また、治癒や回復への希望への関わりが大きい、自然や建築 環境の「プラシボー(偽薬)効果」に期待したいところです。 「スタッフによし」 の病院 しかし、患者さんが病院に求めることは、あくまでも「迅速で 適切な医療」と「患者個人の立場にたったスタッフのやさしい 一言」であり、スタッフの機能的で快適な、働きがいのある環 境が「患者サービス」に通じるものと考えます。特に「チーム医 設計監修 久保田 秀男 「病院らしい病院」 を目指して 療」が掲げられる今、スタッフが一丸となって、患者さんのた めに働くことができる環境とします。 「安心で安全」 な病院 弱者である患者さんにとって、バリアフリーによる日常的な事 故防止への諸策はもとより、病院は、地震や災害に安全であ 病院建築に「アメニティ」という言葉が使われて久しく、 「病院 り、災害時にこそ機能すべき大きな役割があります。地震に強 らしくない病院」としてホテルのような病院が登場しています い、火災等の災害に強い建築とします。 が、例えば、ホテルが晴れの場であり、完全にプライベートな 場であるのに対して、病んだ弱者のための病院では、患者さん にとっては「看守られている安心感」が、そしてスタッフにとっ ては「看守ることができる安心感」が必要です。ホテルの快適 な環境やサービスに倣いながらも、ホテルとの違いに注目し、 真に「病院らしい病院」を目指します。 「患者によし」 の病院 病院の代名詞のような、わかりにくい、待ち時間が長い、プラ 「コストよし」 「将来によし」 「環境によし」 の病院 チーム力で「おもい」 を「かたち」に 北九州総合病院のみなさまの新病院にかける情熱、久保田先 生の病院づくりへの一貫したフィロソフィー、そして日建設計の 培ってきた病院設計のノウハウ、この3者の「おもい」をしっか り結実させ、地域に愛され地域に信頼される「病院らしい病 院」を実現することが、このプロジェクトの大きなミッションと 考えます。 医療では医師や看護師だけでなく、薬剤師・技師・栄養士など 設計チーフ の多職種によるチーム力が重視されるように、建築の設計も意 大守 昌利 匠・構造・設備・インテリアデザイン・ランドスケープデザイン など、多分野のデザイナーやエンジニアによるチーム力が重要 です。特に医療施設のように大規模で複雑な建物では、チーム 力が設計を行うための「要」といっても過言ではありません。 いつもは発注者の良きパートナーとして、表舞台に出ることの少 ない設計チームですが、この冊子では北九州総合病院のみな さまの夢を実現するために結集した素晴らしい設計者たちが、 健全な経営に支えられ、適切な医療を継続できることも患者 熱い「おもい」で新しい北九州総合病院の計画を語ります。ど サービスの一つです。 「無駄を省いた必要なものへの投資」や うぞ設計の舞台をお楽しみください。 「維持管理のしやすさ」などに配慮するとともに、将来の変化 に対して、建物の価値が継続し、その寿命を全うすることがで きるように、 「改修がしやすい建築」とします。また、地球環境 への配慮や限りある資源の有効活用のために、最新の技術を 駆使した建築とします。 イバシーがない、不安などの、患者さんの気持ちに応えます。 1 2 あたらしい街のあたらしい病院 まちなみをリードする外観デザイン 外観は、落ち着いた色調のアースカラーをベースに、 あかるく和みのある町並みをリードするデザ 2016年3月、城野にあたらしい街が誕生します。 インを創出します。 グリーンフロンティアを目指す北九州市では、この街をゼロ・カーボン先進街区に位置づけ、JR城野駅の駅前再整備や街の 屋上緑化や太陽光発電パネルの採用など目に見えるかたちでの環境への配慮のほかにも、病室 玄関口になるエコフロント、駅とエコフロントを結ぶペデストリアンデッキなど、順次整備される予定となっています。 の窓面を奥まらせることで日除け効果を生みだすなど、 デザインと一体となった環境手法を取り 北九州総合病院は、このエコフロントに面して建ち、まさに、あたらしい街の「顔」となる病院になります。 入れています。 緑化やさまざまな環境装置による環境への配慮だけでなく、西側のエコモールに面したレストランや売店、音楽会のできる エントランス りには、小倉織をモチーフにした優しい表情の壁面をデザインし、地域に根ざした 講堂など、地域のみなさまにもお使いいただける親しみやすい病院を目指します。 そして何より「もし自分に何かあったら」、そんなとき近くにあればとても心強い、そんな街のみなさまに愛される病院になる よう頑張りたいと思います。 ファサードを演出しています。 建築設計 見杉 亮誠 屋外の動線計画 緑のホスピタリティ … 患者さんをやさしく迎え入れる緑 備し、通院・送迎のしやすい配置計画とします。 性のみならず、皆様をやさしく迎え入れるしつらえとします。新緑、花、紅葉や実などが楽しめる四 また、病院棟はエコフロントに近い西側に配置し、JR城野駅から延びるペデストリアンデッキに 季折々の植物により、季節感の感じられる空間づくりを目指します。 玄関ロータリーは、車でアクセスしやすい北側に設け、敷地東側に配置した駐車場と一体的に整 1階と2階のレベルに整備されるエントランスまでのアプローチ空間を豊かな緑で演出し、機能 2階レベルで接続し、雨に濡れず、公共交通機関を利用される方にも来院していただきやすい計 緑のホスピタリティ … 街並みに貢献する緑 画とします。 敷地西側のエコモールに面した並木を整備し木陰をつくるとともに、敷地北西角にはボリューム 一方、急性期医療のための救急車動線は、北側・東側・西側のどちらからでもアプローチできる のある緑を設け、街並みに潤いをもたらします。 このような緑化により、 コンビニやレストランの入 動線を確保し、患者の緊急搬送に備えます。 3 また使用する建材を徹底的に吟味し、耐久性と経済性を両立させています。 建築設計 ランドスケープ設計 疋田 誠二 根本 哲夫 る厚生棟と一体となって、街角のにぎわいを演出します。 4 内部動線計画 「私は次にどこへ行けばいいんだろう?」そんな不安を感じさせない分かりやすい施設配置を命 施設概要 地域地区 題に、外来部門・診療部門・管理部門・供給部門やアメニティエリアを明解にゾーニングし、さま 第一種住居地域、商業地域、 病床数 360 床 都市計画区域 診療科 脳卒中センター ざまな動線の交錯を回避しています。 脳神経外科・脳卒中センター 敷地面積 25,767.19 ㎡ 内科 泌尿器科 それぞれのゾーン入口には扉を設け、動線の短縮や自分の居場所のわかりやすさにも貢献すると 延床面積 35,829.47 ㎡ 小児科 産婦人科 容積対象床面積 35,121.11 ㎡ 容積率 136. 31% 外科・消化器センター 耳鼻咽喉科 ともに、外来ゾーンの時間外閉鎖など、セキュリティの向上と経済的運用の両立が可能な計画とし 建築面積 8,292.08 ㎡ 建 整形外科・脊椎脊髄病センター 放射線科 構造・階数 RC 造・一部 S 造・免震構造・ 高さ 率 32.19% 形成外科 ています。 建築設計 7 階建(建築基準法上 8 階建) 指定 救命救急センター (32床) (平成7年4月) 最高高さ 38.77m、建物高さ32.97m 施設等 地域災害拠点病院(平成 9 年 4月) 見目 奈穂 N 軒高 32.32m 駐車場・駐輪場 駐車台数(388 台うち車いす駐車場 7 台) 駐輪台数(40 台) タクシーベイ わかりやすい階構成と機能分離した縦動線 玄関ロータリー 各地からアクセスのよい低層部(1∼3階)には診療部門を、静かで眺めの良い高層部(4∼7階)に は病棟を配置し、明快な階構成とします。 主玄関・時間外玄関 車で来られる方は1階から、JR城野駅から来られる方は2階から直接病院に入っていただける玄 コンビニ エントランス 守衛 ホール 講堂 関を設け、2層吹き抜けのエントランスホールを通じて、迷われることなく2階の総合案内までご 関連の深い部門を隣接または積層し、エレベーター等で結ぶことにより、安全で迅速な動線を確 職員 食堂 保しています。一例として、1階にある救急部門と3階の手術部門や救命センター(病棟)とを寝台 救急処置 救急 受付 MRI X線 CT 検体検査 薬剤 ラウンジ は分離した縦動線を確保し、人・物の流れの混在をなくします。 エコフロント 増築スペース 当直 透析 玄関 剖検 機械 防災 センター 更衣 スタッフ入口 また、1階天井裏空間には、機械室や更衣室を設け、空間の有効利用にも取組んでいます。 駐車場 救急車 車寄せ 救急 ワークステーション 理容 レストラン カフェ 用エレベーターで結び、緊急搬送に対応します。給食や物品搬送についても同じく、一般動線と 池上 茂雄 アンギオ 点滴 診察 2Fへ 案内します。 建築設計 救命 センターA 中央材料 機械 中央 倉庫 リネン 給食 物品搬入 サービスヤード 機械室 ▽31m PHF 病棟(83床) 7F JR城野駅 ペデストリアンデッキ 化学 療法 機械 エコフロント レストラン・売店 講堂 5F 病棟(83床) 医局・管理 医事 PFM 6F 病棟(81床) 免震 構造 薬局 救命センター エント ランス ホール 外来 更衣 救急 分娩 内視鏡 剖検 中央材料 免震ピット 5 放射線 病歴 検体 検査 4F 手術 アンギオ 生理 検査 一般EV 患者動線 スタッフEV スタッフ動線 寝台EV 中央材料EV 病棟(81床) 耐震 構造 凡例 透析 3F リハビリ 2F 給食 物品動線 〈1階〉新病院の顔となるフロア あたらしい街に顔を向ける敷地北側に玄関ロータリーを設け、院内北ゾーンには、エントランスや救急などの診療施設を配置 し、南ゾーンには供給部門や機械室などの後方施設を配することで、一般動線・救急動線・サービス動線が交錯しない、わかり やすい配置計画とします。 急性期医療の要となる救命救急センターは、時間外玄関・救急車寄せ・手術室に搬送する寝台エレベーターに隣接させ効率的 に配置し、迅速な救急活動を支えます。さらに救急外来と薬渡しを近接させることで、夜間の救急患者の利便性にも配慮して います。 また、敷地西側のエコモールに面してコンビニやカフェ・レストランなどの利便施設を配置し、地域のにぎわい創出に貢献しま 機械 中央倉庫 リネン ベッド動線 機械 1F す。エントランスホール横の講堂では、会議・講演会だけでなく音楽会など様々な催しが可能なだけでなく、万が一の災害時に はトリアージスペースとして使用できるよう設備を整えます。一方、患者さんや一般の方に対してだけでなく、スタッフ専用ラウン ジや職員食堂などを整備し、病院で働かれるスタッフにとってもアメニティを充実させ、働きやすい環境づくりを目指します。 6 ベッドからの眺望 医事ホール 屋上 PFMセンター 吹抜 RI MRI CT XTV 放射線 総合 案内 内視鏡 XP 院長 透析 看護部 事務 救命センターB 主玄関 生理検査 耳鼻咽喉 自 由 通 路 ペデストリアンデッキ 吹抜 会議 化学療法 リハビリ 城 野 駅 点滴 ブロック受付 吹抜 ブロック受付 救命センターC 家族 待合 採血 ブロック受付 救急専用エレベーター 吹抜 アンギオ 更衣 吹抜 OP OP OPホール N 外来ロビー 医局 外来へ 診察 〈2階〉集約化された診療のフロア OP OP OP OP OP OP N 回収廊下 〈3階〉急性期医療を支える手術と集中治療のフロア 総合案内へは、1階と2階の両方の玄関から迷わずアクセスできるように、吹き抜けに面してわかりやすく配置します。入退院 8つの手術室をもつ手術部門、血管造影や心カテをおこなうアンギオ、比較的重症度の低い集中治療室(HCU)からなる救命 の手続き等を行えるPFM(ペイシャント・フロー・マネージメント)センターを隣接させ、諸手続きの一元化を図るとともに、静かで落ち着いた センター B(病棟)、重症度の高い集中治療室(ICU)からなる救命センター C(病棟)を隣接配置し、1階の救急と専用エレベー 雰囲気の中、手続きや相談をおこなえるよう配慮しています。 ターで結ぶことにより、迅速な救急医療に備えます。手術室は回収廊下型を採用し、清潔・不潔物品の動線を明確に分離し、 外来・診療部門をワンフロアに集約することにより、患者動線を短縮し、利便性の向上をはかります。また外来ロビーにはトッ 1階の中央材料へはエレベーターで搬送します。 プライトを設け、診察室を外壁に面して配置することで、自然光が入り明るい診療空間を実現しています。 救命センター Bは、ICU症候群を抑制するため、ベッドを窓に対して横向きにレイアウトし窓からの眺望がえられる特徴的な治 外来はブロック制を採用するとともに、それぞれのブロックを連続させることにより、ブロック間で診察室数の融通を聞かせる 療室としています。 ことができる効率的な配置としています。診察室もフリーアドレスとして運用の効率化をはかり、将来の診療科の変更に対応 また3階の西側には、病棟と診療部門の両方へアクセスしやすい利点を活かし、医局と管理部門を集約配置しています。 できるよう配慮しています。また、時間外には外来部門を閉鎖することにより、セキュリティを確保できるよう計画しています。 透析へは、駐車場から直接通院できるよう透析専用エレベーターを設け、患者さんの利便性に配慮しています。 あらゆる人たちに心地よいインテリア空間 病院を訪れるすべての方に、心地よく病院をつかっていただくために、インテリアデザインの基本方 針として5つのことに配慮いたします。 1.不安を抱える患者さんが安心できる空間。 2.入院の方がゆっくり静養できる居心地の良い空間 3.患者さんの家族の方が、安心して見守ることのできる空間 4.職員の方が、やる気と誇りをもてる空間 インテリアデザイナー 戸井 賢一郎 5. 「北九州市」らしさを感じる、品のあるもてなしの空間 エントランスには北九州市らしさの表現として小倉織をモチーフとした木製のルーバースクリーンな どそこはかとなく地域性を織り込んだインテリア計画を心がけます。また、ゼロ・カーボン先進街 区に建つことをふまえ、デザインは「緑のゆらめきと重なり」をコンセプトとして表現していきます。 さまざまなトーンのグリーンで彩られたインテリア空間が、ゆらぎのある優しく気持ちのよい空間を 形成します。 エントランスホールイメージ 7 8 インテリアデザイナー 分かりやすく、気持ちのよいサイン計画 見守りやすく患者に優しい病棟計画 病院を安心して利用していただくために、サインは利用者を快適に誘導し、ストレスを与えないこ 4階から7階は病棟で構成されています。 とが大切になります。新病院のサイン計画では明快な色使い、シンプルで大きな文字情報、柔ら 各階、90床の病室を連続して配置することにより、看護単位の大きさをフレキシブルに変えられ かく見やすいフォルムのピクトグラムを用いることで、利用者の誰もが行きたい場所に迷わずに行 ることが大きな特徴です。そして3つのスタッフステーションをバランスよく配置することで、病棟 けることを心がけます。 内の見通しに配慮し、患者さんに近く、見守りやすい平面計画としています。 その際にはサインのある場所に照明を照らすなど、見えやすさへの配慮もいたします。また、サイ デイルームは病棟の北側に配置しています。北側は安定した自然採光が可能であり、足立山を望 ンの配色については視覚障碍者に対するカラーバリアフリーを意識し、海外からの方や外国籍の むすばらしい眺めをご覧いただけます。病棟中央に設けている2つ吹き抜けからも、やわらかな自 人など多様な来院者へ配慮して、外国語併記など国際性への対応もいたします。 今井 充彦 然光が入り、明るく健康的な病棟を実現しています。 建築設計 また5階には、早期離床に向けて、まとまった広さのリハビリスペースを配置しており、眺めの良い 小林 正純 明るい雰囲気の中で日々の療養に励んでいただけます。 足立山など北側の 優れた眺望 個室を主とした 病棟構成 デイ ルーム バランスよく 配置されたSS 機械 SS 吹抜 SS 吹抜 SS 機械 吹抜けから 降りそそぐ自然光 安全安心の 見守りやすさ 効率的な看護動線 SS:スタッフステーション 将来変化に耐えうる、明るく健康的な病室計画 病室のベッドサイドには窓を配置し、明るく健康的な病室づくりに配慮しています。病室のほとん どが個室であるために、患者さんの重症度に応じた病室の振り分けやグルーピングが行いやすく、 小さなグループによる看護にも対応できるよう計画しています。 各個室のプライバシーとアメニティ性が高めたことと、平面形状を同じパターンの繰り返しとした ことにより、病室間の間仕切り壁を改修することで、4つの隣り合う個室を4床室化するという、将 来のニーズにも柔軟に対応できます。 建築設計 藤井 正美 病棟廊下 スタッフ専用収納 ナーサーバーを設置 ベッドサイドの 安全で使いやすい 洗面、 トイレ 前室 外来ロビーイメージ 前室を介して 多床室の持つ長所を 実現する病室配置 窓際に専用の サイドテーブルを設置 窓から降りそそぐ 明るく柔らかな外光 屋外 9 10 エネルギーを無駄なく使う工夫 人と地球環境にやさしい省エネルギー計画 エネルギーの地産地消ともいわれるコージェネレーションシステムを中心に、高効率で省エネル 設備と建築が一体となった様々な工夫により、風、光や熱といった自然の恵みを十分に取り込ん ギーな熱源システムとします。都市ガスを燃料としたコージェネレーションからは、高い発電効率 だ快適な療養環境を保ちます。また、先進の設備システムの採用により、電気やガスなどのエネ による電力とともに、発電の際に発生する排熱を給湯や空調熱源に有効に活用することで、電気 ルギーの使用量をできるだけ低く抑える、環境に優しい計画とします。 と熱を無駄なく使い尽くす計画とします。 では、新病院における具体的な取り組みをご紹介します。 機械設備設計 このシステムに、太陽熱給湯や、年間を通して温度が一定となる井水の熱を空調に使う地熱利用 太陽の恵みを 活かす工夫 トップライトと光庭による自然採光、発電と給湯への多様な太陽エネルギー 利用、屋上緑化や日射遮 による焼け付き防止などを計画します。 外気を利用 する工夫 光庭を排気先に使った病棟階の自然換気や、地下の免震層に設けた通風ト ンネルにより、夏冷たく・冬暖かい地中熱の利用を積極的に行います。 設備システム による工夫 都市ガスを使ったコージェネレーションシステムは、病院内で「電気 」と 「熱」を作り出し、これを高効率に利用して、エネルギー源の多様化と省エネ ルギー運用を 実現します。 水出 喜太郎 地域内で余った熱を受け取って、病院内の暖房や給湯に有効利用できるよう な設備計画とし、熱エネルギーの面的利用を可能として街ぐるみの省エネ・ 省CO2に取り組みます。 地域に 根差した工夫 を組み合わせて病院内へ供給することで、自然の恵みも活かした高効率熱源システムを実現しま す。 機械設備設計 貫名 篤郎 病院内へ供給 電 力 給 湯 発電による 電力供給 井水熱利用 熱交換器 外気 熱利用 高効率 ガス熱源 電力 ガス コージェネレーション システム このように、設備と建築の両面から、最適な環境・省エネルギー手法を組み合わせ、城野ゼロ・ 雑用水利用 高効率 電気式熱源 熱交換器 太陽熱 利用 熱利用 太陽熱給湯 カーボン先進街区の名にふさわしいグリーンホスピタルを、病院の皆様と共に目指します。 冷房 冷水 貯湯槽 発電による 廃熱利用 都市ガス 暖房 温水 暖房 温水 井 戸 冷房 冷水 病院内より還り トップライト 屋上機器とメンテ ナンスデッキにより 屋根面日射を遮蔽 太陽熱給湯 太陽光発電 ソーラーエネルギー 太陽光発電パネルによる 創エネ 雨水利用 消費電力の削減 照度センサーによる 点滅制御 病棟 病棟 雨 雨水の有効利用 廊下 熱エネルギーの地域での 面的利用への取組み 光庭 北側の やわらかい自然 自然換気 (手動開閉窓 排気ファン併用) ISS 機械室 手術室 診察室 外来ロビー 排熱 コージェネ レーション 信頼性の高い 中圧ガス引込み 雨水利用 な量だけの水が供給される自動水栓を採用することにより節水に努め、万一の災害時に備えたタ フな計画とします。 設備を集約するISS ISS(インタースティシャル スペース)に設備を集約し スペース効率向上 機械設備設計 屋上緑化 畑部 誠一 補 給 地中を利用し外気の 予冷・予熱 救命救急センター 充電ステーション 電気自動車用 充電スタンドの設置 ろ過 井水利用 免震層利用の クールヒートトレンチ 地熱利用 井水熱利用 井水の積極的利用 濾過器 雨水貯留槽 400m 3 市水引込 高置水槽 (雑用水系統) ルーフドレン 熱源・雑用水に 利用して省エネ 人と地球環境にやさしい省エネルギー計画 11 また、それと同時に、普段の水使用量の抑制については、超節水型便器や、手かざしにより必要 簡易手法による 自然換気 クールトレンチ 井水 雨水活用 熱源 水道引込のほかに複数の水源を確保して、万一の市水断水に備えます。 自然換気 断熱性を高め 熱負荷を抑制、 CO2の固定 電力 ろ過 エネルギー面的利用 BCP(事業継続計画)の重要性が高まっています。当病院では井戸水、雨水を活用することで、市の Low-Eガラスを採用し 空調負荷を低減 日影 夏の強い日射 バルコニー庇による日除 コージェネレーション システム 発電と熱利用による 高効率熱源システム 水使用量の多い医療施設では、普段からの節水はもちろんのこと、災害時にも機能を維持する 高断熱ガラス 屋根に降った雨水を 雑用水として活用 安心安全な設備システム エビデンスに基づいた 清浄度を適切に確保する 設備システム 水資源を無駄なく使う工夫 日射遮蔽 自然光の十分な 確保 熱源供給システム図 高置水槽 (上水系統) 濾過器 雑用水槽 360m 3 井水原槽 100m 3 上水受水槽 140m 3 井 戸 給水フロー図 12 安心できる病院を 災害に強い設備計画 病院を巡る環境は常に目覚ましく変化してきています。また、先の東日本大震災において、医療従 災害時に備えて、エネルギーの多重化を図っています。電力・都市ガス・重油(備蓄)の3種類を組 事者や医療施設の活躍ぶりが報道され、改めて多くの尊い命の救助するための医療施設の重要性 み合わせて、万一のインフラ途絶時にもある程度範囲を絞って医療機能を維持できるようにして と課題が認識されました。 います。 私たち設計者は、病院の皆様と共に、この課題を少しでも克服し、 「安心できる病院」 「安心できる 電力は2回線の引込で安全性を高め、非常用自家発電機は72時間運転できるように油備蓄を まちづくり」が実現できるようにしていきたいと考えております。 行っています。都市ガスは災害時にも破損の恐れの少ない中圧ガス引き込みとし、都市ガスによる 高効率ガスエンジンコージェネレーション設備から病院内へ電源供給を行う計画です。また熱源 電気設備設計 川合 満男 病 室 病室は間接照明で落ち着きの ある空間に。深夜の明かりが病 室に漏れないように工夫を施し ます。 トイレ 便座は全て暖房便座としていま す。停電の際は暖まりませんが、 水洗を流すことは可能です。 待 合 電気設備設計 待合などの外来呼出モニタや投 薬表示などの情報サイネージに 対応できる情報 通信環境を検 討します。 瀬戸 良昭 設備についても万一の断水時に備えて、冷却水を必要としない空冷ヒートポンプチラーを副熱源と して設けています。その容量は、手術部門・救急・ICU等ハイケアユニットへの熱供給を賄う容量と し、非常用自家発電機や無停電電源装置の電力で運転可能とします。 照 明 電気 電気室 津 波による浸水が心 配のない 階配置としています。万が一の 集中豪雨にも備えて機 器 の底 上げを行っています。 防災センター 設備機器の監視や制御の機能 を一元化することで、効率的な 人 員 配置として病 院 運営をサ ポートします。 ライフライン ISS 将来の医療機器更新などの病 院の変化に対応できるよう、増 設更新スペースが確保されてい ます。 コンセント コジェネ ガ ス 発 電 ガス ガ ス ライフライン (一部切替) 油 ガ ス 太陽光発電パネル オイルタンク 発電機の燃料を3日分確保して います。タンクから発電機への ポンプも2台で冗長構成として います。 手術室 ナースコール 電子カルテ コンセント (赤) コンセント (白) 生命維持装置 医ガス 給排水ポンプ エレベータ 空調機 無影灯 電話交換機 セキュリティ 撮影機器 照 明 蒸気ボイラー ボイラ 発電機室 油 電力会社からのインフラが途絶 しても、病院で使われる電気の うち、60%以上を発電できます。 備 蓄 (3日以上) 給 湯 医療用蒸気 排熱投入型冷温水発生器 太陽光を電気エネルギーに変 換。発電された電気は病院内で 還元利用されています。 他 他 空 調 空冷チラー 電 気 空 調 空 調 非常用 油 無停電電源 自家発電機 電力会社 発 電 非常時のエネルギー確保フロー図 非常時の電源フロー図 ハイアメニティで支える安心感 家庭での生活が移されたような安心できる病院とするために、アメニティとベッドサイド環境の充 実が重要となってきます。 まるで自宅で診療を受けているような空間となるように、落ち着きのある病室照明、空調や照明も ベッド単位で個別に制御、ベッド近くに配置されたトイレ環境、インターネット通信などの情報アク また、市水道が途絶した場合に備え、水源の多重化と備蓄機能を確保する計画としています。水供 給フローについて、市水道の引き込みのほか、井戸水、ならびに屋根に降った雨水を地下ピットに 一旦備蓄したのち、ろ過したうえで便所の洗浄水などの雑用水に利用する計画とします。 セスの検討など、安心して治療に専念できる環境整備を行っていきます。 上水 上水 受水槽 上水 高置水槽 緊急遮断弁 を設置 電気設備設計 山口 悠馬 下水 厨房除外 設備 さまざまな人が出入りする医療施設では、スタッフや患者さんが をしっかりと計画することでセキュリティ性はかなり上がります。 機密性の高い患者情報を管理しているエリアや新生児などの連 るように計画します。 病 室 エントランス 手術室 外来待合 新生児 売 店 ICU サーバー室 雑用水 受水槽 水処理 施設 雑用水 高置水槽 便所 洗浄水他 (雨水は屋外でオーバーフロー) … れ去り防止などへの対策により、更に安心できる空間提供が行え 共有廊下 … ティ計画では、まずは動線計画が重要となってきます。ゾーニング 特殊排水 処理 井水槽 ハイセキュリティで支える安心感 安心して治療や診察ができるようにすることが大切です。セキュリ 非常用 排水槽 特殊排水 厨房排水 井水 生活用水 雨水 雨水 貯留槽 非常時の給排水フロー図 (3日間のインフラ遮断を想定) 電気設備設計 小浦 一平 13 14 安心できる病院を 将来を見据えた構造計画 災害に強い構造計画 災害に強い構造計画 物とはどんな建物でしょうか。 「地震に強い=建物が壊れない」をすぐに連想しますが、それだけで ません。そこで本病院では柱と柱の間隔が10mという大架構を採用するとともに、動かすことの は十分ではありません。本当に地震に強い建物とは、 「地震後も建物の機能が維持される建物」を できない耐震壁を階段 りなどに配置することで、将来の間仕切りの変更を容易に行えるように 指します。 工夫しています。これは鉄筋コンクリート造としては非常にチャレンジングではありますが、フレキ 一般的な建物(耐震構造)は強度を高めることによって、 「地震時に建物が壊れない」ようにします。 シビリティの確保と安心安全の両立を目指しています。 日本において災害に強いとは、地震に強いと言い換えても過言ではありません。では、地震に強い建 構造設計 軸丸 久司 ただし、地震時に建物は激しく揺れ、建物内の家具や医療機器が転倒する危険性が高いため、地震 後、復旧に時間がかかる可能性があります。 そこで本病院では、免震構造を採用します。免震構造とは、建物の下部に積層ゴムアイソレータとい 現代の医療は、日進月歩進化し続けており、医療を支える病院もその進歩に追随しなければなり 構造設計 山田 祥平 う装置を用いることにより、地震時に建物がゆっくりと揺れるようにします。この装置により建物が 壊れないことに加え、家具や医療機器の転倒を防ぎ、地震直後の継続的な医療活動を維持します。 ガタガタ ゆさゆさ 天然ゴム 内部鋼板 ボルト穴 被覆ゴム フランジ 耐震構造 免震構造 積層ゴムアイソレータ ゴムと鉄板をケーキ のミルフィーユのよ うに、交 互に張り合 わせた装置です。 鉛直方向に固く、水 平方向に非常に柔ら かいのが特徴です。 時刻歴応答解析 耳慣れない言葉ですが、建物の構造シミュレーションのことです。免震構造という特殊な建物である ため、地震時にどのように揺れるかコンピュータ上で検討をする必要があります。模擬的な地震波を 作成し建物の挙動や安全性を確認します。検討の項目は、建物に生じる力・建物の変形・免震装置 の変形・建物の揺れ方(加速度)などになります。これらの項目を地震波ごとに行うためにケーススタ ディは実に100を超えます。 R 告示波 八戸 告示波 東北大 告示波 神戸 観測波 E L CE N T R O 観測波 T AFT 観測波 八戸 サイト波 南海1 サイト波 南海2 サイト波 東南海1 サイト波 東南海2 1/200 PH 9 8 7 6 5 4 3 2 1 G GL 模擬地震動 1/500 1/300 1/200 1/150 1/125 Story Drift Angle 1/100 1/75 時刻歴応答解析結果 安心・安全 建物の構造形式は、強度・剛性(固さ)・耐久性を確保するために、鉄筋コンクリート造とします。免 震構造としても、建物の形状が悪ければ地震に強い建物にはなりません。本病院の構造設計で は、柱や耐震壁(地震に抵抗する壁)といった強固な骨格を、いかにバランスよく配置するかに注力 しています。結果、本病院が災害時にも強い建物、そして災害時でも安心・安全な医療を提供でき る病院になるよう頑張ります。 15 架構イメージ 白いフレームが柱・梁、赤い壁が耐震壁、足元の黒い円筒が積層ゴムアイソレーター 16 新病院建築に向けて 新病院ヒアリング参加者一覧 日建設計メンバー 北九州総合病院は特定医療法人北九州病院の急性期病院として中核的位置づけ にあり、平成7年厚労省から福岡県で6番目となる救命救急センターに指定を受け開 代表 川島 克也 古賀 一幸 池田 益三 小林 博 部長 大守 昌利 内科 高水間 亮治 木原 康之 主管 疋田 誠二 棟は救命救急センターとして義務付けられた耐震構造になっておらず、改築等の検 循環器科 山本 龍治 討を重ねてまいりましたが、土地確保と山の斜面に建築された病院の構造上無理と 消化器科(内視鏡) 山 雅弘 主任 藤井 正美 結論せざるを得ませんでした。 外科 坂本 喜彦 担当 池上 茂雄 小林 正純 整形外科 福田 文雄 脳神経外科 前田 仁史 形成外科 全体計画 永田 直幹 肱岡 昭彦 高水間 亮治 川井 伴子 設され、その後18年にわたり24時間体制で毎年4000名ほどの救急車を受け入れ重 症患者の生命を救うべく努力してまいりました。しかしながらセンターの位置する東 診療部門 このような時、北九州市が進めていた城野ゼロ・カーボン先進街区への移転新築 を決定しました。このためには病院移転の可能性について県・市の行政と市医師会 見目 奈穂 田代 靖彦 迎 伸彦 吉牟田 浩一郎 西本 あか奈 今村 禎伸 主管 軸丸 久司 小児科 神代 万壽美 担当 山田 正平 耳鼻咽喉科 上田 成久 宗 謙次 に発表された福岡県の地域医療計画では、県全体での人口減少、医療病床の過剰 泌尿器科・ウロギネ 池田 洋 新井 隆司 前田 直美 等、今 後 医 療 を取り巻く状 況は 大きな変 化 が 予測され 、医 療 機 関は3C時 代 産科 小林 秀樹 主管 川合 満男 【choice:選択、competition:競合、cut:淘汰】と言われていますが北九州病院グ 放射線科 松木 裕一 松木 正彦 井町 吏津子 技術長 瀬戸 良昭 ループの基本理念【confidence:信頼、cooperation:協調、contribution:貢献】の 救急科 長嶺 貴一 井町 吏津子 馬渡 博志 担当 小浦 一平 センター病棟 長嶺 貴一 靏本 静絵 一般病棟 川井 伴子 三原 美津子 松行 はるみ 斯波 尚美 29日に土地購入が決定致しました。設計は全国の多くの病院設計を手掛けられた 特定医療法人 北九州病院 広島国際大学の久保田秀男教授に基礎設計をお願いすることが出来、その後日建 理事長 設計に設計が決定し、平成28年度の完成に向けて準備を進めております。今年3月 3Cを推進する限り地域社会から必ず認知されると確信しています。又、自己完結型 病棟部門 の病院ではなくて連携を強めて地域完結型の医療を目指して努力する所存です。医 療法人としては昨年北九州古賀病院の新築改築を終えたところで、今回の北九州総 構造設計 水出 喜太郎 担当 貫名 篤郎 婦人科病棟 小林 秀樹 梶谷 祥恵 川本 三枝子 外来 肱岡 昭彦 高水間 亮治 川井 伴子 三原 美津子 清水 洋宣 主任 吉岡 秋弘 部長 根本 哲夫 担当 小谷 芙美子 担当 田中 宏寺 副部長 久保 久仁男 部長 島田 太郎 藤井 一幸 技術長 川野 博義 薬剤科 高橋 浩二郎 池田 浩和 大石 貴裕 柏田 匡広 部長 小林 忠彦 臨床工学科 大内 健 中央材料室 堀川 綾子 栄養管理科 高水間 亮治 松行 はるみ 前田 友和 鈴木 悦夫 化学療法室 池田 浩和 柏田 匡広 渡瀬 美登里 天野 佑 寒川 たえ子 併設した一般病床360床の総合病院です。 検査科 松尾 裕也 馬場 威 東 誠二 中島 瑞枝 当院の理念である「患者さんのための医療 for the patient 」をめざして、安全・ 土木設計 ランドスケープ設計 測量・地盤調査 長田 達哉 リハビリテーション科 棟は建設後30数年が経過し、現在の耐震基準にはそぐわないために病棟の耐震化 供給部門 カーボン、子育て支援と高年齢者対応の観点、次代に継承し続ける持続可能な町づ くりの視点から、平成28年4月に城野地区低炭素先進モデル街区にふさわしい新病 管理部門 宮 一臣 藤末 健一 宿輪 宏明 下門 範子 工務 三浦 満雄 部長 山田 研 真渓 香代子 近藤 順子 主管 中本 和夫 医事・PFM 小林 博 技術長 阿納 哲郎 診療情報管理室 山下 晃史 古賀 詩乃 主任 南里 速人 担当 一丸 隆久 監理 桃井 健二 白木原 真佐美 山内 一良 特定医療法人 北九州総合病院 お願いしまして各部門と話し合いの場を持った上で、設計案をまとめ今年度末の3月 院長 に着工致します。新病院は地上7階の免震建築で新しい医療に対応すべき最新鋭 システム 久保田 克浩 永田 直幹 の機器を導入し低侵襲の診断や治療を提供し、また災害拠点、救命救急センターの 医師事務 前田 直美 藤川 みゆき クライアントリレーション 統括補佐 役割を果たせる施設にしたいと考えています。新病院を建築するにあたり、北九州 看護部共用部 川井 伴子 三原 美津子 CG 作成 総合病院が更に地域の皆様から信頼され、愛される病院を目指して頑張りますので 総務共用部 安西 聖貴 宜しくご指導お願い致します。 エネルギー 古賀 一幸 池田 益三 安西 聖貴 事務局 戸井 賢一郎 主管 透析室 稲田 耕三 堀川 綾子 者様の要望に応じられる病院・病棟にしたいと考えており、基本設計を日建設計に インテリア設計 チーフデザイナー 今井 充彦 手術室 院を竣工させる事になりました。時代の流行とともに医療の進歩も凄まじく様々な患 畑部 誠一 デザイナー 療」 「救急医療」を提供し、北九州病院グループの中で唯一の救命救急センターを カーボン先進街区での土地取得が可能となり、町づくりのコンセプトである、ゼロ 機械設備設計 寒川 たえ子 北九州総合病院は、医療法人北九州病院グループの基幹病院として、 「高度医 と新棟建設を進めることを決断致しました。新病院を建築するにあたり城野ゼロ 山口 悠馬 主管 神代 万壽美 鞘野 恵津乃 安心な医療を患者さんに提供できるよう精一杯努力してまいりましたが、一部の病 本多 敦 越智 るみ 友江 美和 松嵜 涼子 渡辺 美香 小児病棟 中央診療部門 電気設備設計 部長 丹羽 克己 という厳しい医療環境の中で、救命救急センターを有する急性期病院として、社会的 ます。皆様には今後とも御支援・御指導等を賜りますようお願い致します。 森脇 百合香 部長 合病院の新築移転は大きな事業計画であり北九州地区の人口減少・医療供給過剰 使命を果たすために、何としても成功させなければならないと決意を新たにしており 17 見杉 亮誠 部長 小倉医師会に説明し理解していただくことから着手し、土地入札に応募し、今年3月 重松 昭生 建築設計 古賀 一幸 池田 益三 安西 聖貴 山本 啓史 主査 西川 史朗 担当 山崎 正登 二階 智子 模型作成 担当 大西 真樹 18
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