編曲・基礎 - 潮風のエチュード

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プチプチ作曲講座
♪潮風のエチュード
●クラス3●
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6.編曲・準備(基礎)
[記載ないものは、C調=C:=C調: です]
(内容に合わせたため「余白」があります)
★ 「クラス1・2」の、復習を兼ねる部分もありますので、「分かる」部分は、読み流し、
「分からない」部分は、「クラス1・2」を復習してください。
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① 形式・構成
「形式・構成」とは
・一般的に、2部形式。3部形式が多用される
・全体構成としては、2ハーフを解説。また、イントロ・間奏・エンディングが付けられる
<備考>
「ワンコーラス」とは、1番のこと
*解説*
・「1部形式」。「2部形式」。「3部形式」があるわけですが、主に、「2部形式」。「3部形式」
が変化があるので、利用されます。
ちなみに、「形式」とは、例えば「1番」の中のことをいっています。
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(1) 2部形式
■ 「A+B」メロ
*解説*
・「A+B」メロとは、簡単にいうと、1番の中に「2種類のメロディー」が登場する。という
ことです。
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(2) 3部形式
■ 「A+B+A」メロ
・Aメロと、異なるBメロが続き、最後にもう一度、Aメロを使う。
■ 「A+B+C」メロ
・Aメロと、異なるBメロが続き、最後もさらに異なるCメロとなる。
<備考>
・「形式」とは、「ワンコーラス」の形態
・「楽節」とは、「A(B)(C)メロ」などの、各楽曲のかたまり。 (8小節程度)
ただし、8小節とは限らない。
各メロを繰り返す場合もある。 A+A' など
*解説*
・「3部形式」には、「A+B+A」。「A+B+C」の2種類があります。
・「A+B+A」メロとは、簡単にいうと、1番の中に「2種類のA・Bメロディー」が登場し、
・「A+B+C」メロとは、簡単にいうと、1番の中に「3種類のA・B・Cメロディー」が登場します
どちらを使うかは、結局のところ「曲」によるので、何曲か作っているうちに、わかって
くるかと思います。
(余白)
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(3) 曲の全体構成
■ 曲の全体構成
・「3番」。「4番」まである曲もあるが、基本となる「2ハーフ」
「2番半」の曲を解説
■ 2ハーフ
・「2番」までと、最後に「2番の後半」を繰り返す構成。
・
●
・
●
・
●
・
イントロ
【1番】
間奏①
【2番】
間奏②
【2番・後半】
エンディング
<備考>
各楽節は、8小節程度。 イントロ・間奏・エンディングは、適時。
カットする場合もあれば、4小節程度の場合もある。また、繰り返したりしてもよい。
*解説*
・実際に作曲していくわけですが、実用的な基本構成としては「2ハーフ」と呼ばれる
「2番」と「最後に2番の後半」を繰り返す構成が、最初はおすすめかと思われますので
まずは、この構成で理解していきましょう。
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② 前奏・間奏・後奏
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(1) イントロ(前奏)
■ 作り方
①「新規」に作る
②「歌メロの一部」を利用する
<備考>
②は、簡便的に使う場合もあれば、最初からインパクトを醸し出す効果もある
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(2) 間奏
■ 作り方
①「新規」に作る
②メロなして、伴奏風にシンプルに作る
<備考>
②は、インスト風に伴奏的に、また、短く演出してもよい
623
(3) エンディング(後奏)
■ 作り方
①「新規」に作る
②「歌メロの一部」を利用する
③「間奏」を、再利用する
<備考>
メロ本体からの借用でもいいし、新規に作ってもよい。
長さも、「楽節(8小節程度)」を基準とするが任意でよく、カットする場合もある
*解説*
・「前奏・間奏・後奏」とは、「歌メロ」を飾るための、ムード造り、気分転換、余韻等の効果
として、前奏・間奏・後奏を付加するものです。
実際には、もっと自由にやってもいいので、いろいろ試してみましょう。
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③ 楽器編成
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(1) 概念
■ 楽器編成
・楽器編成は、バンド風。アンサンブル・オケ風などがあるが集約すると、
下記の5パートを基本的には目安にしたい。
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(2) 編成(パート)例
①
②
③
④
⑤
メロ
伴奏(ライン)1
伴奏(ライン)2
ベース(ライン)
ドラム(パーカッション)
メロディー楽器。 または、歌
中域。コード・リズム伴奏。副・対旋律。(多声)
中域。コード・リズム伴奏。副・対旋律。(多声)
最低音(バス)
リズム
<備考>
「伴奏パート」数は、適時、加減してよい。
実際には、「5~10パート」程度が、作業に無理がなくまた、華やかさも奏でられる。
*解説*
・「②~⑤」は、4リズムですが、実際には、「リズム」ばかりではなく、「副・対旋律」が 利用されたりします。 また、メロは、ボーカルの場合もあれば、楽器の場合もあり
ますので、その場合は「メロのパート(楽器)」を追加します。
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④ 「メロ先」作曲と「コード付け」① [主要3和音編]
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(1) 作曲方法の種類
・作曲方法の種類には、「メロ先・作曲」と「コード先・作曲」があります。
■ 「メロ先」作曲
・「メロ先」作曲とは、「メロ」を先に書き、それに対し「コード」を付けるもの
■ 「コード先」作曲 (「コード先」作曲の解説は、割愛)
・「コード先」作曲とは、「コード進行」を先に考え、それに対し「メロ」を書く
*解説*
・「作曲方法」には、「メロ先」作曲と「コード先」作曲がありますが、どちらの方法で
作曲するかは、各自の好みですが、両方ともできるほうが便利ですので、練習して
おきましょう。 「メロ先」作曲を解説します。 (余白)
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(2) 「楽節(Aメロ)」のリズム・イメージ
■ メロの書き方
・「各メロ」(A.B.C)は基本的には、「8小節(楽節)」を目安に書く。
■ 「楽節(Aメロ)」のリズム・イメージ。(七五調)
・「起承転結」のように、8小節を4分割し、2小節ずつみると、「始まる感じ」。
「一息つく感じ」。「再スタートする感じ」。「終わる感じ」とイメージすると書き
やすいです。
・さらに、「七五調」のリズムで「楽節(8小節・Aメロ)」の感覚をつかむとよい。
2小節ずつ区切り、例えば、リズムが「7・5・7・5」音などで意識しながら
イメージをつかむとよい。
・「7・5・7・5」音。以外にも、「5・5・7・5」音。「5・5・7・7」音などもやってみるとよい。
(642.1)
*解説*
・作曲。すなわち「メロディー」を書くわけですが、そのためには「イメージ」が大切です。
「8小節」の中に書くことが基本ですが、このフレーズにはそれぞれ「曲感」があります。
2小節ずつみると、「始まる感じ」。「一息つく感じ」。「再スタートする感じ」。「終わる感じ」
なのですが、これを感じ取るために、まず、音程なしで「リズム」だけで感じ取ってください
例えば、「7・5・7・5」音。のリズムで確認してみましょう。不思議に1つの曲と感じます。
「手拍子」だけでも結構です。 何回も繰り返し、「曲(楽節)」を感じ取りましょう。
(余白)
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(3) 「楽節(Aメロ)」の構成ポイント
■ 「楽節(Aメロ)」の構成ポイント
・「楽節(8小節)」の各小節の部分では、下記のようなコードが基本の一つであるので、
雛形として覚えておくと参考になります。 ただし、応用段階で変わっていく
■ 小節各部の「コード(C.F.G)付け」と「曲感」
□ 1小節め(出だし)
・最初は、「C」が多い
□ 4小節め
・「G」が多い(ポピュラーでは、G7でよい)
・「半」終止。という部分でもあり、一息つく感じの部分。
□ 5小節め
・「C」が多い。 ただし、実際には、副和音に代理して
・「AmかEm」が多い。 要するに、C または、その代理が多い。
・「偽」終止。という部分でもあり、再開する感じの部分。
□ 8小節め(終わり)
・最後は、「C」とする
・また、最後の部分のコード進行は、「G(7)-C」とする
これは、「全」終止ともいう
(643.1)
*解説*
・メロに音程も付けた形において、「コード」の関係も見ていきましょう。
メロの曲感が、「2小節単位」の各フレーズにおいて違うことがわかりました。
また、「コード」においても、基本的には、「1。4。5。8小節」めでは、「C。G7。Am。C」
がくることが多いので参考にするといいでしょう。
ちなみに、もちろん、応用段階では変わっていきます。
(余白)
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(4) 「楽節(Bメロ)」の構成ポイント
■ 「楽節(Bメロ)」の構成ポイント
・「Aメロ」は、落ち着いた感じが多く、また、スタートは「I(C)」からであったが
「Bメロ」は、場面転換であり、また、Bメロの最初は「I(C)以外」のコードが多い
■ 小節各部の「コード(C.F.G)付け」と「曲感」
□ 1小節め(出だし)
・最初は、「I(C)以外」のコードが多い。その他の部分は、Aメロに準じる。
(644.1)
*解説*
・「Bメロ」の場合は、ちょっと、注意が必要です。
「出だし」の部分が、転調する場合は別ですが、「同調」で書き進む場合は、大抵
「I度(C)以外」のコードで始まります。 上記の場合も、「Dmコード」です。
曲感的にも結局のところ、こうゆうことなので、練習しているうちに感覚がつかめるように
なると思います。
645
(5) 「主要3和音」コード付け
■ 「主要3和音」コード付け
・「主要3和音 (T=I)。(S=IV)。(D=V)」 C。F。G7 にて、基本的なコード付けを行う。
これは、機能和音でもあり、もっとも基本になるコード付けでありこれができれば、
あとは応用していくだけです。
・今回は、簡潔にするため、「主要3和音」。C。F。G を使い考えます。
・ちなみに、コード付けは、「好み」にも大きく左右されるので、人により、違うコード
付けをすることは普通におこります。
■ 例。ドレミファ|ソ---| の「メロ」に、「コード」付けをする
まず、コードを付けてみる。下記の「2つの例」が考えられます。
出だしの「1・2小節め」の部分だとします。 ・例1。「C---|G---」
(645.1)
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・例2。「C--F|G---」
(645.2)
*解説*
・ドレミファ|ソ---| の「メロ」に、「コード」を付けるわけですが、
・例1。「C---|G---」。 ・例2。「C--F|G---」。 のように例えば考えられるわけです。
どちらがいいかは、「好み」ですので、どちらでもいいのですがどちらもできるように、
練習していきましょう。
■ 例1。「C---|G---」が付く理由
((645.1))
□ 「1小節め」について。
・コードは、多くの場合、1小節に1つのコードが付く。しかし、1小節に2つ付いても
いいし、1拍毎でもよい。これは、その曲との相性であり、好みにより選択する
この例では、1小節に1つのコードが付くと考えた場合です。すなわち、「ドレミファ」
のメロには、「C(ドミソ)」コードが付く。ということです。
なぜかというと、いくつかの理由があります。
①メロに、ドとミがあり、Cコードに含まれるため
②また、時間的にも、合計が長く存在するため
③「1小節め」だったため
□ ①について。
・メロには、「レとファ」もあるので、Dm(レファラ)でもよさそうですが、「2拍めと、4拍め」
は、弱拍といい、影響力が弱い。「1拍めと、3拍め」は、強拍といい、影響力が強い。
よって、Dmではなく、Cを選択したわけです。
ただし、3拍めは、「中」拍とも解釈する場合があります。
□ ②について。
時間的にも、合計が長く存在するため。について
・メロに、ドとミがあり、Cコードに含まれ、計「2拍分」存在するため
・ただし、メロには、「レとファ」もあるので、Dm(レファラ)でもよさそうですが、
弱拍にあるので、やはり、Cを選択しました。
□ ③について。
・「楽節(8小節)」の「どこにあるか」が問題です。
・「1小節め」は、出だし部分のため、T(I)である「C」が無難です。
□ 「2小節め」について。
・ここは、メロが「ソ」しか存在していないので、ソを含むコードが有力です。 CとGが候補にあがりますが、「Gコード」の場合、「ソは根音」なので、
Gコードを選択します。
「根音・第3音・第5音」では重み(影響)が違い。 根音が一番、重みがあるので
ソが根音のGが自然でしょう。
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■ 例2。「C--F|G---」が付く理由
((645.2))
・「1小節め」の「4拍め」に、「F」が存在する。 これは、4拍めに、変化を加えるため、
あえて「F」にしてみました。 Fにする理由は、前記の内容の応用ですが、
結局は、「好み」の問題であり、「例1」でも「例2」でも、「それ以外」でも構わないので、
作曲者本人が選択して決めればよいです。
*解説*
・以上のように、コード付けの仕方がわかったかと思いますが、理屈はあれど
結局のところ、また、最終的には「曲感」で選択・判断するしかありません。
実際には、選択肢はいくらでもあるわけですが、それをどれかに決めなければならない
わけなんですが、「曲感」で選択する方法しかありませんので、練習を重ねることに
尽きます。
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⑤ コード付け② [ダイアトニック・コード編]
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(1) 「副(3)和音」代理コード
・ここからは、「代理」。「リ・ハモ(再考・応用)」ということであり詳細は、「代理」。
「リ・ハモ(再考・応用)」等の関係を参照されたい。よって、簡潔に記します。
■ 副(3)和音の代理
・「ダイアトニックコード」で付けるということは、「主要(機能)和音」を「副和音」に代理するという
ことです。 次の代理関係がありました。
■ 「トニック(I)=C」の副(3)和音の代理コード・一覧
□ Em(III)
□ Am(VI)
■ 「サブドミナント(IV)=F」の副(3)和音の代理コード・一覧
□ Dm(II)
■ 「ドミナント(V7)=G7」の副(3)和音の代理コード・一覧
□ Bm7b5(VII)
(余白)
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(2) 「副(3)和音」代理・例
■ 代理・例1
ハーモナイズ
(主要和音)
リハモ
(副和音)
(1小節め) (2小節め) (3小節め) (4小節め)
C
F
G7
C
※1
C
↓
↓
Dm
Bm7b5
※4
C
(代理・前)
(代理・後)
・「C-F-G7-C」のコード進行において、「FをDm」に、「G7をBm7b5」に代理しました。
・※1の出だしは、「C」のままが無難です。 「AmやEm」に代理することも可能ですが、
メロとの兼ね合いもあり、このフレーズがどこで使われるかにもよるので、むやみに
代理はできませんので、注意しましょう。
・※4の部分は、Cのままにしておくと、曲が「終わる感じ」がします。
■ 代理・例2
ハーモナイズ
(主要和音)
リハモ
(副和音)
(1小節め) (2小節め) (3小節め) (4小節め)
C
F
G7
C
↓
※1
Em
F
G7
↓
※4
Am
(代理・前)
(代理・後)
・「C-F-G7-C」のコード進行において、「CをEm」に、「CをAm」に代理しました。
・※1の出だしを、Emにすると、やや安定感に欠けます。
使うとすれば、途中のフレーズやBメロの出だしのほうがいいかと思われます。
・※4の部分は、Amにしてみると、曲が「続く感じ」がします。
*解説*
・以上のように、「副和音」を使うことにより、全ての「ダイアトニックコード」を使うことが
可能です。 しかし、「可能性」が「ある」。ということであり「できる」とは違います。
実際に代理する場合は、「メロ」との兼ね合いで「曲感」を確認しながら行う必要が
あるので注意してください。
(余白)
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