平成 27 年度 新庄市社会福祉協議会事業計画 【基本方針】 急激な円安、株価の上昇に伴う好調な大企業の業績でありますが、景気回復はまだ まだ社会全体に届いていません。地域の格差がさらに広がり、度重なる生活物資の値 上げや消費税増税が家計の負担となり、景気の回復を実感できない現状です。 このような状況のなか、少子高齢化の進行、地域のつながりの希薄化、地域が抱え る課題が多様化するなかで、社会からの孤立感、生活や健康への不安などの問題が顕 在化、深刻化しており、地域での人と人のつながりがより重要となってきています。 団塊の世代全員が75歳以上となる2025年に向けて、高齢者が尊厳を保ちなが ら、住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるよう、医療・介護・予防・住 まい及び生活支援サービスが、日常の場で切れ目なく提供できる体制(地域包括ケア システム)を推進することが急務となっています。 今年度より、地域包括支援センターに認知症地域支援事業と生活支援コーディネー ターを配置し、市と連携して地域の実情に応じたボランティアや社会資源の開発を推 進し、多様なサービスを充実していきます。要支援者等が効果的なサービスを受けら れるとともに、それを支える担い手を育成することにより、生きがいと役割づくりを 目指していきます。 訪問介護事業所においては、介護保険制度改正により、介護報酬の減額や民間企業 による新規参入が増えており、利用者の確保に苦慮している状況です。 今年度は、特定事業所加算を受けながら、職員の資質や技術の向上を図り、より質 の高いサービスの提供体制、介護保険外サービスの充実を図り、これまで以上に在宅 生活を支えられるようサービスを提供していきます。 また、学童保育事業では、新たに萩野放課後児童クラブの運営を新庄市より受託し、 放課後児童保育の充実を図っていきます。 以上の基本方針に基づき、新庄市をはじめ、民生委員・児童委員、協力員(区長)、 福祉団体及びボランティア等の皆様方との更なる連携を図りながら、引き続き積極的 に事業の充実や新事業の運営を進めていきます。 1 【重点目標】 【1】訪問介護事業の充実 27 年度からの介護保険制度改正では、医療・介護の一体的な改革により、 入院・入所から在宅へ、医療から介護へのながれが志向され、在宅生活を維持 できるよう、在宅介護と医療との連携がより重要となってきます。そのため、 月例会において、各利用者の既往歴・服薬・症状等をスタッフ全体で共有でき る体制や資料の整備を進めていきます。また、様々なニーズに対応する柔軟性 が求められてきており、介護保険のみでは対応できない利用者を支援するため、 新たに 4 月から「ひまわり介護サービス事業」として介護保険外サービスをさ らに充実させていきます。なお、特定加算事業所として県の認定を受けている ことから、訪問介護員とサービス提供責任者の意識の共有を図り、さらなる介 護技術の向上や人材の育成を図っていきます。 【2】地域における支え合い活動の推進 高齢者が身近な地域で集い、支え合える地域ふれあいサロンを今後も推進し ていきます。地域ふれあいサロンを地域に広めるため、区長・民生委員等へ啓 発活動を行い、サロンの開催や参加しやすい機会づくりに努めていきます。 また、ボランティア活動のさらなる推進を図り、地域福祉を担う多様な人材の 育成を図っていきます。地域資源を把握しながら、関係機関と連携し、ボラン ティアが活躍できる場をさらに広げていきます。さらに、地域の実情に応じた 多様なサービスの開発に努めていきます。 【3】地域包括ケアシステムの構築の推進 団塊の世代が全て75歳以上になる 2025 年まであと 10 年。 「医療」 「介護」 「予防」 「住まい」 「生活支援」のサービスが一体的に提供される「地域包括ケア システムの構築」の推進が急務となっております。そのための手法の一つとして、 地域包括支援センターは行政と共に、作業療法士、理学療法士、薬剤師、管理栄 養士などの医療関係者、主任ケアマネージャーを助言者とし、他事業所等で構成 される地域ケア会議を開催し、個別課題の解決に努めていきます。平成 27 年度 からは地域ケア会議が介護保険法改正により法制化されます。これまで以上に内 容を充実させ、課題解決を図りながら地域の関係機関等の相互の連携を高め、地 域包括ネットワークの構築を推進します。 また、27 年度からの介護保険法改正により、これまでの4事業(総合相談支 援事業、権利擁護事業、包括的・継続的ケアマネジメント支援事業、介護予防ケ アマネジメント事業)に加え、認知症地域支援事業、生活支援コーディネーター 事業がスタートします。地域住民がいつまでも安心して暮らしていける地域のケ ア体制の推進のための一手として、新体制で業務を遂行していきます。 2 個 別 事 業 計 画 【法人・地域福祉事業】 事 業 単位:千円 名 説 1.役員会等運営事業 明 理事会、評議員会、監事監査、専門委員 予算額 572 会、貸付等運営委員会、歳末たすけあい 配分委員会の開催 2.事務局運営事業 ①総務、財務及び人事管理 31,787 ②事業経営の総合的な立案 ③関係機関・団体との連絡調整 ④各部門間の連絡調整 ⑤地域福祉活動計画の策定 3.福祉サービス利用 援 助 判断能力が低下している高齢者、障がい 事 業 者等への日常生活支援(手続代行、金銭管 5,793 (県社協委託事業) 理等) 4.生活福祉資金貸付 事 務 事 低所得者世帯等に対する資金貸付と相談 業 業務と申請手続き。 5.地 域 活 動 組 織 ふれあいサロンの立上げを支援し、高齢者 育 成 支 援 事 業 が仲間づくりを通し、自主性を持って地域 3,369 (県社協委託事業) 1,085 (市委託事業) の中で活動を広げていける組織の育成と支 援 6.福祉バス管理事業 各種福祉団体等の研修事業に貸出する福 祉バスの運行管理 7.敬老会支援事業 敬老会開催地区への助成 8.新庄市たすけあい 金 庫 事 ①相談対応 業 817 (市委託事業) 700 (市委託事業) 100 ②生活困窮者への貸付(原則 5 万円以内) ③滞納償還指導 9.新庄市善意銀行 事 ①相談対応 業 1,000 ②生活困窮者への一時的な貸付(3 万円 以内) ③償還指導 10.中 央 学 童 保 育 所 運 営 事 業 11.日 新 放 課 後 児 童 クラブ運営事業 12.北 辰 学 童 保 育 所 運 営 事 業 中央学童保育所:定員 60 名(新庄小・沼田小) 日新放課後児童クラブ:定員 70 名(日新小) 北辰学童保育所:定員 25 名(北辰小) 3 9,927 (市委託事業) 13,455 (市委託事業) 5,514 (市委託事業) 13.萩 野 放 課 後 児 童 クラブ運営事業 14.連 絡 調 整 育 成 指 導 事 業 萩野放課後児童クラブ:40 名(萩野学園) 福祉事業推進協力団体等との連絡調整 15.共 同 募 金 配 分 事 業 説 5,913 (市委託事業) 741 明 企画・広報・情報事業 934 ①広報紙の発行(7 月、11 月、3 月) ②ホームページ 内容充実・情報更新 ③企業募金のお礼状発送 助成金事業 137 各種団体との共催事業の開催と負担金交付 社会福祉協議会表彰等事業 1,351 ①社会福祉功労者の表彰 ②国県等への福祉功労表彰の進達 ③長寿者への祝い品贈呈 (米寿 88 歳)(白寿 99 歳) 心配ごと相談事業 188 ①一般相談(職員対応) 関係機関・専門職との連絡調整 ②弁護士相談 毎月第3週木曜日(午後 1 時半~4 時) 1 人 30 分 援護事業 1,775 ①災害被災者への見舞金支給 ②交通遺児世帯の激励金支給 ③歳末たすけあい運動の実施 児童遊び場整備事業 514 ①児童遊び場管理者への危険防止の周知 ②遊具等の修繕助成と原材料の提供 高齢者健康対策振興事業 327 ①第 24 回会長杯ワナゲ大会の開催 ②ワナゲ用具の貸出 ③愛のひと声運動(乳酸飲料配布による 安否確認) 給食サービス事業 高齢者世帯等への弁当配達 毎月 2 回(第2・第4金曜日) 利用者負担:1食300円 4 279 170 高齢者世帯等除雪支援事業 企業・個人、学生ボランティアとの連携 による高齢者世帯の除排雪支援 ボランティア活動推進事業 311 ①ボランティアの育成、活動場所の提供 ②ボランティア団体、個人ボランティア との連携 ③ボランティア活動保険の加入手続き ④広報紙、ホームページによるボランテ ィア活動情報の提供 老人福祉センター文化教室の開催 467 ・介護予防体操教室 ・筆ペン教室 ・いけ花教室 ・手づくり教室 老人福祉センターまつりの開催 【介護等支援事業】 事 業 単位:千円 名 説 1.介 護 支 援 事 業 明 ①利用者の確保 予算額 27,038 ②ケース検討会の定期開催によるケアプ (介護保険事業) ランの内容充実 ③関係機関、事業者等との連絡調整 ④特定事業所加算(Ⅱ)事業所としての体 制整備(24 時間常時連絡体制) 2.訪 問 介 護 事 業 ①利用者の確保 57,525 ②介護支援事業所、デイサービス事業所 への事業所 PR 3.高 齢 者 在 宅 生 活 支 援 事 業 ③サービス提供体制の整備とサービスの 質の向上 4.ひ ま わ り 介 護 サ ー ビ ス 事 業 (市委託事業) ④訪問介護員の確保と研修体制の充実 7,925 業 6. 障がい児デイサービス 心身に障がいをもった児童の社会適応を 事 360 1,320 5 . 障 が い 者 訪 問 介 護 ⑤利用者へのアンケート調査 事 (介護保険事業) 業 目的とする生活指導 5 2,090 【老人福祉センター運営事業】 事 業 名 単位:千円 説 明 予算額 1 . 老 人 福 祉 セ ン タ ー ①運営委員会の開催 施 設 管 理 事 業 10,424 ②施設管理業務 ③用具貸出業務(車椅子修理) 2.老人福祉センター 畳表替え 281 施 設 整 備 事 業 【新庄市地域包括支援センター事業】 事 業 名 1.新庄市地域包括支援 センター運営事業 単位:千円 説 明 ①高齢者個人に対する支援の充実 予算額 44,549 ②地域ケアシステムの整備を推進する為 の地域ケア会議の活用 ③認知症地域支援事業 ④生活支援コーディネーター事業 2. 介護予防支援事業 ①利用者の確保 15,297 ②ケアプランの精査と充実 6
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