交渉コンペティションの審査 2015年03月28日(土曜日) 東京大学大学院・法学政治学研究科 太 田 勝 造 (OTA Shozo) (1)よくある疑問:課題事例は,ブルー社側とレッド社側で 有利不利が生じているか? ブルー・レッド B 平均値 度数 標準 偏差 R 平均値 度数 標準 偏差 順位とブ グループ間 ルー・レッ グループ内 ド 合計 仲裁点とブ グループ間 ルー・レッ グループ内 ド 合計 交渉点とブ グループ間 ルー・レッ グループ内 ド 合計 総合点とブ グループ間 ルー・レッ グループ内 ド 合計 (結合) (結合) (結合) (結合) 順位 10 9 5.24 8.89 9 5.71 平⽅和 5.556 480.889 486.444 38.647 884.035 922.681 5.191 946.344 951.535 117.769 3195.316 3313.085 仲裁点 146.86 9 5.85 149.79 9 8.73 df 交渉点 145.82 9 8.83 146.89 9 6.35 平均平⽅ 1 5.556 16 30.056 17 1 38.647 16 55.252 17 1 5.191 16 59.147 17 1 117.769 16 199.707 17 総合点 296.57 9 14.28 301.69 9 13.98 有意確率 F値 .185 .673 .699 .415 .088 .771 .590 .454 (1)よくある疑問:課題事例は,ブルー社側とレッド社側で 有利不利が生じているか? ブルー・レッド B 平均値 度数 標準 偏差 R 平均値 度数 標準 偏差 順位とブ グループ間 ルー・レッ グループ内 ド 合計 仲裁点とブ グループ間 ルー・レッ グループ内 ド 合計 交渉点とブ グループ間 ルー・レッ グループ内 ド 合計 総合点とブ グループ間 ルー・レッ グループ内 ド 合計 順位 10 9 5.24 8.89 9 5.71 仲裁点 146.86 9 5.85 149.79 9 8.73 交渉点 145.82 9 8.83 146.89 9 6.35 仲裁及び交渉の採点において, レッド社とブルー社とで 平⽅和 平均平⽅ df (結合) チームの得点合計に 5.556 1 5.556 480.889 16 30.056 統計的に有意な差異は 486.444 17 見られない (結合) (結合) (結合) 38.647 884.035 922.681 5.191 946.344 951.535 117.769 3195.316 3313.085 1 16 17 1 16 17 1 16 17 総合点 296.57 9 14.28 301.69 9 13.98 有意確率 F値 .185 .673 38.647 55.252 .699 .415 5.191 59.147 .088 .771 117.769 199.707 .590 .454 (2)よくある疑問:審査員の採点は,どこまで客観的か,主 観的か? 審査員3名の審査はどこまで信頼性があるか? ①仲裁の場合 仲裁廷の審判3人の採点の一致の程度 クロンバックのα 審査パネル数 54 評価 0.1未満 対立 11 弱い⼀致の程度 0.1-0.5 19 強い⼀致の程度 0.5以上 24 仲裁の部 Less than 0.1 0.1 to 0.5 More than 0.5 (2)よくある疑問:審査員の採点は,どこまで客観的か,主 観的か? 審査員3名の審査はどこまで信頼性があるか? ①仲裁の場合 仲裁廷の審判3人の採点の一致の程度 クロンバックのα 審査パネル数 54 評価 0.1未満 対立 11 弱い⼀致の程度 0.1-0.5 19 ①仲裁の採点において,仲裁廷の3審判 強い⼀致の程度 0.5以上 24 の評価の間にブレはあまり見られない. ②各自(弁護士,裁判官,企業人)はそ 仲裁の部 れぞれポリシーをもって採点しているの で一致し過ぎないことも必要. Less than 0.1 0.1 to 0.5 More than 0.5 (2)よくある疑問:審査員の採点は,どこまで客観的か,主 観的か? 審査員3名の審査はどこまで信頼性があるか? ②交渉の場合 交渉審判3名の採点の一致の程度 クロンバックのα 審査パネル数 54 評価 対立 0.1未満 12 弱い⼀致の程度 0.1-0.5 24 強い⼀致の程度 0.5以上 18 交渉の部 Less than 0.1 0.1 to 0.5 More than 0.5 (2)よくある疑問:審査員の採点は,どこまで客観的か,主 観的か? 審査員3名の審査はどこまで信頼性があるか? ②交渉の場合 交渉審判3名の採点の一致の程度 クロンバックのα 審査パネル数 54 評価 対立 0.1未満 12 ①交渉の採点において,審判3名の評価 弱い⼀致の程度 0.1-0.5 24 の間にブレはあまり見られない. 以上 強い⼀致の程度 0.5②各自(弁護士,裁判官,企業人)はそ 18 れぞれポリシーをもって採点しているの 交渉の部 で一致し過ぎないことも必要. Less than 0.1 0.1 to 0.5 More than 0.5 (3)よくある疑問:どの審査項目で差が付いたのか? ①仲裁の場合(仲裁合計点への影響度を共分散比で見る) 仲裁の部:共分散⽐(%) 10 9 〇 〇×〇 〇 〇〇 △◎ △〇× 〇△ △ 8 7 6 5 4 3 2 15.チームワーク 14.弁論態度全般 13.発⾔・主張 12.最終弁論 11.仲裁⼈への即応性 10.イニシアティヴ 9.相⼿⽅への即応性 8.事実関係 7.論点2:説得⼒ 6.論点2:構成 5.論点1:説得⼒ 4.論点1:構成 3.冒頭陳述 2.準備書⾯・反論書:説… 0 1.準備書⾯・反論書:表… 1 (3)よくある疑問:どの審査項目で差が付いたのか? ①仲裁の場合(仲裁合計点への影響度を共分散比で見る) 仲裁の部:共分散⽐(%) 15.チームワーク 13.発⾔・主張 12.最終弁論 2.準備書⾯・反論書:説… 0 1.準備書⾯・反論書:表… 1 11.仲裁⼈への即応性 2 10.イニシアティヴ 3 9.相⼿⽅への即応性 4 8.事実関係 5 7.論点2:説得⼒ 6 6.論点2:構成 7 るように,議論を詰めておくべき. ②十分な準備によって,仲裁人の質問や指 摘に即応できるようにしておくべき. ③論点ごとに,構成と説得力を高めておく ことが重要. ④準備書面・反論書の構成・表現,及び説 得力を高めておくべき. ⑤発言・主張は明瞭に自信を持って行う練 習が必要. ⑥共分散比が小さい項目は差が付きにくい ⇒高得点・低得点で段トツやボトムになる 5.論点1:説得⼒ 8 14.弁論態度全般 〇 〇①十分な準備によって,相手方へ即応でき ×〇 〇 〇〇 △◎ △〇× 〇△ △ 4.論点1:構成 9 3.冒頭陳述 10 (3)よくある疑問:どの審査項目で差が付いたのか? ①交渉の場合(交渉合計点への影響度を共分散比で見る) 交渉の部:共分散⽐ (%) 10 9 △ 〇 ◎ ◎〇 〇 ◎ △△ △ △ △〇 △ △ 8 7 6 5 4 3 2 15.⾃⼰評価 14.交渉倫理 13.合意メモ 11.BATNA 10.チームワーク 9.交渉マナー 8.筋を通す 7.意思疎通 6.当意即妙 5.効果的説得 4.建設的提案 3.交渉戦略 2.目標設定 1.事前メモ 0 12.ワーキング・リレイ… 1 (3)よくある疑問:どの審査項目で差が付いたのか? ①交渉の場合(交渉合計点への影響度を共分散比で見る) 交渉の部:共分散⽐ (%) 交渉コンペティションの審査評価法 2015年03月28日(土曜日) 東京大学大学院・法学政治学研究科 太 田 勝 造 (OTA Shozo) 15.⾃⼰評価 △ △ 14.交渉倫理 13.合意メモ 2.目標設定 1.事前メモ 0 12.ワーキング・リレイ… 1 11.BATNA 2 10.チームワーク 3 9.交渉マナー 4 8.筋を通す 5 7.意思疎通 6 6.当意即妙 7 5.効果的説得 △ 〇 8 4.建設的提案 9 3.交渉戦略 10 ①十分な準備によって,交渉戦略を詰めて おくべき. ◎ ◎〇 〇 ◎ △△ △ △ △〇 ②十分な準備によって,建設的提案を出せ るようにしておくべき. ③相手方との円滑な意思疎通(コミュニ ケーション)に努めるべき. ④事案をよく吟味して,適切な目標設定に 務めるべき. ⑤効果的な説得方法を練りだしておき,当 意即妙に交渉を進める. ⑥合意メモの重要性を認識するべき. ⑦共分散比が小さい項目は差が付きにくい ⇒高得点・低得点で段トツやボトムになる
© Copyright 2024 ExpyDoc