生物 質問回答例

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轡アカデミー質問用紙
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染色体の数え方
2n=4 の生物がいるとして、それを例に考えてみましょう。
○体細胞分裂
この生物の体細胞分裂前期には4本の染色
体が観察されます。
染色分体×2
動原体
図のように、1 本の染色体は、2本の染色
分体からなり、2 本の染色分体はセントロ
メアとよばれる部位で結合しており、1 本
の染色体が縦裂しているようにみえます。
前期の終わりになると、セントロメアに動
原体とよばれる構造が形成されます。
また形と大きさの等しい染色体が対になっ
ていて、このような染色体を互いに相同染
色体といいます。この生物には相同染色体
が 2 組あります(n=2)。
染色体×1
1 組の相同染色体
1 組の相同染色体
中期に染色体が赤道面に並ぶ。
体細胞分裂中期になると、染色体は赤道面
に並び、紡錘体が形成され、後期にはそれ
ぞれの染色分体が分離し、染色体が縦裂面
から2つにわかれます。この時分離したそ
れぞれの染色分体はとくに姉妹染色分体と
よばれることもあります。これら分離した
染色分体は次の DNA 複製期(S 期)にな
ると DNA を複製して 2 本の染色分体から
1 本の染色体(2 本の染色分体からなる)
1 本の染色体(もとは 1 本の染色分体)
なる 1 本の染色体となるため、1 本の染色
体として数えます。
ですから、細胞1コあたりの染色体の総数
は、母細胞でも娘細胞でも同じ4本ずつと
いうことになります。
後期に縦裂面から2つの染色分体が分離しそれぞれ
1 本の染色体となる。
○減数分裂
減数分裂では体細胞分裂といくつか異なる点がでてきます。
まず、減数分裂の第一分裂中期に相同染色体同士が
対合して二価染色体を形成します。二価染色体は2
本の染色体からなります。
1本の染色体
二価染色体(2本の相
同染色体からなる)
第一分裂後期には、相同染色体が対合面から分離し
て両極へ移動します。
1本の染色体
第一分裂で2つに分かれた細胞は2本ずつ染色体を
もちます。この時点で細胞1コあたりの染色体数は
半減しているのです。
続く第二分裂は体細胞分裂と似ています。
1本の染色体は赤道面で2つの染色分体に分離し、
それぞれが4個の娘細胞(生殖細胞)の染色体とな
ります。
第一分裂終了時に細胞1コあたり2本になった染色
体は、第二分裂終了時にも細胞1コあたり2本のま
まです。
2本の染色分体から
なる1本の染色体
1本の染色分
体由来の1本
このように、減数分裂では、母細胞に4本あった染
色体が、娘細胞(生殖細胞)では2本に半減するの
で、減数分裂といいます。
の染色体