「先進フォトニクス製品化国際重要拠点・ 箕面フォトニクスヒルズ実現に

<公開用>
「先進フォトニクス製品化国際重要拠点・
箕面フォトニクスヒルズ実現に向けた基礎調査」
【対象地域】箕面船場地区を中心とす
る千里丘陵地域
調査研究の目的
大阪大学では、フォトニクスの基礎、材料、デバイス、
バイオ分野等で、文部科学省・フォトニクス先端融合研
究拠点や経済産業省・光エコライフ拠点などを築き、企
業との共同研究や製品開発が進み、ベンチャー企業も
生まれてきた。一方、箕面船場地区は、鉄道の延伸と、
「地の利」と「知の利」を生かして新産業を創り出すまち
づくりをめざしている。そこで、大阪大学を中核として
フォトニクス関連産業が集積し、新技術、新製品、企業、
人材が続々と生みだされるための国際重要拠点・箕面
フォトニクスヒルズの実現可能性と課題を明らかにする。
【調査研究代表者】
所属:大阪大学 氏名: 河田 聡
調査研究の概要
対象地域が抱える課題をふまえ、フォトニクスの新産
業を創り出すまち・箕面フォトニクスヒルズの実現をめざ
し、行政等の関連計画、現況・交通条件等を整理し、大
阪大学のシーズ、人材育成などイノベーションのポテン
シャル、中小大企業との連携について検討した。企業の
フォトニクスヒルズへのニーズ・意向をアンケート調査等
により把握した。大阪大学・箕面市・大阪府・船場繊維
卸団地協同組合の関係者会議を開催し中長期計画を
明確化した。市場規模を予測し、社会的波及効果を明
らかにした。海外拠点を調査し、課題を明らかにした。
実施内容および結果
①想定地域が抱える課題及び「目指すべき姿」の把握
箕面市は、まち開きから40年以上を経過し、まちの更新期を迎えつつある箕面船場地区において、大阪大学との
連携により、大学発フォトニクス関連ベンチャー企業を誘致、創出するなど、「地の利」と「知の利」を生かして新産業
を創り出す都市へと発展させ、我が国の未来を拓く地域の実現をめざす。
②「目指すべき姿」を実現するために必要となる研究シーズの分析、特定と技術調査、③「目指すべき姿」を実現す
るために必要な研究機関との連携の可能性
大阪大学は、フォトニクスが基幹技術である主要分野、エネルギーと環境、ICT、先端製造技術、生体臨床医学、
安心安全の分野の高いシーズを持っていることが示された。本調査研究により、大阪大学フォトニクスイノベーショ
ン拠点の強みは、企業との協働によるイノベーション創出に加え、(1)教員、若手研究者、学生自らが、最先端の研
究成果を起業・製品化し、(2)起業家・アントレプレナーシップ教育に注力し、自らがイノベーションのカルチャーを醸
成し、(3)イノベーション創出を牽引する優れた起業成功者、指導者が牽引していることが明らかとなった。この結
果は、多くのハイテクパークのなかでシリコンバレーのように成功する要件と、また国の提唱している生態系に倣っ
たイノベーション・エコシステムにおいてイノベーションの創出主体の強化を図る産学連携戦略と合致している。
④社会実装・事業化を見据えた地方自治体・企業との連携可能性
北大阪広域拠点まちづくり(大阪府、豊中市、吹田市、箕面市)は、箕面船場地区を「北大阪のビジネス拠点」とし、
産官学連携による光技術を活用したベンチャー企業等の集積・誘導をめざしている。限られた期間の企業意向調査
で約250社の内70件の高回答があり、15社が「箕面フォトニクスヒルズ」への進出に前向きで、ものづくり企業を中心
に「是非実現してほしい」の要望などフォトニクスイノベーション拠点への高い関心が明らかとなった。
⑤予想される社会的効果
箕面船場地区を中心に、大阪のフォトニクス地場産業が振興され、我が国の未来を拓く。
今後の展開
調査研究結果を基に、今後以下のポイントをふまえて
箕面フォトニクスヒルズ実現に向けて活動していく。
1.大学が中心となり、そのアイデアとシーズを拠点形
成の引力とする、2.大学が中心となり、アイデア豊かな
優秀な若い研究者、学生集団を生み出し、アントレプレ
ナー教育とインキュベーション施設と相俟って、盛んに
起業する、3.若い研究者、ベンチャー企業雇用者など
が快適に生活できる住環境を整える、4.国際交流を不
断に行い、世界と人材交流、情報発信する、5.ベン
チャー、中小大企業、民間・国公立研究機関を集積する、
6.広範な科学、技術、産業分野に関わるフォトニクス
の裾野の広いシーズを持ち、多彩な展開応用分野の研
究ポテンシャルを周辺に集積する、7.大学に加えて、
拠点立ち上げの種となる製造業、大規模プロジェクトの
誘致、国の施策などの支援を得る。
箕面フォトニクスヒルズを、国内外に広く広報する。
国・自治体の支援を得て、拠点立ち上げの「核」となる
大学発フォトニクスベンチャー企業の立地とフォトニクス
センター分室設置を2015年度に実現する。フォトニクス
を、国の科学技術戦略の一つの柱とするよう提唱する。