2014/10/19 600 1/9 P1 プチプチ作曲講座 ♪潮風のエチュード ●クラス3● 600 6.編曲・準備(基礎) [記載ないものは、C調=C:=C調: です] (内容に合わせたため「余白」があります) ★ 「クラス1・2」の、復習を兼ねる部分もありますので、「分かる」部分は、読み流し、 「分からない」部分は、「クラス1・2」を復習してください。 610 ① 形式・構成 「形式・構成」とは ・一般的に、2部形式。3部形式が多用される ・全体構成としては、2ハーフを解説。また、イントロ・間奏・エンディングが付けられる <備考> 「ワンコーラス」とは、1番のこと *解説* ・「1部形式」。「2部形式」。「3部形式」があるわけですが、主に、「2部形式」。「3部形式」 が変化があるので、利用されます。 ちなみに、「形式」とは、例えば「1番」の中のことをいっています。 611 (1) 2部形式 ■ 「A+B」メロ *解説* ・「A+B」メロとは、簡単にいうと、1番の中に「2種類のメロディー」が登場する。という ことです。 612 (2) 3部形式 ■ 「A+B+A」メロ ・Aメロと、異なるBメロが続き、最後にもう一度、Aメロを使う。 ■ 「A+B+C」メロ ・Aメロと、異なるBメロが続き、最後もさらに異なるCメロとなる。 <備考> ・「形式」とは、「ワンコーラス」の形態 ・「楽節」とは、「A(B)(C)メロ」などの、各楽曲のかたまり。 (8小節程度) ただし、8小節とは限らない。 各メロを繰り返す場合もある。 A+A' など *解説* ・「3部形式」には、「A+B+A」。「A+B+C」の2種類があります。 ・「A+B+A」メロとは、簡単にいうと、1番の中に「2種類のA・Bメロディー」が登場し、 ・「A+B+C」メロとは、簡単にいうと、1番の中に「3種類のA・B・Cメロディー」が登場します どちらを使うかは、結局のところ「曲」によるので、何曲か作っているうちに、わかって くるかと思います。 (余白) C:\Users\Owner\Desktop\★作曲講座・改訂版1.03\作曲講座「クラス3」1\作曲講座「クラス3」7.xlsx 2014/10/19 600 2/9 P2 613 (3) 曲の全体構成 ■ 曲の全体構成 ・「3番」。「4番」まである曲もあるが、基本となる「2ハーフ」 「2番半」の曲を解説 ■ 2ハーフ ・「2番」までと、最後に「2番の後半」を繰り返す構成。 ・ ● ・ ● ・ ● ・ イントロ 【1番】 間奏① 【2番】 間奏② 【2番・後半】 エンディング <備考> 各楽節は、8小節程度。 イントロ・間奏・エンディングは、適時。 カットする場合もあれば、4小節程度の場合もある。また、繰り返したりしてもよい。 *解説* ・実際に作曲していくわけですが、実用的な基本構成としては「2ハーフ」と呼ばれる 「2番」と「最後に2番の後半」を繰り返す構成が、最初はおすすめかと思われますので まずは、この構成で理解していきましょう。 620 ② 前奏・間奏・後奏 621 (1) イントロ(前奏) ■ 作り方 ①「新規」に作る ②「歌メロの一部」を利用する <備考> ②は、簡便的に使う場合もあれば、最初からインパクトを醸し出す効果もある 622 (2) 間奏 ■ 作り方 ①「新規」に作る ②メロなして、伴奏風にシンプルに作る <備考> ②は、インスト風に伴奏的に、また、短く演出してもよい 623 (3) エンディング(後奏) ■ 作り方 ①「新規」に作る ②「歌メロの一部」を利用する ③「間奏」を、再利用する <備考> メロ本体からの借用でもいいし、新規に作ってもよい。 長さも、「楽節(8小節程度)」を基準とするが任意でよく、カットする場合もある *解説* ・「前奏・間奏・後奏」とは、「歌メロ」を飾るための、ムード造り、気分転換、余韻等の効果 として、前奏・間奏・後奏を付加するものです。 実際には、もっと自由にやってもいいので、いろいろ試してみましょう。 C:\Users\Owner\Desktop\★作曲講座・改訂版1.03\作曲講座「クラス3」1\作曲講座「クラス3」7.xlsx 2014/10/19 600 3/9 P3 630 ③ 楽器編成 631 (1) 概念 ■ 楽器編成 ・楽器編成は、バンド風。アンサンブル・オケ風などがあるが集約すると、 下記の5パートを基本的には目安にしたい。 632 (2) 編成(パート)例 ① ② ③ ④ ⑤ メロ 伴奏(ライン)1 伴奏(ライン)2 ベース(ライン) ドラム(パーカッション) メロディー楽器。 または、歌 中域。コード・リズム伴奏。副・対旋律。(多声) 中域。コード・リズム伴奏。副・対旋律。(多声) 最低音(バス) リズム <備考> 「伴奏パート」数は、適時、加減してよい。 実際には、「5~10パート」程度が、作業に無理がなくまた、華やかさも奏でられる。 *解説* ・「②~⑤」は、4リズムですが、実際には、「リズム」ばかりではなく、「副・対旋律」が 利用されたりします。 また、メロは、ボーカルの場合もあれば、楽器の場合もあり ますので、その場合は「メロのパート(楽器)」を追加します。 640 ④ 「メロ先」作曲と「コード付け」① [主要3和音編] 641 (1) 作曲方法の種類 ・作曲方法の種類には、「メロ先・作曲」と「コード先・作曲」があります。 ■ 「メロ先」作曲 ・「メロ先」作曲とは、「メロ」を先に書き、それに対し「コード」を付けるもの ■ 「コード先」作曲 (「コード先」作曲の解説は、割愛) ・「コード先」作曲とは、「コード進行」を先に考え、それに対し「メロ」を書く *解説* ・「作曲方法」には、「メロ先」作曲と「コード先」作曲がありますが、どちらの方法で 作曲するかは、各自の好みですが、両方ともできるほうが便利ですので、練習して おきましょう。 「メロ先」作曲を解説します。 (余白) C:\Users\Owner\Desktop\★作曲講座・改訂版1.03\作曲講座「クラス3」1\作曲講座「クラス3」7.xlsx 2014/10/19 600 4/9 P4 642 (2) 「楽節(Aメロ)」のリズム・イメージ ■ メロの書き方 ・「各メロ」(A.B.C)は基本的には、「8小節(楽節)」を目安に書く。 ■ 「楽節(Aメロ)」のリズム・イメージ。(七五調) ・「起承転結」のように、8小節を4分割し、2小節ずつみると、「始まる感じ」。 「一息つく感じ」。「再スタートする感じ」。「終わる感じ」とイメージすると書き やすいです。 ・さらに、「七五調」のリズムで「楽節(8小節・Aメロ)」の感覚をつかむとよい。 2小節ずつ区切り、例えば、リズムが「7・5・7・5」音などで意識しながら イメージをつかむとよい。 ・「7・5・7・5」音。以外にも、「5・5・7・5」音。「5・5・7・7」音などもやってみるとよい。 (642.1) *解説* ・作曲。すなわち「メロディー」を書くわけですが、そのためには「イメージ」が大切です。 「8小節」の中に書くことが基本ですが、このフレーズにはそれぞれ「曲感」があります。 2小節ずつみると、「始まる感じ」。「一息つく感じ」。「再スタートする感じ」。「終わる感じ」 なのですが、これを感じ取るために、まず、音程なしで「リズム」だけで感じ取ってください 例えば、「7・5・7・5」音。のリズムで確認してみましょう。不思議に1つの曲と感じます。 「手拍子」だけでも結構です。 何回も繰り返し、「曲(楽節)」を感じ取りましょう。 (余白) C:\Users\Owner\Desktop\★作曲講座・改訂版1.03\作曲講座「クラス3」1\作曲講座「クラス3」7.xlsx 2014/10/19 600 5/9 P5 643 (3) 「楽節(Aメロ)」の構成ポイント ■ 「楽節(Aメロ)」の構成ポイント ・「楽節(8小節)」の各小節の部分では、下記のようなコードが基本の一つであるので、 雛形として覚えておくと参考になります。 ただし、応用段階で変わっていく ■ 小節各部の「コード(C.F.G)付け」と「曲感」 □ 1小節め(出だし) ・最初は、「C」が多い □ 4小節め ・「G」が多い(ポピュラーでは、G7でよい) ・「半」終止。という部分でもあり、一息つく感じの部分。 □ 5小節め ・「C」が多い。 ただし、実際には、副和音に代理して ・「AmかEm」が多い。 要するに、C または、その代理が多い。 ・「偽」終止。という部分でもあり、再開する感じの部分。 □ 8小節め(終わり) ・最後は、「C」とする ・また、最後の部分のコード進行は、「G(7)-C」とする これは、「全」終止ともいう (643.1) *解説* ・メロに音程も付けた形において、「コード」の関係も見ていきましょう。 メロの曲感が、「2小節単位」の各フレーズにおいて違うことがわかりました。 また、「コード」においても、基本的には、「1。4。5。8小節」めでは、「C。G7。Am。C」 がくることが多いので参考にするといいでしょう。 ちなみに、もちろん、応用段階では変わっていきます。 (余白) C:\Users\Owner\Desktop\★作曲講座・改訂版1.03\作曲講座「クラス3」1\作曲講座「クラス3」7.xlsx 2014/10/19 600 6/9 P6 644 (4) 「楽節(Bメロ)」の構成ポイント ■ 「楽節(Bメロ)」の構成ポイント ・「Aメロ」は、落ち着いた感じが多く、また、スタートは「I(C)」からであったが 「Bメロ」は、場面転換であり、また、Bメロの最初は「I(C)以外」のコードが多い ■ 小節各部の「コード(C.F.G)付け」と「曲感」 □ 1小節め(出だし) ・最初は、「I(C)以外」のコードが多い。その他の部分は、Aメロに準じる。 (644.1) *解説* ・「Bメロ」の場合は、ちょっと、注意が必要です。 「出だし」の部分が、転調する場合は別ですが、「同調」で書き進む場合は、大抵 「I度(C)以外」のコードで始まります。 上記の場合も、「Dmコード」です。 曲感的にも結局のところ、こうゆうことなので、練習しているうちに感覚がつかめるように なると思います。 645 (5) 「主要3和音」コード付け ■ 「主要3和音」コード付け ・「主要3和音 (T=I)。(S=IV)。(D=V)」 C。F。G7 にて、基本的なコード付けを行う。 これは、機能和音でもあり、もっとも基本になるコード付けでありこれができれば、 あとは応用していくだけです。 ・今回は、簡潔にするため、「主要3和音」。C。F。G を使い考えます。 ・ちなみに、コード付けは、「好み」にも大きく左右されるので、人により、違うコード 付けをすることは普通におこります。 ■ 例。ドレミファ|ソ---| の「メロ」に、「コード」付けをする まず、コードを付けてみる。下記の「2つの例」が考えられます。 出だしの「1・2小節め」の部分だとします。 ・例1。「C---|G---」 (645.1) C:\Users\Owner\Desktop\★作曲講座・改訂版1.03\作曲講座「クラス3」1\作曲講座「クラス3」7.xlsx 2014/10/19 600 7/9 P7 ・例2。「C--F|G---」 (645.2) *解説* ・ドレミファ|ソ---| の「メロ」に、「コード」を付けるわけですが、 ・例1。「C---|G---」。 ・例2。「C--F|G---」。 のように例えば考えられるわけです。 どちらがいいかは、「好み」ですので、どちらでもいいのですがどちらもできるように、 練習していきましょう。 ■ 例1。「C---|G---」が付く理由 ((645.1)) □ 「1小節め」について。 ・コードは、多くの場合、1小節に1つのコードが付く。しかし、1小節に2つ付いても いいし、1拍毎でもよい。これは、その曲との相性であり、好みにより選択する この例では、1小節に1つのコードが付くと考えた場合です。すなわち、「ドレミファ」 のメロには、「C(ドミソ)」コードが付く。ということです。 なぜかというと、いくつかの理由があります。 ①メロに、ドとミがあり、Cコードに含まれるため ②また、時間的にも、合計が長く存在するため ③「1小節め」だったため □ ①について。 ・メロには、「レとファ」もあるので、Dm(レファラ)でもよさそうですが、「2拍めと、4拍め」 は、弱拍といい、影響力が弱い。「1拍めと、3拍め」は、強拍といい、影響力が強い。 よって、Dmではなく、Cを選択したわけです。 ただし、3拍めは、「中」拍とも解釈する場合があります。 □ ②について。 時間的にも、合計が長く存在するため。について ・メロに、ドとミがあり、Cコードに含まれ、計「2拍分」存在するため ・ただし、メロには、「レとファ」もあるので、Dm(レファラ)でもよさそうですが、 弱拍にあるので、やはり、Cを選択しました。 □ ③について。 ・「楽節(8小節)」の「どこにあるか」が問題です。 ・「1小節め」は、出だし部分のため、T(I)である「C」が無難です。 □ 「2小節め」について。 ・ここは、メロが「ソ」しか存在していないので、ソを含むコードが有力です。 CとGが候補にあがりますが、「Gコード」の場合、「ソは根音」なので、 Gコードを選択します。 「根音・第3音・第5音」では重み(影響)が違い。 根音が一番、重みがあるので ソが根音のGが自然でしょう。 C:\Users\Owner\Desktop\★作曲講座・改訂版1.03\作曲講座「クラス3」1\作曲講座「クラス3」7.xlsx 2014/10/19 600 8/9 P8 ■ 例2。「C--F|G---」が付く理由 ((645.2)) ・「1小節め」の「4拍め」に、「F」が存在する。 これは、4拍めに、変化を加えるため、 あえて「F」にしてみました。 Fにする理由は、前記の内容の応用ですが、 結局は、「好み」の問題であり、「例1」でも「例2」でも、「それ以外」でも構わないので、 作曲者本人が選択して決めればよいです。 *解説* ・以上のように、コード付けの仕方がわかったかと思いますが、理屈はあれど 結局のところ、また、最終的には「曲感」で選択・判断するしかありません。 実際には、選択肢はいくらでもあるわけですが、それをどれかに決めなければならない わけなんですが、「曲感」で選択する方法しかありませんので、練習を重ねることに 尽きます。 650 ⑤ コード付け② [ダイアトニック・コード編] 651 (1) 「副(3)和音」代理コード ・ここからは、「代理」。「リ・ハモ(再考・応用)」ということであり詳細は、「代理」。 「リ・ハモ(再考・応用)」等の関係を参照されたい。よって、簡潔に記します。 ■ 副(3)和音の代理 ・「ダイアトニックコード」で付けるということは、「主要(機能)和音」を「副和音」に代理するという ことです。 次の代理関係がありました。 ■ 「トニック(I)=C」の副(3)和音の代理コード・一覧 □ Em(III) □ Am(VI) ■ 「サブドミナント(IV)=F」の副(3)和音の代理コード・一覧 □ Dm(II) ■ 「ドミナント(V7)=G7」の副(3)和音の代理コード・一覧 □ Bm7b5(VII) (余白) C:\Users\Owner\Desktop\★作曲講座・改訂版1.03\作曲講座「クラス3」1\作曲講座「クラス3」7.xlsx 2014/10/19 600 9/9 P9 652 (2) 「副(3)和音」代理・例 ■ 代理・例1 ハーモナイズ (主要和音) リハモ (副和音) (1小節め) (2小節め) (3小節め) (4小節め) C F G7 C ※1 C ↓ ↓ Dm Bm7b5 ※4 C (代理・前) (代理・後) ・「C-F-G7-C」のコード進行において、「FをDm」に、「G7をBm7b5」に代理しました。 ・※1の出だしは、「C」のままが無難です。 「AmやEm」に代理することも可能ですが、 メロとの兼ね合いもあり、このフレーズがどこで使われるかにもよるので、むやみに 代理はできませんので、注意しましょう。 ・※4の部分は、Cのままにしておくと、曲が「終わる感じ」がします。 ■ 代理・例2 ハーモナイズ (主要和音) リハモ (副和音) (1小節め) (2小節め) (3小節め) (4小節め) C F G7 C ↓ ※1 Em F G7 ↓ ※4 Am (代理・前) (代理・後) ・「C-F-G7-C」のコード進行において、「CをEm」に、「CをAm」に代理しました。 ・※1の出だしを、Emにすると、やや安定感に欠けます。 使うとすれば、途中のフレーズやBメロの出だしのほうがいいかと思われます。 ・※4の部分は、Amにしてみると、曲が「続く感じ」がします。 *解説* ・以上のように、「副和音」を使うことにより、全ての「ダイアトニックコード」を使うことが 可能です。 しかし、「可能性」が「ある」。ということであり「できる」とは違います。 実際に代理する場合は、「メロ」との兼ね合いで「曲感」を確認しながら行う必要が あるので注意してください。 (余白) C:\Users\Owner\Desktop\★作曲講座・改訂版1.03\作曲講座「クラス3」1\作曲講座「クラス3」7.xlsx
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