに係る費用は本調達には含め ない。ルータ等ネットワーク機器は本調達内とする。なお、契約業者は、回線の選定にあ たって、本市に助言を行うこと。 オ LAN 線については現行敷設分を使用し、機器増設箇所については、資料 2「機器配置図 (案)」を参考に、不足分を算出し増設すること。増設する LAN 線は、カテゴリー5e 以上 を使用することとし、本調達費用に含めること。 カ LAN 線は(2)ア-a、b については赤色を、同 c については緑色を、同 d については青色 を使用すること。既設の LAN 線を現行とは異なる用途で使用する場合は、用途が分かる よう印(タグ)をつけること。 (LAN 線の入れ替えは不要) キ 図書館内 LAN 敷設作業については、現地調査も含め、スケジュールを本市と調整した うえで工事にあたること。 ク 館内の LAN 配線に使用するハブ等ネットワーク機器は利用者が触れないよう配慮し、 既設什器がある場合は、什器に格納すること。機器類は良好な環境で整理整頓して置かれ ていること。環境整理に格納用什器が追加で必要であれば、本調達費用に含めること。 ケ LAN 回線には、許可された端末以外は、接続できないこと。 コ 自動車文庫(BM)出動時の業務をオンラインでできるよう、無線通信用 VPN 回線を調 達する。回線と業務用端末に接続する無線通信用のルータは、本市が回線事業者と契約し、 それに係る費用は本調達費用に含めない。ただし、VPN 網⇔サーバ間で必要なルータ等ネ ットワーク機器は本調達費用に含める。ストレスなく業務が行えるよう、固定館と同程度 の回線速度を維持すること。なお、契約業者は、回線の選定にあたって、本市に助言を行 うこと。 サ リモート保守を導入する場合は、リモート保守に必要な回線の設置とネットワーク機器 の調達及びシステム運用期間 60 か月分の回線費用については契約業者が負担すること。 シ その他回線情報 (ア)システム系 Web 回線(現行契約を継承) ケイ・オプティコム Business 光 インターネットオフィス 100Mbps IP8 メールアドレス 10 個付与 契約回線詳細情報はこちら: http://www.k-opti.com/business/internet/office/detail.html *予約連絡メール、問い合わせ用メール、レファレンス用メールのアカウントはこ ちらから使用。 11 12 (イ)職員用 Web 回線/利用者用 Web 回線 現行、各館個別に、各通信会社と 2 回線契約。現行回線を全館分 1 本にまとめる。 中央図書館⇔Web 間の外部用メールアドレスは、新規回線契約に付与されたものを 使用。中央図書館以外の各館(分室)のメールアドレスは内部アカウントで対応する。 (6) IC 機器要件 ア 導入する IC 機器は、総務省による技術基準適合証明等を受けた機器であること。 イ 導入する IC 機器は、日本自動認識システム協会(JAISA)が発刊する RFID*機器運用 ガイドラインにそった運用がされること。医療機器装着者に RFID 機器であることを明示 するため、日本自動認識システム協会が貼付を推奨しているステッカーを貼ること。 ウ 導入する IC 機器は、(17)ウ メモリレイアウトでエンコードされた本市図書館採用の IC タグに対してのみ動作すること。 エ IC 機器を用いた貸出、返却処理、セキュリティゲートの未貸出資料の検知処理は、IC タグ内にエンコードされた UII(EPC)データを元に運用すること。 オ IC 機器を制御する端末は、セキュリティソフトによりセキュリティ対策がなされている こと。 カ 設置環境に合わせて、機器の電波強度・感度の調整を適切におこなうこと。 キ 自動貸出機を複数並べて設置した場合や、書架の近傍に設置した場合の電波の干渉を防 ぐため、必要に応じ、横方向の電波の拡散を防ぐための電波遮蔽板、あるいは電波遮蔽シー トを備えること。 ク セキュリティゲートの設置にあたっては、利用者の安全を配慮し、ケーブル等配線を埋 設するか、又はモール等で目隠しすること。又、耐震のため、セキュリティゲートの感知 パネルは床に固定すること。 ケ 契約業者は、UHF 帯 RFID 機器導入にあたって、監督官庁への無線局申請手続きを、書 類作成、提出等その一切を代行すること。なお、申請に係る費用(年度ごとの更新費用も 含む)及びシステム運用期間 60 か月分の電波利用料を本調達費用に含めること。 コ その他、詳細については機能要件一覧「レベル別 1 IC 関連機器」を参照すること。 *RFID:Radio Frequency Identification。電波(電磁波)を用いて、IC タグのデータを非接触で読み書き するもの。 (7) 拡張性要件 ア 一般的に広く利用されている標準技術を採用し、ベンダーロックイン*を回避すること。 イ 極力カスタマイズを抑えてパッケージ導入をすることによって、パッケージのパッチ適 用や機能追加を容易にすること。 ウ 業務サーバ等必要なサーバのハードディスクは、5 年間のデータ処理量を想定し、必要 13 なディスク容量を勘案すること。想定外の将来の機器の増設等に対し、ハードウェアのリ ソース追加を容易に、かつ最尐のコストで実現すること。なお、システム導入の時点で、 未所蔵分の図書マークの保存期限は、直近 10 年分とする。 *ベンダーロックイン:特定のベンダーに依存する製品やサービスを採用したことで、後継システムや周辺シス テムでも同ベンダーの物を採用せざるを得なくなること。 (8) システム構築要件 ア プロジェクト開始時や各作業工程の開始時に計画書を策定すること。 イ 本業務を遂行するにあたって、契約業者は体制図を作成し、提案書の別添として提出す ること。また、体制図に記載したメンバーの本業務における役割について記載すること。 ウ システム開発や運用保守を実施するにあたって必要となる会議について、開催の目的や 頻度、参加が必要な職員など具体的に記載すること。 エ 機能要件一覧と契約業者提案内容を基に、要件定義を行う。業務系についてはパッケー ジの標準機能を可能な限り使用することを前提とし、本市業務をパッケージに合わせて改 善することや、代替運用で対応できるかなどを検討する。 オ 契約業者は、本番環境に近い構成で総合テストを実施すること。総合テストの実施にあ たっては、下記の項目を網羅する総合テスト計画書を作成し、本市の承認を得ること。 テスト項目 機能テスト 内 容 システムに要求される各機能を設計どおり実現しているか。 CPU 負荷、スワップ発生回数、ディスク、I/O 負荷、レスポンスタイム、 性能テスト バッチ処理所要時間が、安定したシステム運用を行える性能を満たして いるか。 障害回復テスト 障害発生時における回復機能が正常に働くか。 負荷テスト 大量のアクセスに対して、システムが正常に機能するか。 例外テスト システム上、制限外のデータが入力された場合の動作検証。 カ 品質の向上、保守の容易性を確保するため、設計及び開発の標準化を行うこと。 (標準化 すべき項目:画面レイアウト、画面遷移、帳票レイアウト、ネーミングルール、コーディ ングルール、共通仕様等) キ 構築作業場所は、契約業者オフィス、又は中央図書館内の指定の場所とする。中央図書 館での作業については、本市と協議のうえ、スケジュール調整をすること。個人情報を使 用した作業は、中央図書館内の指定の場所で行い、個人情報の持ち出しを禁止する。 ク 本市の指定した場所での作業時間は、原則として 9 時 30 分~18 時(木・金については 20 時)とする。申請に応じて延長も可とする。 14 ケ 開発作業のために必要な機材は契約業者が準備すること。 (9) 移行性要件 ア 契約業者はデータ移行作業の着手にあたり、スケジュールや役割、作業内容などを明確 にした実施計画書を策定すること。 イ 原則として現行システムのコード体系を維持するものとし、その他については本市と協 議の上、採用するシステムに準拠するものとする。現行のコード体系は資料 3「各種コー ド一覧」を参照すること。 ウ データの抽出は、テスト 2 回、本番 1 回の計 3 回行う。 提供時期(予定) 1回目 平成 27 年(2015 年)8 月初旪頃 2 回目 平成 27 年(2015 年)12 月初旪頃 3 回目 システム休館初日から数えて 4 日目 エ 本番移行実施までに、実施計画書に基づいた移行テストを複数回実施すること。 オ 契約業者はデータが正しく移行できているかどうか、確認を行うこと。移行したデータ を現行システムのデータと比較し、検証すること。 カ パッケージのバージョンアップや対応 OS の更新などが発生した場合は、データ及びそ の他資産が損失されないよう対応すること。 キ 現行システムから当システムへの移行に必要なデータ抽出作業は現行業者が行うことと する。なお、これらのデータ抽出及び抽出したデータの変換、受け渡しに要する経費につ いては本調達費用に含めないものとする。 ク 当システムから次期システムへの移行に必要なデータ抽出作業は契約業者が行うことと する。なお、これらのデータ抽出及び抽出したデータの変換、受け渡しに要する経費につ いては全て契約業者の負担とし、本調達費用に含むものとする。 ケ 契約業者が現行システムを操作することによりトラブルが発生した場合は現行システム サポートの対象外となることから、無断でデータベース解析やシステム操作などを契約業 者が作業することは認めない。 コ 契約業者は、現行業者から提供された抽出データと、データ抽出仕様書を受けてデータ 移行作業を完了させること。 サ データ抽出仕様書の変更は一切認めないものとする。やむを得ず、仕様変更が発生した 場合は、契約業者が現行業者に対して見積要求を行い、その費用を負担することとする。 シ 現行業者から提供を受けた抽出データに、データ抜け、データ化けなどのデータ不具合 があった場合は、契約業者は現行業者から修正データの提出を受け修正を行うこと。 ス システム稼働後に、データ抜け、データ化けなどのデータ不具合が発生した場合には、 契約業者がデータ抽出時又はデータ抽出後のトラブル切り分けを行い、本市が指定する期 日までに修復すること。 セ 責任の所在が不明確な移行データの不具合が発生した場合は、契約業者が対応するもの 15 とする。やむを得ず、データ抽出側である現行業者での対応が必要となった場合は、契約 業者が現行業者に対して見積要求を行い、その費用を負担することとする。 ソ 当システムから次期システムへのデータの移行に際しては、テキストや CSV 等、いずれ のデータフォーマットにも対応可能な標準的な形式で、契約業者が抽出し、CD や DVD な ど一般的な媒体に保存して次期システム契約業者にデータを引き渡すこと。なお、契約業 者は当システムで使用している書誌/所蔵データ、利用者データ、貸出・予約・発注デー タ、インターネットサービス系データ等、当システムにおいて利用しているデータレベル を再現するために必要な全てのデータを抽出すること。 タ 当システムから次期システムへのデータの移行に際しては、契約業者は、データ抽出作 業にあたって、具体的な抽出内容、形式(CSV、UFT-8 変換データ)、受け渡し回数(テ スト用 1 回、本番用 2 回の計 3 回とする) 、媒体(CD-R)、受け渡し期日、データ抽出に要 する期間(1 回目、2 回目については 4 日間を、3 回目の本番用データについては 3 日間を 上限とする) 、ファイル構造等その他条件などが記載されたデータ抽出仕様書を次期システ ム契約業者に提示すること。データ抽出仕様書の作成にあたっては、本市と協議すること。 チ 書誌の件数遷移(参考) <平成 26 年(2014 年)8 月末時点> 図書 雑誌 AV <平成 27 年(2015 年)3 月末時点> 2,048,769 件 図書 913 件(巻号 78,718 件) 63,566 件 ⇒ 2,113,460 件 雑誌 918 件(巻号 AV 64,827 件 82,005 件) (10) ユーザ管理要件 ア 業務システム、グループウェア、共有フォルダにログインするユーザ ID とパスワードを、 職員一人ひとりに与える。ただし、Windows ログイン ID は、共有 ID を使用する。 (認証 カードをユーザ全てに貸与) イ ユーザ ID とパスワードはシステムで一元管理する。 ウ ユーザ権限レベルにより、各業務画面ごとの操作権限を設定できること。 (11) セキュリティ要件 ア システム運用時のセキュリティ上の脅威を分析し、必要に応じてセキュリティ対策を講 じること。 イ 本市が当システムを利用、運用するうえで必要になるセキュリティ対策等、本市がセキ ュリティ実施手順をとりまとめる上で必要な情報を提供し、作業支援を行うこと。 ウ サーバや端末などの機器へのウィルス対策ソフトの導入やソフトウェア、ミドルウェア の脆弱性に関する情報の入手やパッチ適応などを実施すること。 エ パターンファイルの取得、更新や端末への最新パターンファイルの配信など、クライア ント端末を集中管理するウィルス対策用のサーバを中央図書館電算室に構築すること。 16 オ 操作ログの収集分析が行えること。 カ 外部との接続については、ファイヤーウォールやプロキシサーバの設置など必要な措置 を講じること。そのために必要なサーバ機器等を本調達費用に含めること。 キ クライアント端末の各ポートの使用を制限できること。 ク 個人情報を扱う利用者サービスについては、利用者 ID、パスワードによる認証機能を有 していること。インターネットを介したシステムとの情報のやり取りについては、SSL に よる暗号化通信を行い、利用者の個人情報が漏えいしないようにすること。また、暗号化 処理を行っても通信速度が低下しないこと。SSL 認証局の利用に係る経費及び更新時のサ ーバ設定の経費は全て本調達費用に含めること。 ケ 自動車文庫での無線通信には、外部に個人情報が漏えいしないよう、セキュリティ対策 がとられていること。 コ 自動車文庫で持ち出す機器については、機器紛失のリスクを勘案したセキュリティ対策 がとられていること。 (12) 運用・保守要件 ア 運用支援及び保守体制 (ア)稼働後のシステムが安全かつ安定的に問題なく運用できるために、プロジェクト開 始時に運用・保守サービス体制を明記した運用保守計画書を提出すること。 (イ)運用保守計画書には、地震・停電・火災・漏水・雷等の災害を想定した対策を講じ ること。また、システムがダウンした際の早期の復旧と、稼働を再開できる体制を講 じること。 (ウ)運用保守計画書には、セキュリティ管理体制を含めること。セキュリティ管理体制 は、外部からの不正アクセス等システムに対する脅威への備えと、運用上の人的リス ク対策を講じること。 (エ)契約業者が納入した図書館システム、ハードウェア、ソフトウェアに関する、図書 館からのあらゆる質問及び障害に対応する一本化されたサポート窓口を設置すること。 サポート窓口において、回答対応及び障害の一次切り分け作業を行うこと。連絡方法 は、電話、E メール等で対応できること。 (オ)本市担当 SE は、システム内容及び運用等について十分な経験とパッケージ開発に 経験があるか、若しくはそれに準じ、熟知している者を充てること。担当 SE がやむ を得ず交替する場合は、速やかにシステム内容等に関する充分な引継が行われ、それ までと同等のサポートを保証すること。 イ 保守時間帯 (ア)保守対応時間について以下のとおりとする。 a 期間:平成 28 年 2 月 1 日~平成 33 年 1 月 31 日(60 か月) b システム運用時間: 17 年末年始休館期間(12 月 29 日~1 月 3 日)を除く全日 9:30~18:00、木・金は 9:30~20:00 c Web(ホームページ)サービス運用時間:原則 365 日 24 時間 d サポート窓口対応時間: ((ア)b システム運用時間と同じ) e 緊急時を除く保守対応時間: (a) サーバ関係 原則 365 日 24 時間 (b) (a)以外 ( (ア)b システム運用時間と同じ) f システム障害等緊急時対応:原則 365 日 24 時間 (イ)システムダウン等緊急事態発生時においては、保守対応時間外においても速やかに 連絡が取れる体制を確保すること。 (ウ)開館時間延長等でシステム運用時間に変更が発生した場合にも対応できること。 ウ システム運用作業 (ア)データの更新を行う場合に、システム負荷を考慮して他業務のレスポンスに影響を 与えないよう配慮されていること。 (イ)データバックアップや日次処理・月次処理など各種操作は、時間外の操作・監視を 必要とせず、できるだけ自動化され省力化が図られていること。また、システムの停 止を伴わず実施されること。 (ウ)バッチ処理の実行、状況確認、スケジュールの設定・変更を行う機能及びスケジュ ーリングによる自動実行機能を有すること。 (エ)業務データをセーブ媒体にバックアップする処理の実行、状況確認及びスケジュー リングによる自動実行機能を有すること。 (オ)バックアップ管理用媒体の、適正な世代管理を行うこと。また、必要に応じ、適切 なデータリストアを行うこと。 (カ)操作ログについては、原則 1 週間分をフルバックアップすること。ただし、あらか じめ本市が指定した操作ログについては、最長 1 年間、操作者の調査ができること。 *指定の操作ログ…資料の移管、除籍、利用者登録、予約処理(入力・変更・削除) (キ)WebOPAC のアクセスログについては、利用状況の年度統計作成作業及び障害発生 時の調査に対応できるよう、適切なバックアップをおこなうこと。ホームページにつ いても、ページごとのアクセスログを取得すること。 (ク)サーバ機器の常時監視を実施すること。障害を自動で検知し、自動的に連絡が行え る自動通報の対策を実施すること。 (ケ)業務の稼働・停止及びサーバの電源投入・切断について、運用管理端末から一括し て管理できること エ システム保守作業 (ア)ソフトウェアの障害及び障害予防対応と、図書館からの依頼作業対応として、ソフ トウェアの定期保守を下記の頻度で実施し、作業報告を行うこと。 18 運用開始~6 か月目:週 1 回 運用開始 7 か月目~12 か月目:月 2 回 運用開始 13 か月目~60 か月目:月 1 回 *図書館の依頼作業については、主にパラメータ設定変更と、保守対応で可能な機能 部品の追加・変更の範囲とする。 (イ)ソフトウェアの定期保守作業にてシステム運用に関する以下の項目の確認を行い、 稼働実績報告を行うこと。 (月 1 回) a サーバやネットワーク機器の死活チェック、ログチェック b サーバの CPU 負荷、メモリ使用率、ディスク空き状況、テーブル空き状況など の資源確認 c オペレーションシステム、アプリケーション、図書館ソフト等のログを取得し、 エラー等発生の確認 (ウ)定期保守により障害部位が発見された場合や、予兆が確認できた場合には、本市と 協議し、必要な処置をとること。障害の要因がハードウェアに因る場合は、部品交換 を実施すること。 (エ)サーバハードウェアの定期保守点検を実施すること。 (最低年1回) (オ)法定電気設備点検に基づき、年 1 回、サーバの電源投入・切断をオンサイトで実施 すること。法定電気設備点検以外の不測の施設停電時には、スケジューリングにより、 サーバの電源投入・切断等を自動で行えること。又は、サーバの電源投入・切断等の マニュアルを事前に整備し、電話等によりオペレーション指示により作業のサポート を行うこと。 (カ)ソフトウェアのサポートは、日常業務に支障のないように保証すること。 ソフトウェアのサポートは、維持管理及び運用に必要なアップデートを随時実施し、 最新のパッチを適用すること。図書館ソフトウェアについては、システム運用期間中 に、パッケージの標準機能として追加されたものは、保守範囲内でレベルアップ作業 を実施すること。 (最低年1回) (キ)アプリケーションプログラムに変更があった場合、必要な各機器にネットワークを 利用して配信を行う機能を有すること。なお、配信機能については、スケジューリン グによる、登録、配信状況の確認及び配信モジュールのバージョン管理が行えること。 (ク)ソフトウェア(サーバ及びクライアントのOS並びにパッケージソフト等)導入後 の保守・修正・更新等に対しては、どのようなサービスがあり、どのようなサポート が受けられるのか、その内容を明示すること。また、ライセンス及びバージョンを適 切に管理、保管すること。 (ケ)外部機関が実施したセキュリティテストの結果に対し、対応が必要な指摘要件につ いては、本市と協議し、迅速に対応すること。 (コ)監督官庁及び部局から脆弱性対策の指示があった案件に対しては、対策が必要なも 19 のは早急に対策を実施し、対策の結果を報告すること。また、事前に契約業者側で収 集した障害情報に対し、必要に応じて部品交換やソフトウェアのモジュール修正等を 実施すること。 (サ)次期システム更新時まで、当該システムにかかる保守等で必要な関連装置や交換部 品等の在庫を保証すること。(最低 5 年間) (シ)各種マークの登録・修正作業は、パッケージ機能で可能なようにするか、別途ツー ルを用意すること。それらの対応が難しい場合は、保守範囲内で、SE 作業で対応する こと。 (ス)TRC 人名典拠ファイルの登録を年 1 回、保守範囲内で行うこと。 (TRC 人名典拠フ ァイルの購入費用は本調達費用に含めない) (13) 障害対策 ア サーバが故障した場合にも業務継続ができるように、サーバの冗長化をおこなうこと。 イ 停電対策として UPS(無停電電源装置)を準備し、緊急時のサーバ停止時に安全にシャ ットダウンが行われること。 ウ サーバのダウンや回線障害などにより処理ができない場合に備え、オフラインで貸出・ 返却を行える緊急用窓口を用意すること。緊急用窓口(又はハンディ端末)で処理したデ ータは、復旧後にサーバへ一括更新ができること。 エ ハードウェア障害が発生した場合には、障害コール後、概ね 2 時間以内に現地到着し、 原則、当日中に、必要に応じた部品交換・復旧作業を実施すること(センドバック対応品 を除く) 。ただし、障害の影響がシステム全体に及ぶ緊急時においては、可能な限り迅速に 復旧を目指すこと。 オ ハードウェア障害が発生した場合には、不良部位の切り分け及び交換を行うとともに、 必要に応じてソフトウェアの回復を迅速に実施すること。 カ ソフトウェア障害が発生した場合には、電話等によりオペレーション指示により障害原 因を確認し、オンサイト又はリモート操作等により、原則当日中のシステムの復旧を目指 すこと。現地対応が必要な場合は速やかに担当者を派遣すること。ただし、システムダウ ン等緊急時の場合は、現地対応にて、可能な限り迅速に復旧を目指すこと。 キ 障害対応の経過を記録し、市に報告すること。また、収集した障害情報を基に原因を分 析し、同様の障害が発生しないように是正処置・予防処置を行うこと。 (14) 研修要件 ア システム稼働後の業務を円滑に行えるよう、事前に本市の図書館職員向けの研修の詳細 な計画書を提出し、実施すること。 イ システムの機能や操作については、システム稼働までに複数回に分け、図書館職員がシ ステムの操作や運用を習得できるよう、図書館において操作研修を実施すること。 (最低 6 20 回。同内容では最大 3 回まで) ウ システム担当職員に対しては、運用面でのシステム操作や障害時の対応方法についての 研修を実施すること。 (最低 1 回) エ 実習が出来る機器環境及び研修用資料を用意すること。 オ 研修場所については本市にて確保する。 カ 研修に使用できるテスト環境を各図書館に先行導入して、図書館職員が実際に操作をし ながらシステム機能を習得することができる環境を提供すること。 キ 研修参加職員は、図書館職員、窓口委託職員、システム担当職員(資料管理担当)とす る。窓口委託職員については、責任者クラスの参加とする。 ク 主な研修の内容は以下のとおりとする。 (ア)業務に関する研修 a 窓口業務(貸出、返却、予約、検索等) b 整理業務(寄贈資料の受入、発注等) c OPAC(館内、Web)の操作説明 d IC 機器(自動貸出機、自動返却機、セキュリティゲート)の操作説明 e 自動車文庫(BM)関連業務(中央図書館職員対象) f その他(座席管理システム、無線 LAN の使い方、職員のみ対象でグループウェ ア、共有フォルダの操作説明) (イ)パソコンに関する研修 Windows8 の基本的な操作説明 (ウ)システム担当者向け研修 a システムの日常運用管理(サーバ機器の日常点検、メールサービス関係) b 発注データの出力、購入資料の受入、目録管理、蔵書点検関係 c WebOPAC の日常のメンテナンス d 図書館ホームページの運用管理(コンテンツ作成、更新作業等) e 管理者権限に関わる操作説明(ユーザ ID の登録、削除等) f 障害時の状況確認や対応の方法 ケ 研修の内容は、システム及び同規模図書館で実施経験のある SE による実践的な操作・ 運用研修であること。 コ システムの操作・運用研修に当たっては、電子媒体によるマニュアルの他、冊子体マニ ュアル(90 部)を整備し、提供すること。 サ 窓口委託職員への操作マニュアルの提供については、必要に応じ、本市と窓口委託会社、 契約業者 3 社の間で、取扱いについて取り決めを交わすこととする。 (15) ホームページ要件 ア 現在使用している URL を継続して使用できること。 21 パソコン版 http://www.lib.suita.osaka.jp/ イ バックアップは以下の頻度で行うこと。 フルバックアップ 1 回/月 更新ページのバックアップ(更新前のページをバックアップ) 更新時 ウ 新たなメニューの追加が容易なこと。 エ 不正改ざんに対する対策が講じられていること。 オ ホームページ(含む WebOPAC)の閲覧推奨とする Internet Explorer の最低バージョ ンで、動作確認できる環境を用意すること。 カ Windows 系の環境以外に、iOS の標準ブラウザでの動作確認ができる環境を用意するこ と。 キ その他、詳細については機能要件一覧「レベル別 3 ホームページ系」を参照すること。 (16) 文字管理要件 ア UTF-8 に対応していること。 イ 分類 日本十進分類法(NDC)8 版を採用。(運用途中で 10 版への移行を検討) ウ 以下のマークフォーマットに対応していること。 和図書:TRC マーク U タイプ ※システム更新に合わせて T タイプに変更。 洋書:英語 TRC マーク その他の言語 埼玉福祉会仕様 DVD:日本図書館協会仕様 ビデオ・カセット:TRC マーク(今後、新規受入分はなし) CD:NHK マークと Toccata マークの混在 システム更新に合わせて Toccata マークに遡及ヒット分全て変更。目録も Toccata マ ークベースに変更。マークデータのヒット作業はマーク事業者が代行するので本調達 費用に含めない。マーク仕様書、テストデータは事前に提供。 エ 図書マーク、CD マークの入替に当たっては、各マーク事業者と十分な協議・調整を行 うこと。 (17) 入出力要件 利用者番号、資料番号については、下記の仕様のバーコード、または IC タグの読み取りで 入出力ができること。 ア バーコードの規格は下記のとおりとする。 種類:NW-7 チェックデジット:モジュラス 10 分割補数 桁数:利用者番号 6 桁+チェックデジット 資料番号 7 桁+チェックデジット ウェイト:2121…2 イ 出版・流通用に資料に印字されているバーコードや、TRC「週刊新刊全点案内」( (株) 22 図書館流通センター発行)等の各種カタログに印字されているバーコードにも対応できる こと。 ウ 現行システムで使用しているコード一覧については資料 3「各種コード一覧」を参照す ること。 エ IC タグのメモリレイアウトは資料 3「各種コード一覧 28 IC タグメモリレイアウト」 のとおりとする。 (18) 印刷要件 クライアント端末から操作するプリンタについては、(2)ア a、b は原則レーザープリンタ (白黒) 、同 c はレーザープリンタ(カラー)とし、ネットワークを分離して運用すること。 ただし、同 a、b は、カラー印刷を行う必要がある場合は、中継サーバを立てて指示が出せる こと。なお、中継サーバは、対象プリンタ近傍の業務端末を充てる。同 c からレーザープリ ンタ(白黒)へは印刷は行わない。 (19) 帳票要件 ア 機能要件一覧「基本 10 帳票」に記載された帳票が打出せること。 イ 帳票機能により、 「吹田市の図書館活動 平成 25 年度(2013 年度)統計」に記載されて いる統計数字が把握できること。 ウ 帳票機能により、公益社団法人日本図書館協会が取りまとめる「公共図書館調査」に必 要な統計項目が把握できること。 エ イ、ウの内、帳票だけでは把握できない数字については、別途抽出用のツールを用意す るか、保守サポートの範囲内で、本市が定めた期日までに提出すること。その他、突発的 に必要になった統計数字についても、同様とする。 (20) 什器要件 ア サーバ機器を収納するラックには耐震(または免震)処理を施すこと。 イ 機器を設置する台については、現行の物を再利用する。新規で調達する自動貸出機につ いては、必要な筐体又は台を準備すること。卓上型自動貸出機を設置する場合はテーブル を調達に含めること。テーブルの高さは、床から貸出資料を置く面までの高さが約 75cm ~85cm を目安とすること。 ウ 卓上型自動返却機については、返却資料を受け止める箱を用意すること。 参考商品:規文堂「図書用返却 BOX(小) 」 (品番 6810)と同程度の仕様とする。 23 4 成果物等 契約業者は、以下の成果物を作成、提出すること。提出は印刷物で正副一式提出し、併せて電 子データを 1 部提供すること。電子データは USB メモリ、CD-R 等 Windows パソコンで可読な 媒体に保存して提供すること。 「1 作業スケジュール」については、打合わせ開始時に提出すること。 「8 研修用マニュアル」については、研修を実施する前に提出すること。 その他の完成図書類については、各工程の終了時に初版を作成し、以降は必要な修正を加える ごとに改訂版を作成すること。 1 作業スケジュール プロジェクト計画書、作業スケジュール表、作業プロセス、 開発管理方法(進捗、品質、リスク、会議体管理)等 パッケージ設定項目一覧(画面項目設定、帳票項目設定)、動 2 システム基本設計 作制御設定、コード設定、データベース設計、ホームページ 設計等 3 インフラ概念図 4 機器・ソフトウェア資料 5 移行設計 6 システム導入計画 7 総合テスト資料 8 研修用マニュアル システム構成図(論理構成図、物理構成図) 、ネットワーク図、 ネットワーク経路図等 一覧表、構成図、ハードウェア仕様、インストール完了報告 書、ソフトウェアバージョン管理情報等 データ移行実施計画書、仕様書、完了報告書等 導入手順書、開発実施計画書、マスター一覧、登録データ一 覧、作業報告書、レビュー結果報告書等 総合テスト計画書、結果報告書等 職員用操作マニュアル、利用者用操作マニュアル、研修用資 料等 システム担当者用マニュアル、障害対応マニュアル、運用保 9 運用マニュアル 守計画書(含運用保守体制図)、運用フロー、運用・保守報告 書、データベースパスワード等 10 議事録 24 5 特記事項 (1) 著作権 システム構築に係る各種データ、文書・画像等の内容に関する諸権利は、原則として本市に 帰属し、業務において、本市に限らず原著作者の権利を不正に侵害してはならない。 (2) 情報守秘 ア システムの開発・運用・保守業務の中で個人情報を取り扱う場合は、本市情報セキュリ ティポリシーに則り、作業すること。 イ 調達する全てのハードウェアについて、契約期間中に機器を保守交換する場合、引き上 げられた機器上に残置された情報については、本市情報セキュリティポリシーに則り適切 な対応をとり、本市により作業終了を確認後、機器を持ち出すこと。 ウ 本市が特別に許可する場合を除き、本市のネットワークに、外部から持ち込んだ機器を 接続することや、電話回線等を通じて外部から接続することを禁ずる。 (3) 契約満了後の取り扱い 契約満了後、次の作業を行うこと。ただし、本市と再リース契約をした場合には、再リース 後の契約期間満了後に次の作業を行うこと。 ア 機器(ハードウェア)と納入物品(付属品等)は、原則全て回収する。ただし、本市が 指定する機器、物品については、本市に無償で譲渡すること。 イ 機器に導入したシステムデータ、設定情報等のハードディスクの情報はすべて削除し、 読み取り不可としたうえで、その作業が完了した旨のデータ消去証明書を提出すること。 なお、ハードディスクを再利用しない場合においては、データ消去作業を行った後に物理 的に破壊し、廃棄証明書を発行すること。 ウ 機器撤去のスケジュールは、別途協議する。 エ 契約満了後も引き続き使用可能なライセンスについては、本市に無償で譲渡すること。 詳細については、契約開始までに本市と協議すること。 オ 機器及び納入物品の回収及び廃棄に係る費用は、本調達費用に含めるものとする。 (4) その他 本仕様書に記載されていない事項、法令に義務付けられている事項及びその他の事項につい ても、業務上当然に必要なことについては、契約業者の受託業務範囲に含まれるものとする。 なお、疑義が生じた場合には、本市と契約業者の間で協議し、取り決めるものとする。 25
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