マ カ オ ・ ウ ォ ー キ ン グ 新 コ ー ス

り。150 mほどの細い道の両側には、ポルトガ
ル料理やマカオ料理、中国料理などのレストラ
ンやみやげ物店が並んでいます。
施督憲正街にぶつかる兵房斜巷を東へ行く
と、コロニアル様式の建物が目を引く嘉路士米
耶馬路です。坂道になっていて、坂下には文化
的なイベントなどの場として使われるカルモ會
堂、坂の上には瀟洒なカルモ教会があります。
1885 年に古典様式で建てられました。ポルト
ガル公館を改築したタイパ・ハウス・ミュージ
アムもすぐ近くです。1920 年代に建てられた
5棟の建物があり、20 世紀初頭のポルトガル
人の暮らしぶりを知ることができます。
想定所要時間 25分
①醫霊廟→②観音堂→③タイパ・コロアン歴史博物館→④天后廟→⑤北帝廟→⑥官也街→⑦カルモ會
堂→⑧カルモ教会→⑨タイパ・ハウス・ミュージアム
コース8 ノスタルジア・コロアン
館も。入口にあるレリーフは、林則徐が蓮峰廟で
ポルトガル総督のシルベイラ・ピントとの会談
を通じて、アヘン密輸に絡む英国人のマカオ追放
を命じた様子をモチーフにしたものです。
罅些喇提督大馬路を南下し、美副將大馬路へ
曲がると、OX ウェアハウス(牛房倉庫)。牛舎
だった建物を改装したギャラリーで、マカオの
モダンアートを楽しめます。さらに美副將大馬
路を進むと、観音古廟と城隍廟です。
終点のモンハの砦は、望廈山の山頂に 1849
年に砲台が設置され、1960 年代まで現役で活
躍しました。現在は公園として整備され、山頂
からはマカオの市街地を一望できます。
想定所要時間 25分
①關閘→②三角花園→③蓮峰廟→④林則徐記念館→⑤ OX ウェアハウス(牛房倉庫)→⑥観音古廟と
城隍廟→⑦モンハの砦 コース6 古廟と教会を訪ねて
スタートは聖ポール天主堂跡。1835年の火事
想定所要時間 41分
地の神様を祀る三巴門土地廟、流行病が治まる
ようにと1889年と1893年に建てられた包公廟
及び醫靈廟なども。
連勝街沿いには消防博物館があり、鏡湖馬路
を北上すると約200年前の創建と伝わる蓮渓廟。
向かいが中国式の庭園・新橋花園です。廟の前
には、夜になると屋台が並びます。三盞燈周辺
も屋台やローカルフードを楽しめる店で賑わい
ます。ゴールの葉挺邸は、中国人民解放軍のリー
ダー・葉挺の邸宅。羅利老馬路と賈伯樂提督街
の交差点付近にあります。
①聖ポール天主堂跡→②旧城壁→③ナーチャ廟→④ナーチャ展示館→⑤恋愛巷→⑥マカオ・ホー一
族協会→⑦永福園→⑧聖アントニオ教会→⑨カモエンス公園→⑩カーザ庭園→⑪プロテスタント墓
地→⑫三巴門土地廟→⑬包公廟及び醫靈廟→⑭鏡湖醫院内孫文(孫中山)像→⑮消防博物館→⑯蓮渓
廟→⑰新橋花園→⑱三盞燈→⑲葉挺邸
ロアンのさまざまな地区を巡るもので、マカオ半島の大堂教区、ラザロ地区、タイパ・ビレッジ、コ
で焼失し、ファサードと階段だけが残りました。
ファサードの左奥には、旧城壁と毘沙門天の子
供・ナーチャを祀るナーチャ廟、ナーチャを紹介
するナーチャ展示館があります。
恋愛巷は聖ポール天主堂跡と大三巴街を結ぶ
小道で、洋風の建物が建ち並び、まるでヨーロッ
パのよう。民芸品や骨董品を扱う店が並ぶ大三
巴街から花王堂街へ進むと、聖アントニオ教会、
カモンエス公園やポルトガル人の豪商の邸宅
だったカーザ庭園などがあります。近くには土
マカオ政府観光局は、8つの新ウォーキング・コースを発表しました。マカオ半島、タイパ、コ
①アントニオ・ラマルホ・エアネス大統領広場→②観音廟→③天后古廟→④譚公廟→⑤図書館→⑥聖
フランシスコ・ザビエル教会→⑦三聖宮→⑧コロアン埠頭
中国本土との出入境ゲート關閘がスタート地
点。ゲートから伸びる關閘馬路を 10 分ほど直
進し、右折して菜園通邉街へ。2 ブロックほど
で左折し巴波沙大馬路へ。この通り沿いには、
観光客向けというよりは地元に根付いた飲食店
が多く、下町ならではの雰囲気を楽しめます。
再び左折し關閘馬路へ戻ると、緑豊かな三角花
園があります。
拱形馬路側へ進み、罅些喇提督大馬路へ曲がる
と、1592 年に創建された道教寺院の蓮峰廟です。
マカオ三大古刹のひとつで、中庭の蓮池にある清
時代の龍の浮き彫りの壁は必見です。敷地内に
は、アヘンの取り締まりに尽力した林則徐の記念
ロアン・ビレッジなどを訪れます。いずれのコースもこれまで知られていなかったマカオの魅力
想定所要時間 30分
エル教会があります。クリーム色の可愛らしい
建物で、日本にキリスト教を伝えたザビエルを
讃え、1928 年に建てられました。教会前の広
場には海賊討伐の記念碑も。
小さな寺院・三聖宮はコロアンのメインスト
リート・船人街の入口にあり、かつて塩の製造
で栄えた歴史を伝えています。船人街を海沿い
に歩くと、ゴールのコロアン埠頭。周辺には軒
下に干物を吊るす海産物店などがあり、のどか
な漁村の雰囲気を楽しめます。
半島の賑わいとはうって変わって、閑静な村
の生活を垣間見られるコース。
コース5 マカオ北部の下町散歩
5
コース1 マカオの歴史をたどる
コース3 東西文化の交差点
スタートは街の中心、セナド広場。新馬路を
挟んで向かいの民政総署脇の坂道・東方斜巷を
進み、坂を上りきるとカラフルな石畳の聖オー
ガスティン広場があります。周辺にはパステル
調の建物が建ち並び、華やかな雰囲気。近くに
は、フランシスコ・ザビエルの右上腕骨の一部
を安置する聖ヨセフ修道院及び聖堂や、壮麗な
聖ローレンス教会があります。
風順堂街から高樓街へと歩くと、鄭家屋敷。
清時代の思想家・鄭觀應の邸宅で、中国建築を
基本にインドや西洋の内装を取り入れているの
が特徴です。近くには、樹齢 100 年を超えるガ
ジュマルが枝を広げるリラウ広場があります。
ポルトガル人が最初に定住したのがこのエリア
で、いわばポルトガルと中国の融合の始まりと
もいえる場所です。
海の女神「阿媽(アーマー)」を祀る媽閣廟へ
は、媽閣街を南へ。マカオ最古の寺院で、創建
は 1488 年といわれています。バラ広場を挟ん
だ向かいには海事博物館があり、大航海時代に
活躍したポルトガルと中国の交流を知ることが
できます。
コース内のセナド広場やバラ広場では、週末
パフォーマンスを開催。マジックショーやポル
トガルフォークダンス、ライオンダンスなどを
楽しめます。
想定所要時間 24分
①セナド広場→②聖オーガスティン広場→③聖ヨセフ修道院及び聖堂→④聖ローレンス教会→
⑤鄭家屋敷→⑥リラウ広場→⑦媽閣廟→⑧海事博物館 東洋と西洋の文化が出会った歴史的な街の魅
力を体験できるコース。
スタートはマカオ半島南部の南灣大馬路と、
メインストリート、新馬路の交差点。そこから
新馬路側へ歩くと民政総署があります。道を挟
んだ向かいが、観光客で賑わうセナド広場。こ
の2つのスポットを含め、周辺には聖ドミニコ
教会や三街会館(関帝廟)など世界遺産に登録
されている建物が集中しています。
再び新馬路に出て内港方面に歩くと、質屋博
物館。近くには、マカオ最初の慈善協会である
同善堂の歴史を紹介する同善堂歴史樓案陳列
マカオ半島南西部の海沿いを歩きます。出発
は、フェリーターミナル近くのマカオ・フィッ
シャーマンズ・ワーフ。ヨーロッパの街並みを
再現した敷地内にはホテルやショップ、レスト
ランなどが点在します。
孫逸仙大馬路を外港に向かって進むと、突端
に渦巻き型をしたユニークな外観のマカオ科学
館があります。遊びながら科学に親しめるス
ポットで、3D のプラネタリウムが見ものです。
冼星海大馬路には、オーケストラの定期演奏会
を開催するマカオ文化センターや、マカオ藝術博
物館、マカオ返還寄贈品博物館などが集中し、マ
カオの歴史と文化にふれることができます。
ゴールの観音像へは、孫逸仙大馬路をさらに
下って行きます。ウォーターフロントから突き
出した橋の突端に建ち、像はブロンズ製で高さ
は20m、重さ50t。蓮の花の台座の中は2階建
てのドームで、仏教関連の資料を展示する観音
像仏教文化センターになっています。
観音像のある観音蓮花苑や、マカオ文化センター
周辺でもミュージックパフォーマンスやライオン
ダンスなどの週末パフォーマンスが開催されます。
①マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ→②マカオ科学館→③マカオ文化センター→④マカオ藝術博
物館→⑤マカオ返還寄贈品博物館→⑥観音像仏教文化センター 食事処
ショッピング
手信 土産物屋
庇山耶街は清王朝時代にアヘンのパイプを生
産して栄えたところ。福隆新街はかつての遊郭
街です。マカオ最初の広東オペラ劇場であった
清平戯院の跡も残っています。その昔、台風シェ
ルターがあったという白眼塘横街(カルデイラ
通り)を歩き、内港へ。アヘンの貯蔵庫だった
オピウム・ハウスを過ぎると、向かいがオルタ
広場(司打口)。アヘンを輸入していた港があっ
た場所です。
①南灣大馬路→②民政総署→③セナド広場→④郵政局→⑤聖ドミニコ教会→⑥三街会館( 関帝廟 )→
⑦質屋博物館→⑧同善堂歴史樓案陳列館→⑨上架行會館→⑩庇山耶街→⑪福隆新街→⑫清平戯院跡
→⑬白眼塘横街( カルデイラ通り )→⑭内港→⑮オピウム・ハウス→⑯オルタ広場( 司打口 ) コース2 自然とアートにふれる
想定所要時間 34分
観光ポイント
館、清王朝時代に設立された労働組合の会合場
所である上架行會館などがあります。
想定所要時間 28分
コース4 芸術と文化を求めて
凡例
マカオ通信 2015 年 4 月号
世界遺産の街
MACAU Talkabout
を発見できるルートになっていますので、ツアー造成や取材のヒントにお役立てください。
起点は、コロアン・ビレッジのロータリー、
アントニオ・ラマルホ・エアネス大統領広場。
そこから伸びる中街を南へ行くと、1800 年創
建の観音廟があります。海の守り神を祀る天后
古廟も近く、外壁や屋根などに描かれた色鮮や
かな絵が見どころです。
中街から船舗街をさらに歩くと、譚公廟。道
教の航海の安全を守る神様を祀る小さな寺院
で、クジラの骨で造られた長さ 1.2 mのドラゴ
ンボートの模型が展示されています。
海沿いの十月初五馬路を北上すると図書館、
そこから路地を入ると、聖フランシスコ・ザビ
マカオ・ウォーキング新コース
コース7 昔日のタイパ・ビレッジ
タイパの旧市街を通る施督憲正街沿いにあ
り、医者の神様を祀る醫霊廟(嘉善堂)が出発地
点。道沿いに南西方面へ歩くと、1902 年建立の
観音堂、さらに進むとタイパ・コロアン歴史博物
館があります。ペパーミントグリーンが鮮やか
な建物は、1920 年代から市政庁だったもので、
現在は島の産業や歴史を紹介しています。
施督憲正街をそのまま進むと、告利雅施利華
街。海の神様を祀るタイパ最古の寺院、天后廟
があり、近くには道教の神様、北帝を祀る北帝
廟もあります。
官也街は、施督憲正街と告利雅施利華街の二
つの通りの境目から消防局前地までを結ぶ通
マカオ通信 2015 年 4 月号
世界遺産の街
MACAU Talkabout
BUS バス停
マカオ三大寺院のひとつの観音堂が出発地
点。観音殿に祀られた観音像と十八羅漢像が見
ものです。松山市政公園の麓にある二龍喉花園
は、ポルトガル貴族の邸宅跡地。園内には花壇
やミニ動物園があります。
中国辛亥革命の指導者・孫文の邸宅をそのま
ま残した孫文記念館へは、公園に沿うように伸
びる士多鳥拜斯大馬路を南へ。孫文は革命前に
マカオで医師として勤務した経歴があり、その
時に建てられたもの。近くには蘇州様式のロウ
リムイオック庭園があり、早朝には太極拳など
に励む人たちの姿があります。
ここから聖ラザロ教会へは、塔石街を南下。
聖ラザロ教会は 1568 年に建てられた教会で、
周辺にはコロニアル風の建物が建ち並び、中世
のポルトガルの風情を楽しめます。途中、一本
路地を入った荷蘭園大馬路沿いには、新進アー
ティストの作品を展示する塔石藝文館や、定期
的にイベントが開かれる塔石広場もあります。
塔石広場は週末パフォーマンスの会場としても
利用され、土曜はポルトガルダンス、日曜はス
トリートダンスなどを披露しています。
想定所要時間 25 分
①観音堂→②二龍喉花園→③孫文記念館→④ロウリムイオック庭園→⑤塔石藝文館→⑥塔石広場→
⑦聖ラザロ教会
週末パフォーマンス
WC トイレ
※ 想定所要時間は各スポットの見学時間は含みません。
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