New Style of Business への道を

CIO QUICK PULSE NEW STYLE OF BUSINESS
New Style of Business
への道
最新の調査では、ビジネスがインフラストラクチャモダナイゼーションによって、
迅速かつ継続的なイノベーションに最適化された IT カルチャーを構築できるこ
とがわかりました。
英 国の 銀 行家 Lawrence Childs が、1762 年に初めて印
刷小切手を導入してからおよそ 2 世紀半の間、預け入れ
には最寄りの支店に足を運ぶ必要がありました。 2010
年に大手金融機関の 1 つが、スマートフォンでの小切手
の預け入れを米国の大手銀行として初めて受け付け始め、
まもなく金融機関が争って独自の「リモートデポジット」
アプリを作成する混乱状態が起こりました。
「他の銀行は急いでその機能を入手する必要があるとわ
かっていました」と、ニューヨークに本社のあるアナリス
ト企業 451 Research LLC のリサーチマネージャー、Jay
Lyman 氏は言います。「1 年など待っていられなかった
のです。」
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阻む要因トップ 4
49%
予算不足 / コスト
リソース不足 - スタッフに
余力がない
要求される速度や容量に
インフラストラクチャが未対応
リソース不足 社内に適切な専門家がいない
36%
25%
19%
出典 : IDG Research Services、2015 年 1 月
昨今のビジネスの世界でも同様です。クラウドコンピュー
ティング、モビリティ、リアルタイム分析、ソーシャルメディ
アに刺激されて、有望な新しい市場が生まれ、これまで
にない速さで発展しています。 優位に立つには、そのペー
スについていくしかないのです。
その絶対的な原則に従い、多くの会社は IT アプローチ
に「DevOps」を採用し、開発担当者と IT 運用担当者が
協力して、可能な限り迅速、柔軟、効率的に革新的な新
サービスを開発し提供しようとしています。 しかし、IDG
Research がテクノロジーの意思決定者に行った新しい独
自調査では、予算と時間の慢性的な不足が長年 IT 部門
を苦しめ、その前途を阻んでいることが明らかになりま
した。 今日の New Style of IT への投資への障害につい
て尋ねたところ、回答者の実に 49% が予算不足を挙げ、
36% が IT スタッフの配備が手薄と答えました。
今回の調査でさらに判明したのは、多くの IT リーダーが
問題の回避策に気づいていることです。 インフラストラ
クチャコンバージェンスに投資すれば、利用できるリソー
スが増え、今日のクラウド、ソーシャル、モバイル、分析
などのソリューションが必要とする高速でアジャイルな環
境を作り出すためのステップに投資できることを知ってい
るのです。
高速性と効率性
IDG Research の今回の調査では、最新のテクノロジーが
可能にする高速性、効率性、セキュリティを、IT エグゼ
クティブが強く望んでいることが浮き彫りになりました。
実際に 81% もの回答者が、程度の差はあれ、ソリューショ
ンに関してより高速で柔軟な IT モデルを望んでいると話
しています。 最優先事項について尋ねると、54% がリア
ルタイムのインサイトおよびビジネスの安全性の両方を
挙げ、49% がアプリケーションやサービスのオンデマン
ドデリバリ、42% がスタッフのハイパー接続のサポートと
答えました。
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事業部門 / エンドユーザーが重視する戦略上の IT 優先事項
データからリアルタイムに実行可能なインサイト
を引き出し、ビジネスを予測しすばやくスマートに
判断すること
54%
オンデマンド機能によって、収益を見込める
優先度の高いアプリケーションやサービスを
新しく開発し提供すること
49%
顧客やパートナー、データとつながるスタッフの
ハイパー接続をサポートし、生産性とユーザー満
足度を向上すること
42%
出典 : IDG Research Services、2015 年 1 月
Lyman 氏によれば、4 つの項目はすべて DevOps と密接
な関わりがあり、根本的には、迅速な学習、迅速なコー
ド化、新しい要求や市場の機会への迅速な対応において
IT 部門を支援するためのものです。「要するに、リアクティ
ブではなくプロアクティブになるということです」と氏は
言い、さらに DevOps が管理プロセスの合理化にも役立
つと付け加えます。「DevOps アプローチがうまく機能し
ていれば、抜群に効率的になるはずです」と Lyman 氏は
話します。 それらはすべて、IT への少ない出費で高い投
資利益を得ることにつながり、競争上の優位性を維持す
るという新たな役割を IT リーダーが担うことになります。
強固な基盤
もちろん DevOps 原 理の実現は簡単ではありませんが、
インフラストラクチャコンバージェンスが手始めとして最
適です。 IT リソースの仮想化、集約、統合は、サイロを
なくし複雑さを軽減することにも役立ちます。 また、ハー
ドウェア使用率を向上し、シンプルな管理で運用コスト
を抑えることにより、資本コストを削減することができ
ます。 IDG Research が調査した IT リーダーの 61% が、
コンバージェンスを重要または最重要優先事項としたの
もうなずけます。
パブリッククラウドの拡張性や費用効果と、プライベー
トクラウドのセキュリティや効率性を組み合わせると同時
に、柔軟性を大幅に向上します。
「DevOps にはハイブリッド 環 境 が 理 想 的 です。ワーク
ロードの配置場所全体に柔軟性をもたらすからです」と
Newton 氏は言います。 たとえば、開発者は新しいアプ
リケーションを、パブリッククラウドでホストされた仮の
テスト環境にすばやく移し、デプロイメントの準備が整っ
たら、プライベートクラウドに同じようにすばやく戻すこ
とができます。 IT マネージャーは要求のピーク時に、パ
ブリッククラウドのリソースを使って、自動的にソリュー
ションの容量を増やすことができます。
そうしたアジリティは顧客の満足度とロイヤルティの向上
につながり、資本支出を抑え、新しい製品やサービスを
高速かつ確実に展開できるようになります。 こうしたメ
リットは多くの会社に支持され、IDG Research の調査に
よれば、39% の IT リーダーがハイブリッドクラウドコン
ピューティングを重要または最重要優先事項とみなして
います。
細部まで自動化
「コンバージェンスは、DevOps カルチャーに必要な組織
ハイブリッドクラウドを確立すれば、ソフトウェア定義型
化された効率的なインフラストラクチャ基盤を作ります」 のインフラストラクチャを装備して、DevOps モデルに向
と、カリフォルニアの Palo Alto に本社のあるテクノロジー
かってさらに前進することができます。 ソフトウェア定
プロバイダー Hewlett-Packard のエンタープライズグルー
義型の IT 環境は、コンピュート、ストレージ、ネットワー
プで、マーケティングと戦略のシニアディレクターを務め
キングのリソースを、変動する要件に合わせて動的に作
る Jason Newton 氏は話します。
成、移動、削除できます。「プロセスのボトルネックが解
さらに、ハイブリッドクラウドコンピューティングに投資
消されるため、DevOps に最適な詳細なレベルの自動化
することで、DevOps をさらに促進するための時間や予算
が可能です」と Newton 氏は言い、次のように続けます。
が生まれます。ハイブリッドクラウドアーキテクチャーは、 「最終的に、ソフトウェア定義インフラストラクチャの目
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標は、IT 環境全体の直接の制御をアプリケーションで行
うことです。」たとえばアプリケーションが、必要なリソー
スとともに自らを自動的にプロビジョニングし、要件が
変われば即座に追加や解除を行い、そのすべてが管理者
の操作なしに行われます。
IT からみれば、ソフトウェア定義インフラストラクチャ
の功 績には、効率性の向 上、運 用コストや 資 本コスト
の削減、イノベーションのための時間や予算の確保も含
まれます。 ビジネスリーダーにとっては、新しい機会の
発見や獲得がさらに可能になります。 そうした強力なビ
ジョンが多くの IT エグゼクティブの関心を集めています。
IDG Research の調査によれば、27% がソフトウェア定義
インフラストラクチャの導入を重要または最重要優先事
項と考えています。
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インフラストラクチャモダナイゼーションと DevOps の
連携が無視できなくなるにつれ、この数は今後確実に増
加するでしょう。 しかし進むべき道は明らかです。コン
バージェンスからハイブリッドクラウドおよびソフトウェ
ア 定 義 イン フラストラクチャへ、 そして New Style of
Business の成功を実現しましょう。
詳しくは、HP の Web サイト
www.hp.com/go/InfrastructureInsights
( 英語 ) をご覧ください。