平成27年度事業計画 平成 27 年度は、MICE ※分野において、これまでの重点市場(中国・韓国な ど)に加え、東南アジア、特にフィリピンなどの新興市場に対する誘致プロモーシ ョン活動を展開する。 また、札幌市と姉妹都市提携を締結している中国・瀋陽市、ロシア・ノボシビル スク市及び韓国・大田市が、それぞれ提携から 35 年、25 年、5年を迎えることから、 それぞれの都市へ市民訪問団を派遣するなど記念事業を実施する。 ※ MICE 多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称で、 Meeting(会議・セミナー)、 Incentive Tour(企業報酬・研修旅行)、Convention(大会・学会・国際会議)、Exhibition(イベント・展 示会・見本市)の頭文字を取った造語。 Ⅰ 多様な国際交流や国際協力の促進(国際交流・協力事業) [112,318 千円] 1 MICE推進事業 (参考:管理的経費を除く事業費(以下同じ)26,190 千円) 地域の経済振興や市民参加による交流を促進するため、産業界・学校・官公庁 と連携してMICEを推進する。 (1) 受入支援事業 自治体や地元企業とともに、ユニークな会場の発掘やさまざまなプログラムの 企画を行うなど、MICEの受入体制を整える。また、ボランティア研修の実施 や環境配慮型MICEの認定制度などを通して、地域と環境に貢献できるMIC Eの振興を図る。 (2) 誘致促進事業 札幌市東京事務所に営業担当者を配置し、首都圏でのMICE情報の収集及び 営業活動を行うとともに、MICEコーディネーターによる中国等への直接営業 を行い、情報収集やMICE主催者等とのネットワーク構築を図る。 また、中国や韓国に加え、今年度はフィリピンなどの新興市場に対する誘致活 動を展開する。 (3) 誘致促進助成事業 キーパーソンによるMICEの札幌誘致を支援するため、主催者に対して開催 時の助成金を交付する。 (4) 開催資金貸付事業 札幌市内で開催するMICEを対象に、円滑な開催準備ができるよう主催者に 資金を貸し付ける。 1 2 姉妹都市交流事業 (6,318 千円) (1) 高校生のポートランド派遣・受入支援事業 市内高校生のポートランド派遣を支援し、現地での交流を通した異文化体験や 相互理解を促進する。また、ポートランドの高校生についても受け入れを支援し 相互交流を行う。 (2) 姉妹都市交流事業 札幌姉妹都市協会と連携し、青少年など未来を担う世代同士の姉妹都市交流を はじめ、さまざまな形での交流を通じて友好親善を図る。 また、ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo の開催や市内で行われるイベン ト等において広く市民に姉妹都市を周知するほか、姉妹都市の情報等の収集・提 供を通して、姉妹都市との新たな交流を促進する。 (3) 姉妹都市提携記念事業 姉妹都市提携から節目の年を迎える次の3都市について、相互訪問等の交流 事業を実施することにより、市民間交流及び異文化理解の促進を図る。 ア 瀋陽市友好都市提携 35 周年記念事業 イ ノボシビルスク市姉妹都市提携 25 周年記念事業 ウ 大田市姉妹都市提携 5 周年記念事業 3 ビジネス交流支援事業 (170 千円) 海外での事業展開に関心のある企業等に対し、札幌国際プラザが有する海外ネ ットワークなどを活かして、市内企業の経営者等で組織する「さっぽろグローバ ル・ビジネス・クラブ」の運営支援などにより、ビジネスを通した交流機会の創 出を図る。 4 国際文化交流事業 (100 千円) “イランカラプテ”ミュージック・フェスティバルの開催支援や、サッポロ・ シティジャズ、札幌国際短編映画祭などへの協力を通して、芸術をはじめとする 海外との文化交流を促し、言語や文化を越えて感動を共有できる交流機会の創出 を図る。 5 国際協力事業 (80 千円) 国際協力を進める団体と連携し、開発途上国に対する市民理解を広げるイベン トやカレンダーリサイクル市などへの協力を行う。 6 ボランティア活動促進事業 (727 千円) 市民による国際交流活動を促進するため、ボランティア活動を支援する。 (1) 外国語ボランティア ボランティアの語学力を活かした在住外国人支援や、国際会議等で来札する外 国人の案内など、活動機会の提供と自主活動への支援を行う。また平成 27 年度 2 は多文化共生のまちづくりを意識し、外国籍の方々の生活・コミュニケーション 支援をさらに充実するため、ボランティア向けのセミナーや人材育成を図る。 (2) ホームステイボランティア ホームステイを希望する外国人と受入可能な家庭とを結び、ホームステイを通 じた身近な国際交流の機会を提供する。 (3) 日本文化体験ボランティア 札幌を訪れる外国人に対し、ボランティアの技能を活かしながら茶道、華道、 着付、書道、折り紙などの日本文化の体験の機会を提供する。 Ⅱ 異なる文化を理解し、共生する街づくりの推進(多文化共生事業) [44,371 千円] 1 生活支援事業 (1,907 千円) (1) 相談 外国籍市民からのさまざまな生活相談を受けるほか、弁護士や行政書士などの 専門家による相談会やセミナーなどを実施し、外国籍市民が安心して暮らせるよ う支援する。 また、行政機関等と連携し、税や社会保障をはじめとする各種行政サービスに 関して横断的に対応できる合同相談会のほか、確定申告時期に合わせた税の個別 相談会などを開催する。 (2) 保健・医療 外国籍市民が安心した生活が送れるように必要な関連情報を提供するとともに、 医療通訳ボランティアや医療関係者のための通訳者の育成セミナーを開催する。 また、札幌市と連携して子育てサロンを開設し、子育て世代や子ども同士の交 流、育児に関する相談などを行う機会を定期的に提供する。 (3) 教育 言語や文化が障壁となり学習が困難な児童・生徒やその保護者への支援を行う。 また、保護者と学校とのコミュニケーションをサポートするための通訳支援など を行う。 (4) 災害対策・防災啓発 札幌市と連携し、外国籍市民が災害などの非常時に適切な対応ができるよう、 平常時における防災・災害対策をさらに充実させるとともに、防災訓練への参加 を支援する。また、札幌市の要請に基づく、災害内容に合わせた緊急連絡網・多 言語支援センターの設置内容を充実させる。 2 社会参加支援事業 (310 千円) まちづくりセンターや大学、市民団体等と連携し、外国籍市民が日本文化を理 3 解し地域とのつながりを持つきっかけとなる地域交流イベントを実施する。 また、一般財団法人さっぽろ健康スポーツ財団との連携により、財団の特色を 生かした市民交流など、新たな連携により活動の幅を広げ相乗効果をあげる。 3 多文化サポート・連携事業 (489 千円) (1) 多文化共生ネットワーク 多文化共生を推進する団体が効果的な事業を実施できるよう、ワークショップ などを通して各団体の取組事例や課題の共有化を図る。また、多様な団体を結び 合わせることで、まちづくり活動を促進する。 (2) 多文化共生事業助成 市民による多文化共生活動を促進するため、活動費の助成金を交付する。 4 サロン運営事業 (540 千円) 外国人に対する観光・生活情報の提供窓口として、また日本人と外国人が気軽 に交流できる場として「交流サロン」を運営する。さまざまな交流イベントの会 場として活用し、市民の異文化理解や国際交流を促進する。 Ⅲ 国際的な人材の育成(人材育成事業) [24,219 千円] 1 国際理解推進事業 (285 千円) (1) セミナー・講演会の実施 市民の国際相互理解と国際交流を推進するため、世界各地の文化・情勢等を広 く紹介するセミナーや講演会を実施する。 (2) 青少年の国際理解推進 海外諸国への関心を高め、異文化を知り、理解するきっかけとなるよう、市 内の小・中学校、高校が行う「総合学習」へ国際交流員を派遣するほか、こど もが参加できる事業などを通じ、学校外で学習する機会を設ける。 2 国際的な人材育成 (201 千円) (1) SAPPORO こども領事 在札外国公館から「こども領事」に任命された小学生が、外国公館への訪問や グループワークを通じて札幌と世界との繋がりを学び、知識と興味を広げること で、未来を切り開く力を育む。 (2) 学生サポーター制度 大学生が国際交流事業や国際会議のサポートに参画できる機会を提供し、体験 を通した人材育成を図る。 (3) 札幌圏大学国際交流フォーラム及び各大学との連携 4 札幌圏の 22 大学・短期大学が連携し国際交流や多文化共生を推進する「札幌 圏大学国際交流フォーラム」の事務局を担い、留学生支援をはじめとする人材育 成の支援や、各大学が有する留学生に関する事例を蓄積し情報共有を行う。 Ⅳ 国際都市札幌の魅力の発信(情報発信事業) [50,517 千円] 1 市民等への多様な情報提供事業 (2,620 千円) 国際交流・国際協力や、多文化共生に対する市民理解を広げるため、機関誌や ホームページなど多様な媒体を活用して広報活動を展開する。 また、国際交流団体要覧「めいかん」や Facebook を活用して市内の国際交流団 体を紹介し、団体同士の情報交換とネットワーク形成の促進を図る。 2 シティプロモート事業 (2,754 千円) 関係する自治体や団体と連携し、国際ミーティングエキスポへの出展などを通 じて、札幌の魅力を国内外に発信するとともに、札幌の認知度やブランド力の向 上を図る。 また、札幌の認知度の向上を目指したシティプロモートを推進するため、アジ アをターゲット地域としたプロモーション活動を展開する。 5
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