「人間と調和した創造的協働を実現する 知的情報処理システムの構築」

平成27年度JST戦略的創造研究推進事業
CREST
「人間と調和した創造的協働を実現する
知的情報処理システムの構築」
~研究領域の方針について~
平成27年4月6日
研究総括
萩田 紀博
(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)
取締役 社会メディア総合研究所長
1.研究領域の概要
1
研究領域方針
研究領域
人間と調和した創造的協働を実現する
知的情報処理システムの構築(CREST)
Research Area
Intelligent Information Processing Systems
Creating Co-Experience Knowledge and Wisdom
with Human-Machine Harmonious Collaboration
2
研究領域方針
戦略目標(文部科学省)
【戦略目標名】
人間と機械の創造的協働を実現する知的情報処理技術の開発
【達成目標】
情報科学技術(知的情報処理技術関連)を中心に、認知科学、
ロボティクス(知能・制御系)の学問分野と融合した新たな領域を
構築し、人間と機械の創造的協働を実現する統合的な知的情報
処理技術を開発するため、以下の目標の達成を目指す。
達成目標① 場の状況と話の流れに応じた対話の実現に向けた
知的情報処理技術の開発
達成目標② 人間と機械の創造的協働を実現する知的情報処理
システムの開発に向けた対話、作業等のメカニズム
の解明と技術開発
3
研究領域方針
研究総括の方針 1-1. 背景
ICTが社会に浸透すればするほど⇒何が問題?
(1)生き字引 ⇒ Internet 検索が当たり前!
(2)百科事典 ⇒ Wikipedia, 等 → どんどん増える
(3)クイズ王 ⇒ 質問応答システム:ワトソン(IBM),
等が使える時代になったよ。
:
相変わらずキーワード検索だけでいいの?
Big Data Analysis(大量データ)の時代なんだ
→ センサーネットワーク実世界に導入されつつあるけど
問題はないの?
4
Beyond Words の時代
IEEE Spectrum , 50th Anniversary Issue
にみる将来社会像(June, 2014)
5
研究領域方針
研究総括の方針 1-2. 背景
もし 我々が街中で行動するだけで、または機械にジェス
チャ動作や対話をするだけで、検索できるようになったら
これからの知的情報処理は、
人間と機械が協働することによって、
・増え続ける大量の知識の新しい活用方法や
・この協働過程から得られる新たな知識や知恵
(体験共有知など)の活用方法
で処理する時代
個人や集団の知的活動が飛躍的に向上する時代
6
研究領域方針
新たに生み出された知識の社会的・法的受容性などの新たな問題
参考書
RoboLaw (FP7)
ユビキタス技術 ネットワークロボット
Regulating Emerging Technologies
-技術と法的問題-
土井美和子・萩田紀博・小林正啓 共著
オーム社(2007)
これ以外にもたくさんあります。
in Europe: Robotics Facing Law and Ethics
2012-2014
THE ROBOLAW PROJECT HAS CONCLUDED IN MAY 2014. THE
DOCUMENT ENTITLED
'GUIDELINES FOR REGULATING ROBOTICS' WILL BE OFFICIALLY
RELEASED ON SEPTEMBER 22nd, 2014 AND WILL BE
AVAILABLE FOR DOWNLOAD FROM THIS WEB-SITE
7
研究領域方針
2. 求められる研究
・前 提
本研究領域では、個々の要素技術の研究・発展だけでなく、
社会が受け容れる知的情報処理という視点にも着目して、
情報科学や認知科学、社会科学、ロボティクスなどの
関連分野の研究を融合することを前提とします。
・この前提のもとで、
人間社会と調和のとれた知的情報処理システム
を研究開発し、
インターネット環境を含む実環境で実証すること
を目指します。
8
研究領域方針
2-1 研究領域の全体像
9
2-1 成果実装イメージ
研究領域方針
専門職
集団
機械
研究者
社会システム
専門家
市民
発見支援
サービス
教育・訓練
サービス
合意形成
サービス
最適制御
サービス
提案・助言
サービス
最適データ
サービス
質問応答
サービス
知的情報処理システム
適用分野:医療・介護、教育、防災、交通、農業、材料、観光、社会インフラ・・・
知識
集合知
エージェント
知識
専門家
エージェント
文献・論文
知識
知識
知識体系
エージェント
知識
WEB
エージェント
知識
SNS
エージェント
知識
ライフログ
エージェント
Wikipedia
実践知
エージェント
クラウドソーシング
名人・職人
インターネット
ソーシャル
ネットワーク
ライフログ
10
研究領域方針
2-2 知的情報処理システム構築に求められる要件
*これに限定されることなく様々な分野からの
革新的・挑戦的な研究開発の提案を期待
提案内容には、
■
■
■
■
なぜその研究が必要なのか、
社会へのインパクト、
人間社会と調和するために
倫理的・法的・社会的な視点で考慮した点、
中間・最終目標で実現するシステムのイメージや
数値的な目標
等 を含むことが望まれます。
11
研究領域方針
2-2 知的情報処理システム構築に求められる要件に関連して
2.Call 1(H26年度)で
採択されたテーマ
12
H26年度 採択結果と生まれる知識・知恵
人間と機械の協働過程から
生まれる知識・知恵
研究代表者
課題名
山口 高平
(慶大、教授)
実践知能アプリケーション構築
フレームワークPRINTEPSの開
発と社会実践
佐藤 洋一
(東大、教授)
集合視による注視・行動解析に 複数人の注視情報(集合視)を情報共有
基づくライフイ ノベーション創
することで生まれる集団知、
出
渡邊 克巳
(早大、教授)
潜在アンビエント・サーフェス
情報の解読と活用による知的情
報処理システムの構築
アスリートも含めた運動しながら邪魔にな
鈴木 健嗣
(筑波大、准教
授)
ソーシャル・イメージング:創
造的活動促進と社会性形成支援
自閉症児を含む子ども達の社会性形成
様々な知識を活用するための共通プ
ラットフォーム構築
らずに計測できる運動知、身体知
(社会知)を支援する知的システム構築
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知のコンピューティングの3層構造
専門職
集団
機械
研究者
専門家
市民
質問応答
サービス
提案・助言
サービス
教育・訓練 合意形成
発見支援 サービス サービス
サービス
最適制御
サービス
最適データ
サービス
知的情報処理システム
適用分野:医療・介護、教育、防災、交通、農業、材料、観
光、社会インフラ・・・
知識
文献・論文
ELSI*を考慮した
体験共有知を創る層
集合知
エージェント
知識
専門家
エージェント
社会へ影響を与える層
(助言・合意形成、
知価経済 等)
社会システム
知識
知識
情報・状況を把握する層
SNS
WEB
(知識の検出・構造化)
エージェント
エージェント
クラウドソーシング
自然言語処理・推論・学
名人・職人
習、認知科学・心理学、
インターネットソーシャル ライフログ
ネットワーク
クラウドソーシング 等
知識体系
エージェント
Wikipedia
知識
知識
*ELSI : Ethical, Legal and Social Issues
実践知
知識
エージェント
ライフログ
エージェント
14
知のコンピューティングの3層構造と採択課題
社会へ影響を与える層
助言・合意形成、
知価経済 等
体験共有知を創る層
ELSIを考慮した
社会が受け容れる
システム構築 等
共通プラットフォーム
構築(山口高平,慶大)
情報・状況を把握する層
(知識の検出・構造化)
自然言語処理・推論・学
習、認知科学・心理学、
クラウドソーシング 等
Call 1
採択分
集団知・視
社会知(鈴木
(佐藤洋一、東大)
健嗣, 筑波大)
運動知、身体知(渡邊克巳, 早大)
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<総 評 1>
本研究領域は、人間と機械の協働により新たな知を創出し、人・集団の
知的活動の質向上を実現する知的情報処理システムを目指した研究を
対象として本年度から募集を開始しました。
インターネット情報は増え続け、そこから得られる知識をうまく活用できな
いといった問題が起きたり、さらに、生み出された知識が倫理的・法的・社
会的受容性に関する問題(ELSI)を提起する状況になっています。
インターネットも、キーワー ド検索だけでなく、人のジェスチャーにより機
械と対話しながら情報を獲得するシステムなど、人間と機械がやりとりす
る新しい手段が生まれつつあります。
そこで、本研究領域では、これらの問題にも対処しつつ、人間と機械が協
働することによって増え続ける大量の知識の新しい活用方法や、この協
働過程から得られる新たな知識(体験共有知など)の活用方法を研究開
発し、個人や集団の知的活動を飛躍的に向上させる社会の実現を目指
す研究提案を募集しました。
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<総 評 2>
本募集に対して、情報科学、ロボティクス、認知科学、脳科学など様々な
分野の技術により、医療・介護、 教育・学習、スポーツ、ものづくり、社会
システムなどに関わる知的情報処理システムへの応用を目指す研究提
案の応募が90件ありました。
選考にあたっては、戦略目標に基づいて、インターネット環境を含む実環
境で動作する知的情報処理システムの構築を目指すという観点を重視す
るとともに、今年度採択する研究チームのバランスや組合せ、魅力的な
成果を出しつつある若手研究者からの応募についても考慮しました。
選考は、情報科学、認知科学、ロボティクス等に関わる研究者や産業界
の有識者を中心に法律の専門家等も 加えた9名の領域アドバイザーの
協力を得て公平かつ厳正に実施し、書類選考での評価が特に優れてい
た10 件の研究提案を面接選考対象としました。
書類選考、面接選考では以下の8項目の観点で評価を実施しました。
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<総 評 3>
① 研究の必要性が明確で社会的にインパクトがあるか
② どんな場所で動く知的情報処理システムか
③ 学術的に優れたコア技術、新概念の提案か〈新規性・独創性〉
④ 各分野で実績をあげた研究者等が集まるチーム体制か
⑤ 人間社会と調和するために倫理的・法的・社会的な視点を考慮して
いるか
⑥ 合理的な予算と研究期間か
⑦ 従来の技術と比較しても挑戦的で具体的な目標か
⑧ オープンソースソフトウェア(OSS)、国際標準化等の国際的(グロー
バル)に通用するアウトカムが見込めるか
システム研究は、ややもするとシステム開発の実装に集中するあまり、学
術的な成果レベルが低くなる傾向がありますので、採択した研究提案に
は世界水準レベルの学術的成果を十分に見込める研究チームを選びま
し た。
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<総 評 4>
その結果、4件(内2件、若手研究代表者)の提案を採択しました。
(採択1) 複数人の注視情報を情報共有することで生まれる集団知、
(採択2) アスリートも含めた運動しながら邪魔にならずに計測できる
運動知、
(採択3) 自閉症児を含む子ども達の社会性形成を支援する
知的システム、
(採択4) 様々な知識を活用するための共通プラットフォームなど、
今までうまく活用できなかった知やELSIの問題を扱う提案を採択する
ことができました。
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<総 評 5>
来年度も、本研究領域の趣旨をご理解いただいた上で
挑戦的でグローバルに通用する提案の積極的な応募を期待いたします。
領域としても様々な情報発信やワークショップの開催など実施していき
ますので、是非、参考にされたり参加していただければと思います。
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Call 1からの総評(抜粋)
書類選考や面接選考で採択されなかった研究提案の中にも、社会的に
重要な問題に対する意欲的な提案が多くありましたが、
・戦略目標にある「人間と機械の協働過程を通して新しい知を生み出
す」という点との関連や、
・募集要項で研究総括の方針として示した
・「社会へのインパクト」、
・「ELSIの観点で考慮した点」、
・「中間・最終目標で実現するシステムのイメージや数値的な目標」
等についての説明が不十分である、
・コア技術の新規性や優位性が明確でない、
などの理由により採択に至りませんでした。
今回、採択とならなかった理由を踏まえ研究提案を再検討し、
是非、27年度も応募していただきたいと思います。
21
研究領域方針
2-2 知的情報処理システム構築に求められる要件に関連して
3. 今(H27)年度 Call 2
の採択方針・条件とは?
22
研究領域方針
2-2 求められる研究(イメージと要件)
*これらの要件に必ずしも限定されるものでありません。
システムを実現するためにはおそらく、次の要件
が必要ではないか?
① ビッグデータによるセンシング機能
② 安心してサービスアプリを利用できる
ような環境作り・工夫
③ 人(々)と機械の協働過程で生まれる
知(知識や知恵)を考える時期でないか
④ 人(々)の特性も調べてはどうか
23
研究領域方針
2-2 求められる研究(要件の具体例)
*これらの要件に必ずしもこれらに限定されるものでありません。
① ビッグデータによるセンシング機能
個人・集団に特徴や逐次変化する実環境・ネットワーク情報環境をシステムが
高度なレベルで把握し、そのとき、その場所、その人・集団に合わせた
最適なサービス群を提供する技術
② 安心してサービスアプリを利用できるような環境作り・工夫
機械が提供するサービスについて、人・集団が意思決定しやすいように、
対話や作業を通じて、サービス内容や利用者への恩恵、リスクを
分かりやすく説明・表現できる技術
③ 人(々)と機械の協働過程で生まれる知(知識や知恵)を考える
時期でないか
人・集団と機械が調和的に協働することにより生まれた新たな知を共有する
ための技術
④ 人(々)の特性も調べてはどうか
上記の研究開発を推進するために必要な知的情報処理メカニズムの解明
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研究領域方針
2-3 関連技術・分野の具体例①
*これに限定されることなく様々な分野からの革新的・挑戦的な研究開発の提案を期待
① ビッグデータによるセンシング機能
• 個人・集団の特徴や逐次変化する実環境・ネットワーク情報環境を
• システムが自律的・半自律的に把握し、
• その時・その場所、その人・集団に合わせた最適なサービス群
を提供できる技術:
・メディア認識・理解、
・自然言語理解、
・マルチモーダルインタフェース、
・空間状況認識、
・センサネットワーク、
・環境知能
等
25
研究領域方針
2-3 関連技術・分野の具体例②
*これに限定されることなく様々な分野からの革新的・挑戦的な研究開発の提案を期待
② 安心してサービスアプリを利用できるような環境作り・工夫
• 単なる知識の検索や提示ではなく、機械が提供するサービスを
個人・集団が意思決定しやすいように、
対話や作業などの協働過程を通じて、サービスの内容や利用者へ
の恩恵やリスクを分かりやすく見える化する技術:
・ビッグデータ分析、
・可視化、
・人・機械インタラクション、
・社会行動モデル、
・シミュレーション、
・機械学習、
・推論、予測
等
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研究領域方針
2-3 関連技術・分野の具体例③
*これに限定されることなく様々な分野からの革新的・挑戦的な研究開発の提案を期待
③−1 人(々)と機械の協働過程で生まれる知(知識や知恵)を考える
時期でないか
• 自然言語処理やロボティクスを利用した人と機械の協働過程を通じ
て、コミュニティ等で個人や集団の意見を尊重した合意形成を促進
する技術:
自然言語処理、
口コミ分析、
意志決定、
合意形成、
マルチエージェント協調・連携 等
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研究領域方針
2-3 関連技術・分野の具体例③
*これに限定されることなく様々な分野からの革新的・挑戦的な研究開発の提案を期待
③−2 人(々)と機械の協働過程で生まれる知(知識や知恵)を考える
時期でないか
• 個人・集団と機械が調和的に協働することによって、ビッグデータ
やセンシングデータから認識・理解される情報に応じて、必要な知
識を柔軟に構築・再利用・更新できるシステムアーキテクチャ、
それに基づくオープンプラットフォーム構築に関する技術、および
現在のWebサービスでは利用できないような人と機械の新たな
体験共有知を創出し、それらを情報共有する技術:
・知識処理、動的オントロジー、システムアーキテクチャ、
・オープンプラットフォーム、オープンソースソフトウェア、
・意味ネットワーク、ソーシャルマイニング、
・クラウドソーシング
等
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研究領域方針
2-3 関連技術・分野の具体例④
*これに限定されることなく様々な分野からの革新的・挑戦的な研究開発の提案を期待
④ 人(々)の特性も調べてはどうか
• 研究に必要となる知的情報処理メカニズムの解明:
・認知科学、
・社会科学、
・脳・神経科学、
・数理科学
等
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Call 2(H27年度公募)に提案してほしい課題例1
社会へ影響を与える層
助言・合意形成、
知価経済 等
体験共有知を創る層
ELSIを考慮した
社会が受け容れる
システム構築 等
情報・状況を把握する層
(知識の検出・構造化)
自然言語処理・推論・学
習、認知科学・心理学、
クラウドソーシング 等
この緑色部分の
提案等を待っています
①、②、③−1、③−2、④
共通プラットフォーム
構築(山口高平,慶大)
Call 1
採択分
集団知・視
社会知(鈴木
(佐藤洋一、東大)
健嗣, 筑波大)
運動知、身体知(渡邊克巳, 早大)
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Call 2(H27年度公募)に提案してほしい課題例③ー2
社会へ影響を与える層
助言・合意形成、
知価経済 等
体験共有知を創る層
ELSIを考慮した
社会が受け容れる
システム構築 等
情報・状況を把握する層
(知識の検出・構造化)
自然言語処理・推論・学
習、認知科学・心理学、
クラウドソーシング 等
[1] 認識情報と知識群との融合
知識群(動的オントロジー等)
ネット上でブリッジングする
ミドルウェア
ビッグデータ解析、パターン認識など
から得られる認識・理解カテゴリ群
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Call 2(H27年度公募)に提案してほしい課題例③ー2
社会へ影響を与える層
助言・合意形成、
知価経済 等
体験共有知を創る層
ELSIを考慮した
社会が受け容れる
システム構築 等
情報・状況を把握する層
(知識の検出・構造化)
自然言語処理・推論・学
習、認知科学・心理学、
クラウドソーシング 等
[2] アーキテクチャの概念モデルと
維持・管理システムの構築
サービスアプリ
API’s
ミドルウェア
ユニファイド・コンポーネント API’s
(センサ、ロボット、スマホ、自動車
等のデバイス類)
32
研究領域方針
3-1. 研究実施体制
Q1) システムってどうやって創るの?
Q2) チームをどうやって組めばいいの?
Q3) 企業とやらないとだめなの?
Q4) 若手では研究代表者になれないの?
等
33
研究領域方針
3-2. 研究実施体制
 本研究領域はチーム型研究で実施
 インターネット環境を含む実環境での実証を視野に入れて
総合的に取り組みます。
 研究期間は原則5.5年(平成27 年10 月から平成33 年3 月まで)
 予算は1.5億円〜3億円程度
 以下のような研究チームからの応募を期待します。
• 選考時に知的情報処理システムの構築という観点から
バランスや組合せを考慮する可能性があります。
• 実環境での実証を踏まえた統合研究チーム体制
and/or
• 研究成果の価値具現化や実社会への普及加速に向けた
産業界との共同研究チーム体制
 なお、この分野で魅力的な成果や実績を出しつつある
若手研究者の応募も大いに歓迎します。
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特に、様式2と様式3の書き方のポイント
◾「様式2 研究提案の要旨および研究代表者の主要業績」には、
次の①〜⑧を箇条書き等で簡潔に述べてください。
◾「様式3 研究構想」には①〜⑧を詳しく述べてください。
① 研究の必要性が明確で社会的にインパクトがあるか
② どんな場所で動く知的情報処理システムか
③ 学術的に優れたコア技術、新概念の提案か〈新規性・独創性〉
④ 各分野で実績をあげた研究者等が集まるチーム体制か
⑤ 人間社会と調和するために倫理的・法的・社会的な視点を考慮して
いるか
⑥ 合理的な予算と研究期間か
⑦ 従来の技術と比較しても挑戦的で具体的な目標か
⑧ オープンソースソフトウェア(OSS)、国際標準化等の国際的(グロー
バル)に通用するアウトカムが見込めるか
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研究領域方針
4. 他の研究領域との連携・協働
分野横断のワークショップ開催や海外研究者
• 海外プロジェクトとの国際シンポジウム開催な
ど、国内外の様々な関連分野の研究活動との
連携・協働を積極的に促進します。
関連するCRESTやさきがけ研究領域との連携を
図っていきます。
倫理的・法的・社会的問題への配慮から、人文
社会科学分野の専門家も含めたワークショップ
なども開催していきます。
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