「取扱説明書」 TTC-1シリーズ (20070701-H013) - TAIYO

No.20070701-H013
1/22
取扱説明書
等速単動形2段テレスコシリンダ
TTC-1 シリーズ
安全にご使用いただくために
ご使用いただく上でまちがった取扱いを行いますと、
商品の性能が十分達成できなかったり、大きな事故に
つながる場合があります。
事故発生がないようにするためにも必ず取扱説明書
をよくお読みいただき内容を十分ご理解の上、正しく
お使いください。
尚、不明な点がございましたら、弊社へお問合せ
ください。
〒533-0002
大阪府大阪市東淀川区北江口1-1-1
URL:http://www.taiyo-ltd.co.jp
22/22
9,保管 10,廃棄処理 11,修理・問い合わせ
・ 外 部 防 錆( 機 械 加 工 面 、露 出 部)
機 械と の取 付 面 や ロ ッ ド先 端 ねじ 部な ど の機 械 加 工 面 に は防 錆 油 を 塗布 し て く だ
さ い。 また 、ロ ッ ド摺 動 部 や ダ ス ト シ ー ル部 はグ リ ー ス を塗 布し 、 油 紙 等で 保 護
し て く だ さ い。
〔 参考 〕防 錆 油 入 り作 動 油 の 例
・ 作 動 油 :出 光ダ フ ニ ー ネ オ フ ル ー ド# 32 ( 一 般 鉱 物 油 )
・ 防 錆 油 :NOX ー R U S T
NUCLE
OIL
# 105
の 場合 は 作 動 油: 防 錆 油 =2 0 :1 (5 %溶 液 )
1 0、 廃 棄 処 理
注意
シ リ ン ダを 分解 な ど し ま す と 作 動 油が 多 少な り と も出 て き ま す
の で付 近で は火 気 を使 用し な い で く だ さ い。 また 、手 が す べ る
こ と も あ り ま す の で十 分 注 意 し て く だ さ い。
・ シ リ ン ダの 部品 は 重い も の が あ り ま す の で、 落と し た り
し ま す と危 険で す 。
1 0 −1
廃 棄 処 理 の前 に
1 )シ リ ン ダ 内の 油は 必 ず抜 い て く だ さ い。
2 )シ リ ン ダ を分 解し 、 材 料 別に 分 別し て廃 棄 し て く だ さ い 。
鉄 系 、銅 系、 ア ル ミ 系、 樹脂 ・ ゴム 系、 廃 油な ど
1 0 −2
廃棄処理
1 )ピ ス ト ン ロ ッ ドは 硬 質ク ロ ム メ ッ キ を施 し て い ま す の で 、 処理業者 に 相談 し て く だ
さい
2 )樹 脂 ・ゴ ム系 は不 燃 物と し て 廃 棄し て く だ さ い 。
3 )廃 油 は法 令に 従っ て 廃棄 し て く だ さ い。
1 1、 修 理・ 問合 せ 先
修 理・ 問合 せ が必 要な 場合 は 下記 ま た は 購 入 先へ 連 絡く だ さ い。
○株式会社 TAIYO
油 圧 第 2事 業 部
〒5 3 3 − 0002
大 阪 市 東 淀 川 区 北 江 口1 − 1− 1
TEL
( 06 ) 6340 − 1102
FAX
( 06 ) 6340 − 2214
2/22
目
1 、は じ め に
次
貢
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
2 、ご 使用 の 前に
2 −1
安全確保 の た め に
3
2 −2
危険防止 の た め に
3
2 −3
免責事項
3
3 、取 付
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3 −1
固 定 形 金 具の 場 合( L A 、 F A 、 F B 形) のロ ッ ド 先 端の 取付
4
4
3 − 1− 1
LA 形 金 具 の場 合
5
3 − 1− 2
F A 、 F B 形 金 具 の場 合
5
揺 動 形 金 具の 場 合( C A 、 T A 、 T B 形)
6
3 −2
3 − 2− 1
CA 形 金 具 の場 合
6
3 − 2− 2
T A 、 T B 形 金 具 の場 合
6
3 −3
配 管 作 業 上の 注 意 事 項
6
3 −4
その 他の 注 意 事 項
6
4 、運 転
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
4 −1
運転前準備
7
4 −2
運転
8
4 − 2− 1
試運転
8
1) 空 気 抜き の 方法
8
2) 試 運 転
9
4 − 2− 2
運転
10
1) 運転方法
10
2) 運転 チ ェ ッ ク項 目
10
5 、保 守 点 検
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
5 −1
日常点検
11
5 −2
定期点検
12
6 、ト ラ ブ ル の原 因と 処置
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
6 −1
トラブル の処 置 の前 に
13
6 −2
トラブル の原 因 と処 置
14
7 、構 造 図
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8 、パ ッ キ ン リ ス ト
9 、保 管
19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
21
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
1 0 、廃 棄 処 理
10 −1
廃棄処理 の前 に
22
10 −2
廃棄処理
22
1 1 、修 理・ 問 合せ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
22
3/22
1、 は じ め に
商品 をご 使 用す る上 で ま ち が っ た取 扱 いを 行い ま す と 、商 品の 性 能が 十 分 達 成で き な か っ
た り、 大き な 事故 に つ な が っ た り し ま す 。商 品を 長 く、 安全 にご 使 用す る た め に、 取 扱 説 明
書 に従 った 正 しい 使い 方を し て く だ さ い 。
この 取 扱 説 明 書 に記 載さ れ て い る警 告 ・注 意 事 項 や禁 止 事 項を 遵 守し な け れ ば、 商品 が 破
損 し た り周 り の機 械 等 の破 損 、人 身 事 故 に つ な が る こ と も あ り ま す 。
この 取 扱 説 明 書 は商 品を ご 使用 する 上 で重 要な 書 類で す の で、 大 切に 保管 し て く だ さ い 。
2、 ご 使用 の前 に
2−1
安 全 確 保の た め に
・ 油圧 シ リ ン ダは 圧力 が供 給 さ れ ま す と 、大 きな 推 力が 発生 し ま す の で 、シ リ ン ダ 及び シ リ
ンダ に よ っ て運 動す る付 近 には 立ち 入 ら な い で く だ さ い。 立ち 入 る場 合は シ リ ン ダを 停 止
さ せ る等 の 安全確保 の処 置 を十 分 施 し た上 で行 っ て く だ さ い。
・ 油圧 シ リ ン ダは 他の 油 圧 機 器( 油圧 ユ ニ ッ ト、 方 向 制 御 弁 等) と の組 み合 わ せ で 使用 し ま
す。 他の 油 圧 機 器の 取 扱 説 明 書 も熟 読 の上 、ご 使 用く だ さ い。
2−2
危 険 防 止の た め に
・ この 取 扱 説 明 書 に記 載さ れ て い る警 告 ・注 意 事 項 や禁 止 事 項は 必 ず遵 守く だ さ い 。
こ れ を怠 る と油 圧シ リ ン ダ が破 損し た り周 りの 機 械 等 の破 損、 人 身 事 故に つ な が る こ と が
あります 。
・ 油 圧 機 器 全 般に つ い て、 作 動 油 が漏 れ ま す と大 変 危 険 です 。運 転 開 始 時ま た は日 常 点 検 で
適切 な対 策 を実 施し て く だ さ い 。特 に 引 火 性の 作 動 油 をご 使用 の 場合 は、 火 気を 近づ け な
い よ う に し て く だ さ い。 ま た、 足 場 等 に作 動 油 が こ ぼ れ て い ま す と す べ っ た り し ま す の で
、速 や か に 拭き 取る 等の 処 置を し て く だ さ い。
2−3
免責事項
・ この 取 扱 説 明 書 に従 った 正 しい 使い 方 を し て く だ さ い 。記 載の 警 告・ 注 意 事 項や 禁 止 事 項
を遵 守し な か っ た り 不 適 当 な使 い方 を し ま す と 、 商品 を破 損し た り周 りの 機 械 等 の破 損 、
人身事故 に つ な が る こ と も あ り ま す 。 この 場合 の 損 害 等に 対し て は責 任を 負 い か ね ま す 。
4/22
3 、取 付
3、 取 付
注意
・ シ リ ン ダ金 具の 取 付に は所 定 のサ イ ズ の ボ ル トを 使用 し 、所 定
の 強度区分 のボ ル トで 固定 し て く だ さ い 。揺 動 形 金 具 の 場合 は
規 定の ピ ン サ イ ズ のものを 使 用し て く だ さ い 。そ う し な い と シ
リ ン ダ 推力 や そ の 反力 で ね じ が緩 ん だ り 、破 損し た り し ま す 。
・シ リ ン ダ 本体 が固 定 して 取付 け ら れ る場 合の 取 付 部 材の 剛 性
は シ リ ン ダの 性能 に 大き な影 響を 与 え ま す。 即 ち、 取 付 部 材
の 剛性 が 不足 し て い る と シリンダ の 推力 に よ っ て取 付 部 材 に
ひ ず み を 生じ 、ピ ス ト ン ロ ッ ドと ブ シ ュ に こ じ れ が 生じ て 、
早 期 摩 耗 を お こ し た り、 ピ ス ト ン ロ ッ ド の ね じ が破 損し た り
し ま す 。 取付部材 は 剛性 の あ る も の を使 用し て く だ さ い 。
・シ リ ン ダ を取 り付 け る時 は、 油 圧 源 から 切り 離 し て く だ さ い
・シ リ ン ダ が重 量 物 の 場合 は落 と し た り す る と 危 険で す。
・シ リ ン ダ を落 と し た り当 て た り し ま す と 、部 品 が変 形し た り
し て作 動 不 良 の原 因 に な り ま す。
3 −1
固 定 形 金 具の 場合 ( L A 、 F A 、 F B形 ) のロ ッ ド 先端 の 取付
シ リ ン ダ によって 動 かされる 品 物の 運 動 方 向は 、ピ ス ト ン ロ ッ ドの 運 動す る軸 心 と
必ず 一 致し な け れ ば な り ま せ ん 。 もし 、こ の 軸心 が振 れ て い る場 合は 、 ブ シ ュの 早 期
摩耗 、 シ リ ン ダ チ ュ ー ブの 焼付 や カ ジ リの 現 象が 発生 し ま す 。こ の軸 心 の不 一 致 を 確
認す る に は シリンダ を 取付 ける 時 に、 必ず ピ ス ト ン ロ ッ ド の 出切 った 位 置お よ び 入 り
切っ た 位置 でロ ッ ド と 品物 の取 付 部の 芯の 狂 いを 測定 し芯 を 合わ し た 後 、シ リ ン ダ と
品物 を 連結 し な け れ ば な り ま せ ん 。
【 注 意】
試 運 転 に 当っ て は シ リ ン ダが 動 く最 低 限 の圧 力 (ピ ス ト ン 速度 は約 5 0
mm/ s)で 運 動さ せ、 円 滑に 作動 す る こ と を 確認 し て く だ さ い 。
また 、シ リ ン ダ と品 物 の連 結 金 具 の動 き に つ い て も同 様の 確 認を し て く だ
さい 。
《 芯出 し の や り易 い方 法 》
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3 、取 付
3 −1 − 1
LA 形 金 具 の場 合
L A 形の 取付 はL 形 金 具 の締 付 ボ ル トで 固 定し ま す が、 負 荷を 受け た 場合 には 軸 方
向 移 動 に対 し完 全と は い え ま せ ん 。そ の た め 取付 ベ ー スの 側 に、 下図 に 示す よ う に ス
ト ッ パ を設 け て く だ さ い。
押で使用する場合
引で使用する場合
3 −1 − 2
押引で使用する場合
F A 、 F B 形 金 具の 場 合
シ リ ン ダ は、 下図 に 示す よ う な 方法 で固 定 し て く だ さ い 。
FA 形
押で使用する場合
引で使用する場合
FB 形
押で使用する場合
引で使用する場合
6/22
3 、取 付
3 −2
揺 動 形 金 具の 場合 ( C A 、 T A 形)
・ 取 付が 平 面 内で 動 き得 るシ リ ン ダ では ロ ッ ド 先端 の連 結 金 具 は必 ず ピン 等で 連 結
し 、運 動 平 面 内 で 動き 得る よ う に 取付 け て く だ さ い。 ま た、 その 平 面と 直 角 方 向
は 固 定 形と 同様 の 芯出 しを 行 っ て く だ さ い。
・ 連 結 金 具の 軸受 け 部に は必 ず 潤 滑 剤を 塗 布し て く だ さ い 。
3 −2 − 1
CA 形 金 具 の場 合
所 定の ピ ン サ イ ズ のものを 使 用し て く だ さ い 。
3 −2 − 2
TA 形 金 具 の場 合
相 手 側 金 具 はト ラ ニ オ ン ボ ス に対 して 直 角に な る よ う に 取り 付け て く だ さ い 。 傾
い た位 置に 取り 付 け る と、 ボ ス軸 受け 部 で偏 摩 耗 等が 発 生し 寿命 が 著し く低 下 し
ま す。
《 相 手 側 金 具 の取 付 例》
3 −3
配 管 作 業 上の 注 意 事 項
・ 配 管 内 にはごみ 、 パ イ プの 切 屑が 入ら な い よ う注 意し て く だ さ い 。
・ シ ー ル テ ー プを 使 用し てパ イ プを 接続 す る場 合は 、ね じ の先 より 1 ∼2 山は 巻 か
な い よ う に し て く だ さ い。 継 手ね じ に 液 体パ ッ キ ンを 塗 る時 も同 様 です 。
・ 配 管に 当た っ て は 空 気 溜り が 出来 な い よ う に し て く だ さ い。
・ ゴ ム ホ ー ス で接 続 する 場合 は 、規 定の 半 径 以 下に ゴ ム ホ ー ス を曲 げ な い で く だ さ
い。
・ 配 管フ ラ ッ シ ン グ は必 ず行 っ て く だ さ い 。フ ラ ッ シ ン グ 後シ リ ン ダ に配 管し て く
だ さ い 。フ ラ ッ シ ン グ を行 わ な い とゴ ミ のために シ リ ン ダの 作 動 不 良や 油漏 れ の
原 因と な り ま す 。
3 −4
そ の 他の 注意事項
・ 取 付 工 事の 際に 溶 接 等 を行 う 場合 は、 シ リ ン ダに は電 流 が流 れ な い よ う に し て く
だ さ い 。電 気が 流 れますと 、 ロ ッ ド∼ ブ シ ュ 間や ピ ス ト ン∼ チ ュ ー ブ間 でア ー ク
が 飛び 、シ リ ン ダ 部品 が損 傷 す る こ と が あ り ま す 。
・ 付 近で 溶接作業 を 行う 場合 は スパッタ 等 が飛 ぶ こ と が あ り ま す の で 、シ リ ン ダ ロ
ッ ド等 にス パ ッ タ が付 着し な い よ う保 護 し て く だ さ い 。
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4 、運 転
4、 運 転
4 −1
運転前準備
警告
・ シ リ ン ダは 圧力 が 供給 さ れ ま す と 大き な 推力 が発 生し ま す の で
シ リ ン ダ及 びシ リ ン ダ に よ っ て運 動す る 付近 には 立ち 入 ら な い
で く だ さ い 。身 体 に あ た っ た り、 挟ま れ た り す る 事が あ り ま す
立 ち入 る場 合は シ リ ン ダを 停 止さ せ る 等 の安 全 確 保の 処 置を 十
分 施し た上 で行 っ て く だ さ い 。
・ 圧 力 源 が遮 断さ れ て い る こ と 確認 し て く だ さ い。 遮断 し な い で
行 うと 、予 想せ ぬ 時に シ リ ン ダが 動き 、 人身事故 に つ な が る
ことがあります 。
注意
・ シ リ ン ダ取 付 金 具 が緩 ん で い な い こ と を 確か め て く だ さ い。
・ 圧 力 源 の供 給 圧 力 の大 き さ を 確認 し て く だ さ い。10 M P a用
シ リ ン ダを 14 M P a で使 用 しますと 、 シリンダ が破 損 し ま す
一般的注意事項
1 )シ リ ン ダ 取付金具 が 緩ん で い な い こ と を 確 か め て く だ さ い 。ね じ が 緩 んだ 状態 で 作
動 さ せ る と、 シ リ ン ダや 周り の 機 械 等を 破 損さ せ る こ と が あ り ま す 。
2 )配 管 ・継 手 類 が緩 ん で い な い こ と を 確か め て く だ さ い。 油 漏れ や場 合 に よ っ て は 作
動 油 が吹 き出 し、 大 変 危 険で す 。
3 )油 圧 回 路 が正 し い か 、再 確 認 し て く だ さ い 。
4 )圧 力 源の 供給圧力 の 大き さ を 確 認し て く だ さ い 。
シ リ ン ダ の使 用 圧 力 範 囲 は次 の 通り で す 。 圧力 が変 動し た 場合 でも 必 ず こ の範 囲 内
に 入 ることを 確認 し て く だ さ い 。
TTC−1
→
0 .3 ∼10M P a
5 )作 動 油は N A S1 0 級 以 上の 清 浄 度 の も の を推 奨し ま す 。
6 )異 種 作 動 油の 混合 は 避け て く だ さ い 。混 合 しますと 作 動 油 が変 質す る こ と が あ り 、
パ ッ キ ン の変 質の 原 因と な り ま す。
8/22
4 、運 転
4 −2
運転
警告
・ シ リ ン ダは 圧力 が 供給 さ れ ま す と 大き な 推力 が発 生し ま す の で
シ リ ン ダ及 びシ リ ン ダ に よ っ て運 動す る 付近 には 立ち 入 ら な い
で く だ さ い 。身 体 に あ た っ た り、 挟ま れ た り す る 事が あ り ま す
立 ち入 る場 合は シ リ ン ダを 停 止さ せ る 等 の安 全 確 保の 処 置を 十
分 施し た上 で行 っ て く だ さ い 。
注意
・ 空 気 抜 き時 、止 め ね じ を緩 め 過ぎ る と シ リ ン ダか ら は ず れ、 止
め ね じ が飛 ん だ り 、油 が吹 き 出た り し ま す。
4 −2 − 1
試運転
1 ) 空 気 抜き の方 法
プラスドライバー
六角レンチ
小ネジタイプ
止メネジタイプ
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4 、運 転
①シ リ ン ダに 低 圧( シ リ ン ダが 低速 1 0m m / s位 で 動く 程度 の 圧力 )の 油 を
を 送り 、空 気 抜き プ ラ グ を1 ∼2 回 転 緩 め( 反 時 計 回り に回 す )、 油中 の 空
気 を抜 い て く だ さ い。
【 注意 】・ こ の時 緩め 過 ぎ る と空 気 抜き プ ラ グが シ リ ン ダか ら は ず れ、 油 が
吹 き出 して 大 きな 事故 に つ な が る こ と が あ り ま す 。
・ 空 気が な く な る ま で繰 り 返し 行っ て く だ さ い 。
・ シ リ ン ダの 空 気だ け で な く、 配 管 中に 溜 ま っ た空 気 も抜 い て く だ
さ い。 もし 、 空気 が残 っ て い る と 、次 の よ う な作 動 不 良 の原 因 に
な り ま す。
『 作動不良 の 現象 』
a) ス テ ィ ッ ク ス リ ッ プを お こ す 。
b) 速 度 制 御が ス ム ー スに 行 か な い。
c) 断 熱 圧 縮に よ る温 度 上 昇 でパ ッ キ ンの 損 傷が お こ る 。
d) 外 部へ シ ョ ッ ク・ 振動 を 与え る。
②空 気 抜 きが 完 了す れ ば 、 空 気 抜き プ ラ グ を時 計 回 り に締 め込 み (締 め付 け ト
ルク
6∼ 8 N・ m ) 、 油漏 れが 無 いことを 確認 し て く だ さ い 。
【 注意 】
締 め付 けト ル クが 少な い と油 漏れ の恐 れ が あ り ま す 。
③空 気 抜 きが 終 ってから 圧 力を 下げ た 状態 でシ リ ン ダ を運 転し 、 徐々 に圧 力 を
規 定 圧 まで 上 げ て く だ さ い。 但し 、 この 時の ピ ス ト ン速 度は 5 0mm /sぐ ら い
のままにしておいてください 。
【 注意 】
当 初か ら所 定 の圧 力で 動 か し ま す と、 ” 試 運 転” 以 前の 確 認 事 項
の 確認 も れ や 設 計 上の 不 具 合 な ど に よ り シリンダ が 破損 し た り し
て 大き な事 故 を ま ね く こ と が あ り ま す 。
2)試運転
試 運 転 に当 っ て は シ リ ン ダが 動く 最 低 限 の圧 力( ピ ス ト ン速 度 は5 0m m/s )
で 運動 させ 、 円滑 に作 動 す る こ と を 確認 し て く だ さ い。
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4 、運 転
4 −2 − 2
運転
1 ) 運転方法
①圧 力が 規 定 値 まで 上が っ て い る こ と を確 認し て く だ さ い 。
②シ リ ン ダ速 度 を徐 々に 上 げて 、規 定 速 度 に設 定し て く だ さ い 。
2 ) 運転 チェック 項 目
稼働 し始 めた 後 、次 の事 項 をチ ェ ッ ク し て く だ さ い 。
(1) 作動状況 に 異常 は な い か( 異音 の 発 生 等) 。
(2) シリンダ 、 取付部等 に 異状 な伸 び 、た わ み が発 生 し て い な い か。
(3) シリンダ 各 部か ら の 油 漏れ は な い か。
(4) シリンダ 取 付の ボ ル ト 類が ゆ る ん で い な い か。
(5) シリンダ の 送 油 配 管 等 が不 安 定 で な い か。
異常 が あ る場 合 は、 ”6 、 トラブル の 原因 と処 置” を 参照 の上 、 対策 を
行っ て く だ さ い 。
11/22
5 、保 守 点 検
5、 保 守 点 検
警告
・ シ リ ン ダは 圧力 が 供給 さ れ ま す と 大き な 推力 が発 生し ま す の で
シ リ ン ダ及 びシ リ ン ダ に よ っ て運 動す る 付近 には 立ち 入 ら な い
で く だ さ い 。身 体 に あ た っ た り、 挟ま れ た り す る 事が あ り ま す
立 ち入 る場 合は シ リ ン ダを 停 止さ せ る 等 の安 全 確 保の 処 置を 十
分 施し た上 で行 っ て く だ さ い 。
警告
・ シ リ ン ダを 長 時 間 事 故 な し で 使用 す る た め に は日 常・ 定 期 点 検
が 必要 です 。
・ 保 守 点 検を 行う 場 合は 、基 本 的に は圧 力 源は 遮断 し て く だ さ い
・ シ リ ン ダの 取 付 姿 勢に も よ り ま す が、 圧 力 源 を遮 断し た 為に
シ リ ン ダ ロ ッ ド や ワ ー クが 自 重で 落下 す る場 合が あ り ま す の で
十 分な 安全対策 を 施し た上 で 行っ て く だ さ い 。
5 −1
日常点検
日 常 点 検 は以 下の こ と を 点検 し 、異 常が あ れ ば 増し 締め や 分 解 等の 処 置を し て
く だ さ い。 また 、” 6 、ト ラ ブ ル の原 因と 処 置” を参 照の 上 、対 策を 行 って
く だ さ い。
(1 )シ リ ン ダ取 付 用ボ ル ト 、 ナ ッ トが ゆ る ん で い な い か 。
(2 )作 動 状 態に 異 常が な い か 。
(3 )外 部 漏 れの 箇 所が な い か 。
(4 )そ の他 シ リ ン ダ各 部に 異 常が な い か。
12/22
5 、保 守 点 検
5 −2
定 期 点 検 (分 解 点 検 )
点 検 箇 所 お よ び判 定 要 領 は次 の 通り で す 。
点 検 周 期 は使 用 条 件 、必 要 性 に よ り 決め て 行っ て く だ さ い 。年 一 回 は 行う こ と を 推
奨し ま す。
【 注意 】 ・パ ッ キ ン 、ガ ス ケ ッ ト類 は定 期 点 検 時に 新品 と 交換 し て く だ さ い。
・2 年 以 上 保 管 した パ ッ キ ンは 使用 し な い で く だ さ い 。
・シ リ ン ダ を分 解す る 時は 別途 ご相 談 ください 。
点検場所
状
態
処
置
シリンダチューブ
1 )浅 い す じ 状の 摺 動 部
1 ) 実 用 上 支 障 なし
及 びラ ム チ ュ ー ブ
2 )縦 状 に深 い ひ っ か き 傷
2 ) 、3 )修 正 不 可 能で
内
3 )錆 、 腐食
面
あ れ ば、 新 品と 交換
のこと
1 )ひ っ か き 傷ま た は打 痕
1 ) 修 正 不 可 能 や油 漏れ
ラ ム チ ュ ー ブ 及び
が あ る場 合 は新 品と
ピ ス ト ン ロ ッ ドの
交換 の こ と
外径摺動面
2 )メ ッ キの は が れ
2 ) 、3 )再 メ ッ キ また
3 )錆 、 腐食
は新 品と 交 換の こ と
カバー 及 び
1 )内 部 面に お け る 多少 の摺 動 傷
1 ) 実 用 上 支 障 なし
ブ シ ュ の 内面
2 )偏 摩 耗が 0. 3m m程 度 以 上
2 ) 新品 と交 換 の こ と
3 )ブ シ ュの 割れ
3 ) 新品 と交 換 の こ と
1 )表 面 における 多 少の 摺 動 傷
1 ) 実 用 上 支 障 なし
2 )深 い 縦傷 ま た は ひ っ か き 傷
2 ) 新品 と交 換 の こ と
3 )偏 摩 耗が 0. 3m m程 度 以 上
3 ) 新品 と交 換 の こ と
ピ ス ト ン の表 面
シ リ ン ダ の用 途、 頻 度に よ っ て 異な り ま す が 、
1 )カ バ ー、 取 付 部 及び 先端 ね じ な ど に 割れ 、 クラック が あ る 場合
そ
の
他
新 品 と交 換し て く だ さ い 。
2 )ポ ー トの ね じ や カ バ ーの シ ー ル 部な ど に 腐 食が 認め ら れ る 場合
油 漏 れ が あ れ ば 新品 と交 換 し て く だ さ い 。
各 部 品 は 一通 り入 念 に点 検し 、 異常 の有 無を 確 認し て く だ さ い 。
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6 、 トラブル の原 因 と処 置
6、 ト ラ ブ ルの 原 因と 処置
警告
・ シ リ ン ダは 圧力 が 供給 さ れ ま す と 大き な 推力 が発 生し ま す の で
シ リ ン ダ及 びシ リ ン ダ に よ っ て運 動す る 付近 には 立ち 入 ら な い
で く だ さ い 。身 体 に あ た っ た り、 挟ま れ た り す る 事が あ り ま す
立 ち入 る場 合は シ リ ン ダを 停 止さ せ る 等 の安 全 確 保の 処 置を 十
分 施し た上 で行 っ て く だ さ い 。
注意
・ ト ラ ブ ルの 現象 を 確認 する 場 合は 、油 圧 源の 遮断 や物 の 落下
な ど人 が立 ち入 っ て も 安全 で あ る こ と を 確認 した 上で 行 って
く だ さ い。
・ 分 解や 組立 の作 業 は安 全な 場 所で 行っ て く だ さ い 。
6 −1
ト ラ ブ ル の処 置の 前 に
1 )ト ラ ブ ル の現 象を 確 認す る場 合 は、 油 圧 源 の遮 断や 物の 落 下な ど人 が
立 ち 入っ て も 安全 で あ る こ と を 確認 した 上 で行 っ て く だ さ い。
2 )ト ラ ブ ル の現 象を よ く確 認し て く だ さ い 。
【 注 意】
油 漏れ な ど の 場合 は 他の 箇所 か ら の 伝え 漏れ の 時が あ り ま す。 油を 一 度
拭 き取 っ た う え で 再 度 確 認し て く だ さ い 。
3 )分 解 ・組 立が 必要 な 場合 は事 前 に弊 社に ご 相談 ください 。
4 )部 品 の交 換が 必要 な 場合 は指 定 さ れ た部 品 、形 式の も の を ご使 用く だ さ い 。
【 注 意】
ま ち が っ た部 品、 形 式の も の を 使用 しますと 正 しく 組立 ら れ な っ か た り、
シ リ ン ダ の作 動 不 良 や油 漏れ の 原因 と な り ま す 。
5 )空 気 抜き の要 領は 前 記「 4、 運 転」 に従 っ て行 っ て く だ さ い。
6 )原 因 が不 明な 場合 は 弊社 へ問 合 わ せ く だ さ い。
14/22
6 、 トラブル の原 因 と処 置
6 −2
ト ラ ブ ル の原 因と 処 置
トラブル現象
原因
処置
Uパッキンの損傷。
Uパッキンの交換。
ピストンロッド表
面またはラム
チューブ表面から ピストンロッドまたはラムチューブの摺動面に 傷修正。傷が大きい場合は交換。
傷がある。
ブシュ・パッキンも点検し異常があれば交換。
の漏れ。
ロッドガイドアッセンブリまたはラムチューブ
アッセンブリの交換。
ピストンロッドまたはラムチューブの摺動面に
ブシュ・カバー・パッキンも点検し異常があれ
錆が発生。
ば交換。
発錆原因を調査し防錆対策が必要。
ピストンロッドに異物(塗料・ゴミ)が付着し 異物の除去。パッキン交換。
ている。
塵埃が多い環境の時は防塵対策が必要。
異物を噛んでいる。
異物の除去。パッキン交換。
ブシュまたはカバーのシール部に傷がある。
傷修正。ブシュまたはカバーの交換。
パッキン交換。
ブシュまたはカバーの寸法不良。
ブシュまたはカバーの交換。パッキンの交換。
ブシュまたはカバーの面粗度不良。
ブシュまたはカバーの交換。パッキンの交換。
熱によるパッキンの硬化・磨耗。
適正なパッキンを選定し交換。
作動油不適合によるパッキンの劣化・磨耗。
適正なパッキンを選定し交換。
偏荷重によるパッキンの磨耗。
偏荷重発生原因の除去。またはパッキンの選定
を含めた設計の再検討
偏荷重によるブシュの磨耗。
偏荷重発生要因の除去または設計の再検討。
Oリングの損傷。
リテーナとラム
チューブのねじ締 ブシュのOリング溝に傷がる。
結部、またはリ
テーナとブシュの ブシュOリング溝の寸法・面粗度の不良。
隙間から油漏れ。
異常圧によるOリングのはみ出し。
シール材の損傷。
カバーとチューブ シール部に異物の噛み込み。
の合わせ面からの
漏れ。
カバーのシール部寸法不良。
ボルト締め付けトルク不足。
Oリング交換。
ブシュ交換。
ブシュ交換。
異常圧発生要因の除去または設計の再検討。
シール材交換。
異物の除去。
カバー交換。
適正トルクにて締め付け。
15/22
6 、 トラブル の原 因 と処 置
トラブル現象
原因
カバーとチューブ 異常圧によるシールのはみ出し。
の合わせ面からの
油漏れ
チューブ側シール面の面粗度不良。
空気抜き部からの
空気抜き後のプラグの締め忘れ。
漏れ
シールテープの巻き過ぎまたは不足。
配管・ポート部か
配管金具の締め付け不足。
らの油漏れ
振動・衝撃による緩み。
内部漏れ
異常圧発生原因の除去。
修正または交換。
締め直す。
適正に巻き直す。
増し締めをおこなう。
発生源の改善。緩み止め処置。
パッキン交換。
パッキンの損傷。
・位置保持が出来
ない
・圧力が上がらず
出力が出ない
処置
シリンダチューブ内面またはラムチューブ内面
に傷がないかどうか確認し、あれば修正、また
は交換する。
シリンダチューブの修正、または交換。
シリンダチューブ内面または、ラムチューブ内
ラムチューブの修正、または交換。
面の面粗度不良によるパッキンの磨耗。
パッキンの交換。
シリンダチューブの修正、または交換。
シリンダチューブ内面または、ラムチューブ内
ラムチューブの修正、または交換。
面の傷つきによるパッキンの損傷。
パッキンの交換。
自重落下する
パッキンに異物が噛んでいる。
異物の除去。
作動油不適合によるパッキンの劣化・磨耗。
適正なパッキンを選定し交換。
異常圧によるパッキンのはみ出し。
異常圧発生原因の除去または、設計の再検討。
作動油中の異物による。パッキンの損傷。
機器のフラッシングと油交換。
回路内のチェックバルブの漏れ。
漏れ対策をする。(機器の調査要)
回路内の制御弁の漏れ。
漏れ対策をする。(機器の調査要)
配管部の漏れ。
漏れ対策をする。
偏荷重によるパッキンの磨耗。
偏荷重発生原因の除去または設計の再検討。
偏荷重によるピストンの磨耗。
偏荷重発生原因の除去または設計の再検討。
「内部漏れ」の項参照。
「内部漏れ」の項参照。
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6 、 トラブル の原 因 と処 置
トラブル現象
原因
処置
作動圧力が不足している。
圧力を上げる。
ポンプ吐出量の不適正。
ユニットの変更。(適正吐出量にする)
フロコンの絞りすぎ。
フロコンの調整。
負荷が大き過ぎる。(出力不足)
圧力調整またはシリンダサイズの変更。
負荷にコジリやセリがありスムーズに動かな
い。
ゴジリやセリの修正。
ピストン・ブシュの焼き付き。
原因調査の上対策する。
内部漏れが大きい。
「内部漏れ」の項参照。
高圧発生によりチューブが膨らんでいる。
原因調査の上対策する。
速度が出ない
スタート時に動か 作動圧力不足のため、クッション部で止まって
圧力を上げる。
ない。
しまう。
クッション部のクリアランスが狭い。(嵌合不
適正寸法のものと交換または修正。
良または焼きつき)
負荷が大きすぎる。(出力不足)
圧力調整またはシリンダサイズの変更。
負荷にコジリやセリがありスムーズに動かな
い。
ゴジリやセリの修正。
ピストン・ブシュの焼き付き。
原因調査の上対策する。
内部漏れが大きい。
「内部漏れ」の項参照。
高圧発生によりチューブが膨らんでいる。
原因調査の上対策する。
ストロークエンド 作動圧力不足のため、クッション部で止まって
圧力を上げる。
まで動かない
しまう。
クッション部のクリアランスが狭い。(嵌合不
適正寸法のものと交換または修正。
良または焼きつき)
負荷にコジリやセリがありスムーズに動かな
い。
ゴジリやセリの修正。
ピストン・ブシュの焼き付き。
原因調査の上対策する。
高圧発生によりチューブが膨らんでいる。
原因調査の上対策する。
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6 、 トラブル の原 因 と処 置
トラブル現象
原因
処置
作動圧力不足のため、クッション部で止まって
圧力を上げる。
圧力を高くしない しまう。
と動かない
クッション部のクリアランスが狭い。(嵌合不
適正寸法のものと交換または修正。
良または焼きつき)
負荷が大きすぎる。(出力不足)
圧力調整またはシリンダサイズの変更。
負荷にコジリやセリがありスムーズに動かな
い。
ゴジリやセリの修正。
ピストン・ブシュの焼き付き。
原因調査の上対策する。
内部漏れが大きい。
「内部漏れ」の項参照。
高圧発生によりチューブが膨らんでいる。
原因調査の上対策する。
シリンダチューブの曲がり、変形。
シリンダチューブの交換。
ラムチューブの曲がり、変形。
ラムチューブの交換。
ピストンロッドの曲がり。
曲がった要因を排除する。
ピストンロッド交換。
空気抜きが不十分。
ビビリ・シャク
リ・異音発生現象 作動速度が適用範囲外。
がある。
空気抜きを十分行う。
適用範囲内にするか設計の再検討。
パッキンの材質・形状が使用条件に適していな
適正なパッキンを選定し交換。
い。
偏荷重が大きく摺動部が油切れをしている。
偏荷重発生原因の除去。または設計の再検討。
シリンダ取付部の剛性がない。
(たわみ・ひずみ発生)
取付部強度再検討要。
カバー用ボルトの締め付けがアンバランスに
なっている。
適正トルクで均等に締め付ける。
作動油の粘度が低すぎる。
適正な作動油の選定と交換。
負荷が大きすぎる。(出力不足)
圧力調整またはシリンダサイズ変更。
負荷にコジリやセリがありスムーズに動かな
い。
コジリやセリを修正。
ピストン・ブシュのカジリ・焼き付き。
原因調査の上対策する。
回路内の脈動がある。
ポンプ特性調査。
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6 、 トラブル の原 因 と処 置
トラブル現象
原因
ピストンロッドま 慣性力が大きい。
たはラムチューブ
の破損・曲がり
偏荷重が大きい。
処置
許容値内か調査の上速度を下げる。
設計の再検討。
偏荷重の要因除去または設計の再検討。
座屈強度不足。
許容値内か調査の上対策する。
シリンダ取付部(相手側)の強度不足。
取付部の強度再検討要。
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7,構造図
15形∼77形
⑰ ⑥⑩ ⑤ ⑪ ④⑫ ⑧ ⑬③⑭⑮ ⑱
⑦
①
⑯ ⑱ ② ⑨
⑰(15形∼77形)
⑱(31形∼77形)
・15形.のエア抜きは.と同一形状になります。
100形∼245形
・空気抜き部
⑱ ⑥⑩ ⑤ ⑪ ④⑫ ⑧ ⑬③⑭⑮ ⑱
⑦
①
⑯ ⑱ ② ⑨
21 ⑲ ⑳
・245形ポート部
部品表
No.
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑰
⑱
⑳
⑱
名 称
シリンダチューブ
キャップ
カバー
ブシュ
リテーナ
ロッドガイドアッセンブリ
ラムチューブピストンアッセンブリ
六角穴付ボルト
六角穴付ボルト
空気抜きセット
空気抜きセット
六角穴付ボルト
21
管フランジ
・( )の数量は、15形数量です。
材 質
機械構造用炭素鋼
機械構造用炭素鋼
ねずみ鋳鉄
ねずみ鋳鉄
機械構造用炭素鋼
球状黒鉛鋳鉄他
球状黒鉛鋳鉄他
クロムモリブデン鋼
クロムモリブデン鋼
—
—
クロムモリブデン鋼
—
・空気抜き部
数量
1
1
1
1
1
1
1
8
8
1(3)
2(0)
4
1
20/22
8,パッキンリスト
・ニトリルゴム
15∼77形
部品形式
No.
部品名
材質
数量
⑩
ダストワイパ
ニトリルゴム
⑪
Uパッキン
15形
31形
47形
61形
77形
1
SDR-35
SDR-50
SDR-63
SDR-71
SDR-80
ニトリルゴム
1
SKY-35
SKY-50
SKY-63
SKY-71
SKY-80
⑫
ブシュ用Oリング
バックアップリング1個付
ニトリルゴム
1
G-40
G-60
G-75
G-85
G-95
⑬
ダストワイパ
ニトリルゴム
1
SDR-53
SDR-75
SDR-90
SDR-106
SDR-118
⑭
Uパッキン
ニトリルゴム
1
SKY-53
SKY-75
SKY-90
SKY-106
SKY-118
カバー用Oリング
15形は端面シール
ニトリルゴム
2
TH-63
G-95
G-115
G-130
G-145
⑯
ピストン用Oリング
ニトリルゴム
1
P-53
P-80
P-100
P-115
P-130
—
1セット
TTC1/PKS1
-047
TTC1/PKS1
-061
TTC1/PKS1
-077
セット
パッキン
⑮
バックアップリング2個付
単動形
TTC1/PKS1
-015
TTC1/PKS1
-031
・⑫⑯Oリングは、JIS B2401-1Aです。
・⑮Oリングは、JIS B2401-1Bです。※の端面シールは当社規格です。
注)パッキン呼び形式は変更する場合があります。
100∼245形
部品形式
No.
部品名
材質
数量
⑩
ダストワイパ
ニトリルゴム
⑪
Uパッキン
100形
127形
173形
245形
1
SDR-90
SDR-100
SDR-118
SDR-140
ニトリルゴム
1
SKY-90
SKY-100
SKY-118
SKY-140
⑫
ブシュ用Oリング
バックアップリング1個付
ニトリルゴム
1
G-110
G-125
G-145
G-170
⑬
ダストワイパ
ニトリルゴム
1
SDR-132
SDR-150
SDR-175
SDR-210
⑭
Uパッキン
ニトリルゴム
1
SKY-136
SKY-150
SKY-175
SKY-212
ニトリルゴム
1
G-150
G-170
G-200
G-240
⑮
カバー用Oリング
バックアップリング1個付
TAシール
ニトリルゴム
1
TA-160
TA-180
TA-210
TA-250
⑲
管フランジ用Oリング
ニトリルゴム
1
−
−
−
AN6230-3
単動形
—
1セット
セット
パッキン
⑯
TTC1/PKS1
-100
・⑫⑮Oリングは、JIS B2401-1Aです。
・⑯TAシールは、当社規格です。
注)パッキン呼び形式は変更する場合があります。
TTC1/PKS1
-127
TTC1/PKS1
-173
TTC1/PKS1
-245
21/22
9,保管
注意
・ シ リ ン ダは 積み 上 げ た り し な い で く だ さ い。 振 動 等が は た ら く
と 荷崩 れが 発生 し て危 険で す 。ま た、 部 品が 損傷 す る こ と が あ
ります 。
・ 保 管 中 のシ リ ン ダ には 振動 や 衝撃 を加 え な い で く だ さ い 。
部 品が 損傷 す る こ と が あ り ま す。
9、 保 管
9 −1
保 管 に対 する 配慮
シ リ ン ダ を保 管す る場 合 、次 の点 に 配慮 く だ さ い。
1 )錆 の 発生
2 )パ ッ キ ン の永 久 歪 み 、劣 化
9 −2
保管場所
1 )直 射 日 光 、水 分 等 か ら保 護し 冷 暗 所 ( M a x3 7℃ )に て 、床 面よ り 30 cm 以 上
の 所 に保 管し て く だ さ い 。
2 )保 管 中の シリンダ に は振 動や 衝 撃を 加え な い で く だ さ い 。 部品 が損 傷 す る こ と が あ
り ま す。
9 −3
保 管 中の 管理 、点 検
1 )シ リ ン ダ に作 動 油 ( 防錆油入 り )を 内 容 積 の約 1/ 1 0 0 封入 し、 ポ ー ト 部は プ ラ
グ に て密 封し て く だ さ い 。
【 注 意】
保 管 中 に ポ ー トを 開 いた 場合 は 、作 動 油 を入 れ 替え た上 再 び密 封し て く
だ さ い 。 こ れ を怠 る と、 チ ュ ー ブ内 面が 錆び る こ と が あ り ま す 。
2 )封 入 油を 流動 させ 、 パッキン の 永 久 歪み を 少な く す る為 に 、3 ヶ月 毎 にシ リ ン ダ を
一 定 方 向 に9 0゜ 回 転さ せ る こ と を 推奨 し ま す 。
【 注 意】 ・長 期 保 管 後に シ リ ン ダを 作動 さ せ て 作動状態 が 異 常 名 場 合 は、 パ ッ キ ン
等 の交 換 を行 っ て く だ さ い。
・保 管 期 間 が1 年 以 上 経 過 し た と き は 、シ リ ン ダ の内 部 点 検 を行 う こ と を
推 奨し ま す。
3 )再 防 錆 処 理
納 入 後、 1年 毎に 次 の要 領で 再 防 錆 処 理 を 行っ て く だ さ い 。
・ 内 部 防 錆( シ リ ン ダ内 面の 防 錆)
シ リ ン ダ内 の作 動 油を 交換 し て く だ さ い 。
各 シ リ ン ダ ポ ー ト から 作 動 油 (防 錆 油 入 り) を内 容 積 の 約1 /1 0 0注 入し 、 プ
ラ グで 密封 し て く だ さ い。