Ion 16S ™ Metagenomics Kit

Ion 16S™ Metagenomics Kit
簡易操作ガイド
2015.1 rev1.0
Ion PGM™ System
Ion PGM™ Sequencing 400 Kit
Ion PGM™ Template OT2 400 Kit
Ion Reporter™ 4.2.1
1
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Ion 16S™ Metagenomics Kit
Catalog Number A26216
Publication Number MAN0010799
Revision A.0
※ 本ガイドは上記の英文プロトコルを簡易的に紹介したものです
必ず英文プロトコルで詳細をご確認下さい
2
目次






Ion 16S™ Metagenomics Kit 概要
• Ion 16S™ Metagenomics Kit 構成品
p. 5
• 必要物品
p. 6
• ワークフロー
p. 7
16S rRNA 超可変領域の増幅
• 16S rRNA 超可変領域の増幅
p. 11
• 増幅産物の精製
p. 12
• ライブラリ作製に使用するPCR反応液の投入量の算出
p. 13
ライブラリ調製
• エンドリペア
p. 15
• アダプターライゲーション
p. 16
• ライブラリ精製
p. 17
ライブラリ定量
• リアルタイムPCRで定量する場合
p. 19
• Agilent® 2100 Bioanalyzer®で定量する場合
p. 21
シーケンスおよび Ion Reporter™ での解析
• テンプレート調製およびシーケンス
p. 25
• Ion Reporter™ での解析
p. 26
• Ion Reporter™ 解析結果の閲覧方法
p. 27
その他
• 関連資料とサポート
p. 29
• 安全情報
p. 30
3
Ion 16S™ Metagenomics Kit 概要
4
Ion 16S™ Metagenomics Kit 構成品
Ion 16S™ Metagenomics Kit (A26216)構成品
※ ライブラリ作製には別途 Ion Plus Fragment Library Kit (Cat. No. 4471252) が必要(参照:p.8)
2X Environmental Master Mix
16S Primer Set V2–4–8
E. coli DNA control
DNA Dilution Buffer
Negative Control
16S Primer Set V3–6, 7–9
5
必要物品
Ion 16S™ Metagenomics Kitでのライブラリ作製 に必要な試薬
 アンプリコン作製
Ion 16S™ Metagenomics Kit (Cat. no. A26216)
 ライブラリ作製、 テンプレート調製,シーケンス
( p.25 「半導体チップの選択」参照)
 ライブラリ定量 (下記いずれか)
Agilent® High Sensitivity DNA Kit (5067-4626; Agilent Technologies社製品)
Ion Universal Library Quantitation Kit (Cat. no. A26217) ※ 下表は構成品
 その他試薬
6
Ion 16S™ Metagenomics Kit に必要な機器・器具・消耗品
7
ワークフロー
16S rRNA メタゲノム解析のワークフロー
※ 400bp Kit 対応製品のため、Ion Chef™は使用不可
16S rRNA超可
変領域の増幅
ライブラリ作製
テンプレート調製
シーケンス
データ解析
2.5 時間
4.0 時間
8.5 時間
3.7~7.3時間
数時間~
Ion 16S™
Metagenomics
Kit
Ion Plus
Fragment Library
Kit
Ion
OneTouch™ 2
System
Ion Xpress™
Barcode
Adapters
Ion PGM™
Template OT2
400 Kit
Ion PGM™
Sequencer
Ion 314™, 316™
or 318™ Chip
Kit
Ion Reporter™
Software 16S
Metagenomics
Workflow
Ion PGM™
Sequencing
400 Kit
16S™ Metagenomics Kit コスト概算例
使用キット
5サンプル時
25サンプル時
50サンプル時
(Ion 314™ Chip v2)
(Ion 316™ Chip v2)
(Ion 318™ Chip v2)
Ion 16S™ Metagenomics Kit, 100反応
¥ 5,000
¥ 25,000
¥ 50,000
¥ 16,250
¥ 81,250
¥ 162,500
¥ 4,500
¥ 22,500
¥ 45,000
Ion
Barcode Adaptors 1-16,
Ion PGM™ Template OT2 400 Kit, 10反応
(¥6,000)
¥ 15,000
―
¥ 15,000
―
¥ 15,000
Ion PGM™ Sequencing 400 Kit, 4反応(もしくはIon PGM™
Hi-Q™ Sequencing Kit )
Ion 314™ Chip Kit v2, 8枚
¥ 12,000
¥ 12,000
¥ 12,000
¥ 20,000
―
―
Ion Plus Fragment Library Kit,
10ライブラリ*1
Ion Xpress™ Barcode Adaptors 1-96, 960反応
Xpress™
160反応*2
Ion
316™
Chip Kit v2, 4枚
―
¥ 40,000
―
Ion
318™
Chip Kit v2, 4枚
―
―
¥50,000
1ランのコスト
¥ 72,750~
¥ 195,750~
¥ 334,500~
検体あたりのコスト*3
¥14,550~
¥7,830~
¥6,690~
*1 : 本キット使用時は≦20ライブラリ
*2 : 同一ランでシーケンスする検体数が16以下であればIon Xpress™ Barcode Adaptors 1-16を使用可能
*3 : その他クオリティチェック用の試薬コストが加算される
8
ライブラリ作製フロー
gDNA上
16S 領域
V1
V2
V3
V4
V5
V6
V7
V8
V9
① V2-V4–V8 Primer Set
Ion16S™
Metagenomics Kit
ターゲット領域の増幅
② V3-V6・7-V9 Primer Set
精製・定量
エンドリペア
※ P:リン酸基
P
P
P
P
P
P
P
P
P
P
P
P
P
アダプター(どちらか選択)
A
Barcode
P1
P P
P P
P
P
P
アダプター付加
(バーコード付加)
P1
ライブラリ精製
ライブラリ増幅
Agilent® 2100 Bioanalyzer® 定量
リアルタイムPCR定量
9
16S rRNA 超可変領域の増幅
10
16S rRNA 超可変領域の増幅
準備

gDNA投入量とサイクル数の確認
※ gDNA抽出方法は対象試料毎に異なるので、適切な方法を選択
※ 微生物ゲノムの含有量が少ないサンプルについては最大30サイクルに設定する

サーマルサイクラー(あらかじめ電源を入れ、プログラムの設定をしておく)

Ion 16S™ Metagenomics Kit の試薬をすべて氷上で解凍

0.2-mL PCR チューブ もしくは 96ウェル プレート
16S rRNA 超可変領域の増幅
①
下表のようにgDNAおよび試薬を混合する
(1) V2-4-8 Primer Set もしくは V3-V6・7-V9 Primer Set (Primer Set毎に2本のチューブで増幅)
(2): コントロールゲノム(Ion 16S™ Metagenomics Kit 同梱)は20倍希釈した1.5 ng/μLのものを2 μL使用
※ 各試薬は5秒ボルテックスミキサーで混合し、パルススピンをしてから使用
②
下記のプログラムをサーマルサイクラーに設定し、PCR増幅を行う
※ 微生物菌叢以外のDNAが混入している可能性のあるサンプルについては
PCR後にAgilent® 2100 Bioanalyzer® もしくは2% アガロースゲルでPCR産物の増幅を確認(任意)
11
増幅産物の精製
試薬,物品の準備

DNase/RNase-Free Water (Nuclease-Free Water)

AMPure® XP
30分以上前に室温に戻し、よく懸濁してから使用

1.5-mL Non-Stick RNase-free Microfuge Tubes (P/N AM12450)

70% エタノール (用時調製)
※ 70%以下のエタノールを使用するとサンプルをロスする可能性がある

1.5-mL用 マグネットスタンド
増幅産物の精製
①
AMPure® XPの原液をボルテックスミキサーでよく撹拌し、下表を参考に新しい1.5 mLチューブ内で
PCR反応溶液と混合する
サンプル毎の細菌種数
混合量
例
V2-4-8 Primer Set PCR反応溶液
X μL
20 μL
X μL
※ V2-4-8 Primer Set
PCR反応溶液と等量
V3-V6・7-V9 Primer Set PCR反応溶液
X ×2×1.8 μL
Agencourt® AMPure® XP Reagent
20 μL
72 μL
②
①の混合液を数秒ボルテックスミキサーで混合し、軽くスピンダウン
③
5分間インキュベート(室温)し、マグネットスタンドにセット
④
約3分静置し、混合液が透明になったら上清を除去
⑤
70% エタノール 300 µL を加え水平にチューブを回転させ洗浄(30秒)
⑥
上清を除去 (静置し、透明になってから除去)
⑦
⑤,⑥のステップを繰返す
⑧
軽くスピンダウン後、再度マグネットスタンドにセットし、20-μLのピペッターでエタノールを完全に除去
⑨
チューブのふたをあけ、マグネットスタンドに立てたまま室温で4分間風乾
※ 乾かしすぎないように注意 (5分以上置かないこと)
⑩
Nuclease-Free Water 15 µL を添加し、ボルテックスミキサーで10~15秒間混合
⑪ 1分間室温にてインキュベート
⑫ 2秒間遠心後、 マグネットスタンドにセット (約1分静置、透明になるまで)
⑬ 上清を新しい 1.5 mL DNA低吸着チューブ に回収
※ 上清を捨てないこと
STOPPING POINT(任意) : ‐30℃~ ‐10℃で保存
12
ライブラリ作製に使用するPCR反応液の投入量の算出
次のライブラリ作製のステップで使用する増幅産物の投入量は10~100 ng
下記の1,2のどちらかの方法で精製済みのPCR反応液を定量し、投入量を算出する
1. Agilent® 2100 Bioanalyzer® での定量
① 2 μLの精製済みPCR反応液をLow TEで10倍希釈する
② Agilent® 2100 Bioanalyzer® のHigh Sensitivity DNA Kit を使用してPCR反応液を定量
③ ライブラリ作製に投入するPCR反応液の量を算出
【計算式】
・PCR反応液濃度 (ng/μL)
Bioanalyzer®算出濃度(pg/μL)×希釈倍率
=
1000
・ライブラリ作製に使用するPCR反応液の投入量(μL) =DNA投入量(ng) ÷ PCR反応液濃度 (ng/μL)
(例)
50 (ng) ÷20.18 (ng/μL) = 2.5 μL
2. Quant-iT™ dsDNA Assay Kit もしくはQubit® dsDNA HS Assay Kit での定量
①
Qubit® 2.0 Fluorometer を使用して、 精製済みのPCR反応液2 μLを定量
②
ライブラリ作製に投入するPCR反応液の量を算出
【計算式】
・ライブラリ作製に使用するPCR反応液の量(μL) =DNA投入量(ng) ÷ PCR反応液濃度 (ng/μL)
13
ライブラリ調製
14
エンドリペア
試薬,物品の準備

精製済みPCR反応液
凍結している場合は、氷上で解凍してから使用

5X End Repair Buffer
氷上で解凍してから使用

1.5-mL Non-Stick RNase-free Microfuge Tubes (P/N AM12450)

AMPure® XP
30分以上前に室温に戻し、よく懸濁してから使用

70% エタノール (用時調製)
※ 70%以下のエタノールを使用するとサンプルをロスする可能性がある

1.5-mL用 もしくは 96ウェルプレート用 マグネットスタンド
PCR増幅産物のエンドリペア
①
下表を参考に反応溶液を1.5 mL DNA低吸着チューブ内で混合する
②
泡立てないようにピペッティングでよく混合し、20分間インキュベート(室温)
③
AMPure® XP 180 μL (反応液の1.8倍量)を添加し、数秒間ボルテックスミキサーでよく混合
④
軽くスピンダウンして、5分間インキュベート(室温)
⑤
マグネットスタンドに立て、約3分静置し、混合液が透明になったら上清を除去
⑥
70% エタノール 500 µL を加えマグネットスタンドに立てたまま水平にチューブを回転させて洗浄(30秒)
⑦
上清を除去 (静置し、透明になってから除去)
⑧
⑦,⑧のステップを繰返す
⑨
軽くスピンダウン後、再度マグネットスタンドにセットし、20-μLのピペッターでエタノールを完全に除去
⑩ チューブのふたをあけ、マグネットスタンドに立てたまま室温で4分間風乾
※ 乾かしすぎないように注意 (5分以上置かないこと)
⑪ Low TE 25 µL を添加し、ボルテックスミキサーで5~10秒間混合し、軽くスピンダウン
⑫ 1分間インキュベート(室温)し、マグネットスタンドに立てる
⑬
上清が透明になるまで静置(約1分)し、上清を新しい1.5 mL DNA低吸着チューブに回収
※ 上清を捨てない
STOPPING POINT (任意) : ‐30℃ ~ ‐10℃で保存
15
アダプターライゲーション
試薬,物品の準備

エンドリペア済み反応液
凍結している場合は、氷上で解凍してから使用

10X Ligase Buffer, Adapter(もしくはIon P1 Adapter), dNTP Mix
氷上で解凍してから使用

(任意)Ion Xpress™ Barcode Adapter X

0.2-mL PCR チューブ もしくは 96ウェル プレート

サーマルサイクラー(電源を入れておく)

1.5-mL Non-Stick RNase-free Microfuge Tubes (P/N AM12450)

AMPure® XP
30分以上前に室温に戻し、よく懸濁してから使用

70% エタノール (用時調製)
※ 70%以下のエタノールを使用するとサンプルをロスする可能性がある

1.5-mL用 マグネットスタンド
アダプターライゲーションとニックリペア
①
下表を参考に反応溶液を0.2-mL PCR チューブ もしくは 96ウェル プレート内でサンプル毎に混合する
①
サーマルサイクラーを用い、下表の条件で反応溶液をニックリペアおよびライゲーション反応をさせる
③
反応液を新しい1.5 mL DNA低吸着チューブに回収
※ 速やかに次の「ライブラリ精製」のステップを行う
16
ライブラリ精製
アダプターライゲーション反応液の精製
①
AMPure® XP 140 μL (反応液の1.4倍量)を添加し、数秒間ボルテックスミキサーでよく混合
②
軽くスピンダウンして、5分間インキュベート(室温)
③
マグネットスタンドに立て、約3分静置し、混合液が透明になったら上清を除去
④
70% エタノール 500 µL を加えマグネットスタンドに立てたまま水平にチューブを回転させ洗浄(30秒)
⑤
上清を除去 (静置し、透明になってから除去)
⑥
④,⑤のステップを繰返す
⑦
軽くスピンダウン後、再度マグネットスタンドにセットし、20-μLのピペッターでエタノールを完全に除去
⑧
チューブのふたをあけ、マグネットスタンドに立てたまま室温で4分間風乾
※ 乾かしすぎないように注意 (5分以上置かないこと)
⑨
Low TE 20 µL を添加し、ボルテックスミキサーで5~10秒間混合し、軽くスピンダウン
⑩
1分間インキュベート(室温)し、マグネットスタンドに立てる
⑪ 上清が透明になるまで静置(約1分)する
⑫ 上清を新しい1.5 mL DNA低吸着チューブに回収
※ 上清を捨てない
STOPPING POINT (任意) : ‐30℃~ ‐10℃で保存
ライブラリ定量の方法選択
定量方法
参照ページ
リアルタイムPCR
本ガイド p. 19~
Agilent® 2100 Bioanalyzer®
本ガイド p. 21~
※ チューブへの吸着などによる、シーケンス時の定量値のズレを低減するため、
定量はシーケンスを行う直前に実施
17
ライブラリの定量
18
リアルタイムPCRで定量する場合
試薬,物品の準備

ライブラリ
凍結している場合は、氷上で解凍してから使用

Ion Universal Library Quantitation Kit (Cat. no. A26217)
氷上で解凍してから使用
(Ion Library Quantitation Kit (Cat. no. 4468802) は使用不可)

96ウェル プレート

リアルタイムPCR (電源を入れておく)
希釈系列の作製
①
E. coli DH10B Ion Control Library を氷上で解凍し、ボルテックスミキサーでよく混合する
②
下表を参考にControl Libraryの希釈系列を氷上で作製する
※ 1つの希釈列毎にボルテックスミキサーでよく混合し、スピンダウンしてから次の希釈列を作製
③
下表を参考にライブラリ(サンプル由来)を氷上で作製する
※ 定量精度の向上のために、トリプリケイトで実施するとよい
19
リアルタイムPCRで定量する場合
リアルタイムPCR反応液の作製
①
以下の組成でqPCR 反応液 プレミックスを調製 (ピペッティングロスを加味し、必要量より1本分多く調製)
組成
1 ウェル分
TaqMan® Fast Universal PCR Master Mix
10 μL
Ion Library TaqMan® Quantitation Assay, 20X
1 μL
Nuclease-free Water
4 μL
__ ウェル 分
②
①をボルテックスミキサーで5秒混合し、スピンダウン
③
②の混合液を反応数分の各Wellに 15 μLずつ添加
④
希釈したライブラリ、スタンダードサンプル、ネガティブコントロール(Nuclease‐Free Water) を
5 μL ずつ96ウェルプレートに分注し、よく混合(トータル20 μL)
⑤
プレートにシールをし、スピンダウン
※ 反応液がWellの底に落ちていること、Wellに泡がないことを確認
リアルタイムPCRランスタート
①
以下の条件でプログラムを設定し、リアルタイムPCR をスタート
• Passive reference dye: ROX™ Reference Dye
• TaqMan® probe reporter/quencher: FAM™ dye/MGB
• Reaction volume: 20 μL
②
希釈倍率を考慮してライブラリ原液の濃度を算出
③
ライブラリの希釈倍率(Dilution factor )を算出
Dilution factor = ( 定量した ライブラリ濃度 pM ) / 10 pM
20
Agilent® 2100 Bioanalyzer®で定量する場合
試薬,物品の準備

ライブラリ
凍結している場合は、氷上で解凍してから使用

Platinum® PCR SuperMix High Fidelity, Library Amplification Primer Mix
氷上で解凍してから使用

0.2-mL PCR チューブ もしくは 96ウェル プレート

Agilent® 2100 Bioanalyzer® (電源を入れておく)

Agilent® High Sensitivity DNA Kit

サーマルサイクラー(電源を入れておく)

1.5-mL Non-Stick RNase-free Microfuge Tubes (P/N AM12450)

AMPure® XP
30分以上前に室温に戻し、よく懸濁してから使用

70% エタノール (用時調製)
※ 70%以下のエタノールを使用するとサンプルをロスする可能性がある

1.5-mL用 マグネットスタンド
ライブラリ増幅
①
下表のように反応液を調製する(ライブラリはLow TEで5倍希釈して使用)
②
①を65 μLずつ2本の0.2 mLチューブに分注する
③
下表の条件にサーマルサイクラーを設定し、PCR反応を行う
④
反応液を全量新しい1.5 mL DNA低吸着チューブに回収
21
Agilent® 2100 Bioanalyzer®で定量する場合
PCR増幅したライブラリの精製
①
AMPure® XP 195 μL (反応液の1.5倍量)を添加し、数秒間ボルテックスミキサーでよく混合
②
軽くスピンダウンして、5分間インキュベート(室温)
③
マグネットスタンドに立て、約3分静置し、混合液が透明になったら上清を除去
④
70% エタノール 500 µL を加え、マグネットスタンドに立てたままチューブを水平に回転させて洗浄(30秒)
⑤
上清を除去 (静置し、透明になってから除去)
⑥
④,⑤のステップを繰返す
⑦
軽くスピンダウン後、再度マグネットスタンドにセットし、20-μLのピペッターでエタノールを完全に除去
⑧
チューブのふたをあけ、マグネットスタンドに立てたまま室温で4分間風乾
※ 乾かしすぎないように注意 (5分以上置かないこと)
①
Low TE 20 µL を添加し、ボルテックスミキサーで5~10秒間混合し、軽くスピンダウン
②
1分間インキュベート(室温)し、マグネットスタンドに立てる
⑪ 上清が透明になるまで静置(約1分)する
⑫ 上清を新しい1.5 mL DNA低吸着チューブに回収
※ 上清を捨てない
STOPPING POINT(任意) : ‐30℃~ ‐10℃で保存
※ ライブラリは使用前に氷上で解凍
※ 凍結融解の回数を減らすために小分けに分注
⑬ ライブラリを10倍希釈する
⑭ ⑬1 μLをAgilent® BioAnalyzer® のAgilent High SensitivityDNA Kit (Cat. no. 5067-4626)で測定
※170~330bp のRegion Tableで測定
⑬ テンプレート調製での希釈倍率(Dilution factor )を算出
Dilution factor = 定量した ライブラリ濃度(pM) ÷26 (pM)
22
23
シーケンスおよびIon Reporter™での解析
24
テンプレート調製およびシーケンス
テンプレート調製
機器 : Ion OneTouch™ 2 System (Cat. no.4474779 )
使用するキット : Ion PGM™ Template OT2 400 Kit (Cat. no. 4479878 )
プロトコル : Ion PGM™ Template OT2 400 Kit User Guide (Pub. no. MAN0007218)
もしくはIon PGM / 400bp Kit 日本語補足資料(IonPGM_400bp補足資料v2.1.pdf )
定量方法
テンプレート調製への投入量
リアルタイムPCR
10 pM
Agilent® 2100 Bioanalyzer®
26 pM
※ 上記濃度への希釈は、テンプレート調製直前に行う
シーケンス
機器 : Ion PGM™ System (Cat. no. 4462921 )
半導体チップ : Ion 314™ Chip v2 (Cat. no. 4482261)
Ion 316™ Chip v2 (Cat. no. 4483324)
Ion 318™ Chip v2 (Cat. no. 4484355)
使用するキット : Ion PGM™ Sequencing 400 Kit (Cat. no.4482002 )
もしくは Ion PGM™ Hi-Q Sequencing Kit (Cat. no. A25592)
プロトコル :
Ion PGM™ Sequencing 400 Kit User Guide (Pub. no. MAN0007242)
Ion PGM™ Hi-Q™ Sequencing Kit (Pub. no. MAN0009816)
もしくはIon PGM / 400bp Kit 日本語補足資料(IonPGM_400bp補足資料v2.1.pdf )
【参考:半導体チップの選択】
半導体チップ毎の
サンプル数
リード数
~10
10~30
30~
100k
reads/sample
200k
reads/sample
400k
reads/sample
Ion 314™ Chip
100K~600K
4
2
1
Ion 316™ Chip
1M ~ 3M
20
10
2
Ion 318™ Chip
3M ~ 5M
40
20
4
※ 上記はあくまで目安。研究の目的や細菌叢の複雑性により、各半導体チップの処理能力および感度は変わる。
(Ion 314 Chip™ v2 で1サンプル360k リード取得した際の感度はおよそ1:100)
25
Ion Reporter™での解析
※Torrent Suite™ Software 4.0以上に対応
転送用プラグインIon Reporter™ Uploader の設定
①
Torrent Browserより歯車タブの「Plugins」を選択
②
「IonReporterUploader」の歯車ボタンより
①
「Configure 」をクリック
③
ボタンをクリックし、
最新バージョンのIon Reporter Cloudを選択
②
③
④
Display Name、Username、Passwordを入力し
で設定登録を実行
※事前に Ion ReporterへのID登録が必要
Ion Reporter™へのアップロードおよび解析のスタート
※既存ワークフローから解析を実施する場合
①
Torrent Browserのレポート画面下部の「Select Plugins to Run」より、「IonReporterUploader」を選択
②
Uploaderより該当のIon Reporter account を選択して、
Launch ボタンをクリック
※ BAMファイルをアップロード
③
Ion Reporter™にログインし、Sample タブから②のアップロードが完了していることを確認する
※ アップロードにかかる時間はデータ量や通信速度に応じてかわる
④
AnalysesタブのLaunchメニューから『Metagenomics 16S beta』 のVer. 4.2 以上を選択し、
⑤
該当のSample名に☑し、
⑥
Analysis Nameを入力し、
⑦
解析がスタートしたらAnalysesタブのOverviewメニューからStatusを確認
ボタンをクリック
ボタンをクリックして解析をスタートする
(解析が完了すると『 Successful』と表示される)
26
Ion Reporter™ 解析結果の閲覧方法
解析結果の確認とデータのダウンロード
① 解析が終了したらAnalysesタブのOverviewメニューから結果を確認
サンプルの選択
結果のダウンロード
コンセンサスのパイチャート表示
プライマー毎の
パイチャート表示
解析結果のサマリー
例)ファイル名、リード数など
超可変領域ごとの
リード数、カバレッジなど
分類結果を「プライマー毎」、「コンセンサス」、
「プライマー毎(Slash calls含む)」のどれで表示するか選択
細菌叢の解析結果
検出された細菌種の割合、
リード数などを表で記載
② パイチャートの閲覧・保存
表示する階層を選択
パイチャートのデザイン編集
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関連資料とサポート
関連資料
※最新の製品およびサポート情報は下記をご覧ください。
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安全データシート
安全データシート(SDS)はwww.lifetechnologies.com/support より取得してください。
他社製品に関するSDSは各製造業者へお問い合わせください。
分析証明書
分析証明書は、各製品の詳細な品質管理と製品認定情報を記載しています。分析の証明書は、当社
のウェブサイト( www.lifetechnologies.com/support )からご覧ください。製品の箱に記載されている製
品のロット番号ごとに分析証明書を検索できます。
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一般的安全性
化学的安全性
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安全情報
生物学的安全性
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