事 例 原因(事故調査報告書等) 要因と対策*ー

離陸時の トラブル ー1
事
事故停」
② (インシデントを含む)
原 因 (事故 調査報 告 書 等 )
例
SZD-55
(ヒヤリハ ットレポ ー ト)
離 陸 時 に体 全 体 が 後ろにず
れ 、ラダー ペ ダル から足 が離
れ 、腕 を伸 ば しても操縦 拝 を
フル ダウンに 出来な い状 態
になったが体 勢を立て直 し
無 事飛 行を終 えた。
この機 種 へ の初搭 乗。体 を寝か
せ て搭乗 するグライダーであり、
着座 位 置 調整 、縛 帯 による固
定 の 不適切 で離 陸 時 の加 速 と
上 向き姿勢 により体 が後退 した。
ASK13
(ヒヤリハ ットレポ ー ト)
離脱 近 くなって操縦 拝 の ダ
前席 搭 乗 のゲストの 小型 カメラ
ウンが効 か ないことに気 づ き、 が操 縦 拝 と固定 バ ラストの 間 に
はさまり操 縦 拝 の動 きが制 限さ
離脱 後 すぐスリッピングター
れた。ゲストはそのことに気 づ か
ンで 高度 処理 、スリッピング
ター ン∼ アプ ロー チ∼フォヮ‐ ず 、機 長 は機 体 の トラブル かと
思 った。
ドスリップ∼フレアと上 げ舵
の まま無事 着 陸。
要 因と対策 *1
0離 陸時 の加 速 による後ろ
向きの 力を考慮 した着座位
置 の調 整
●硬 い背 あて
0搭 乗 体験 者 によるアドバ
イスは 有効
●カメラも含 め積 載物 の確
認 は機 長 の 義務
0ゲ ストヘ のアドバ イス
0上 昇 中は カメラを機 体 の
ポケットにいれる カメラの
ベ ル トの利 用等 で 落 下を防
止
一
*
事例から考えられる事 項を示した 必ず しも事例 にそのままあてはまるとは限らない
19
離 陸 ∼ 加 速段 階
離陸前に曳航の最小速度(*1)と 安全速度(*2)を 再確認 してお<
*1:初
離 陸後 3 ∼ 4 秒 で安全速 度
( * 2 ) に達 しな い 場合
離脱 の 用 意 !
期 上 昇に必要な最小 速度 1.3Vslを 目安 に
自然 に離陸 し 力磁 が正 常な ら機首上げ角 を
一 定 に保持するのではな <
ゆ っく り滑 らか
に ビッチア ップする
無風や背 風時 に曳航索がたるむの を恐れて機首
を引き上げるの は危険 あ < ま でも速度 に応 じ
た ビ ッチア ップが大 切 ( 頭 上げモ ー メン トに
対応 したエ レベータ ー位置の変化 )
ヽ
*2: 1.5Vslが
安全速度 (目標 と
する曳航速 度) の最 小値 ただし
飛行規程に推奨速度が
規定されている場合もある
(最大速度はVw飛 行規程参照)
( 例) 失速 速 度 6 0 k m / h な ら 最 小 速 度 = 7 8 k m / h
安 全 速度 =90km/h以 上
20
離陸 ∼ 加速 段階の トラブル ー1
①ハングアップ
②バラシュー トかざ り
曳航索がたるんで離脱後
・
に索がた るみタ イヤハ ウスに入 り
・離陸 8 音
込んで車 輸 に巻 き つ さ 離脱不能 になる
。適 t Jな単索
」
を使 う 地 上滑走で索がた るんだ
ら直ち に離脱 す る
バ ラ シュ ー トが機首 を覆 う
。適切なパ ラ シュー トと十 分
な長さの単索を使 う
證譲
墓
菱
壼:]選
:i憂
鍵裂嚢
鶉批」
う乙
事 故例 参照
離陸 ∼ 加 速段 階 の トラブル ー1
事故例0(イ
原 因 (事故調査 報告 書 等 )
三 田式 3型 *2
ハ ングアップ
索 の 離脱 ができなか っただ
め 、ウィンチ 側 で 索を切 断 、
約 400mの 索を懸垂 したまま
旋 回後進 入 し索 の抵抗 によ
り地 面 に激 突。2名 重傷。
離 陸 時 に索 が 車軸 にからまっ
た。ピストは 曳航 索 の異 常を感
じたが 曳航 停 止 を指示せ ず。
単索 の被覆 が軟 質 で径 が大 き
かった。
三 田式 3型 、PW-5
ハ ングアップ : 張 り合 せ があら
く、索 がたるみタイヤハ ウスに入
り込み 車軸 にからまった。
地 上 滑走 中 に索 が 車軸 にか
らまり曳航 中断 の例 あり。
ASK21
ウィンチ ドライバ ー は 背 風 時 に
急加 速 で 離 陸後 高度 数 m で は 地 上 滑 走 が 長 くなるた め加
索 を追 い こし曳 航 中 断 し離 速 を速 や か に行 うと言 う意 識 が
脱 。操 縦席 がパ ラシュー トに 強 く、発 航 の 操 作 が 荒 かった。
パ ラシュー トが開 きやす かった。
突 っ込 み 着 陸。死 傷な し。
ンシデン トを含む)
要 因と対策 *1
0 適 切 な 単索 の使 用 : 硬
さ、長 さ、曲がリクセ
0 曳 航 開始 時 の 張 り合 せ
0 索 がたるんだらす ぐ離脱
0 異 常 時 の 素早 い 通 報
0 背 風 時も滑らかな加 速
0 索 がたるんでも開きにく
いパ ラシュー トの使 用
●十分 な長 さの 単索
*1:事 例か ら考えられる事 項を示した 必ずし
も事例にそのままあてはまるとは限らない
*2:参 考文献 F)
離 陸γ加速 段 階の トラブノ
レ‐2
事故例⑤ (インシデントを含む)
原 因 (事故 調査報 告書 等 )
H-23C *2
初期 上 昇 中、索 がたるんで
自然 離脱 後 、着 陸時 に落 下
着 陸。機 長 は重 傷。
H-23B *2
離 陸後まもなく曳航 速 度 が
減少 したので離脱 、落 下着
陸。2 名死 傷な し。
プハ ッチ *2
操縦 教育証 明取得 の練 習
生が後 席。曳航 速度 不足 の
ため離脱 したが 落 下着 陸。
死 傷 なし。
要 因と対 策 *1
草株 に 引 つかかってい た索 が
●適切 な 曳航 索 の 展 張
外 れてゆるんだ 時 に 自然 離脱。 0機 長 、ピストは のル ー ト
索
冷 静 さを失 った練 習 生 が適 切
を確 認 す る
な操 作をできなか った。
曳航 速 度 が減 少 したので離脱
したが 、低 速度 で 高度 に余裕
がなくそ の まま落 下着 陸。
0最 小曳航 速度 を確 保 しな
かった (できなか った)
0曳 航 異 常 時 の 素早く適
切な対 処で 防 止
背 風 の ため 速 度 が 得 られ ず 発 0 背 風 の 限界を守る
航 中 止 、舵 が 効 か ず 右 横 滑 り 0 機 種 毎 の 特性 を知る
で 前 車輪側から落着。
0 教 員 のテイクオ ーバ ー の
遅れ
11:事 例から考えられる事 項を示した 必ず しも事例 にそのままあてはまるとは限らない
*2:参 考文献 F)
離 陸 ∼ 加 速段 階 の トラブル ー2
ASK23B *2
初 期 上 昇 中、曳航 速度 が遅
かつたため低 高度 で離脱 後
に落 下着 陸。
ASK13 *2
初期 上 昇 中ウィンチが停 止
した 、飛行 を中断 し着 陸 の
際 、落 下着 陸。死 傷な し
L - 1 3 ブラニク * 2
離 陸後 、速度 不足 により中
断 したが落 下着 陸。死 傷 な
し。
25
事故停」
0(イ ンシデン トを含む)
原因 (事故調査報 告書等)
要 因と対 策 *1
低 高度 で 索を離脱後 、速度 不
足 の ままエ アー ブ レー キを開 い
たため沈 下率 が大 きくなり引き
起 こしがで きなか った。
0 離 脱 後 すぐには増速 しな
いことを認 識 する
0 速 度 不足 でエ アー ブ レー
キを開 かない
初期 上 昇 で機 首 上 げが急 だっ
たため ウィンチ停 止 時 に失速 寸
前 となり、そ の後 大きく機 首 下
げ したが速度 が回 復 せ ず 落 下
着陸。
0 高 度 速度 に対応 した上
昇角 をとる
0 い つ でも曳航 異 常 があり
得ることの認識
通 常 (2速)と異 なリウィンチ 1速 ●速 度 不足で の 上 昇継 続
で 曳航 した が 速 度 が 不 足 。曳 ●ウィンチ2速 と1速 の減 速
航 中断 をした時 には 異 常 な低 比 の 相違 が大きいことの認
高 度 とな り適 切 な着 陸 態 勢 に 識 不足
移 行 しきれなか った。
1 2
* *
事例 から考 えられる事項 を示 した 必ず しも事例 にそのままあてはまるとは限らない
参考文献F)
26
上 昇 へ の 遷移段階
O離 陸後 最小速度 (13∨sl)をこえ
安全速度 (1.5∨sl以上 )を確認 しつつ
滑 らかに機 首上げ
ヽ
、
0 速が正 常な ら離陸後 6 秒 で 4 0 C
O力
\
のビッチア ップ * 2
1 0 機首の角度 ( と翼端 ) で上昇角を確認
○速度 角度が正常ならば中期上昇 ヘ
の遷移完了
、
≪初期には浅 くす定のi
崚 全高ぽ 的 を確認 してか ら急 角度の
上昇 に移行すると 急に索張力が増 して
ヒユ■ズや索が切れるおそれがある ≫
≪ “安拿高度 " に 気をとられるより “安全
速度 " を 確認 しつつ上昇角 を滑 らかにi 曽
や
旅
ミ
ヽ
すのが良い ≫
*1:索 切 た時に十分な速度を維持(回復)できるように浅い
をし
角度で
上昇する高度範囲 ただしその高度は一概には決められなし
ヽ
しわかりにく
い
参考文献G)
27
曳航 中 の ス ピンニ
遷移段階
2失 速迎え角*1
│■1速度不足で上昇径路が赤線のよ引こ変化し始めてから ウィンチが引きを強めても迎え角は急 三薯丁
ァイング 風の乱れ すべりの影響で 多くの場合翼端から失速が
]
,「
│12:ヨ
―
事故例参照
参考文献D)
3 ︰︲ ︰ ︲
R
ラダー 操 作等 によるコー イング
曳航中の ス ピンー遷移段階
ASK13 *2
初期 上 昇 中、機 首 上 げ角 が
大きく、高度約 3 5 m で機 首が
水 平 にもどされ つ つ ある時
に右 に傾 き垂 直 に近 い 姿勢
で 墜落。2 名死 亡。
事故例② (インシデントを含む)
原 因 (事故調査 報告書 等 )
要 因と対策 *1
離 陸 直後 に機 首 上 げ角がきつ
く「
ウィンチ80キロ」の通報 でウィ
ンチドライバ ー がスロットル を才
甲
した 時 に失速 、墜落 したもの と
思われ る。
◇速 度 不足 と機 首 の上 げ
すぎによるスピン (翼端 失速
による 自転) か ?
クラフリベ レ
0機 首を Lげ 過 ぎたため の
スピン (翼端 失速 による 自
転) か ?
初 期 上 昇 時 、高度 30∼40m
で 右 に傾 き反 転 し墜落。死
亡。
クラブリベ レ (英 国 1991)*3
離 陸後急激 な上 昇 姿勢 とな
り、約 25mで スピン、ほぼ 垂
直に墜落
*1:
*2:
0 曳 航 速度 に対応 した姿
勢を保 持 A S K 1 3 は
8 0 k m / h でも失速 の 兆候
離 陸 直 後 の 急 激 な機 首上 げ に 0ク ラブリベ レが 索角 5° で
よるスピン
50°の 上 昇 角をとると失速
速度 は49kt(90km/h)となる
と分 析 された
事例か ら考えられる事 項を示した 必ずしも事例にそのままあてはまるとは限らない
参考文献 F)*3:
参 考文献 D)
曳航 中 のス ピンー遷移段階
事
例
P W - 5 ス ムイク * 2
初 期 上 昇 中右 に横転 しなが
ら1 回 転 し川 に墜落。重傷。
29
事故1列
③ (インシデン トを含む)
原 因 (事故調査報告 書等)
要 因と対策 *1
初 期 上 昇 中 に右 にわずか に傾
い たが 回復操 作 を行 わなかっ
たために横 転 したと推 定。
0 回 復 操 作を行 わなかった
だけで ロー ル が持続 するこ
とはあり得 ない
0 機 首 を上 げ過 ぎたため の
自転 がきっか け ?
0 適 切 な機 首 上 げ角 と異
常時 の 対応
*1:事 例から考 えられる事項を示
した 必ずしも事例にそのままあてはまるとは限らない
*2:参 考文献 F)
30
曳航 中 のス ピンー中期/後期
機首上 げ角が小さ くて も背風の
影響等で ス ピンに入る ことが あ る
( 比較的高 い 高度で も)
0失 速迎え角
R ll
li
④自転 (オー トローテーション)
=ス ピン 通常のスピンに近い挙動
l
1
│*1:ヨ ー イング 風 の 乱 れ す べ りの影響 で
1多 、の 場 合 翼 端 か ら失 速 が 始 まり片 翼 全 体 が 失 速 す る │
事 故例 参 照
参 考 文献 D)
31
曳航 申 の ス ピンー中期/後 期 事故例0(インシデントを含む)
原 因 (事故調査 報告書等)
プハ ッチ *2
離 陸 時から速度 が遅く、浅
い角 度 で上 昇 を続 けたが ピ
ストか らの 高度 約 100mで 機
首を少 しさげてからスピンで
2旋 転 し墜落。2名 死 亡。
プハ ッチ ( 英国 1 9 9 1 ) * 3
ウィンチ曳航 で上 昇 し約
3 0 0 m で 曳航 索離脱 前 にスピ
ン、左 2 旋 転 し、一 旦リカバ ー
したが右 にスピンし墜落。2
名 死 亡。( 参考 文献D )
強 い背 風 にお ける離 陸上昇 で
あつたために、 十分な対気 速
度 が 得 られ ず 失速 しスピンに陥
り低 高度 であったために回復 で
きず 墜落。
曳航 後期 で の機 首 上 げす ぎ ?
要 因と対 策 *1
0背 風 で の 曳航 が 要 因
0背 風 の 限界を設 定す る
◇異 常運航 時 のインストラク
ター のテイクオ ーバ ー
●ウィンチ ドライバ ー を含 む
CRM
0曳 航 後期 では上 昇角 5°
でも索 張 力と機 首上 げ角 の
関係 で 失速する状 況 がある
0ス ピン回復 後 の 上 げ舵 に
よる反 対方 向 へ の2次 スピ
ン
*1:事 例か ら考えられ
る事 項を示した 必ず しも事例 にそのままあてはまるとは限らない
*2:参 考文献 F)■ 3:
参 考文献 D)
32
R I︰ l l
スピンに入 り易 い機種 は 曳航 中の スピンにも入り易 い
曳航 中 の ス ピンすま とめ
□ □ □ □
事故事例⑦ ③ ⑨ に曳航中のスピンの事例がある
1 9 9 1 年 7 月 に英国でクラブ リベ レとプハ ッチのスピン事故
2 0 0 5 年 には日本でやはリクラブ リベ レとプハ ッチの事故が発生 した
両事故ともクラブ リベ レは曳航初期 に まるで□―プ
レのよ うに反転 したも
のである 曳航索の張力が水平に近いためス ピンの軸が斜め前方にな った
と考えられ る 初期上昇での過度な機首上げによる大仰角が原因である
事故例⑦ の∧S K 1 3 の 事故も同様であろ う
プハ ッチの事故は機首上げ角は小さいものの曳航後期 ( 日本の事故では背
風の影響があり曳航中期) に 発生 した 索張力が下向きで そのため迎え
角が大き< な ったのがス ピンのきっか けである
英国ではこれらの事故直後に その原因 。要因が力学的に分析され発表さ
れたが ( 参考文献D )
日本ではこの情報は活かされ なか った 情報の共
有化が必要である
Ex. 1500kg
(2.5G)
6 0 0 k g のA S K 2 1 が 1 0 0 0 k g ヒ ューズ
を使用 し 次のよ うにな る と破断す る
( あ らい機首上 げ操作 突風等)
Ex.1350kg
(2.25G)
曳航初期/中 期
索張力
1000kg
曳航初期/中 期 より後期の方がヒューズ (索)切れ および失 速 に対するマー ジンが 減 少する
34
索切れ/ウ ィンチ 不調時の処置
離陸 直後
下げ舵を使 うほど高度がな い場合 そのまま接地するか
接地間際に少 し上げ舵を使い落下速度をなるべ < 減 らす
高さがある程度あれば わずかに機首を下げ速度低下を
防いでから接地8 寺
に機首を上げ 衝撃が少ない接地を行う
風の音/ 姿勢/ 沈下を感 じて操作する エア ーブ レーキは
接地 してするまで 開かない
ヽ
ε
ウ
︲
/
︲
′
′
﹁
′
′
ヾ屏仄ヅ炒Мざ写ミ
ノ
/
37
索切れ/ウ インチ不 調時 の処 置
上 昇初期 日
低高度
エア ーブ レーキを開 < 余 裕 がない場合 ( 高度 位置)
機首をかる< 下 げて 離脱 速度を速度計で 確認 しつつ
接地間際に少 し上げ舵 を使い落下速度 をなる べ < 減 らす
38
索切 れ/ウ ィンチ 不調 時の処置
上昇初期/遷移段階
機首を下げて 離脱 さ らに速度が進入速度以上 になる
こと を速度計で確 認 し必 要な らさらに機首 を押さえる
エア ーブ レーキを開 < か どうかはその 後判断
エア ーブ レーキを開いた ら必 要な進入速度を再確認 し
通常の接地 操作で着陸
高度 40∼ 50mで 離脱直後にエアーブレーキを開 いて
速度不足のまま 落下着陸した例もある
事故例参照
索切 れ/ウ ィンチ 不調時の処 置
事故停」
0(イ ンシデン トを含む)
要 因と対策 *1
原 因 (事故調査 報 告 書等 )
軽飛 行機 式S S - 1 * 2
上 昇 中高度 3 0 ∼ 4 0 m で 自
然 離脱 し、着 陸 帯脇 の 草地
に落 下着 陸。死 傷 なし。
アステアCS77 *2
離 陸直後 、落 下着 陸。死 傷
なし。
三 田式 3型 *2
上 昇 中、曳航 索 が切れ 落 下
着陸。死 傷 なし。
上 昇 時 に機 首押 さえが過 大 で
●過 度なエ レベ ー ター 操 作
あつたために 自然 離脱 し、その による 自然離脱
後 の 着 陸地点 の判 断 が不適切 。 ●不1貫れ ?
離 陸 直後 、速度不 足 を感 じ離
脱 を決 心 しレリーズノブ を引く
べ きところあや まってエ アーブ
レー キレバ ー を操 作 したため 、
沈 下 が増 し、落 下着 陸。
0 曳 航 初 期 に左 手をレリー
ズノブ ( の近 く) にお く習慣
0 曳 航 異 常 に対 する′
こヽ
構
え
発 航 後 まもなく曳航 索 が切 断 し 0離 陸後 、速度 に対応 した
たことによる。策 にキンクが生 じ 適切 な上 昇 角をとる
ていた。索 点検 の 不十 分
0索 切 れ は いつ もあり得 る
0索 切れ 後 の適切 な姿勢 、
速度 の維 持
*1:事 例から考えられる事項を示した 必ずし
も事例にそ│の
ままあてはまるとは限らない
*2:参 考文献F)
40
索切れ/ウ ィンチ不調時の処置
離脱 時 の注 意
適度 な エ レベ ー タ ー 位置 を保 持 すれ
ごlGに なり 適切な速度に落ち着<
索離脱 B 寺
または直後にステ ィックを押 し続けなしヽ
こと サブG
またはネガ テ ィブG 状 態 にな り 失速 と思い込む場合 と G 変 イ
し
に過 敏な人は生理的にステ ィックを押 して しまう場合 もある
事 故例 参 照
41
索切 れ/ウ インチ 不調時 の 処置
ASK23B *2
曳航 途 中に索離脱 後 、左 翼
と索 が接触 。策 を引きず った
まま急な上 下動 の後 、落 下
着 陸。死 傷な し。
事故例① (インシデントを含む)
原因 (事故調査 報告書等)
要 因と対 策 *1
曳航 速度 が遅 くなったため 索
切 れ またはウィンチ 不 良と判 断
し離脱。失速 と思 い 急な機 首 下
げを行 った結果 、離脱 した索 に
接 触。索を引きず り操 縦 困難 と
なり落 下着 陸。
0失 速 と勘違 い しエ レベ ー
ター を一 杯 に押 した
0急 な降 下 による索 との接
虫
角
●サブG と失速 との 区別 の
認識 不足
* 1 : 事 例 から考えられる事 項を示し
た 必ずしも事例にそのままあてはまるとは限らない
* 2 : 参 考文献 F )
42
索切れ/ウ ィンチ 不‐
調 時 の 処置
上 昇 中期
機 首を押 さえ離脱
速 度を速度 計で確 認
≪離脱後は
進入速度を維持 ≫
高度 位 置 風
により判 断
( 離陸前 に想 定 した
中か ら選 択 * 2 )
迷わず直進で前方*1
に着陸できる状況か ?
*2:選 択 肢 は次 ペー ジ以
降参照
直進 で着 陸 エアー ブレー キ は
速度 の 再確 認 後 必要な分だけ開く
*1:ウ ィンチより手前か
ゥィンチのむこうに不時着適地があればそこも可
43
索切れ/ウ ィンチ 不調 時の処置
上 昇 中期
直進で着陸できるか どうかは高度だけでは決 ま らな い
≪ 離脱 後 は
進 入速度 を維持 ≫
/
/
*1:エ アーブレーキ全開でL/D=7
として(Ex。100km/h÷ 4m/s)
ウィンチ手前 に着 陸できず
(Ex対 地滑空比 =7*1)
′
ズ
.
ご
._イ
レf詳
/
ど♂
ど
♂ ノ
ノ
ご ′
■ ザ
′
* 2 : 対 地 滑空比 = 対 地速度 ÷沈下率
(圧
x . 対 地速度6 4 k m / h ÷ 4 m / s )
イ
44
索切れ/ウ:イ
│ン
チ不調時の処置
上昇1中期
直進で滑走路内に着陸で きるかを判断する8寺に
十分に機 首を下│ ず
て いないと
琶睦帯が見え ず直進で きないと
判断 し 旋回するとス ピンの
リスクも高い
参‐
考来献C)
進入速度 まで機 首を下 │ず
てか ら判断す る
45